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エルフのお婿さん
おっさんはJCエルフに再会しました
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────ノノが『百烈尻叩きの刑』を執行され、人知れず悲鳴を上げていた、その同時刻。
「なるほど……急にエルフどもが押し寄せて来たんで何事かと思ったが、そんなことがあったのか……」
ノノが連れ去られた為に行き場のなくなった性欲を引きずったままの良夫は、ジャックの作った朝食(温め直したのでミルク粥になった)を食べつつ、朝の顛末を語っていた。
「ええ……大変でした(朝セックスを中断させられて)。……そういえば、ジャックはエルフさんについて色々詳しいみたいですが、ナナさん……といいましたか。あのボーイッシュなエルフさんのこと、なにかご存じではないですか?」
その話の流れで、良夫はジャックにDCっぽいJCエルフ『ナナ』について尋ねてみる。
「あの少年のようなエルフか……すまないが、ほとんど知らないな。顔も今日初めて見たくらいだ」
「そうなんですか?」
だが、ジャックから返ってきた答えは、良夫にとって意外なものであった。
この里に捕らわれてからすでに数ヶ月が経過しているらしいジャックならば、あのボーイッシュJCエルフとも面識があるだろうと思っていたからだ。
「ああ、あいつは牧場には一度も現れたことがなかったからな。ただ、他のエルフたちが会話している中に『ナナ』っていう名前が何回か出てきたんで、名前だけは知っていた。
あとはその会話の内容から、この里でもかなりの有力者らしいって事が分かっているくらいだな」
「なるほど……有力者、ですか……」
ポツリ、と意味ありげに呟きながらも、良夫は実際には全く別のことを考えていた。
もちろん、ナナのことだ。
実際に彼女の姿を見たのはほんの短い時間であったが、その時まぶたの裏に焼き付けていたナナの姿を、懸命に脳内で思い返していたのである
短く切り揃えられた、やや暗めの金髪。
全体的に凹凸のないすっきりとした体型に、キリッとした表情。
半ズボンから伸びていた、白くて細い生足。
そして、TS|(トランスジェンダー)を感じさせる、あの口調……
もし彼女が本当に男の娘であったとしても、良夫は間違いなくその中性的な魅力の虜になってしまっていただろう。
例えオチンチンをペロペロしろ、と命令されても、喜んで奉仕していたに違いない。
「ヨシオさん…………ヤル(チンポでメロメロにして手駒にする)気か?」
考え込んでいる良夫の様子から何かを勘違いしたジャックが、声のトーンを一つ落として問いかけてきた。
「え? えぇ、まあ、そ、そうですね。機会があれば、もちろんお相手をさせていただきたいとは思いますけど……(セックスの)」
ジャックにエロい妄想を見抜かれたと思った良夫は、若干ドモりながらも素直に答える。
「そうか……俺には何も出来ないが、健闘を祈るぜ(エルフ籠絡の)」
「? ありがとう、ございます? 頑張ります(満足して貰えるように)」
……二人の真意はまるで通じ合っていなかったが、その会話の内容だけは噛み合っていた。
◇
「ごちそうさまでした」
その後、遅い朝食を取り終えた良夫は、手を合わせてジャックに感謝の言葉を伝えた。
「おう、どうだった? 牛乳の代わりに豆乳だったから、ちょっとあっさりしすぎてたかと思ったんだが……」
「いえいえ、十分に美味しかったですよ。あと、せっかく私のリクエストに応えて『コメ』っぽいものを作ってくれたのに、出来たてを食べられず申し訳ありませんでした」
「おいおい、よしてくれよヨシオさん。頭を上げてくれ。俺はあんたの世話役なんだから、料理のリクエストに応えるくらい当然のことだ。
夕食にはまた『コメ』にチャレンジするから、その時を楽しみにしててくれよな」
「ええ、ありがとうございます。ジャック」
二人の男が、なにやら和気あいあいと新婚夫婦のような会話を交わし、互いに笑顔を向け合う。
これが両方ともイケメンであったなら、まるでBLの世界だろう。
だが残念なことに、一人はマッチョなイケメンでも、もう一人はぷよぷよとした41歳のおっさんだった。
「じゃあ、俺は洗い物をしてくるから、ヨシオさんはこれでも飲んでゆっくりしててくれ。コーヒーはないんで、残念なことに白湯だがな」
そう言いながら良夫の前に白湯の入ったマグカップを置き、ジャックが食器を片付けていく。
良夫は何やら楽しげですらあるその後ろ姿から、そっと目をそらした。
後片付けを手伝わないことへの罪悪感から……ではない。
昨夜も手伝いを申し出てはいたのだが、ジャックからは「ヨシオさんの仕事じゃあない」と断られていた。
良夫が目をそらしたのは、裸エプロンを身につけているジャックの後ろ姿が、むしろ真っ裸であるときよりも目のやり場に困るからだ。
「……白湯、美味しいですね……」
透明なお湯で喉を潤しながら、良夫は「ほぅ……」と息を吐いた。
この世界に来てからオーガニックかつ薄味なものしか口にしていないが、四十をを越えた良夫には、その優しさがちょうど良かった。
このまま適度な運動|(エルフとのセックス)と健康的な食事を続けていけば、良夫は数ヶ月もしないうちにスリムボディを手に入れてしまうかも知れない。
そう、良夫が結果にコミットした未来の自分を妄想していると────
ガチャッ
「ヨシオ、ひさぶり」
「おっすヨシオ、元気にしてた?」
突如として小屋の扉を開き、JCエルフとJKエルフが姿を現した。
「あっ、あなたたちは……っ」
良夫は妄想を切り上げて立ち上がると、驚きの声を上げた。
そのふたりのことを、よく知っていたからだ。
「ネムさんと……キキさん、でしたか」
────それは、良夫の初めてを奪ったJCエルフのネムと、その時棚ぼたで良夫とのセックスに加わったJKエルフのキキであった。
「なるほど……急にエルフどもが押し寄せて来たんで何事かと思ったが、そんなことがあったのか……」
ノノが連れ去られた為に行き場のなくなった性欲を引きずったままの良夫は、ジャックの作った朝食(温め直したのでミルク粥になった)を食べつつ、朝の顛末を語っていた。
「ええ……大変でした(朝セックスを中断させられて)。……そういえば、ジャックはエルフさんについて色々詳しいみたいですが、ナナさん……といいましたか。あのボーイッシュなエルフさんのこと、なにかご存じではないですか?」
その話の流れで、良夫はジャックにDCっぽいJCエルフ『ナナ』について尋ねてみる。
「あの少年のようなエルフか……すまないが、ほとんど知らないな。顔も今日初めて見たくらいだ」
「そうなんですか?」
だが、ジャックから返ってきた答えは、良夫にとって意外なものであった。
この里に捕らわれてからすでに数ヶ月が経過しているらしいジャックならば、あのボーイッシュJCエルフとも面識があるだろうと思っていたからだ。
「ああ、あいつは牧場には一度も現れたことがなかったからな。ただ、他のエルフたちが会話している中に『ナナ』っていう名前が何回か出てきたんで、名前だけは知っていた。
あとはその会話の内容から、この里でもかなりの有力者らしいって事が分かっているくらいだな」
「なるほど……有力者、ですか……」
ポツリ、と意味ありげに呟きながらも、良夫は実際には全く別のことを考えていた。
もちろん、ナナのことだ。
実際に彼女の姿を見たのはほんの短い時間であったが、その時まぶたの裏に焼き付けていたナナの姿を、懸命に脳内で思い返していたのである
短く切り揃えられた、やや暗めの金髪。
全体的に凹凸のないすっきりとした体型に、キリッとした表情。
半ズボンから伸びていた、白くて細い生足。
そして、TS|(トランスジェンダー)を感じさせる、あの口調……
もし彼女が本当に男の娘であったとしても、良夫は間違いなくその中性的な魅力の虜になってしまっていただろう。
例えオチンチンをペロペロしろ、と命令されても、喜んで奉仕していたに違いない。
「ヨシオさん…………ヤル(チンポでメロメロにして手駒にする)気か?」
考え込んでいる良夫の様子から何かを勘違いしたジャックが、声のトーンを一つ落として問いかけてきた。
「え? えぇ、まあ、そ、そうですね。機会があれば、もちろんお相手をさせていただきたいとは思いますけど……(セックスの)」
ジャックにエロい妄想を見抜かれたと思った良夫は、若干ドモりながらも素直に答える。
「そうか……俺には何も出来ないが、健闘を祈るぜ(エルフ籠絡の)」
「? ありがとう、ございます? 頑張ります(満足して貰えるように)」
……二人の真意はまるで通じ合っていなかったが、その会話の内容だけは噛み合っていた。
◇
「ごちそうさまでした」
その後、遅い朝食を取り終えた良夫は、手を合わせてジャックに感謝の言葉を伝えた。
「おう、どうだった? 牛乳の代わりに豆乳だったから、ちょっとあっさりしすぎてたかと思ったんだが……」
「いえいえ、十分に美味しかったですよ。あと、せっかく私のリクエストに応えて『コメ』っぽいものを作ってくれたのに、出来たてを食べられず申し訳ありませんでした」
「おいおい、よしてくれよヨシオさん。頭を上げてくれ。俺はあんたの世話役なんだから、料理のリクエストに応えるくらい当然のことだ。
夕食にはまた『コメ』にチャレンジするから、その時を楽しみにしててくれよな」
「ええ、ありがとうございます。ジャック」
二人の男が、なにやら和気あいあいと新婚夫婦のような会話を交わし、互いに笑顔を向け合う。
これが両方ともイケメンであったなら、まるでBLの世界だろう。
だが残念なことに、一人はマッチョなイケメンでも、もう一人はぷよぷよとした41歳のおっさんだった。
「じゃあ、俺は洗い物をしてくるから、ヨシオさんはこれでも飲んでゆっくりしててくれ。コーヒーはないんで、残念なことに白湯だがな」
そう言いながら良夫の前に白湯の入ったマグカップを置き、ジャックが食器を片付けていく。
良夫は何やら楽しげですらあるその後ろ姿から、そっと目をそらした。
後片付けを手伝わないことへの罪悪感から……ではない。
昨夜も手伝いを申し出てはいたのだが、ジャックからは「ヨシオさんの仕事じゃあない」と断られていた。
良夫が目をそらしたのは、裸エプロンを身につけているジャックの後ろ姿が、むしろ真っ裸であるときよりも目のやり場に困るからだ。
「……白湯、美味しいですね……」
透明なお湯で喉を潤しながら、良夫は「ほぅ……」と息を吐いた。
この世界に来てからオーガニックかつ薄味なものしか口にしていないが、四十をを越えた良夫には、その優しさがちょうど良かった。
このまま適度な運動|(エルフとのセックス)と健康的な食事を続けていけば、良夫は数ヶ月もしないうちにスリムボディを手に入れてしまうかも知れない。
そう、良夫が結果にコミットした未来の自分を妄想していると────
ガチャッ
「ヨシオ、ひさぶり」
「おっすヨシオ、元気にしてた?」
突如として小屋の扉を開き、JCエルフとJKエルフが姿を現した。
「あっ、あなたたちは……っ」
良夫は妄想を切り上げて立ち上がると、驚きの声を上げた。
そのふたりのことを、よく知っていたからだ。
「ネムさんと……キキさん、でしたか」
────それは、良夫の初めてを奪ったJCエルフのネムと、その時棚ぼたで良夫とのセックスに加わったJKエルフのキキであった。
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