我が身可愛さに行動したら取り返しのつかない結果になった。

かんだ

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14.契約後

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 テオとの契約を交わしてから、まずはセルジュへ紹介し、一室を与えた。俺の研究室の隣は私室になっており、その中の一室をとりあえずテオの仮住まいとした。
「テオは俺の助手として雇ったから、仲良くしてやってね」
「……はぁ」
「覇気がないな~」
「勝手なことをするとまた怒られますよ。しかも、テオ殿の身元も保証されていないんでしょう?」
「大丈夫大丈夫。首輪してあるから」
 テオの首を指で示す。チョーカーには俺の目の色と同じ紫の宝石を媒体とし魔力を流している。そして、俺の耳にはそれと全く同じもの。両方とも魔道具で、テオの行動が全て俺へとそのまま転送される代物だ。ちなみにチョーカー型にしたのは、万が一テオを殺す必要が出来た時に首をくびり切って殺せるようにだ。
「俺の紋章も刻んであるからすぐに分かるだろ? それにこれは俺にしか外せないから」
「まあ、ルネ様が保証人である以上の安心はないですが。私はセルジュと言います。よろしくお願いします」
 セルジュはテオと向き合い手を差し出す。
「俺はテオ。よろしく」
「じゃあ、とりあえずテオの生活に必要なものを買いに行ってくるよ」
「私が行きますよ。ついでに街を案内して来ますし」
「気分転換もしたいから俺が行ってくるよ。セルジュはテオの家を探しといてよ。条件はこれね」
 セルジュへは別件を託し、俺はテオを連れて街へと繰り出した。
 春風は穏やかで陽の光は柔らかい。街中には花々が咲き誇っており、出掛けるにはもってこいの季節。商業区は活気づき行き交う人々の足取りは軽く見える。
「まずは春物を買おう。金ある?」
「ありますよ」
「……丁寧語?」
 お互い対等でくだけた言い方をしていたのに、突然丁寧なそれに変わり驚く。テオを見上げれば首元を指しながら笑って返された。
「俺はルネ様の持ち物になり、ルネ様に生かされることになりましたから。それなりの態度を見せる必要があるでしょう?」
「ふーん。まあ雇用主でもあるもんな」
 立場と身分によって人は言動を改める必要があるが俺は別に気にはしない。従者に舐められた態度を取られたってどうも思わない。だが、本人がそうすると言うなら好きにすれば良い。ただ、見た目は冷たく威圧的な印象を与えるのに、口から出る言葉は柔らかく丁寧で、少しチグハグで驚くけど。
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