我が身可愛さに行動したら取り返しのつかない結果になった。

かんだ

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24.初心者(R-18)

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 24.初心者(R-18)
 
「――ゔっ!?」
 両手を拘束され、体をひっくり返された。突然の動きに体が驚く。
「な、に、……え?」
 困惑する俺を無視して、テオに服を剥ぎ取られる。下半身が外気に晒されて産毛が立つようだった。逃れようと試みるが純粋な腕力で敵うわけがない。片手で両手首を掴まれ、片足で両足を絡められて身じろぐことしか出来ない。
 何をするつもりだと振り返れば、テオは自分の指を舐めているところだった。
「ほんと、なに? 腕、離して」
「ここまできて何をされるか分からないなんて。ルネ様を一人にするのは不安ですね」
 散々威圧的な言い方をしていたくせに、大袈裟に丁寧な言葉で不安がるテオにムッとする。
「何がしたいんだよ。殴るの……っ!?」
 途中、声が止まったのはテオのせいだ。……テオが、舐めた指を、俺の後ろの穴に、入れたからだ。
「な、ぇ、ぇ?」
「ここに指を入れられても分からないんですか?」
 脳内には多くの疑問符が浮かぶ。理解の範疇を超えていた。排泄器官に指を入れる理由、理性としては分かるのに、本能がそれを拒否するため分からなかった。
「っゔ?」
 くちゅくちゅと水の音を立てながら指を動かされる。違和感と圧迫感に支配される。
「ルネ様はお尻も小さいですね」
「……ま、ま、って。やだ、なんで、ぇ、ゔ」
「神力を取り込む時、遺伝子を交換し合う必要があるって、言わない方が良かったのに」
「ぁ、ぁ?」
 段々と、自分の口から小刻みの声が漏れる。違和感と圧迫感だけだったのに変な気分になってきた。
「ここら辺かな?」
「――っ!?」
 テオがある一点を指で抉った瞬間、ピリッと下半身に快感が走った。
「ゔ? ぁ、ぁ、あ、ん」
 排泄器官を弄られて快感を拾う体が信じられない。信じたくない。なのに、気持ち良いという感覚に占められる。
「可愛い声になってきましたね」
「あっ、ぁ」
 射精感が高まる。このまま後ろの穴を弄られ続ければ呆気なく吐き出しそうだった。
 快感に占められた頭はテオへの抵抗も忘れ、来る射精に期待した。
「あっ!?」
 だが、テオは拘束の手を解き、代わりに俺の破裂しそうな下半身を戒めてしまう。
「いた、い゙っ」
「一人でイくのはダメですよ」
 テオはそう言うと、後ろを弄りながらイきそうになる度、前を戒めて阻止した。何度も何度も。それこそ頭がおかしくなるくらいに。
「もゔっ、いやだ、あぁ! ひっ! あっ、いだぃ」
「泣かないでください。ほら、気持ち良いでしょう?」
「ひゔ、~~っ」
 絶頂に至る寸前で堰き止められ、握り締められる。今まで知らなかった強い快感と痛みを同時に与えられ馬鹿になっていた。行き場をなくした白濁が体内で溜まっていく。手足が自由になっていることにも気付かず、ただテオの膝上にうつ伏せ状態で穴と前を好き勝手されていた。
「いぎ、ぃ、ぎたい゙っ! なぁ、っ! もゔ、や、だぁっ!」
 遂には癇癪を起こした子どものように、年甲斐もなく泣き喚く。
「はは、ルネ様、泣かないでください」
「やだ、ゔ、ぁあ、あ゙っ」
「分かりましたから。泣かないで。最高に気持ち良くイかせてあげます。その代わり、俺の言うことが聞けるな?」
 耳を舐められながら問われ、俺は内容も理解せず頷く。何でも良いからとにかくこの地獄を終わらせて欲しい、その一心だった。
「良い子。じゃあ、両足を自分で持って広げて」
「……ぅ、ゔぅ、した、したから」
 ベッドの上で指を入れられたまま言われたとおりにする。自分では見ることが出来ない部分まで全てがテオの眼下に晒されているが、そこに羞恥心も戸惑いも何もなかった。言われたとおり出来たことへの反応だけが欲しかった。
「した、っから」
「はい、出来ましたね。上手です。じゃあ、ご褒美に死ぬほど気持ち良くさせてやる」
 テオは俺の腰をしっかりと掴んでから、寛げた下半身を弄り続けた後ろの穴を貫いた。
「~~っ!?」
 指とは比べ物にならないほどの熱い質量が体内でいっぱいになり、目の前がチカチカと点滅した。焦点が定まらない、溜まりに溜まった白濁が勢いよく飛び散る。体が呼吸の仕方を忘れたようだった。
「は、キツイな。だが、気持ちいい」
 恍惚とした表情と声を辛うじて認識出来たのが最後、俺は何も分からないまま体を揺さぶられ続けた。正面から、背後から、真横から、下から、何度も何度も腰を打ち付けられ、無理やり出させられた。
 先ほどのイけなかった苦痛以上はないと思っていたのに、イき過ぎるということも同じだけの苦痛が伴うのだと知った。
「も、ゔ、――っあ゙、やめ」
「まだ、終われない。はぁ、もっと足を開いて」
「やだ、あぁ、あっ」
 ぐちゅぐちゅとした粘着質な音。肉同士がぶつかる一定数の音。濁音だらけの喘ぎ声。荒い息遣い。排泄器官であるはずの穴を攻められることの快感。苦しさと圧迫感と違和感は消え、涙が出るほど強いそれ。そのせいで何度もイかされ、苦しくて堪らない。
「あ、ン、あ゙ぁ!」
「はぁ、だから、逃げないでください」
「――っ!?」
 腹の奥の奥まで硬く太いものが押し込まれる。穴に出し入れしていた動きが止まるが、奥までハマっているせいで苦しさが強くなった。律動がなくなった分、呼吸するだけで腹の中の質量が主張しているように生々と感じてしまう。
 涙と律動で定まらなかった視界が落ち着く。体格の良い、切れ長の目をした男と目が合った。獰猛な魔物を思わせるような冷たく威圧的な印象を与えるくせに、口から出る言葉は柔らかく丁寧。だが、俺に触れる手は傲慢。
 全てがチグハグな男は、俺の体を抱き起こす。
「ルネ様、泣かないでください」
「……いや、だ。泣く。もゔ、やだって。抜いて」
「酷いこと言わないでください」
 年甲斐もなくぼろぼろと泣きながら精一杯の拒絶を示しても、何一つ聞き入れてはくれない。ただ子どもを相手にするかのようにあやしてくるだけだ。
「ルネ様だってもっとしたいでしょう?」
「し、したく、ないって、言ってるだろ」
「嫌です。もっと俺を欲しがってください」
「ん、ぁ」
 逃げられないように全身を全身で拘束され、唾液を交換するようなキスをされる。
「俺たちはお互いが生きるために必要なのに、俺ばかりルネ様を求めていて悲しいです」
 あたかも俺が悪いような物言いだが反論する気力さえない。テオに抱かれて何時間経ったか分からない程なのだ。元々体力がないこと、本来繋がるべき器官ではないこと、初めて抱かれること、挙げればキリがないが、テオによって多くの負担を強いられ全身が悲鳴を上げているのだ。……いや、例え俺とは真逆の屈強な人間だったとしても、何時間も抱かれ続ければ本気で泣くはずだ。正面から奥まで貫かれることから始まり、後ろ向きや座りながらと様々な体位で体の内側を突かれた。最初に感じていた違和感と圧迫感は段々と快感に変わったが、今では過ぎる快感が苦痛になっている。指一本動かすことも出来ない程だ。イき過ぎたせいでもう前の感覚はない。
「ねえルネ様、求めてください」
「ゃ、だ、もゔ、やだ」
 浅い呼吸で、泣きながら、懇願を口にする。人生でこんなに泣いたことも懇願することも久しぶりだ。
 だが、そんなことは知らないテオは許してくれない。
「まだ足りません。あなたからも欲しがってください。その言葉が聞けたら、すぐに抜きますから。ね?」
 欲しがる、欲しがれば良いのか。今の俺にとってテオはそばから離せない存在だ。片時も離せられない。その思いを言葉にすれば良いだけで、この苦痛でしかない快感が終わってくれるのか。
 俺はテオに無理やり視線を合わせられたまま震える唇を動かす。
「ほし、ぃ、テオが、ほしい、から」
「どのくらい?」
「……す、ごく、ぅ」
「俺だけが、欲しいですか?」
「……だけっ、テオ、だけだから、ぁ!」
「ありがとうございます。じゃあ、ずっとそばにいてあげます」
「~~っ」
 約束通り引き抜いてくれたけど、その途中で最後、グリッと一番感じる部分を抉られる。全身に衝撃が走ったかのようで、俺の視界は真っ白になり、意識は保つことが出来ず落ちてしまった。
 最後に見たテオの顔は一人満足気で、どうして自分ばかりこんな目に遭っているのかと答えのない疑問が浮かんだ。
 
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