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第1章 約束と再会編
第22話 トラップと勘違い
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見上げれば、快晴の空。
吹いてくるのは柔らかな風。
「おはよう、エレちゃん」
「おはようございます」
いつものように挨拶をしてきたのはアーサー様。
彼はいつもの白の制服ではなく、白を基調とした金の装飾が入っている学園指定の運動着に着替えていた。
私も制服ではなく、アーサー様と似たようなデザインの運動着。
今日は実技訓練の一環として、屋外での活動を行うことになっており、私たちは教室から出て、近くにある学園が所有している森に来ていた。
課題はチームで決められたルートを中間地点を経由しながら、制限時間内にゴールに向かうというもの。
道中、先生方が仕掛けた罠や魔物がいるため、戦闘を行い進んでいく。
なので、服もいつもの制服ではなく、動きやすいズボン。
激しい戦闘も考えられるため、私はシニヨンという髪型で後ろに束ねていた。
もちろん1人ではできなかったので、セレナの侍女ガブリエラさんにしてもらった。
あと、杖はいつもの胸にしまえるような小さなものではなく、自分の身長と同じくらいの長さの大杖。軍にいた時に使っていたものを持ってきていた。
森に入る準備は万端の私たちは先生方から説明を受けていた。
周囲には参加する生徒が集合している。
屋外での訓練はしたことがないので、私は少しわくわくしていた。
ルンルン気分で説明を聞いていると、隣のアーサー様はフッと笑みを漏らしていた。
「アーサー様、どうかいたしましたか?」
「いや、今日のエレちゃんはとてもウキウキしてるなと思って」
「え、分かりますか?」
「うん。大好きなお菓子を目をした時みたいに目が輝いているよ」
顔には出てないだろうと思っていたのだけど、私そんな目をしていたのか。
「そんなエレちゃんもとっても可愛いよ」
「っ……」
また、そんなことを言って……。
そんな私をからってくるアーサー様と私は同じチーム。
他のメンバーはリアムさん、セレナ、そして――。
「なんでこの私まで外に出ないといけないのよ……」
アーサー様の隣でそう呟く茶髪ツインテールの女の子。
彼女の呟きに、アーサー様は苦笑いを浮かべていた。
「君が外に出てくるなんて珍しいね」
「別に自分から外に出たわけじゃないのよ。今年は一歩もあの部屋から出てやらないって決めてたの。でも、出ないと留年させるって言われちゃったのよ……」
「ああ、それで」
「ええ、全くなぜ私がこんな授業に出ないといけないんだか。まぁ、まだあんたと同じチームだったことが幸いね。あやうく、社会的に死ぬところだったわ」
社会的に死ぬってなんだろう?
アーサー様と親し気に話していた彼女は、アンバーの瞳を私の方に向けた。
「あなた、エレシュキガル・レイルロードね。私はマナミ・オウカグヤよ。よろしく」
「よろしくお願いします、マナミ様」
マナミ様は右手を出し、私もその手を取って握手を交わした。
マナミ・オウカグヤ――彼女は東の国の姫様。
この学園には留学生として入学しているが、かなり前からこちらに滞在されているらしく、アーサー様とは幼馴染のようなものなのだとか。
また、マナミ様は成績優秀で研究もしており、授業は概ね免除されていた。だが、今回の実技訓練は免除できなかったようで、私たちのチームに入っていた。
教室でお見かけしなかったから知らなかったけど、マナミ様って私たちと同じクラスだったのか。
そうして、先生からの開始の合図があると、他のチームと同様、私たちもチームごとに森の中に入った。
森に入って数分後、私たちは敵と遭遇。
人間と同じぐらいの大きさのスライムだが、大して強くなく難なく倒せた。
だが、勝ち目がないと思ったのか一匹だけ逃走。
魔物を何匹倒したのかのというのも成績評価に含むと言っていたので、私は1人追いかけることにした。
「リアムさんとセレナはアーサー様とマナミ様の護衛をお願いします」
「ちょっと待って。エレちゃんはどこに行くの?」
「私はあのスライムを撃退してきます」
「僕も行く」
「一匹だけなので、私1人で行ってきます。あとで合流しますので、先に進んでいてください」
アーサー様に追跡魔法をかけ、私はスライムが逃げた方向へと走り出した。
「待って!」
背後からアーサー様の声が聞こえたが、私はスルー。
そんなに心配することはない。たった一匹のスライムなのですぐに戻れる。
私は駆けながら辺りを窺っていると、紫のスライムの姿を発見。
炎の玉を放つが、スライムは柔軟な体をいかし、さらりと避けた。
そこから私は何度も攻撃したがいくら魔法を放っても、スライムは回避。結界魔法で閉じ込めようとしても、回避。
通常のスライムとは思えないぐらいにすばしっこかった。
さすが先生方がお作りになった魔物たち。
こうなったら、物理攻撃で叩いた方が早いかしら……。
草木を避けながらスライムと追っていると、開けた場所に出た。
その瞬間、地面が光った。
「ん?」
眩しくて、思わず目をつぶる。
敵が攻撃してくるかもしれないので、一応バリアを張っていた。
だが、攻撃はなく光がおさまると、私はそっと目を開けた。
「――え?」
そこは知らない場所だった。
さっきまで地上にいたはずが、今私がいる場所はダンジョンのような石造りの通路。
ほのかな火が灯されているおかげで周囲は見えるが、先の方は暗くて見えない。
もしかして……転移させられたのか。
先生が説明の際に、トラップを仕掛けていると話していた。
「私はそのトラップに引っかかったと……」
Oh、ナンテコッタ。
私、軍人。
罠なんて何個もかいくぐってきた。
なのに、こんなところでトラップ引っかかるとか……。
「何しているのよ、私……」
自分のおっちょこちょさに呆れ、倒れこみ跪いた。
うん……落ち込んでいても、仕方ない。
早くアーサー様と合流しよう。
先ほどかけた追跡魔法によると、彼とはそこまで離れていない。
まずはこのダンジョンの出口を見つけよう。
指をなめ、風向きを把握。
風向きは一方向からかなと思っていたけど、いろんな場所から風が流れている。
これは出口が複数あるってことなのかな?
私はとりあえず大きな風が流れている方向へ進んでいくと、人影を発見。
遠くて顔は見えないが、服を見るにあの人も学園の生徒。
随分身長が高いが、きっと男子学生なのだろう。
彼はもしかすると出口から入って、このダンジョンをさまよっているだけの人かもしれない。それなら、ルートを知っているはずだ。
よしっ、話しかけてみよう。
そう決意して踏み出した瞬間、こつんと足音が鳴る。
背を向けていた男子生徒はこちらに気づいた。
「……それ以上近づくな」
「え」
彼と私の間に罠で仕掛けてあるのだろうか。
「あんた、敵か?」
「いえ、敵ではないです」
「なら、敵だな」
えっ、なんで。
「あんた、どうせあれだろ。学生になりすました敵なんだろ」
「いえ、違います」
そう否定するが、男子生徒は信じてくれず、呆れたように肩をすくめた。
「あ~あぁ、センセーも分かりやすいことするなぁ……俺にかわいい女の子と戦わせるとか、ホント趣味がわりぃ」
すると、男子生徒は腰に収めていたレイピアを手に取った。
あたりをやんわりと灯している光がレイピアの姿を見せる。
彼のレイピアは黒く、流れる水のようなデザインの鍔には青い宝石が埋め込まれていた。
へぇ、黒のレイピアなんて珍しい……あんなレイピアもあるんだ、面白い。
美しいレイピアに見とれていると、男子生徒はレイピアを構える。
顔がはっきりとは見えない。だけど、彼の青い瞳がギラリと光っているのは分かった。
…………おっとこれはまさか彼と戦わないといけない? 戦闘不可避?
警戒して、私も大杖をぎゅっと握りしめる。
「でも、相手が敵なら、俺は容赦しないぜ。わりぃな、お嬢さん」
そして、男子生徒は私に向かって真っ直ぐに走り出した。
吹いてくるのは柔らかな風。
「おはよう、エレちゃん」
「おはようございます」
いつものように挨拶をしてきたのはアーサー様。
彼はいつもの白の制服ではなく、白を基調とした金の装飾が入っている学園指定の運動着に着替えていた。
私も制服ではなく、アーサー様と似たようなデザインの運動着。
今日は実技訓練の一環として、屋外での活動を行うことになっており、私たちは教室から出て、近くにある学園が所有している森に来ていた。
課題はチームで決められたルートを中間地点を経由しながら、制限時間内にゴールに向かうというもの。
道中、先生方が仕掛けた罠や魔物がいるため、戦闘を行い進んでいく。
なので、服もいつもの制服ではなく、動きやすいズボン。
激しい戦闘も考えられるため、私はシニヨンという髪型で後ろに束ねていた。
もちろん1人ではできなかったので、セレナの侍女ガブリエラさんにしてもらった。
あと、杖はいつもの胸にしまえるような小さなものではなく、自分の身長と同じくらいの長さの大杖。軍にいた時に使っていたものを持ってきていた。
森に入る準備は万端の私たちは先生方から説明を受けていた。
周囲には参加する生徒が集合している。
屋外での訓練はしたことがないので、私は少しわくわくしていた。
ルンルン気分で説明を聞いていると、隣のアーサー様はフッと笑みを漏らしていた。
「アーサー様、どうかいたしましたか?」
「いや、今日のエレちゃんはとてもウキウキしてるなと思って」
「え、分かりますか?」
「うん。大好きなお菓子を目をした時みたいに目が輝いているよ」
顔には出てないだろうと思っていたのだけど、私そんな目をしていたのか。
「そんなエレちゃんもとっても可愛いよ」
「っ……」
また、そんなことを言って……。
そんな私をからってくるアーサー様と私は同じチーム。
他のメンバーはリアムさん、セレナ、そして――。
「なんでこの私まで外に出ないといけないのよ……」
アーサー様の隣でそう呟く茶髪ツインテールの女の子。
彼女の呟きに、アーサー様は苦笑いを浮かべていた。
「君が外に出てくるなんて珍しいね」
「別に自分から外に出たわけじゃないのよ。今年は一歩もあの部屋から出てやらないって決めてたの。でも、出ないと留年させるって言われちゃったのよ……」
「ああ、それで」
「ええ、全くなぜ私がこんな授業に出ないといけないんだか。まぁ、まだあんたと同じチームだったことが幸いね。あやうく、社会的に死ぬところだったわ」
社会的に死ぬってなんだろう?
アーサー様と親し気に話していた彼女は、アンバーの瞳を私の方に向けた。
「あなた、エレシュキガル・レイルロードね。私はマナミ・オウカグヤよ。よろしく」
「よろしくお願いします、マナミ様」
マナミ様は右手を出し、私もその手を取って握手を交わした。
マナミ・オウカグヤ――彼女は東の国の姫様。
この学園には留学生として入学しているが、かなり前からこちらに滞在されているらしく、アーサー様とは幼馴染のようなものなのだとか。
また、マナミ様は成績優秀で研究もしており、授業は概ね免除されていた。だが、今回の実技訓練は免除できなかったようで、私たちのチームに入っていた。
教室でお見かけしなかったから知らなかったけど、マナミ様って私たちと同じクラスだったのか。
そうして、先生からの開始の合図があると、他のチームと同様、私たちもチームごとに森の中に入った。
森に入って数分後、私たちは敵と遭遇。
人間と同じぐらいの大きさのスライムだが、大して強くなく難なく倒せた。
だが、勝ち目がないと思ったのか一匹だけ逃走。
魔物を何匹倒したのかのというのも成績評価に含むと言っていたので、私は1人追いかけることにした。
「リアムさんとセレナはアーサー様とマナミ様の護衛をお願いします」
「ちょっと待って。エレちゃんはどこに行くの?」
「私はあのスライムを撃退してきます」
「僕も行く」
「一匹だけなので、私1人で行ってきます。あとで合流しますので、先に進んでいてください」
アーサー様に追跡魔法をかけ、私はスライムが逃げた方向へと走り出した。
「待って!」
背後からアーサー様の声が聞こえたが、私はスルー。
そんなに心配することはない。たった一匹のスライムなのですぐに戻れる。
私は駆けながら辺りを窺っていると、紫のスライムの姿を発見。
炎の玉を放つが、スライムは柔軟な体をいかし、さらりと避けた。
そこから私は何度も攻撃したがいくら魔法を放っても、スライムは回避。結界魔法で閉じ込めようとしても、回避。
通常のスライムとは思えないぐらいにすばしっこかった。
さすが先生方がお作りになった魔物たち。
こうなったら、物理攻撃で叩いた方が早いかしら……。
草木を避けながらスライムと追っていると、開けた場所に出た。
その瞬間、地面が光った。
「ん?」
眩しくて、思わず目をつぶる。
敵が攻撃してくるかもしれないので、一応バリアを張っていた。
だが、攻撃はなく光がおさまると、私はそっと目を開けた。
「――え?」
そこは知らない場所だった。
さっきまで地上にいたはずが、今私がいる場所はダンジョンのような石造りの通路。
ほのかな火が灯されているおかげで周囲は見えるが、先の方は暗くて見えない。
もしかして……転移させられたのか。
先生が説明の際に、トラップを仕掛けていると話していた。
「私はそのトラップに引っかかったと……」
Oh、ナンテコッタ。
私、軍人。
罠なんて何個もかいくぐってきた。
なのに、こんなところでトラップ引っかかるとか……。
「何しているのよ、私……」
自分のおっちょこちょさに呆れ、倒れこみ跪いた。
うん……落ち込んでいても、仕方ない。
早くアーサー様と合流しよう。
先ほどかけた追跡魔法によると、彼とはそこまで離れていない。
まずはこのダンジョンの出口を見つけよう。
指をなめ、風向きを把握。
風向きは一方向からかなと思っていたけど、いろんな場所から風が流れている。
これは出口が複数あるってことなのかな?
私はとりあえず大きな風が流れている方向へ進んでいくと、人影を発見。
遠くて顔は見えないが、服を見るにあの人も学園の生徒。
随分身長が高いが、きっと男子学生なのだろう。
彼はもしかすると出口から入って、このダンジョンをさまよっているだけの人かもしれない。それなら、ルートを知っているはずだ。
よしっ、話しかけてみよう。
そう決意して踏み出した瞬間、こつんと足音が鳴る。
背を向けていた男子生徒はこちらに気づいた。
「……それ以上近づくな」
「え」
彼と私の間に罠で仕掛けてあるのだろうか。
「あんた、敵か?」
「いえ、敵ではないです」
「なら、敵だな」
えっ、なんで。
「あんた、どうせあれだろ。学生になりすました敵なんだろ」
「いえ、違います」
そう否定するが、男子生徒は信じてくれず、呆れたように肩をすくめた。
「あ~あぁ、センセーも分かりやすいことするなぁ……俺にかわいい女の子と戦わせるとか、ホント趣味がわりぃ」
すると、男子生徒は腰に収めていたレイピアを手に取った。
あたりをやんわりと灯している光がレイピアの姿を見せる。
彼のレイピアは黒く、流れる水のようなデザインの鍔には青い宝石が埋め込まれていた。
へぇ、黒のレイピアなんて珍しい……あんなレイピアもあるんだ、面白い。
美しいレイピアに見とれていると、男子生徒はレイピアを構える。
顔がはっきりとは見えない。だけど、彼の青い瞳がギラリと光っているのは分かった。
…………おっとこれはまさか彼と戦わないといけない? 戦闘不可避?
警戒して、私も大杖をぎゅっと握りしめる。
「でも、相手が敵なら、俺は容赦しないぜ。わりぃな、お嬢さん」
そして、男子生徒は私に向かって真っ直ぐに走り出した。
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