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第一章
大事なもの
祖母が入院し、執事のジョンソンもメイドのメアリーも祖母に付き添って、わたしは一人きりになってしまった。小さいながらも王都の一軒家で、若い女の一人暮らしなんて、想像もできないし、危険であるのもわかる。
でも――。
殿下のアパートメントに時々出入りするのでも、わたしは誰かに見られたらと、ヒヤヒヤものだった。まして、そこにしばらくとはいえ滞在するなんて。傍から見たら愛人以外の何物でもない。
決心がつかないでグズグスしているわたしを、ロベルトさんが根気強く説得する。
「今回、ずいぶんと急な入院になってしまったけれど、殿下はもともと、君のおばあ様をあの療養院に入れられないか、交渉中だったんだ」
意外な発言に、わたしは目を瞠る。
「あの療養院のコーネル医師は心臓の権威でね。ただ、きっかけがなくてね。今回、たまたま、おばあ様が体調を崩した場面に行き会わせて、ちょうどいいと言えば、ちょうどよかったんだよ」
「だから、あんなにあっさり入院できたのですか」
「そう、王立診療所の方は急性患者が中心だし、殿下がかなりの金を出しているから、いつでも入院できる。でも、療養院は長期入院の患者が多いから、なかなかベッドが空かなくてね。でも、以前からの根回しが功を奏して、今回、ヴィラが空いていたから捻じ込めたんだ」
「そうだったのですか……」
だが、わたしはふと疑問に思う。
「どうして、殿下がわたしの祖母の病状に詳しいのですか。……いえ、わたしを秘書官に登用するにあたって家族についても調査したとは仰っていましたが、それだけではない気がします」
「ああ、それはだね……」
ロベルトさんが眉尻を下げて苦笑いした。
「いずれ、殿下から説明があると思うけど、殿下にとって、マックス・アシュバートン氏は本当に恩人なんだよ」
その言葉に、わたしはハッとして正面に座るロベルトさんの顔を見つめた。
「……ロベルトさんも、父をご存知なのですか?」
「うん……俺は戦地で数か月だけ。でも、殿下はずっと昔から、マックス氏のお世話になってたと聞いたよ」
……わたしは、父の仕事も何も知らない。父が、どのように戦死したのか、も。
「……もしかして、父が戦死したとき、殿下が近くにおられたのですか?」
何気なく思いついて尋ねると、ロベルトさんが一瞬、眉を顰める。
「あの件は、俺の口からは話すことができない。守秘義務、って奴で。……そのうち、殿下ご自身からお話になると思うけど」
つまり、父の死と殿下は関係があるのだ。――守秘義務故に、父の戦死の状況は公にされず、そのために国事に死んだと認められず、わたしの代襲相続は勅許が下りなかった。だとすれば、殿下が父の死と、我が家の窮状に責任を感じるのも当然かもしれない。
「……複雑な事情があってね。殿下はその件でも密かに動いておられる。爵位を取り戻すことは無理かもしれないが、せめて何等かの補償をと、殿下は考えておられる。……だから、おばあ様の入院費や治療費は気にしなくていい。殿下は恩人の母親であるレディ・アシュバートンには十分な治療を受け、安楽な老後を送って欲しいと願っているから」
それでも、王立療養院の貴族用の特別病棟への入院が、法外なお金がかかるのは間違いない。――それを、殿下に甘えてしまうのはとても恐ろしい。そうすべきでないと、わたしの中の危険探知が警鐘を鳴らしているけれど、だからといって、その援助を断ることもできない。
――あの祖母が一般病棟の大部屋などで我慢できるはずがない。しかし入院して治療しなければ、祖母の心臓はもう持たない。そう、選択肢など、わたしにはないのだ。
「でも――」
ここで殿下のアパートメントに滞在したら、わたしは祖母を人質に取られた状態で、殿下と相対することになる。
昼間の、屈辱が蘇る。またあんな行為を要求されたら――わたしは――。
押し黙ってしまったわたしに、ロベルトさんはそれでも、辛抱強く説得を続ける。ロベルトさんは、もしかしたら昼間の出来事に気づいているのかも、しれないけれど。
「この家なんだけどさ、人に貸すのはどう?」
「貸す?」
急に話が変わって、わたしは少しだけ驚いて顔を上げる。ロベルトさんの茶色い瞳が、蝋燭の灯で煌く。
「もともと、場所はいいんだ。本来は、ストラスシャーに住む君の母上が、賃料を得るために実家のクロフォード商会から譲られた家なんだろう?」
「ええ。本当はもう、数軒あったのですが、鉄道の線路の予定地に引っかかってしまって、国に譲渡したのです。ですから残ったのはここだけで――」
「で、ここ以外に住む場所もないから住んでた」
「ええ」
わたしが頷く。母が嫁ぐときに持ってきた宝飾品類も、すでに手放して手元に残っていない。この家だけが、母の形見のようなものだ。――宝飾品と違い、住んでいて生活に必要だってせいで、売らずに済んだのだ。
「どのみち、おばあ様が退院するまでは、この家は無人になる。……君が一人で住むのは安全の上からも勧められないし、そもそも無理だ。それに、どうもレディ・アシュバートンはこの家には不満だったようだ。人に貸して賃料を取り、おばあ様の退院後は殿下に別の住居を斡旋してもらえばいい」
祖母がこの家を嫌っているのはその通りなので、わたしは反論もできずに俯く。
「そうと決まれば、必要なものだけ持って、この家を出よう。すぐに仕度をして。だいぶん時間を無駄にしてしまった」
ロベルトさんにきっぱりと言われ、わたしは弾かれるように立ち上がった。
二階の自室から着替えと、必要なものだけを詰めた小さな鞄を持って、さあ、家を出ようという時になって思い出す。
「大事なものを忘れていました。少しだけ待ってください」
わたしはロベルトさんに言うと、ランプを手にすっかり暗くなった食堂へ向かう。
ランプを暖炉の上に置いて、わたしは暖炉の上の壁に掛かっている、薔薇園の額に手をかける。絵自体はそれほど大きくないのだ、額縁が結構立派で、わたしの身長では上手く外せない。食堂の椅子に上ろうかと思っていると、遅れて入ってきたロベルトさんが言った。
「忘れ物ってその絵? ああ、ちょっと待って、君では無理だよ。どいて、俺が外す」
背の高いロベルトさんはやすやすと額縁を外す。額縁の上には埃が溜まっていたけれど、わたしはそれにも構わず、ロベルトさんから額縁を受け取ると、思わずそれを抱きしめていた。
「ありがとうございます」
「その絵、値打ちものなの?」
「いいえ? 誰が描いたかわからないし、多分、素人の作品ですよ? でも、昔から大事にしているので……」
大事そうに額縁を抱きしめるわたしを見て、ロベルトさんがおかしそうに言った。
「それが君の大事なもの、だったのか。……じゃあ、今度こそ行くよ。きっと殿下がイライラして待ってる」
わたしはその小さな家に鍵をかけて待っていた馬車に乗る。
――それが、その家との別れになった。
でも――。
殿下のアパートメントに時々出入りするのでも、わたしは誰かに見られたらと、ヒヤヒヤものだった。まして、そこにしばらくとはいえ滞在するなんて。傍から見たら愛人以外の何物でもない。
決心がつかないでグズグスしているわたしを、ロベルトさんが根気強く説得する。
「今回、ずいぶんと急な入院になってしまったけれど、殿下はもともと、君のおばあ様をあの療養院に入れられないか、交渉中だったんだ」
意外な発言に、わたしは目を瞠る。
「あの療養院のコーネル医師は心臓の権威でね。ただ、きっかけがなくてね。今回、たまたま、おばあ様が体調を崩した場面に行き会わせて、ちょうどいいと言えば、ちょうどよかったんだよ」
「だから、あんなにあっさり入院できたのですか」
「そう、王立診療所の方は急性患者が中心だし、殿下がかなりの金を出しているから、いつでも入院できる。でも、療養院は長期入院の患者が多いから、なかなかベッドが空かなくてね。でも、以前からの根回しが功を奏して、今回、ヴィラが空いていたから捻じ込めたんだ」
「そうだったのですか……」
だが、わたしはふと疑問に思う。
「どうして、殿下がわたしの祖母の病状に詳しいのですか。……いえ、わたしを秘書官に登用するにあたって家族についても調査したとは仰っていましたが、それだけではない気がします」
「ああ、それはだね……」
ロベルトさんが眉尻を下げて苦笑いした。
「いずれ、殿下から説明があると思うけど、殿下にとって、マックス・アシュバートン氏は本当に恩人なんだよ」
その言葉に、わたしはハッとして正面に座るロベルトさんの顔を見つめた。
「……ロベルトさんも、父をご存知なのですか?」
「うん……俺は戦地で数か月だけ。でも、殿下はずっと昔から、マックス氏のお世話になってたと聞いたよ」
……わたしは、父の仕事も何も知らない。父が、どのように戦死したのか、も。
「……もしかして、父が戦死したとき、殿下が近くにおられたのですか?」
何気なく思いついて尋ねると、ロベルトさんが一瞬、眉を顰める。
「あの件は、俺の口からは話すことができない。守秘義務、って奴で。……そのうち、殿下ご自身からお話になると思うけど」
つまり、父の死と殿下は関係があるのだ。――守秘義務故に、父の戦死の状況は公にされず、そのために国事に死んだと認められず、わたしの代襲相続は勅許が下りなかった。だとすれば、殿下が父の死と、我が家の窮状に責任を感じるのも当然かもしれない。
「……複雑な事情があってね。殿下はその件でも密かに動いておられる。爵位を取り戻すことは無理かもしれないが、せめて何等かの補償をと、殿下は考えておられる。……だから、おばあ様の入院費や治療費は気にしなくていい。殿下は恩人の母親であるレディ・アシュバートンには十分な治療を受け、安楽な老後を送って欲しいと願っているから」
それでも、王立療養院の貴族用の特別病棟への入院が、法外なお金がかかるのは間違いない。――それを、殿下に甘えてしまうのはとても恐ろしい。そうすべきでないと、わたしの中の危険探知が警鐘を鳴らしているけれど、だからといって、その援助を断ることもできない。
――あの祖母が一般病棟の大部屋などで我慢できるはずがない。しかし入院して治療しなければ、祖母の心臓はもう持たない。そう、選択肢など、わたしにはないのだ。
「でも――」
ここで殿下のアパートメントに滞在したら、わたしは祖母を人質に取られた状態で、殿下と相対することになる。
昼間の、屈辱が蘇る。またあんな行為を要求されたら――わたしは――。
押し黙ってしまったわたしに、ロベルトさんはそれでも、辛抱強く説得を続ける。ロベルトさんは、もしかしたら昼間の出来事に気づいているのかも、しれないけれど。
「この家なんだけどさ、人に貸すのはどう?」
「貸す?」
急に話が変わって、わたしは少しだけ驚いて顔を上げる。ロベルトさんの茶色い瞳が、蝋燭の灯で煌く。
「もともと、場所はいいんだ。本来は、ストラスシャーに住む君の母上が、賃料を得るために実家のクロフォード商会から譲られた家なんだろう?」
「ええ。本当はもう、数軒あったのですが、鉄道の線路の予定地に引っかかってしまって、国に譲渡したのです。ですから残ったのはここだけで――」
「で、ここ以外に住む場所もないから住んでた」
「ええ」
わたしが頷く。母が嫁ぐときに持ってきた宝飾品類も、すでに手放して手元に残っていない。この家だけが、母の形見のようなものだ。――宝飾品と違い、住んでいて生活に必要だってせいで、売らずに済んだのだ。
「どのみち、おばあ様が退院するまでは、この家は無人になる。……君が一人で住むのは安全の上からも勧められないし、そもそも無理だ。それに、どうもレディ・アシュバートンはこの家には不満だったようだ。人に貸して賃料を取り、おばあ様の退院後は殿下に別の住居を斡旋してもらえばいい」
祖母がこの家を嫌っているのはその通りなので、わたしは反論もできずに俯く。
「そうと決まれば、必要なものだけ持って、この家を出よう。すぐに仕度をして。だいぶん時間を無駄にしてしまった」
ロベルトさんにきっぱりと言われ、わたしは弾かれるように立ち上がった。
二階の自室から着替えと、必要なものだけを詰めた小さな鞄を持って、さあ、家を出ようという時になって思い出す。
「大事なものを忘れていました。少しだけ待ってください」
わたしはロベルトさんに言うと、ランプを手にすっかり暗くなった食堂へ向かう。
ランプを暖炉の上に置いて、わたしは暖炉の上の壁に掛かっている、薔薇園の額に手をかける。絵自体はそれほど大きくないのだ、額縁が結構立派で、わたしの身長では上手く外せない。食堂の椅子に上ろうかと思っていると、遅れて入ってきたロベルトさんが言った。
「忘れ物ってその絵? ああ、ちょっと待って、君では無理だよ。どいて、俺が外す」
背の高いロベルトさんはやすやすと額縁を外す。額縁の上には埃が溜まっていたけれど、わたしはそれにも構わず、ロベルトさんから額縁を受け取ると、思わずそれを抱きしめていた。
「ありがとうございます」
「その絵、値打ちものなの?」
「いいえ? 誰が描いたかわからないし、多分、素人の作品ですよ? でも、昔から大事にしているので……」
大事そうに額縁を抱きしめるわたしを見て、ロベルトさんがおかしそうに言った。
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