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28、修羅場
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こうなってしまうと、僕は医者としてマーガレットを放っておくことはできない。
僕に言わせれば、若い令嬢たちはそもそも、コルセットを締めすぎなのだ。あんなの、身体にいいわけがない。
マーガレットを抱き起こし、声をかけて正気づかせると、僕はルーカスに頼んで、馬車乗り場まで走ってもらう。
「ヘンダーソン侯爵家の御者を呼んできていくれ。間違えずにやれるな?」
「うん、大丈夫だよ!」
パタパタと駆けていく後ろ姿を見送り、僕はため息をつく。
「ローズ、僕は叔母さんたちを送っていくから、うちの馬車でルーカスと先に戻ってくれないか。……すまない、こんなことになって」
「ええ、大丈夫よ」
ローズマリーは微笑んでくれたが、その顔色はあまりよくはない。
――せっかくのプロポーズも不発に終わってしまった。
僕はまだおぼつかない様子のマーガレットに、無理をしないように言う。やがてルーカスが御者を連れてきたので、僕はマーガレットを馬車に運んでもらう。
――倒れたのがローズマリーなら僕が自分で抱いていくが、マーガレットにそこまでしてやる義理はない。
「倒れた時、頭は打っていないと思いますが、念のために家で診察を」
僕が帽子を被り直しながら言えば、娘を心配そうに見ていた叔母が言った。
「他にも説明が必要でしょう? イライアス」
「わかっています。ここではできません」
僕たちはぞろぞろと馬車乗り場に戻り、僕はローズマリーとルーカスをマクミラン侯爵家の馬車に乗せると、ローズマリーに言った。
「すまない。母上には簡単に事情を説明しておいてくれる?」
「ええ、ヘンダーソン侯爵夫人とご令嬢がたにお会いし、あなたはそちらを送って行ったとお伝えします」
「ルーカス、お母さまを頼んだ」
「うん、おじさんも、後でね!」
僕は馬車の入り口でローズの頬にそっと口づけ、馬車の扉を閉めて御者に合図する。馬車を見送ってからヘンダーソン侯爵家の馬車に戻ると、ライラがこちらを見ているのに気づいた。
「……狭いけど何とか乗れる? 僕は乗り合い馬車で行っても」
「いえ、大丈夫よ、兄さま」
蒼白な表情で母親に寄りかかっているマーガレットを含め、馬車の中は気まずい沈黙が続いた。
幼い頃から何度も訪れているヘンダーソン侯爵邸で、僕は出迎えた従兄のヘンリーと、その妻キャロル夫人に挨拶する。
「イライアス卿? ……まあ、マーガレットはどうなさったの」
「たまたま公園で行き会って……マーガレットは気分が悪くなって倒れてしまったので、送ってきてついでに診察を」
「まあ、暑気あたりかしら。……今日は暑かったから」
そのままバタバタとマーガレットを寝室に担ぎこみ、僕が型通りに診察した。
「頭を打ったりはしていないね。倒れた時は実はそれが一番怖いんだ」
「……大丈夫……腰を少し打ったかもしれない」
「そう、痛みが出るようなら、主治医を呼ぶように。……脈やその他には大きな異常はないように見える」
僕はメイドにビーフティ(具のないスープ)を持ってくるように命じた。
「今日は暑かったから、水分不足もあるかもしれない。……一番の原因はコルセットだと思うけどね」
僕が診察を済ませて寝室を出ようとすると、マーガレットが僕の上着の裾を掴み、言った。
「待って、イライアス兄さま! ……本当に、あの女と結婚するの?」
あの女、という言い方に僕はカチンと来て、思わず言い返す。
「僕が愛した女性と結婚するのに、何か問題が?」
「だってもう子供が……」
「僕の子がお腹にいる。結婚するのが当然だろう?」
それを聞いていたリリー叔母さんが金切り声を上げた。
「あんな、どこの馬の骨ともわからない女と! しかも、すでに大きな子供までいるって言うのに! お前は由緒あるマクミラン侯爵をなんだと――」
「マクミラン侯爵家のことは、マクミラン侯爵家で決めます。叔母さんが口を出す権利はない」
僕がピシャリと言えば、ますます激昂して騒ぎ立てる。
「ヴェロニカ姉さまも姉さまよ! マーガレットは断っておきながら!」
「マーガレットは僕には幼い妹にしか見えません。他にもいい、嫁入り先があるでしょう」
「あ、あたしはずっとイライアス兄さまが……ずっと独身なのは、あたしが大きくなるとを待ってくれるのだとばかり……」
「勘弁してくれよ! 僕がいつ、そんな約束した? 勝手に決めて勝手に傷つかれても、迷惑だよ!」
わっと泣き出したマーガレットを僕が持てあましていると、ビーフティを盆にのせて静かに入ってきたライラが、サイドテーブルにカップを置いて、言った。
「……マーガレット、イライアス兄さまは、あなたのことはなんとも思っていないって、わたくしも言ったじゃない」
「でもぉ! あたしには優しかったもの!」
「イライアス兄さまは、誰にでも優しいのよ。見てればわかるわ……」
それから僕の方を見て言った。
「そして、イライアス兄さまは、可哀想な女に弱いのよ」
「ライラ?」
「あの人が、デニスの子の母親なのね?」
その場がシン……となって、僕は頷いた。
「そうだ。オルコット男爵令嬢。……実家の借金を返すためにリントン伯爵家にメイド奉公に上がって、デニスの手がついた。妊娠を告げたら俺の子じゃないと言って追い出されたそうだよ。……ちょうど、デニスと君との婚約が調いかけた時で、醜聞を恐れた伯爵は事情も調べずにメイドを追い出した」
「……つまり、デニスを誘惑したアバズレってこと?」
リリー叔母さんの言葉に、僕は反論した。
「妊娠が発覚した時、彼女はまだ十六の小娘だったんだよ。そんな子供に、嫡男を誘惑する手管があると思うの?」
ライラが僕をまっすぐに見て言った。
「でも、今度はあなたを誘惑したのね。……男に捨てられた、可哀想な未婚の母として」
「ライラ! 僕はそんな理由では誘惑されないよ。僕が彼女に惹かれたのは、不幸な境遇でもきちんと息子を育て、守ろうとしていたからだ」
ライラが首を振る。
「……デニスは、関係を持った女性の妊娠を疑って追い出すような人じゃないわ。彼はもっと誠実な人よ」
「僕もそう思っていたから、告白を聞いて驚いたよ」
「……本当に、デニスの子なの?」
「ライラ? ルーカスがデニスにソックリなの、君だって気づいただろう?」
「……わたくし、あの子を養子にしろとお義父様に言われたのよ……信じられなくて、信じたくなくて、あの家を出てきた。イライアス兄さまに相談したかったけど、ヴェロニカ伯母様にはしばらく訪問は遠慮してほしいって言われて――」
ライラが頭を押え、ふらふらと足もとをふらつかせるので、僕は慌てて彼女を支え、ベッドの脇の肘掛椅子に座らせる。
「……何を信じたらいいの? わたくし、騙されていたの? あの人はデニスの子も産んで、今度はイライアス兄さまの子を産むの?」
ローズマリーのお腹の子は本当は僕の子ではないけれど、それを通さなければならないと僕はぐっと手を握る。
貴族社会で、未婚の母への目は厳しい。この上、下町の偽医者の子など孕んでいると知れたら、僕の妻として迎えるのはさらに大きな反発を食らうだろう。
「誘惑されたわけじゃない。僕が彼女をどうしても手に入れたくて、無理を言ったんだ」
「それが誘惑されるってことじゃないの!」
ライラが叫んだ。
「ねえ、どうしてあの人なの? あの人と結婚だけは嫌よ!」
「ライラ? 何を言っているの? 僕が誰と結婚しようが、君には関係ないだろう?」
「関係なくないわ! じゃあ、わたくしと結婚してよ! そうしたらわたくし、あのルーカスとかいう子供を育てるのを受けれるわ!」
「はあ? ライラ、正気か?」
ライラがとんでもないことを言い出し、僕はなんて答えていいかわからなくなる。そうなると、マーガレットまで再び騒ぎ始めた。
「ひどいわ、お姉さま! あたしがイライアス兄さまを好きだったって知っているのに!」
「断言するけど、兄さまはあなたよりは、まだわたくしの方が好きだったわ。わたくしだってデニスのことがなければ、イライアス兄さまでも……」
姉妹で頓珍漢な喧嘩をはじめ、僕があっけに取られていると、リリー叔母様まで参戦して、さらにその場が混沌になる。
「そうよ! デニスの子を産んだ後にイライアスの子まで妊娠しするアバズレなんてとんでもない! この際、ライラでもマーガレットでもどちらでもいいわ、うちの娘と結婚しなさい、イライアス!」
「勝手に決めないでください! 僕の大切な人をアバズレ呼ばわりしたこと、一生、忘れませんからね!」
僕は言い捨てると、戸口の前でオロオロしているヘンリーの夫人、キャロルに帽子を取って挨拶し、ヘンダーソン侯爵邸を逃げ出そう――として、次期侯爵であるヘンリーに捕まってしまった。
僕に言わせれば、若い令嬢たちはそもそも、コルセットを締めすぎなのだ。あんなの、身体にいいわけがない。
マーガレットを抱き起こし、声をかけて正気づかせると、僕はルーカスに頼んで、馬車乗り場まで走ってもらう。
「ヘンダーソン侯爵家の御者を呼んできていくれ。間違えずにやれるな?」
「うん、大丈夫だよ!」
パタパタと駆けていく後ろ姿を見送り、僕はため息をつく。
「ローズ、僕は叔母さんたちを送っていくから、うちの馬車でルーカスと先に戻ってくれないか。……すまない、こんなことになって」
「ええ、大丈夫よ」
ローズマリーは微笑んでくれたが、その顔色はあまりよくはない。
――せっかくのプロポーズも不発に終わってしまった。
僕はまだおぼつかない様子のマーガレットに、無理をしないように言う。やがてルーカスが御者を連れてきたので、僕はマーガレットを馬車に運んでもらう。
――倒れたのがローズマリーなら僕が自分で抱いていくが、マーガレットにそこまでしてやる義理はない。
「倒れた時、頭は打っていないと思いますが、念のために家で診察を」
僕が帽子を被り直しながら言えば、娘を心配そうに見ていた叔母が言った。
「他にも説明が必要でしょう? イライアス」
「わかっています。ここではできません」
僕たちはぞろぞろと馬車乗り場に戻り、僕はローズマリーとルーカスをマクミラン侯爵家の馬車に乗せると、ローズマリーに言った。
「すまない。母上には簡単に事情を説明しておいてくれる?」
「ええ、ヘンダーソン侯爵夫人とご令嬢がたにお会いし、あなたはそちらを送って行ったとお伝えします」
「ルーカス、お母さまを頼んだ」
「うん、おじさんも、後でね!」
僕は馬車の入り口でローズの頬にそっと口づけ、馬車の扉を閉めて御者に合図する。馬車を見送ってからヘンダーソン侯爵家の馬車に戻ると、ライラがこちらを見ているのに気づいた。
「……狭いけど何とか乗れる? 僕は乗り合い馬車で行っても」
「いえ、大丈夫よ、兄さま」
蒼白な表情で母親に寄りかかっているマーガレットを含め、馬車の中は気まずい沈黙が続いた。
幼い頃から何度も訪れているヘンダーソン侯爵邸で、僕は出迎えた従兄のヘンリーと、その妻キャロル夫人に挨拶する。
「イライアス卿? ……まあ、マーガレットはどうなさったの」
「たまたま公園で行き会って……マーガレットは気分が悪くなって倒れてしまったので、送ってきてついでに診察を」
「まあ、暑気あたりかしら。……今日は暑かったから」
そのままバタバタとマーガレットを寝室に担ぎこみ、僕が型通りに診察した。
「頭を打ったりはしていないね。倒れた時は実はそれが一番怖いんだ」
「……大丈夫……腰を少し打ったかもしれない」
「そう、痛みが出るようなら、主治医を呼ぶように。……脈やその他には大きな異常はないように見える」
僕はメイドにビーフティ(具のないスープ)を持ってくるように命じた。
「今日は暑かったから、水分不足もあるかもしれない。……一番の原因はコルセットだと思うけどね」
僕が診察を済ませて寝室を出ようとすると、マーガレットが僕の上着の裾を掴み、言った。
「待って、イライアス兄さま! ……本当に、あの女と結婚するの?」
あの女、という言い方に僕はカチンと来て、思わず言い返す。
「僕が愛した女性と結婚するのに、何か問題が?」
「だってもう子供が……」
「僕の子がお腹にいる。結婚するのが当然だろう?」
それを聞いていたリリー叔母さんが金切り声を上げた。
「あんな、どこの馬の骨ともわからない女と! しかも、すでに大きな子供までいるって言うのに! お前は由緒あるマクミラン侯爵をなんだと――」
「マクミラン侯爵家のことは、マクミラン侯爵家で決めます。叔母さんが口を出す権利はない」
僕がピシャリと言えば、ますます激昂して騒ぎ立てる。
「ヴェロニカ姉さまも姉さまよ! マーガレットは断っておきながら!」
「マーガレットは僕には幼い妹にしか見えません。他にもいい、嫁入り先があるでしょう」
「あ、あたしはずっとイライアス兄さまが……ずっと独身なのは、あたしが大きくなるとを待ってくれるのだとばかり……」
「勘弁してくれよ! 僕がいつ、そんな約束した? 勝手に決めて勝手に傷つかれても、迷惑だよ!」
わっと泣き出したマーガレットを僕が持てあましていると、ビーフティを盆にのせて静かに入ってきたライラが、サイドテーブルにカップを置いて、言った。
「……マーガレット、イライアス兄さまは、あなたのことはなんとも思っていないって、わたくしも言ったじゃない」
「でもぉ! あたしには優しかったもの!」
「イライアス兄さまは、誰にでも優しいのよ。見てればわかるわ……」
それから僕の方を見て言った。
「そして、イライアス兄さまは、可哀想な女に弱いのよ」
「ライラ?」
「あの人が、デニスの子の母親なのね?」
その場がシン……となって、僕は頷いた。
「そうだ。オルコット男爵令嬢。……実家の借金を返すためにリントン伯爵家にメイド奉公に上がって、デニスの手がついた。妊娠を告げたら俺の子じゃないと言って追い出されたそうだよ。……ちょうど、デニスと君との婚約が調いかけた時で、醜聞を恐れた伯爵は事情も調べずにメイドを追い出した」
「……つまり、デニスを誘惑したアバズレってこと?」
リリー叔母さんの言葉に、僕は反論した。
「妊娠が発覚した時、彼女はまだ十六の小娘だったんだよ。そんな子供に、嫡男を誘惑する手管があると思うの?」
ライラが僕をまっすぐに見て言った。
「でも、今度はあなたを誘惑したのね。……男に捨てられた、可哀想な未婚の母として」
「ライラ! 僕はそんな理由では誘惑されないよ。僕が彼女に惹かれたのは、不幸な境遇でもきちんと息子を育て、守ろうとしていたからだ」
ライラが首を振る。
「……デニスは、関係を持った女性の妊娠を疑って追い出すような人じゃないわ。彼はもっと誠実な人よ」
「僕もそう思っていたから、告白を聞いて驚いたよ」
「……本当に、デニスの子なの?」
「ライラ? ルーカスがデニスにソックリなの、君だって気づいただろう?」
「……わたくし、あの子を養子にしろとお義父様に言われたのよ……信じられなくて、信じたくなくて、あの家を出てきた。イライアス兄さまに相談したかったけど、ヴェロニカ伯母様にはしばらく訪問は遠慮してほしいって言われて――」
ライラが頭を押え、ふらふらと足もとをふらつかせるので、僕は慌てて彼女を支え、ベッドの脇の肘掛椅子に座らせる。
「……何を信じたらいいの? わたくし、騙されていたの? あの人はデニスの子も産んで、今度はイライアス兄さまの子を産むの?」
ローズマリーのお腹の子は本当は僕の子ではないけれど、それを通さなければならないと僕はぐっと手を握る。
貴族社会で、未婚の母への目は厳しい。この上、下町の偽医者の子など孕んでいると知れたら、僕の妻として迎えるのはさらに大きな反発を食らうだろう。
「誘惑されたわけじゃない。僕が彼女をどうしても手に入れたくて、無理を言ったんだ」
「それが誘惑されるってことじゃないの!」
ライラが叫んだ。
「ねえ、どうしてあの人なの? あの人と結婚だけは嫌よ!」
「ライラ? 何を言っているの? 僕が誰と結婚しようが、君には関係ないだろう?」
「関係なくないわ! じゃあ、わたくしと結婚してよ! そうしたらわたくし、あのルーカスとかいう子供を育てるのを受けれるわ!」
「はあ? ライラ、正気か?」
ライラがとんでもないことを言い出し、僕はなんて答えていいかわからなくなる。そうなると、マーガレットまで再び騒ぎ始めた。
「ひどいわ、お姉さま! あたしがイライアス兄さまを好きだったって知っているのに!」
「断言するけど、兄さまはあなたよりは、まだわたくしの方が好きだったわ。わたくしだってデニスのことがなければ、イライアス兄さまでも……」
姉妹で頓珍漢な喧嘩をはじめ、僕があっけに取られていると、リリー叔母様まで参戦して、さらにその場が混沌になる。
「そうよ! デニスの子を産んだ後にイライアスの子まで妊娠しするアバズレなんてとんでもない! この際、ライラでもマーガレットでもどちらでもいいわ、うちの娘と結婚しなさい、イライアス!」
「勝手に決めないでください! 僕の大切な人をアバズレ呼ばわりしたこと、一生、忘れませんからね!」
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