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8、初夜*
「ルクレツィア……」
睫毛を伏せて視線を逸らせれば、シーツの上に広がる長い銀髪が滑るようにうねる。
逃れるすべはないとわかっていても、身体の奥底から恐怖がせりあがってくる。
「震えているな。怖がらなくてもいい」
男がさらに顔を近づけ、囁いた。
「君たちにとって、アルジェント家は宿敵かもしれないが、乱暴にするつもりはない」
ルクレツィアは目を閉じ、顔を背ける。
「この結婚は今夜のうちに成立させるよう、国王陛下にも命じられている」
「わ、わかっていますから! さっさと済ませてください!」
もう煮るなり焼くなり好きにしてくれと言えば、しかし男は不満そうに眉を顰めた。
「さっさと……ね。でも、君は、処女だろう?」
「当たり前です!」
カッとなって、顔を正面に向けて男を睨みつける。
さっきよりも至近距離にある顔が、皮肉っぽく歪んでいる。
「俺は、むしろゆっくり楽しみたいんだが」
「楽しむ?」
不遜な言葉に、ルクレツィアが本能的な恐怖を覚えて身を固くする。その様子に、男の唇が弧を描いた。
男は身を起こして、自分でシャツのボタンを外し、ゆっくりと脱ぎ捨てた。
初めて目にする男性の肉体。無駄なく鍛えられた鋼のような身体に、ルクレツィアが息を呑んだ。
イルデブランドは魔術師で頭脳派で、文弱の貴公子だと思われていたのに。
彼は、次いでルクレツィアの夜着の胸元のリボンに手をかけ、するりと解く。前をはだけられて白い胸が露わになった。慌てて隠そうとする両腕を男の手が掴んで、頭上にひとまとめにして敷布に押し付け、抵抗を封じてしまう。
微かに震える白い胸を、イルデブランドがまじまじと見下ろして言った。
「綺麗だな。緊張しているのか、もう、乳首が立ってる……」
男の手が伸びて、白く柔らかな乳房をぐっと握り込む。指の間から顔を出すピンク色の乳首を見て、ルクレツィアは羞恥心で頭が真っ白になる。
「や、やめてっ……見ないで……」
「どうして、見せてくれよ」
「じゃあ、せめて明かりを消して……」
「嫌だ。もっと見たい……」
イルデブランドは顔を近づけてもう一つの乳首を唇で含み、吸い上げた。
「ひっ……」
チリとした微かな痛みのような感覚にルクレツィアが目を閉じる。
これ以上、見るに堪えなかった。ぎゅっと目を瞑っていると、男はルクレツィアの胸を愛撫し始める。
双丘を両手で揉み込みつつ、頂点の尖りを吸い上げ、舌で転がすように弄んだ。
「んっ……」
片方の乳首を舌で押し潰しながら、反対側は感触を楽しむように指先で摘んで、男はルクレツィアの反応を楽しむように上目遣いで見上げてくる。
ちゅぽん、と乳首を吸い上げて顔を離すと、唇で柔肉を食むようにして、あちこちを吸い上げて痕をつけていく。チリチリとした痛みにルクレツィアが身を捩り、息を荒らげる。
「はっ……」
「吸い付くような肌だな……」
見下ろせば、胸のあちこちに花びらのような赤い痕が点々と散っている。
「やっ……なん、で……」
ルクレツィアは両手で男の肩を押しやって、無意識に逃れようとした。
その仕草に、男が軽く目を眇める。
「だめだ。大人しくするんだ。俺に、任せて」
「だって……」
イルデブランドは身を起こすと、ルクレツィアの夜着をさらにはだける。そして彼女の脇の下を支え、ぐいっと寝台の上の方に乗り上げた。
「あ……」
それからルクレツィアの不自由な脚を持ち上げ、肩に担ぐようにして両足をひろげ、そのあわいに顔を寄せる。
秘密の場所が彼の視線にさらされていることに気づき、ルクレツィアが逃れようとしたが、腰をがっちりと掴まれてしまう。
「少し、濡れてる……」
「や、やだ……」
男は長い指でルクレツィアの秘裂を辿り、花弁を割り広げて言った。
「すごいな……奥まで、ピンク色だ」
「や、やめっ……」
羞恥で頭が沸騰しそうだった。目の奥が熱くなり、涙が溢れて目尻から零れ落ちていく。これが現実とは信じられず、ルクレツィアが固く目を閉じて顔を背けた時。
熱く柔らかい何かがルクレツィアの秘所に触れ、敏感な場所を吸い上げる。
ゾクゾクとした未知の感覚に驚き、ルクレツィアが思わず視線を向ければ、脚の付け根に黒い頭が埋められていた。
「なにを……!」
同時に、強烈な快感が背筋を貫いて、ルクレツィアは叫んだ。
「ああっ……!」
いったい、何が――
ぴちゃ、ぴちゃ……獣が水を飲むような音が聞こえて、ルクレツィアはようやくわが身に起きていることを理解した。
――舐め、られて、る?
まさか、こんな不浄の場所を? 何を、考えて――
舌先がルクレツィアの花芽に触れる。唾液を纏わせるように転がされ、吸い上げられる。疼くような甘い感覚が沸き起こり、ルクレツィアは堪えきれずに淫らな声を上げてしまう。お腹の奥が煮えたぎるように熱くなり、熱い何かが内部から溢れ出す。その溢れたものを、男の舌が舐めとっていく。
「あ、やあっ……あっ……あっ……」
されていることも、そして我が身の反応も信じられなくて、混乱のままにルクレツィアは手足をばたつかせる。
男を蹴り上げようとした左の細い足首はやすやすと捕らえらえ、持ち上げて両足をさらに広げられてしまう。
「逃げるな。素直に感じればいい」
「あ、やだ……、お願い、待って」
「待たない」
唾液と愛液で濡れそぼった花弁をイルデブランドが長い指で弄び、敏感な尖りを嬲る。
「ああッ……」
「ここが、女の快楽の源泉だ。いっぱい弄ってやるから、気持ちよくなればいい」
ルクレツィア自身も知らなかった感じる場所を、イルデブランドは巧みに暴き出して、ルクレツィアに快楽を教え込んでいく。もう一度秘所に顔を埋め、溢れ出る蜜を舌で舐め上げた。
「あ、ああっ……あっ……あああっ……」
襲い掛かる快感から逃れようと、ルクレツィアは両手でイルデブランドの黒髪を掴んで押しやろうとしたが、男はびくともせずにひたすら淫らな愛撫に耽溺する。
なにが、起きているの。
どうして、こんなことが――
身体の内部から沸き起こる快感の波の高まりに抗おうと、左足をつっぱる。自由に動かない右足は男の肩に担がれたまま、腰が自然に揺れて浮き上がってしまう。
ぴちゃ、ぴちゃ……
男がルクレツィアの泉を貪る音が寝台の上に響く。花弁の内側にくまなく舌を這わされ、秘芯を舌先で嬲り、溢れる蜜を吸い上げる。ルクレツィアを底もない悦楽に淵に引きずり込もうと、執拗な愛撫が続く。
熱い、身体が、溶ける――
「あっ……ああっ……あーーーーっ」
快楽のうねりに飲み込まれ、ルクレツィアはシーツを掴むようにつま先を丸め、白い背中をのけぞらせて達した。
「はぁっ……はぁ……はぁ……」
じっとりと全身に汗をかき、ルクレツィアの荒い呼吸に合わせ、白い胸が弾む。
「なに、いま、の……」
「快楽を極めたんだ。気持ちいいだろう」
「や……わかんな……」
「ふふ……もっと、よくしてやる……」
イルデブランドの唇が蔑むように弧を描く。達したばかりのルクレツィアの敏感な尖りを、唇で吸った。
「ひあっ……あーーーーっ」
びくん、と全身を大きく震わせ、ルクレツィアが快感に悶える。
「あああっ……あっ……ああっ……」
汗ばんだ銀髪を振り乱し、 ルクレツィアが快楽に抗うように首を振る。
――お願い、これ以上は、もうっ……
だがルクレツィアの息は上がり、まともな言葉を紡ぐこともできない。荒い息の間には堪えきれない喘ぎ声と、男の舌が奏でる淫靡な水音が寝室に響きわたり、ルクレツィアの羞恥心をさらに煽る。
ぴちゃ、ずる……ぐちゅっ……
飢えた獣のように、イルデブランドの舌が彼女のすべてを貪り尽くそうとするかのよう這いまわる。
「ああっ……」
熟れた木の実のように膨れた陰核に、男が軽く歯を立てる。
その瞬間、ルクレツィアの脳裏は真っ白に塗りつぶされ、快楽の波に飲み込まれた。
睫毛を伏せて視線を逸らせれば、シーツの上に広がる長い銀髪が滑るようにうねる。
逃れるすべはないとわかっていても、身体の奥底から恐怖がせりあがってくる。
「震えているな。怖がらなくてもいい」
男がさらに顔を近づけ、囁いた。
「君たちにとって、アルジェント家は宿敵かもしれないが、乱暴にするつもりはない」
ルクレツィアは目を閉じ、顔を背ける。
「この結婚は今夜のうちに成立させるよう、国王陛下にも命じられている」
「わ、わかっていますから! さっさと済ませてください!」
もう煮るなり焼くなり好きにしてくれと言えば、しかし男は不満そうに眉を顰めた。
「さっさと……ね。でも、君は、処女だろう?」
「当たり前です!」
カッとなって、顔を正面に向けて男を睨みつける。
さっきよりも至近距離にある顔が、皮肉っぽく歪んでいる。
「俺は、むしろゆっくり楽しみたいんだが」
「楽しむ?」
不遜な言葉に、ルクレツィアが本能的な恐怖を覚えて身を固くする。その様子に、男の唇が弧を描いた。
男は身を起こして、自分でシャツのボタンを外し、ゆっくりと脱ぎ捨てた。
初めて目にする男性の肉体。無駄なく鍛えられた鋼のような身体に、ルクレツィアが息を呑んだ。
イルデブランドは魔術師で頭脳派で、文弱の貴公子だと思われていたのに。
彼は、次いでルクレツィアの夜着の胸元のリボンに手をかけ、するりと解く。前をはだけられて白い胸が露わになった。慌てて隠そうとする両腕を男の手が掴んで、頭上にひとまとめにして敷布に押し付け、抵抗を封じてしまう。
微かに震える白い胸を、イルデブランドがまじまじと見下ろして言った。
「綺麗だな。緊張しているのか、もう、乳首が立ってる……」
男の手が伸びて、白く柔らかな乳房をぐっと握り込む。指の間から顔を出すピンク色の乳首を見て、ルクレツィアは羞恥心で頭が真っ白になる。
「や、やめてっ……見ないで……」
「どうして、見せてくれよ」
「じゃあ、せめて明かりを消して……」
「嫌だ。もっと見たい……」
イルデブランドは顔を近づけてもう一つの乳首を唇で含み、吸い上げた。
「ひっ……」
チリとした微かな痛みのような感覚にルクレツィアが目を閉じる。
これ以上、見るに堪えなかった。ぎゅっと目を瞑っていると、男はルクレツィアの胸を愛撫し始める。
双丘を両手で揉み込みつつ、頂点の尖りを吸い上げ、舌で転がすように弄んだ。
「んっ……」
片方の乳首を舌で押し潰しながら、反対側は感触を楽しむように指先で摘んで、男はルクレツィアの反応を楽しむように上目遣いで見上げてくる。
ちゅぽん、と乳首を吸い上げて顔を離すと、唇で柔肉を食むようにして、あちこちを吸い上げて痕をつけていく。チリチリとした痛みにルクレツィアが身を捩り、息を荒らげる。
「はっ……」
「吸い付くような肌だな……」
見下ろせば、胸のあちこちに花びらのような赤い痕が点々と散っている。
「やっ……なん、で……」
ルクレツィアは両手で男の肩を押しやって、無意識に逃れようとした。
その仕草に、男が軽く目を眇める。
「だめだ。大人しくするんだ。俺に、任せて」
「だって……」
イルデブランドは身を起こすと、ルクレツィアの夜着をさらにはだける。そして彼女の脇の下を支え、ぐいっと寝台の上の方に乗り上げた。
「あ……」
それからルクレツィアの不自由な脚を持ち上げ、肩に担ぐようにして両足をひろげ、そのあわいに顔を寄せる。
秘密の場所が彼の視線にさらされていることに気づき、ルクレツィアが逃れようとしたが、腰をがっちりと掴まれてしまう。
「少し、濡れてる……」
「や、やだ……」
男は長い指でルクレツィアの秘裂を辿り、花弁を割り広げて言った。
「すごいな……奥まで、ピンク色だ」
「や、やめっ……」
羞恥で頭が沸騰しそうだった。目の奥が熱くなり、涙が溢れて目尻から零れ落ちていく。これが現実とは信じられず、ルクレツィアが固く目を閉じて顔を背けた時。
熱く柔らかい何かがルクレツィアの秘所に触れ、敏感な場所を吸い上げる。
ゾクゾクとした未知の感覚に驚き、ルクレツィアが思わず視線を向ければ、脚の付け根に黒い頭が埋められていた。
「なにを……!」
同時に、強烈な快感が背筋を貫いて、ルクレツィアは叫んだ。
「ああっ……!」
いったい、何が――
ぴちゃ、ぴちゃ……獣が水を飲むような音が聞こえて、ルクレツィアはようやくわが身に起きていることを理解した。
――舐め、られて、る?
まさか、こんな不浄の場所を? 何を、考えて――
舌先がルクレツィアの花芽に触れる。唾液を纏わせるように転がされ、吸い上げられる。疼くような甘い感覚が沸き起こり、ルクレツィアは堪えきれずに淫らな声を上げてしまう。お腹の奥が煮えたぎるように熱くなり、熱い何かが内部から溢れ出す。その溢れたものを、男の舌が舐めとっていく。
「あ、やあっ……あっ……あっ……」
されていることも、そして我が身の反応も信じられなくて、混乱のままにルクレツィアは手足をばたつかせる。
男を蹴り上げようとした左の細い足首はやすやすと捕らえらえ、持ち上げて両足をさらに広げられてしまう。
「逃げるな。素直に感じればいい」
「あ、やだ……、お願い、待って」
「待たない」
唾液と愛液で濡れそぼった花弁をイルデブランドが長い指で弄び、敏感な尖りを嬲る。
「ああッ……」
「ここが、女の快楽の源泉だ。いっぱい弄ってやるから、気持ちよくなればいい」
ルクレツィア自身も知らなかった感じる場所を、イルデブランドは巧みに暴き出して、ルクレツィアに快楽を教え込んでいく。もう一度秘所に顔を埋め、溢れ出る蜜を舌で舐め上げた。
「あ、ああっ……あっ……あああっ……」
襲い掛かる快感から逃れようと、ルクレツィアは両手でイルデブランドの黒髪を掴んで押しやろうとしたが、男はびくともせずにひたすら淫らな愛撫に耽溺する。
なにが、起きているの。
どうして、こんなことが――
身体の内部から沸き起こる快感の波の高まりに抗おうと、左足をつっぱる。自由に動かない右足は男の肩に担がれたまま、腰が自然に揺れて浮き上がってしまう。
ぴちゃ、ぴちゃ……
男がルクレツィアの泉を貪る音が寝台の上に響く。花弁の内側にくまなく舌を這わされ、秘芯を舌先で嬲り、溢れる蜜を吸い上げる。ルクレツィアを底もない悦楽に淵に引きずり込もうと、執拗な愛撫が続く。
熱い、身体が、溶ける――
「あっ……ああっ……あーーーーっ」
快楽のうねりに飲み込まれ、ルクレツィアはシーツを掴むようにつま先を丸め、白い背中をのけぞらせて達した。
「はぁっ……はぁ……はぁ……」
じっとりと全身に汗をかき、ルクレツィアの荒い呼吸に合わせ、白い胸が弾む。
「なに、いま、の……」
「快楽を極めたんだ。気持ちいいだろう」
「や……わかんな……」
「ふふ……もっと、よくしてやる……」
イルデブランドの唇が蔑むように弧を描く。達したばかりのルクレツィアの敏感な尖りを、唇で吸った。
「ひあっ……あーーーーっ」
びくん、と全身を大きく震わせ、ルクレツィアが快感に悶える。
「あああっ……あっ……ああっ……」
汗ばんだ銀髪を振り乱し、 ルクレツィアが快楽に抗うように首を振る。
――お願い、これ以上は、もうっ……
だがルクレツィアの息は上がり、まともな言葉を紡ぐこともできない。荒い息の間には堪えきれない喘ぎ声と、男の舌が奏でる淫靡な水音が寝室に響きわたり、ルクレツィアの羞恥心をさらに煽る。
ぴちゃ、ずる……ぐちゅっ……
飢えた獣のように、イルデブランドの舌が彼女のすべてを貪り尽くそうとするかのよう這いまわる。
「ああっ……」
熟れた木の実のように膨れた陰核に、男が軽く歯を立てる。
その瞬間、ルクレツィアの脳裏は真っ白に塗りつぶされ、快楽の波に飲み込まれた。
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