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八、貢ぎもの*
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アンドリューが素裸になって寝台に再び上ってきた時には、エドナはすっかり抵抗の気力を折られ、ぐったりと夫の胸に背中を預けてもたれかかり、彼の愛撫に身を任せていた。
「んっ……んんっ……」
エドナはせめて声を漏らすまいと、両手を口もとに当てていたが、近づいたアンドリューが笑った。
「声堪えるな。聞かせろ」
「エドナ……手をどけなさい」
羞恥と混乱で涙目になった視線でフランシスに救いを求めるが、無言で首を振られ、エドナは口もとから手を離し、代わりにフランシスの腕に手をかけ、黒い上着の袖を握りしめる。
フランシスは夜会用の黒いコートを着たままで、エドナの両脚の間に右手を這わせ、下着の上からゆっくりと秘処に触れていた。異常な状況にかえって感じやすくなった身体は、早くもしとどに蜜を零し、下着はぐっしょりと濡れていた。それを嘲笑うように、フランシスの指はあくまで優しく秘唇をなぞるように動く。
「もう、濡れてるな、ぐちゃぐちゃだ……」
正面に座ったアンドリューが、エドナの両ひざを掴んでぐいっと広げる。
「ひっ……やめ、お許しを……」
「下着、脱がすぞ?」
腰の両側で細い紐を結ぶタイプの下着はやすやすと取り去られ、秘められた場所が暴かれてしまう。黒いコートを着た腕が両側からエドナを抱き込み、片手で秘裂を割り、もう片方の指が秘芽を探る。包皮を剥かれて勃ち上がったそれを、フランシスが繊細に指で転がすように愛撫した。
神経の塊のような場所をこすられて、エドナは突き抜ける快感に身を捩る。
「ああっ……あっ……」
溢れる蜜を塗り込められ、別の指が蜜口を探り当てて侵入する。ゆっくり内部を穿ち、掻きだすように指を出し入れされ、エドナの腰が勝手に動いてしまう。その様子を、両膝を掴んだアンドリューが間近から見下ろしている。
やがて二本、三本と指が増やされ、蜜口を広げるようにかき回され、ぐちゅ、ぐぷっと水音が響き、かきだされた愛液が溢れて、敷布に伝う。夫に指で犯されながら別の男に見られている状況に、エドナは混乱して現実のこととも思われず、ただ身体だけが否応なしに快感を拾っていく。
「あっ……ああっ……ああっ……」
「いやらしいな……洪水みたいに蜜を零して……えらく感じやすい身体だ」
アンドリューの言葉に、フランシスが請け合う。
「そりゃあもう。二か月かけて開発しましたからね」
「ああ、早く突っ込ませろ……」
「そう焦らないで……あなたのは人より大きいのですから、ちゃんと解さないと」
恐る恐る目をやれば、アンドリューの脚の間にはフランシスより一回り大きな怒張が、腹につかんばかりに反り返り、隆々と勃ち上がっていた。赤黒く、血管まで浮いていて、その恐ろしさにエドナはひゅっと息を呑む。
「いや、やめて……怖い、フランシス様、お願いっ……」
顔を背けてフランシスの慈悲を請うが、彼はいつもと同じ優しさで、エドナのこめかみに口づけて言う。
「こわがらなくてもだいじょうぶ。僕がよくほぐして……ほら、一度、イっておこうか?」
フランシスの長い指が、内部の敏感な場所を引っかくように動く。腰が融けるような快感がせりあがって、エドナが白い身体を反らし、全身を痙攣させて達した。
「ああっ……あっ……あーーーーっ」
フランシスの黒い袖に縋りつくようにして、白い胸を震わせて悶えるエドナの姿に、アンドリューはいたく欲情を煽られたのか、腰を進めてエドナの秘所に猛ってはち切れそうな剛直を宛がう。
溢れる蜜を擦り付けて一気に挿入しようとするのを、フランシスが止める。
「待ってください、もっとゆっくり……」
「ああ、わかってる……くっ……挿れるぞっ……」
先端を埋め込まれて、エドナが悲鳴を上げた。
「ひっ……あああっ」
「ふっ……くう……きついな……」
「いや、いやぁ!」
犯される恐怖にエドナが身を固くして首を振るのを、フランシスが宥める。
「エドナ、だいじょうぶだから……力を抜いて、僕がいるから……」
「あ、だって、こんな……い、いたいっ……」
「エドナ、可愛いエドナ……頑張って、愛しているから……」
アンドリューの太竿に深々と抉られて、エドナは痛みに顔を歪め、目じりから涙が溢れる。
その涙の滴をなめとって、フランシスがエドナの手をそれぞれ握った。
「エドナ、だいじょうぶだから。手を握っていてあげるから……」
「フランシス様、フランシス様っ……どうしてっ……」
「んっ……んんっ……」
エドナはせめて声を漏らすまいと、両手を口もとに当てていたが、近づいたアンドリューが笑った。
「声堪えるな。聞かせろ」
「エドナ……手をどけなさい」
羞恥と混乱で涙目になった視線でフランシスに救いを求めるが、無言で首を振られ、エドナは口もとから手を離し、代わりにフランシスの腕に手をかけ、黒い上着の袖を握りしめる。
フランシスは夜会用の黒いコートを着たままで、エドナの両脚の間に右手を這わせ、下着の上からゆっくりと秘処に触れていた。異常な状況にかえって感じやすくなった身体は、早くもしとどに蜜を零し、下着はぐっしょりと濡れていた。それを嘲笑うように、フランシスの指はあくまで優しく秘唇をなぞるように動く。
「もう、濡れてるな、ぐちゃぐちゃだ……」
正面に座ったアンドリューが、エドナの両ひざを掴んでぐいっと広げる。
「ひっ……やめ、お許しを……」
「下着、脱がすぞ?」
腰の両側で細い紐を結ぶタイプの下着はやすやすと取り去られ、秘められた場所が暴かれてしまう。黒いコートを着た腕が両側からエドナを抱き込み、片手で秘裂を割り、もう片方の指が秘芽を探る。包皮を剥かれて勃ち上がったそれを、フランシスが繊細に指で転がすように愛撫した。
神経の塊のような場所をこすられて、エドナは突き抜ける快感に身を捩る。
「ああっ……あっ……」
溢れる蜜を塗り込められ、別の指が蜜口を探り当てて侵入する。ゆっくり内部を穿ち、掻きだすように指を出し入れされ、エドナの腰が勝手に動いてしまう。その様子を、両膝を掴んだアンドリューが間近から見下ろしている。
やがて二本、三本と指が増やされ、蜜口を広げるようにかき回され、ぐちゅ、ぐぷっと水音が響き、かきだされた愛液が溢れて、敷布に伝う。夫に指で犯されながら別の男に見られている状況に、エドナは混乱して現実のこととも思われず、ただ身体だけが否応なしに快感を拾っていく。
「あっ……ああっ……ああっ……」
「いやらしいな……洪水みたいに蜜を零して……えらく感じやすい身体だ」
アンドリューの言葉に、フランシスが請け合う。
「そりゃあもう。二か月かけて開発しましたからね」
「ああ、早く突っ込ませろ……」
「そう焦らないで……あなたのは人より大きいのですから、ちゃんと解さないと」
恐る恐る目をやれば、アンドリューの脚の間にはフランシスより一回り大きな怒張が、腹につかんばかりに反り返り、隆々と勃ち上がっていた。赤黒く、血管まで浮いていて、その恐ろしさにエドナはひゅっと息を呑む。
「いや、やめて……怖い、フランシス様、お願いっ……」
顔を背けてフランシスの慈悲を請うが、彼はいつもと同じ優しさで、エドナのこめかみに口づけて言う。
「こわがらなくてもだいじょうぶ。僕がよくほぐして……ほら、一度、イっておこうか?」
フランシスの長い指が、内部の敏感な場所を引っかくように動く。腰が融けるような快感がせりあがって、エドナが白い身体を反らし、全身を痙攣させて達した。
「ああっ……あっ……あーーーーっ」
フランシスの黒い袖に縋りつくようにして、白い胸を震わせて悶えるエドナの姿に、アンドリューはいたく欲情を煽られたのか、腰を進めてエドナの秘所に猛ってはち切れそうな剛直を宛がう。
溢れる蜜を擦り付けて一気に挿入しようとするのを、フランシスが止める。
「待ってください、もっとゆっくり……」
「ああ、わかってる……くっ……挿れるぞっ……」
先端を埋め込まれて、エドナが悲鳴を上げた。
「ひっ……あああっ」
「ふっ……くう……きついな……」
「いや、いやぁ!」
犯される恐怖にエドナが身を固くして首を振るのを、フランシスが宥める。
「エドナ、だいじょうぶだから……力を抜いて、僕がいるから……」
「あ、だって、こんな……い、いたいっ……」
「エドナ、可愛いエドナ……頑張って、愛しているから……」
アンドリューの太竿に深々と抉られて、エドナは痛みに顔を歪め、目じりから涙が溢れる。
その涙の滴をなめとって、フランシスがエドナの手をそれぞれ握った。
「エドナ、だいじょうぶだから。手を握っていてあげるから……」
「フランシス様、フランシス様っ……どうしてっ……」
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