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4.霊と対峙する者
奇獲の呪法
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先ほどユウキに結果的にではあるが襲われるまで、沙耶はそれほど凶悪な霊に襲われた事は無かった。だから沙耶が怯えるのも、詩依良には分からない話ではない。
「そうだな……。直接的な恨みや怒りを持った霊なら、もっと分かりやすいんだけどな……」
沙耶に対して……人間に対して……理不尽な事に対しての恨みならば確かに分かりやすい。
何よりもそう言った想いを持ってこの世に留まっている様な霊ならば、その想いをもっと表面に押し出して来る筈である。発する霊気も、纏う雰囲気もそれに類するものだ。
それ故にユウキの纏う霊気は、恐怖に値する。
彼女が存在するだけで周囲に影響を与えてしまうかもしれず、彼女の神経を逆撫でしただけでその者は死んでしまうかもしれないのだ。
「そう言えば……」
それまでの会話からは考えられない様な声で、沙耶が何かを思い出したように呟いた。
特に話題を変えようと思っての発言では無い。残念ながら、沙耶にそれ程の深慮は持ち合わせていない。
たった今、フッと思った事をそのまま口にしたのだったが、それが沙耶にとっても詩依良にとっても良い話題転換になったのは間違いなかった。
「あのユウキさんを取り囲んでいた光の檻ってなんだったの? 詩依良ちゃんは結界って言ってたけど?」
それはユウキの動きを止め、沙耶を窮地から救った、詩依良の造り出した光の檻についての事だった。
沙耶は何の配慮も無く興味本位から聞いているのだが、本来ならばその様な秘術の類は他者においそれと話して良い事では無く、当事者である沙耶に対してもわざわざ説明してやる必要はなかった。
「ああ、あれか。あれは〝奇獲の呪法〟ってんだ」
しかし詩依良の方も特に隠す様子は無く、それがさも当たり前の様に沙耶へ話しだした。
「あ……あやとりのじゅほう?」
これ以上ないと言う程、簡潔かつ明瞭な回答に間違い無い。
だが当然の事ながら、沙耶には初めて耳にする言葉であり、その言葉だけで全てを理解出来る筈もなかった。
結果彼女には、同じ言葉を棒読みで繰り返すと言う行為を取るしか出来なかった。
「お前、〝あやとり〟って遊びがあったのを知ってるか?」
そして詩依良は、そのまま沙耶の疑問に答えるでもなく、全く関係が無い様に思われる昔の遊びに付いて彼女に質問を返した。
沙耶にとっては突然話題を変えられた様に感じる詩依良の問いかけだが、〝あやとり〟という言葉は沙耶も知っていたし、先程詩依良が零した〝あやとりのじゅほう〟と符丁が合う事から、二つの話は繋がっていると理解出来た。
だが根本的な問題として、沙耶は“あやとり”なるものがどういった遊びだったのか、すぐに思い出す事が出来ないでいた。
彼女の背中でウンウンと唸りながら、沙耶は必死で記憶の中を検索していく。頭から煙が出るのではと言う程、彼女の記憶回路はフル回転していた。
しかしどうやっても、〝あやとり〟に合致する情報は出てこなかった。
「ははは、まぁ知らなくて当然だな。今じゃあ見る事も珍しい、大昔に流行った子供の遊びらしいからな」
詩依良のその言葉を聞いて、漸く沙耶の脳内にヒットした情報が浮かび上がった。
「うん、良く知らないの……。でも確か、糸を使った遊びだったような……」
糸を使い、何か形を作り出す。彼女の記憶に映ったのは、糸で作られた形が出来上がった写真だけだった。
何やら糸を使っているのは分かるのだが、ではそれをどう使って、どう遊ぶのかまでは出て来なかった。
「そうだ、良く知ってるな。輪になる様に両端を結んだ糸を両手の指へ通して、10本の指で色んな形を作る遊びってのが有名だ。基本的には1人で遊べるんだが、2人交互で遊ぶことも出来るんだ」
詩依良は何かを思い出す様に話している。
ひょっとしたら彼女は昔、その“あやとり”でよく遊んだのかもしれない。
「へぇ……」
しかし沙耶にはそう答える以外出来なかった。
何より〝あやとり〟に付いての知識がないのでは、これ以上話を膨らませ様がなかったのだが、沙耶の生返事を詩依良が気にした様子は無い。
「その子供達が遊んでいた〝あやとり〟ってのは、俺達が使う〝奇獲の呪法〟が由来とされているらしいんだ」
「えっ!?」
不意に繋がる話の展開に、沙耶は驚きを隠せなかった。
随分と昔の事だとは言え、子供が遊ぶ様なものに実はそんな秘密が隠されているなど、沙耶にしてみれば意外過ぎた。
「民間伝承や古い言い伝え、昔話なんかには、その手の真実や呪い、技法なんかが巧妙に隠されているらしい。覚えておいて損はないぜ?」
沙耶にとって詩依良の言葉は、更に意外感を誘った。
常識的に考えて、そう言った秘匿されるべき話や技術は、もっと厳重に然るべき所が管理して、安易に世へ出回らない様にしている事だと思ったのだ。
「まぁ、そういった民間に出回っている“あやとり”の殆どは、『流れの奇獲師』が使った呪法を見た、昔の子供達が真似たものだっていう話だけどな」
〝あやとり〟の由来については、沙耶も薄っすらではあったが理解出来た。
しかしここで、新たな疑問が詩依良の口から発せられていたのだ。
「詩依良ちゃん……『流れの奇獲師』……って?」
詩依良に質問を投げ掛けながら、沙耶は然して考えも無く口にした事を後悔し、言葉の最後は尻すぼみに小声となっていた。何故だかこの事について、簡単に聞いてはいけない様な気になって来たからだった。
だが口から零れ出てしまった言葉は、どうやっても撤回する事は出来ない。
詩依良には沙耶に、自身の知る何もかもを話さなければならない……等と言う義務はない。言えない、言いたくない事ならば答えなければ良いのだが、それでも詩依良はその問いに口を閉ざす事はしなかった。
「……『奇獲師』ってのは、その〝奇獲りの呪法〟を使って怪異に当たる者達の事で、〝流れ〟ってのは、奇獲師を統括する『院』に属さない……下種な奴らだよ」
詩依良が話した言葉の最後は、まるで吐き捨てる様に嫌悪感が含まれていた。それだけで「流れの奇獲師」と詩依良との関係が窺い知る事が出来た。
そして沙耶には「院」と言う言葉にも疑問を覚え、その事もすぐに聞きたい衝動に駆られたが、彼女は寸での所でそれが口から発せられるのを止めることに成功した。何となくだが、これ以上この話から繋がる事に、何も質問しない方が良いと思ったのだ。
―――知らない、だから聞く。
それは当然の事だが、では何でも聞いて良いかと言うと、必ずしもそうとは言えない。教える側にも言いたくない事はあるだろうし、聞かれたくない事もある筈だ。
そして、知らなかったから聞いただけ、と言う理屈が通用する質問ばかりでは無い。
そこまで考えた訳では無かったが、沙耶が口を噤んだ事は結果的に幸いした。
どこか会話し難い空気が彼女達を包み込み、2人の間には無言の時が流れて行った。
幸いにして、彼女達の周囲では虫達が優しい音色を奏でてくれており、それが重苦しい雰囲気になる事を妨げてくれていたのだった。
裏門から延々と続く学校の壁が前方で右に折れ、歩いていた道が大きめの通りに合流した所で、そこに1台の高級車が停車しているのを見る事が出来た。
その車の傍らに、1人の男性が立っている。詩依良は沙耶を背負ったまま、物怖じする事無くその車へ近づく様に歩を進めた。
「お帰りなさいませ、詩依良様」
詩依良の姿を見止めたその男性が、恭しく腰を折り詩依良にそう告げたのだった。
「そうだな……。直接的な恨みや怒りを持った霊なら、もっと分かりやすいんだけどな……」
沙耶に対して……人間に対して……理不尽な事に対しての恨みならば確かに分かりやすい。
何よりもそう言った想いを持ってこの世に留まっている様な霊ならば、その想いをもっと表面に押し出して来る筈である。発する霊気も、纏う雰囲気もそれに類するものだ。
それ故にユウキの纏う霊気は、恐怖に値する。
彼女が存在するだけで周囲に影響を与えてしまうかもしれず、彼女の神経を逆撫でしただけでその者は死んでしまうかもしれないのだ。
「そう言えば……」
それまでの会話からは考えられない様な声で、沙耶が何かを思い出したように呟いた。
特に話題を変えようと思っての発言では無い。残念ながら、沙耶にそれ程の深慮は持ち合わせていない。
たった今、フッと思った事をそのまま口にしたのだったが、それが沙耶にとっても詩依良にとっても良い話題転換になったのは間違いなかった。
「あのユウキさんを取り囲んでいた光の檻ってなんだったの? 詩依良ちゃんは結界って言ってたけど?」
それはユウキの動きを止め、沙耶を窮地から救った、詩依良の造り出した光の檻についての事だった。
沙耶は何の配慮も無く興味本位から聞いているのだが、本来ならばその様な秘術の類は他者においそれと話して良い事では無く、当事者である沙耶に対してもわざわざ説明してやる必要はなかった。
「ああ、あれか。あれは〝奇獲の呪法〟ってんだ」
しかし詩依良の方も特に隠す様子は無く、それがさも当たり前の様に沙耶へ話しだした。
「あ……あやとりのじゅほう?」
これ以上ないと言う程、簡潔かつ明瞭な回答に間違い無い。
だが当然の事ながら、沙耶には初めて耳にする言葉であり、その言葉だけで全てを理解出来る筈もなかった。
結果彼女には、同じ言葉を棒読みで繰り返すと言う行為を取るしか出来なかった。
「お前、〝あやとり〟って遊びがあったのを知ってるか?」
そして詩依良は、そのまま沙耶の疑問に答えるでもなく、全く関係が無い様に思われる昔の遊びに付いて彼女に質問を返した。
沙耶にとっては突然話題を変えられた様に感じる詩依良の問いかけだが、〝あやとり〟という言葉は沙耶も知っていたし、先程詩依良が零した〝あやとりのじゅほう〟と符丁が合う事から、二つの話は繋がっていると理解出来た。
だが根本的な問題として、沙耶は“あやとり”なるものがどういった遊びだったのか、すぐに思い出す事が出来ないでいた。
彼女の背中でウンウンと唸りながら、沙耶は必死で記憶の中を検索していく。頭から煙が出るのではと言う程、彼女の記憶回路はフル回転していた。
しかしどうやっても、〝あやとり〟に合致する情報は出てこなかった。
「ははは、まぁ知らなくて当然だな。今じゃあ見る事も珍しい、大昔に流行った子供の遊びらしいからな」
詩依良のその言葉を聞いて、漸く沙耶の脳内にヒットした情報が浮かび上がった。
「うん、良く知らないの……。でも確か、糸を使った遊びだったような……」
糸を使い、何か形を作り出す。彼女の記憶に映ったのは、糸で作られた形が出来上がった写真だけだった。
何やら糸を使っているのは分かるのだが、ではそれをどう使って、どう遊ぶのかまでは出て来なかった。
「そうだ、良く知ってるな。輪になる様に両端を結んだ糸を両手の指へ通して、10本の指で色んな形を作る遊びってのが有名だ。基本的には1人で遊べるんだが、2人交互で遊ぶことも出来るんだ」
詩依良は何かを思い出す様に話している。
ひょっとしたら彼女は昔、その“あやとり”でよく遊んだのかもしれない。
「へぇ……」
しかし沙耶にはそう答える以外出来なかった。
何より〝あやとり〟に付いての知識がないのでは、これ以上話を膨らませ様がなかったのだが、沙耶の生返事を詩依良が気にした様子は無い。
「その子供達が遊んでいた〝あやとり〟ってのは、俺達が使う〝奇獲の呪法〟が由来とされているらしいんだ」
「えっ!?」
不意に繋がる話の展開に、沙耶は驚きを隠せなかった。
随分と昔の事だとは言え、子供が遊ぶ様なものに実はそんな秘密が隠されているなど、沙耶にしてみれば意外過ぎた。
「民間伝承や古い言い伝え、昔話なんかには、その手の真実や呪い、技法なんかが巧妙に隠されているらしい。覚えておいて損はないぜ?」
沙耶にとって詩依良の言葉は、更に意外感を誘った。
常識的に考えて、そう言った秘匿されるべき話や技術は、もっと厳重に然るべき所が管理して、安易に世へ出回らない様にしている事だと思ったのだ。
「まぁ、そういった民間に出回っている“あやとり”の殆どは、『流れの奇獲師』が使った呪法を見た、昔の子供達が真似たものだっていう話だけどな」
〝あやとり〟の由来については、沙耶も薄っすらではあったが理解出来た。
しかしここで、新たな疑問が詩依良の口から発せられていたのだ。
「詩依良ちゃん……『流れの奇獲師』……って?」
詩依良に質問を投げ掛けながら、沙耶は然して考えも無く口にした事を後悔し、言葉の最後は尻すぼみに小声となっていた。何故だかこの事について、簡単に聞いてはいけない様な気になって来たからだった。
だが口から零れ出てしまった言葉は、どうやっても撤回する事は出来ない。
詩依良には沙耶に、自身の知る何もかもを話さなければならない……等と言う義務はない。言えない、言いたくない事ならば答えなければ良いのだが、それでも詩依良はその問いに口を閉ざす事はしなかった。
「……『奇獲師』ってのは、その〝奇獲りの呪法〟を使って怪異に当たる者達の事で、〝流れ〟ってのは、奇獲師を統括する『院』に属さない……下種な奴らだよ」
詩依良が話した言葉の最後は、まるで吐き捨てる様に嫌悪感が含まれていた。それだけで「流れの奇獲師」と詩依良との関係が窺い知る事が出来た。
そして沙耶には「院」と言う言葉にも疑問を覚え、その事もすぐに聞きたい衝動に駆られたが、彼女は寸での所でそれが口から発せられるのを止めることに成功した。何となくだが、これ以上この話から繋がる事に、何も質問しない方が良いと思ったのだ。
―――知らない、だから聞く。
それは当然の事だが、では何でも聞いて良いかと言うと、必ずしもそうとは言えない。教える側にも言いたくない事はあるだろうし、聞かれたくない事もある筈だ。
そして、知らなかったから聞いただけ、と言う理屈が通用する質問ばかりでは無い。
そこまで考えた訳では無かったが、沙耶が口を噤んだ事は結果的に幸いした。
どこか会話し難い空気が彼女達を包み込み、2人の間には無言の時が流れて行った。
幸いにして、彼女達の周囲では虫達が優しい音色を奏でてくれており、それが重苦しい雰囲気になる事を妨げてくれていたのだった。
裏門から延々と続く学校の壁が前方で右に折れ、歩いていた道が大きめの通りに合流した所で、そこに1台の高級車が停車しているのを見る事が出来た。
その車の傍らに、1人の男性が立っている。詩依良は沙耶を背負ったまま、物怖じする事無くその車へ近づく様に歩を進めた。
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