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魔導書士、魔導アカデミー売店へ
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トネルコ商会を後にした私とレイラさんは、久しぶりに王都に来ていた。
「さて、マルクによれば、魔導アカデミーは王立図書館のすぐそばにあるということですが」
「ニコライ、あの建物じゃないか」
そこには、赤いとんがり屋根の塔を中心に、色とりどりの尖塔がぐるりと囲むように建っていた。
「おお、なかなか、人目を惹く建物ですね」
「前来たときは、全然気づかなかったけどな」
「まあ、あの時は図書館しか見えていませんでしたので」
そんなことを話しながらアカデミーの入口へと向かって行った。
入り口で受付を済ませた我々は、事情を話してアカデミーの購買部へと案内してもらった。
「いらっしゃいませ。何をお求めでしょうか」
「魔導書と、あと、魔導学や魔導史といった周辺領域の、初学者向けの書籍が欲しいんですけど」
「かしこまりました。それではあちらのコーナーをご覧ください」
そうして示された場所に向かう。
「ニコライ。本選びには私は力になれないから、少し辺りをぶらついてくる。どれくらい時間がかかりそうだ?」
「そうですね、この量だと、とりあえず2時間後にまた来てもらっても良いですか」
「ああ、分かった」
そして2時間後。
「どうだニコライ。選び終わったか?」
「う、うーーーん」
私は山のように積んだ本を前に悩んでいた。
「ど、どうしたニコライ、それ全部買うのか?まあ、図書館にはいくらでも本がいるんだろうが」
「あ、いえ、そういうわけではないんですが」
そして悩んだ私は、山のように積んだ本の脇にによけておいた、十数冊の本だけを購入した。
「毎度ありがとうございます」
「なんだニコライ、それだけじゃあ本棚が埋まらないだろう」
「…いえ、とりあえずはこれだけにしておきます」
そうして王都での買い物を済ませた我々は、再びトネルコ商会への道のりを歩いていた。
「しかしニコライ。本当にそれだけで良かったのか?」
道すがらレイラさんが聞いてくる。
「…ええ、というより、これ位しか買えなかったのです」
「どういうことだ?魔導書具のお陰で予算は十分なんだろう?」
「ええ、ですがその、内容的に…」
「難しかったのか?しかし、王都の魔導アカデミーなら、初級者向けも十分あったんじゃないのか?」
「いえ、難しかったのではありません。その、内容が、間違っているのです。おそらくですが」
「なんだそれは?」
「ええと、例えば、魔導学でいえば、魔力伝達効率の係数がでたらめですし、魔力変換公式にも初歩的な誤りが散見されます。周辺領域にしても、魔導史上の重要な出来事がいくつも載っていなかったりで…」
「む、私には何のことかさっぱりだが、何でそんなものがアカデミーに売ってあるんだ?」
「…分かりません。が、トネルコさんの仕入れた魔導書を見れば、もう少し何か分かるかもしれません」
私は少し不安な気持ちになりながらも、トネルコさんの元へと向かって行った。
「さて、マルクによれば、魔導アカデミーは王立図書館のすぐそばにあるということですが」
「ニコライ、あの建物じゃないか」
そこには、赤いとんがり屋根の塔を中心に、色とりどりの尖塔がぐるりと囲むように建っていた。
「おお、なかなか、人目を惹く建物ですね」
「前来たときは、全然気づかなかったけどな」
「まあ、あの時は図書館しか見えていませんでしたので」
そんなことを話しながらアカデミーの入口へと向かって行った。
入り口で受付を済ませた我々は、事情を話してアカデミーの購買部へと案内してもらった。
「いらっしゃいませ。何をお求めでしょうか」
「魔導書と、あと、魔導学や魔導史といった周辺領域の、初学者向けの書籍が欲しいんですけど」
「かしこまりました。それではあちらのコーナーをご覧ください」
そうして示された場所に向かう。
「ニコライ。本選びには私は力になれないから、少し辺りをぶらついてくる。どれくらい時間がかかりそうだ?」
「そうですね、この量だと、とりあえず2時間後にまた来てもらっても良いですか」
「ああ、分かった」
そして2時間後。
「どうだニコライ。選び終わったか?」
「う、うーーーん」
私は山のように積んだ本を前に悩んでいた。
「ど、どうしたニコライ、それ全部買うのか?まあ、図書館にはいくらでも本がいるんだろうが」
「あ、いえ、そういうわけではないんですが」
そして悩んだ私は、山のように積んだ本の脇にによけておいた、十数冊の本だけを購入した。
「毎度ありがとうございます」
「なんだニコライ、それだけじゃあ本棚が埋まらないだろう」
「…いえ、とりあえずはこれだけにしておきます」
そうして王都での買い物を済ませた我々は、再びトネルコ商会への道のりを歩いていた。
「しかしニコライ。本当にそれだけで良かったのか?」
道すがらレイラさんが聞いてくる。
「…ええ、というより、これ位しか買えなかったのです」
「どういうことだ?魔導書具のお陰で予算は十分なんだろう?」
「ええ、ですがその、内容的に…」
「難しかったのか?しかし、王都の魔導アカデミーなら、初級者向けも十分あったんじゃないのか?」
「いえ、難しかったのではありません。その、内容が、間違っているのです。おそらくですが」
「なんだそれは?」
「ええと、例えば、魔導学でいえば、魔力伝達効率の係数がでたらめですし、魔力変換公式にも初歩的な誤りが散見されます。周辺領域にしても、魔導史上の重要な出来事がいくつも載っていなかったりで…」
「む、私には何のことかさっぱりだが、何でそんなものがアカデミーに売ってあるんだ?」
「…分かりません。が、トネルコさんの仕入れた魔導書を見れば、もう少し何か分かるかもしれません」
私は少し不安な気持ちになりながらも、トネルコさんの元へと向かって行った。
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