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魔導書士、骨董商に質問する
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路地裏の怪しい骨董商。
そこに積まれた紙の山から偶々手にした一冊の本が古代の魔導書だった。
そこからは必死に紙の山を切り崩しにかかった。
「これはただの日記。こっちはいたずら書きに、ただの絵巻物、日記に…うん?これは、きちんとした魔導理論が書いてある!ああ、こっちは、アカデミーの本には書いてなかった歴史が…」
そうしてアカデミーにいた時以上の時間をかけて、しかし嬉々としながら欲しい本をよけていく。
「おーおー、兄さんや、古代文字やら魔導文字が読めるとは感心じゃのー」
「なんだそれは?」
「まあ、お姉ちゃんが読めんでも無理はない。なんせ最近じゃあ、アカデミーの講師陣ですら読めない奴らがおるくらいじゃからのー。うひゃひゃ」
「そ、そうなのか。しかし爺さんは読めるのか?」
「ひゃひゃ、こんな爺が読めるわけないじゃろう。わしゃあ冒険者が持ち込む遺跡の遺物や、色んなところで捨てられちょったもんを集めて売ってるだけじゃい」
「捨てられてた?すみません、その話を詳しく教えてくれませんか!あと、遺跡の話も!」
私は店主に詰め寄る。
「おお、おお、興味津々じゃのう兄ちゃん。なに、最近に始まったことじゃないが、アカデミーやら王立図書館じゃあこうした本が定期的に廃棄されるんじゃ。で、廃棄業者に金を渡してちょちょっとな。中身は読めんが、雰囲気があるからインテリアとして割と良い値段で売れるんじゃよ」
「す、捨てられる?この本をですか?」
「そうじゃよ?ああ、あと遺跡はなぁ、なんと言よったか、古代図書館があるとか何とか。どれ、簡単な地図を書いてやろう。わし優しいのぉ」
そうして店主から遺跡までの地図をもらい、
「すみません、これを下さい」
と言って、今日王都の各所で仕入れた倍以上の量の本の山を指す。
「おお、良い買いっぷりじゃのう!大量購入じゃから丸めて、金貨5枚でええよ」
「金貨5枚だと!こんな古い物でそんな高額、吹っ掛けてないか!」
「いえいえレイラさん。はい店長さん。金貨5枚です」
「ひょひょ、話の分かる兄ちゃんじゃのう。毎度あり」
「あとすみませんが、同じような本が手に入ったら取り置きをしてもらえますか。定期的に買いに来るようにしますので」
「ああ、分かったよ。まあ、半年に1度来てもらえれば十分じゃろうて」
そう言って大量の本を私の魔法カバンに収納し、私とレイラさんは王都を後にした。
そこに積まれた紙の山から偶々手にした一冊の本が古代の魔導書だった。
そこからは必死に紙の山を切り崩しにかかった。
「これはただの日記。こっちはいたずら書きに、ただの絵巻物、日記に…うん?これは、きちんとした魔導理論が書いてある!ああ、こっちは、アカデミーの本には書いてなかった歴史が…」
そうしてアカデミーにいた時以上の時間をかけて、しかし嬉々としながら欲しい本をよけていく。
「おーおー、兄さんや、古代文字やら魔導文字が読めるとは感心じゃのー」
「なんだそれは?」
「まあ、お姉ちゃんが読めんでも無理はない。なんせ最近じゃあ、アカデミーの講師陣ですら読めない奴らがおるくらいじゃからのー。うひゃひゃ」
「そ、そうなのか。しかし爺さんは読めるのか?」
「ひゃひゃ、こんな爺が読めるわけないじゃろう。わしゃあ冒険者が持ち込む遺跡の遺物や、色んなところで捨てられちょったもんを集めて売ってるだけじゃい」
「捨てられてた?すみません、その話を詳しく教えてくれませんか!あと、遺跡の話も!」
私は店主に詰め寄る。
「おお、おお、興味津々じゃのう兄ちゃん。なに、最近に始まったことじゃないが、アカデミーやら王立図書館じゃあこうした本が定期的に廃棄されるんじゃ。で、廃棄業者に金を渡してちょちょっとな。中身は読めんが、雰囲気があるからインテリアとして割と良い値段で売れるんじゃよ」
「す、捨てられる?この本をですか?」
「そうじゃよ?ああ、あと遺跡はなぁ、なんと言よったか、古代図書館があるとか何とか。どれ、簡単な地図を書いてやろう。わし優しいのぉ」
そうして店主から遺跡までの地図をもらい、
「すみません、これを下さい」
と言って、今日王都の各所で仕入れた倍以上の量の本の山を指す。
「おお、良い買いっぷりじゃのう!大量購入じゃから丸めて、金貨5枚でええよ」
「金貨5枚だと!こんな古い物でそんな高額、吹っ掛けてないか!」
「いえいえレイラさん。はい店長さん。金貨5枚です」
「ひょひょ、話の分かる兄ちゃんじゃのう。毎度あり」
「あとすみませんが、同じような本が手に入ったら取り置きをしてもらえますか。定期的に買いに来るようにしますので」
「ああ、分かったよ。まあ、半年に1度来てもらえれば十分じゃろうて」
そう言って大量の本を私の魔法カバンに収納し、私とレイラさんは王都を後にした。
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