無自覚最強な魔導書士が図書館を作るお話

甘夏蜜柑

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魔導書士、開学準備

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「お帰りなさい、ニコライ様」
 図書館に帰ってきた我々をマルクが迎えてくれる。
「ただいまマルク。これが今回仕入れた本なので、配架してもらえますか」
「あれ、思ったより量が少ないですね?」
「実は…」
 私は事の経緯をマルクに説明した。
「そうだったんですね…。それじゃあ、蔵書を増やして利用者を増やすということもなかなか難しいですね」
「ええ。なので学校を作ろうと思います」
「学校?どういうことですか?」
「いくつか理由はありますが、まずは、誤った知識を正す必要があるということですね。教科書に使えそう本を集めて、なければ執筆しようかと。これで本の質がぐっと上がるはずです」
 ふんふんとマルクがうなずく。
「また、識字率と読解力を上げて、本を読める人を増やしたいということもあります。これで図書館の利用者も増えるはずです」
「なんか、図書館の利用者にしては、とても遠回りな気もしますが…」
 マルクが少し苦笑いをする。
「たしかにそうかもしれません。しかしですね、私は図書館というのは、ただ本があれば良いとは思っておりません。知識が集まり、誰でも利用でき、自らを高めることができる、そういった役目を背負っていると考えています。だから、教育ということも図書館の立派な役目なのです!」
「…なるほど、分かりました!では、学校設営に向けて僕も微力ながらお手伝いいたします!」
「ありがとうマルク。では今後の流れですが…」
 私はマルクと今後について話した。これからやることは、

 生徒の確保→これは、私の工房で働いている者と村人を対象に募集をかける。授業料は無料とする。
 教師の確保→ある程度学問的な素養がある、私、ルル、マルク、サーシャでとりあえずは授業を行う。
 教科書の確保→今回手に入れた書物を使いつつ、足りない分は教師陣で執筆をする
 教室→とりあえず図書館の一部を利用

「こんな所ですかね。トネルコさんの所に新商品を卸す予定もありますし、金銭的には問題ないと思います」
「ぼ、僕も授業をするんですか…」
「ええ。とはいっても最初は、簡単な読み書きや計算を教えることになるでしょうから、気楽にやりましょう」
「わ、分かりました」
「さあ、始めますよ…」
 まずは受講希望者を募るため、工房に向かうことにした。
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