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第2章 沢田くんとお友達から
沢田くんとお友達認定2
しおりを挟むこうして、私は沢田くんの唯一の公式友達になった。
とはいえ、沢田くんの私に対する態度はその後も今までどおり、ピヨピヨしていて可愛いものだった。
【佐藤さん、本当にいい人すぎる。クラスメイトが何人もいるところで俺のことを友達だって言ってくれた! 夢オチじゃないよねこれ。ね、おじさんも聞いてたよね?】
おっと。今日もさっそく脳内劇場始まった。
【良いなあ沢田空。おじさんも若い女子高生の友達ほしーなー!】
【ダメだよおじさん。おじさんの歳で未成年と付き合ったら警察に捕まるよ?】
【大丈夫さ。ほら、こうしておじさんは土下座しているから、常に顔が見えないもんね】
【土下座している男を捕まえてくださいって言ったら一発アウトだよ、おじさん】
【チクショー!! 通報すんなよ! おま、調子に乗りすぎだから。マジそんなこと言ってたらロクな大人にならないから。佐藤さんからもすぐ嫌われちゃうからね! プンプンっ】
【そうだよな……俺みたいなやつが調子に乗ったら一番ヤバい。ウザがられて佐藤さんから捨てられるのは自明の理! ここはクールに、あくまでも謙虚に、少年漫画でよくいる昔は敵だったのにいつの間にか味方ヅラしてるヤツみたいにしれっとした感じで、慌てず騒がず……。でもでも、嬉しい~~~っ!!!】
沢田くんは嬉しさをこらえるためか、眉間に皺を寄せて不機嫌そうな顔をしている。でも、もしも彼にしっぽがついてたら全力でパタパタ振っちゃっていると思う。
本当に可愛いなあ、沢田くん。
【ああ~~佐藤さんに話しかけたい! 昨日面白いことがあったんだけど~とかハードル高くしといて結局オチが分からないくらいのどうでもいい話して、スベるスリルを味わいたい……! いや、実際そんなことしたら地獄だよ? また隣の席にいるちょっとアブナイ変な人にUターンする可能性大だけど! あ、でも……あの話だけはどうしてもしたい……。佐藤さんならきっと食いついてくれるはず……!】
沢田くんは人知れず私に何かをしゃべりかけようと格闘し始めた。
私がきっと食いつく話って何なんだろう⁉︎
今、すごくハードル上がっちゃってるけど大丈夫⁉︎
作者的にも不安だからあんまり引っ張らないで!!
【よし、声をかけるぞ……! 俺たちは友達! 怖くない! 絶対いける、大丈夫だ!】
沢田くんが私に声をかけようとしている。
頑張って! こっちの準備はいつでもオッケーだよ!!
そして、とうとう沢田くんの口が開いた!
「………………………あ」
キーン、コーン、カーン、コーン。
【チャイムに消された_(┐「ε:)_ズコー】
なんかすごいデジャヴ、きた。
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