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第3章 沢田くんと炎のドッジボール
沢田くんと抜擢2
しおりを挟む沢田くんがBチームのリーダーに(?)
この一報は森島くんのAチームにいた隠れ沢田ガールズたちをざわめかせた。
【どうしよう、沢田くんと仲良くなれるチャンスかも?】
【なんかこっちライバル多いし、沢田くんの方に行こうかな?】
【沢田くんもいいよね! カッコイイし、リーダーシップすごそう!】
日直の号令の影響か、沢田くんはクールだけどいざという時はビシッと決めそう、というイメージが彼女たちにはあるらしかった。
森島ガールズの一部が沢田くんの方に流れる。
女子が動けば男子も動き、自然とクラス内は森島派、沢田派で二極化されようとしていた。
沢田くん本人はポカーン(・Д・)のままだけど。
【えっ、なんでみんな俺の方に集まってくるの? 怖いよ、怖い怖い怖いーー!!((((;゚Д゚))))))) なに俺、リンチされるの⁉︎ 寄ってたかってカツアゲされるの⁉︎ コロッケぱんとか買いに行かされるのーーっ⁉︎】
集団に入ることに慣れていない究極のぼっちの沢田くんはクールな顔のままビビっている。
「沢田がそっちのリーダーか。面白いじゃん。どっちが決勝まで行くか勝負しようよ」
森島くんは爽やかに笑っているけど、内心はメラメラしている。
【くっそー、杏里ちゃんが沢田の方に入ってる!! 可愛い女子を独占したかったのに、沢田のせいで俺のハーレム計画が台無しだチクショウ!!】
「勝負?」
沢田くんは冷たい視線を森島くんに投げ返す。でも内心はガクブルしている。
【勝負って何? 何がどうなってんのか分かんないんだけど誰か説明してーっ。゚(゚´ω`゚)゚。】
私はこっそり沢田くんに「スポフェスのドッジボールのことだよ」と教えた。すると沢田くんは当然のようにつぶやいた。
「そんなの、勝負しなくても分かる」
「はあ?」
森島くんはカチンときたようだ。
【沢田のやつ……勝負しなくても分かるって? 俺とじゃ勝負にならねえっていうのか? 上等じゃねえか!!】
メラメラとした炎が森島くんのバックに見える。
でも、沢田くんが森島くんを相手にしていないというのはもちろん森島くんの勝手な思い込みだ。
沢田くんの気持ちはこうだから。
【俺が森島くんにかなうわけないだろーーーーっ!!!:(;゙゚'ω゚'): 相手になるわけがなーい! 5秒で負ける。いや、3秒で負ける自信ある! むしろ負ける自信しかない! お願いだから殺さないで~!!。゚(゚´ω`゚)゚。】
気持ちは分かるけどがんばれ、沢田くんっ!
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