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第2章 沢田くんとサバイバル
沢田くんと必殺手裏剣
しおりを挟む忍者に導かれて進むと、やがて綺麗な水面の小川に辿り着いた。
なんだか昔話に出てきそうな原風景だ。川の中を覗き込んだら、小指ほどの大きさの小さな魚がうろこを光らせて何匹も泳いでいた。
「うわあ、綺麗~!」
「この水ならいくらでも飲めそうだな!【ヒャッホーイヽ(*^ω^*)ノ】」
小野田くんはペンキまみれの体でザブーンと川に飛び込んだ。
「はあ~極楽極楽!」
「ゴルァあああああ!!!【ゴ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ルァ!!】」
突然、忍者が小野田くんに向かって平らな石を投げた。
それは手裏剣のようにシュシュシュと水面を飛び跳ね、最終的に小野田くんの後頭部に突き刺さった。
「ぐはっ!」
小野田くんの体がプカーっと川に浮かぶ。
「ひどっ!」
私はびっくりして忍者を二度見した。忍者は覆面の端をなびかせ、高い岩の上で腕を組んでいる。
「川を汚すな。よそ者のゴリラが!!」
セリフもひどいな。
【かぁっこいいい……*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*】
沢田くんは憧れの眼差しだ。
すると忍者は沢田くんの視線に気づき、何故か沢田くんにも石を投げてきた!
「こっち見んな! バーカ!!【相変わらず可愛いなこのやろうが!!!(≧∀≦)】」
えっ⁉︎
今、一瞬衝撃的な心の声が聞こえたんですが⁉︎
でもそれより、さっき投げられた石が沢田くんの眉間にサクッと刺さったのが気になる!
「大丈夫⁉︎ 沢田くん!!」
河原にパッタリと倒れてしまった沢田くんの肩を揺らして呼びかけると、沢田くんは血をダラダラ流しながらうなずいた。
「うん……【忍者の言うとおりだ。忍者は影の存在! 見られてしまったらそいつをやっつけるのが当然の行為! 見てしまった俺がいけないんだ……】」
どんだけ忍者を肯定してるの、沢田くん!
「佐藤さんも、気をつけて……【忍者は目で追っちゃダメ! (๑• ̀д•́ )✧キラーン いい教訓になった】」
「うん、気をつけるけど……」
さっきのは、沢田くんに見つめられた照れ隠しによる抹殺行為に見えたんだけど、気のせいかなあ?
そっと岩の上を見てみると、そこにはもう忍者の姿はいなくなっていた。
ついでに、川に浮かんでいた小野田くんの姿も。
って、ええっ⁉︎ 小野田くん、流された⁉︎
「ぶはあっ!」
その時、下流の方から息つぎの声がした。
【やべえ! 三途の川が見えたぜ! これがマジックマッシュルームの幻覚作用ってやつか!!((((;゚Д゚)))))))】
それはただの臨死体験だよ、小野田くん。
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