49 / 122
第3章 沢田くんと別荘の愉快な仲間たち
沢田くんと温泉神
しおりを挟む「いいかお前ら! 最初に言っておくが、俺は忍者じゃねえ!」
覆面姿の彼の言葉に、私たちが一瞬絶句したのは言うまでもない。
「水遁の術を使ってたじゃねえか【忍者であれ!\(//∇//)\】」
「その前にうちに不法侵入【忍者なら許す(´∀`)】」
相変わらず男子二人は心の中では忍者に甘い。
「水遁の術じゃねえ。これはスキューバーダイビングだ。旧式だがな」
ものは言いようだな。
「スキューバーなら海でやれよ【こんなところに潜り続けてたらのぼせちゃうぞ(;´д`) いくら忍者でも無茶するな!】」
「嘘ですよね【スキューバーなら酸素ボンベを背中に背負ってるはず!(・Д・)】」
「あっ。間違えた。スキューバーじゃなくてシュノーケリングだった」
【それなら納得。ヽ(*^ω^*)ノ】
いや、できるかーーっ!!
「本当のことを言えよ【忍者なんだろ?(((o(*゚▽゚*)o)))】」
「正直に言ってください【俺だって本当は疑いたくないんだ……!!(;ω;)】」
「違うって言ってんだろうがバーカ! 俺は、温泉神だ! 温泉に住み着いているから不法侵入でもねえんだよ、バーカ! むしろここは俺んちだからお前らが不法侵入だ、バーカバーカ!」
「なんだよ温泉神って。聞いたことねーよ!」
なんだかわけが分からないけど、忍者に注目が集まっている今が逃げ出すチャンスだ。
私はそろりそろりと浴槽の縁へ移動しようとした。
その時だった。
「待て、そこの女子!」
忍者が湯の中に消えた、と思ったら、水遁の術をしながら私に近づいてきた。
なぜそこで忍ぶの⁉︎
【本物だ! すげえ!・:*+.\(( °ω° ))/.:+】
逆に目立ってるから忍者としては失格。
誰にも気づかれずに脱出したかったのに!
悔しさを噛み殺す私の目の前にザバアアッと現れた忍者は、両手に何かを持っていた。
「あなたが落としたのはこの右胸のパットですか? それともこの左胸のパットですか?」
ああ、なるほど。湖の女神のパクリで温泉の神か。温泉神──。
って、分かるか!!!
「両方です……」
小声で答えると、忍者、いや温泉神は「あなたは正直者です」と言いながらパットを両方返してくれた。
【胸は嘘つきだけどな!!m9(^Д^) プギャー】
大きなお世話だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
一億円の花嫁
藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。
父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。
もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。
「きっと、素晴らしい旅になる」
ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが……
幸か不幸か!?
思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。
※エブリスタさまにも掲載
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる