沢田くんはおしゃべり2

ゆづ

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エピローグ

沢田くんとパシリ

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 ***

 私たちが駆けつけた時、沢田くんの叔父さんはまだヤシの木にぶら下がっていた。でもさっきから大声を出していたみたいだし、思っていたより元気そうで良かった。

「ごめんなさい、叔父さんがぶら下がってたこと、俺たち全員で忘れてて……」
「地味に傷つくな、それ。まあ、ちっちゃいことは気にするな! 終わりよければすべてよしだ! ワハハハハハ!」

 寛大な叔父さんをみんなで救出しようとした、その時だ。


「おーい! 助けてー!」
「俺たち、ヒョーリョーしちゃったんだ!」

 沖からのSOSに、みんなは一斉に振り向いた。

「大変だ! 中学生くらいの男の子たちがボートで沖に流されてる!」
「助けなきゃ!」

 みんなは叔父さんからパッと手を離し、慌てて中学生たちの方へ向かった。


「おーい! 俺は⁉︎」
「すみません、また後で来ます!」
【また放置⁉︎ ((((;゚Д゚)))))))】

 ごめんね、沢田くんの叔父さん!
 今度は忘れずに戻ってくるつもりです。多分。
 

 こうして、カナメとシンゴと名乗った二人の中学生は、無事に私たちがいる島に到着した。


「あんたらは俺たちの命の恩人だよ」
「サンキューな!」
【言い方が偉そうΣ(゚д゚lll)ガーン。将来大物になりそうだな。俺とは大違いだ……】

 ビビる沢田くん。年下のカナメくんとシンゴくんに畏敬の念を感じているようだ。

「ねえ、誰かジュース持ってない? 喉渇いた」
「沢田くん、近くに自販機は?」
「あ、あそこに……」
 沢田くんが指を差すと、カナメくんとシンゴくんは「じゃあ、コーラで!」と声を揃えた。

【えっ、俺が買ってくるの⁉︎Σ(゚д゚lll)ガーン。さっそくパシられる俺。この二人、ただものじゃない……! それとも俺がただものじゃないパシリなのか、どっちかだ!】

 どっちもどっち。


「ほら、早くしろよー」
「喉渇いて死んじゃうよー」
「は、はい……」
 沢田くんは仕方なくダッシュでコーラを買ってきた。

「ど、どうぞ……【カナメさんとシンゴさん:(;゙゚'ω゚'):】」

 すっかり舎弟の沢田くんが缶コーラを渡す。すると、二人が蓋を開けた瞬間にブシュー! っと炭酸が噴き出した。

「何やってんだよ沢田ー。振っちゃダメだろ!」
「そんなん小学生でも知ってるよな?」
【うっ……ごめんなさーい。゚(゚´Д`゚)゚。】

 うつむいてしょんぼりしてしまった沢田くんの肩を、カナメくんがポンポンと叩く。

「まあ、次から気をつけろよ、沢田。俺たちそんなに怒ってないから!」
「コーラブシューは誰もが一度は通る道だからな!」
「はい……【ありがとうございます!!( ;∀;)】」


 3人に友情が芽生えた(?)。
 アメとムチの使い方が完璧なんだけど、本当にこの中学生たち何者なの⁉︎



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