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【番外編】沢田くんと肝試し
沢田くんと呪いの階段
しおりを挟むこうして、私たちはぞろぞろと連れ立って夜の神社にやってきた。
昼間は夏の笑い声のように聞こえていた潮騒が、今は幽霊のすすり泣く声のように感じる。
神社は長い石段の上にあるようで、石段を登り切ったゴール地点には石でできた鳥居があった。それもなんだか異世界への入り口のように見えて不気味だった。
「コースを説明する。まずはこの呪われた石段を上る。絶対に転ぶなよ。転んだら呪われる。上り切ったら、右手に呪いの手水場がある。手を洗っている最中に鮮血が溢れ出るという呪われた手水場だ。そこで手を洗ったら、真っ直ぐ行って呪いの森を通りぬけろ。森を通る間は決して後ろを振り向いたらいけない。恐ろしい魔物に襲われる。最後に、血塗られた呪いの絵馬に願いを書いて奉納したら帰ってくるんだ。帰り道の途中にある呪いの井戸に気をつけろ。覗き込むと引きずり込まれるからな」
呪い、多いな。神社なのにどんだけ呪われてるの?
ここを守ってる神様どこ行ったの?
【この神社がこんなに呪われているなんて、知らなかった……! 昔、ここでかくれんぼとかして遊んでいたのにな。井戸とかも平気で覗き込んでいたのに((((;゚Д゚)))))))引きずり込まれるなんて聞いてないよー。゚(゚´Д`゚)゚。】
沢田くんは本気でビビっている。多分、全部陸くんが勝手に作った呪いだと思うんだけどな。
私は青い顔をしている沢田くんに言う。
「大丈夫だよ、沢田くん。沢田くんのことは私が守るから」
「……!【なんて男前なんだ、佐藤さん! 呪いが怖くないのか⁉︎ もしかしてエクソシストの免許持ってる? もし俺が階段で転んで呪われちゃって、ブリッジで階段を降り始めたらお祓いしてくれるかな?(´;Д;`)】
やだなあ、呪われてブリッジしながら階段を降りる沢田くん。
想像するだけでめっちゃ怖いよ!
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