30 / 121
永遠の永眠
しおりを挟む
「ただいまー」と先に帰ってきた梨花は、部屋に入るなり、不思議な静けさに気付いた。
「ねえ、透吾さん!いるの?」
と見渡すと、ソファで気持ちよく寝ている透吾がいた。
「透吾さん!もう18時ですよ。」と肩に手をかけて身体をゆらしてみる。
いくら、呼びかけても応答しなかった。
「おーい!透吾さーん。」
「ねえ。ねえったら。」
鼻に手を重ねると息はしてるようだ。
でもなぜ動かないのだろう。
それは家族全員帰ってきてもまったく起きなかった。
中田は、「とりあえず病院だ!病院に電話してくれ!」
と言い。梨花は救急車を手配してくれた。
その夜、20時頃。
医師が困惑な顔をしながら言った。
「私達も、このようなケースは稀でして、脳に損傷はなく身体も至って健康でして。。」
「それで、、病名は。。」と中田は言ったが。
「これはあくまでも推測ですが、植物状態ということです」
中田は信じられなかった。不老不死なはずの透吾が、植物状態とは信じられない。
「そんなはずはないわ…」と由美子も泣き崩れた。
植物状態は、いつまで続くかわからないまま静かに時代は変わっていった。
それは1年を経過してもまた1年過ぎたとしても、目覚めることはなかった。。
時は、彼を止めたのだ。
その理由もわからないまま。
永遠の眠りに
「ねえ、透吾さん!いるの?」
と見渡すと、ソファで気持ちよく寝ている透吾がいた。
「透吾さん!もう18時ですよ。」と肩に手をかけて身体をゆらしてみる。
いくら、呼びかけても応答しなかった。
「おーい!透吾さーん。」
「ねえ。ねえったら。」
鼻に手を重ねると息はしてるようだ。
でもなぜ動かないのだろう。
それは家族全員帰ってきてもまったく起きなかった。
中田は、「とりあえず病院だ!病院に電話してくれ!」
と言い。梨花は救急車を手配してくれた。
その夜、20時頃。
医師が困惑な顔をしながら言った。
「私達も、このようなケースは稀でして、脳に損傷はなく身体も至って健康でして。。」
「それで、、病名は。。」と中田は言ったが。
「これはあくまでも推測ですが、植物状態ということです」
中田は信じられなかった。不老不死なはずの透吾が、植物状態とは信じられない。
「そんなはずはないわ…」と由美子も泣き崩れた。
植物状態は、いつまで続くかわからないまま静かに時代は変わっていった。
それは1年を経過してもまた1年過ぎたとしても、目覚めることはなかった。。
時は、彼を止めたのだ。
その理由もわからないまま。
永遠の眠りに
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
8
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる