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人は変われる
しおりを挟む学生時代、人と関わることが苦手だった
これといって、マブダチなんていうほどの友達もいなかった
高校時代、人とかかわることが苦手だった自分に
人生初めての変わった出来事があったのだ
風邪で休み、学校を休んだのだが、
自宅に電話があったのだ
親が電話対応してくれたらしいのだが
相手は同じクラスの子からだった
「心配してたみたいよ」
と親に聞かされ
一瞬誰だろう?
と思ったのだ
誰?と聞くと
「女の子だったわよ」
誰だ??女性とはあまり話はしないし、
向こうも苦手意識はあるだろうに
と思い込みばかりで考えていたのだ
次の日、風邪も順調に回復し
学校へと向かった
昨日、電話した子のことが気になり
周りを見配ってみた
一人だけ
こっちをみるなり、笑顔になってた女の子がいたのだ
この子がうちにまで電話したのか
話をすると、まさにそのとおりで
心配してくれてる子もいるのだなあと思った
「心配してくれて、ありがとね」
それだけを言い、それからはあまり話しなくなった
学校を卒業するまで、自分は、誰ともかかわらなかった
それどころか、周りからは無口と言われることだけで
あのときの女の子もほんとはしゃべりたかったんだろうか
そして、1年前の同窓会のとき、
あのとき、心配してくれた女の子も来ていた
すっかり、大人な女性といったところで
とても美人になっていた
みんなと話あってる最中、その女の子と話す機会もあったので
話していると
「ぜんぜんきずかないの?あの時、私、好きだったんだから」
まったくなさけないことだが、
学生時代、誰にも愛されないとばかり思っていたのに
ほんとうは、ちゃんと見てくれてた人もいたんだ
自分の殻ばかりにこもってたことが今になって
後悔が押し寄せてきた
それからは、少しづつ、その子とも話あうようになり
もうすでに遅かったが、結婚もしていると言ったのだ
まあ、内心、今頃後悔?自分?
なんて思ったり(笑)
この経験で私が身につけたのは
誰でも一人ではないってことだ
どこかで誰かが、見守ってくれてるんだから
それが友達であれ、親であれ
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