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*九 旧友を騙る客と、神様との約束
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竜宮は、食事や仕事などで使う部屋を有する本殿と、寝起きするための寝殿の二つに分かれている。その二つを、屋根付きの廊下が繋いでいるのだが、外廊下にあたるそこを取巻くのが竜宮自慢の中庭だった。
中庭には海中植物を中心とした緑が植えられており、時折、陸では見かけない珍しい花も咲いている。
その中でも、海睡蓮と呼ばれる、薄い透明な花弁に、赤いめしべが印象的な睡蓮は、開けば一尺ちょっと程の大きな花だ。それがここにはいくつも花開いており、朝夕とムツが丹精込めて世話をしている。海璃はその花を眺め、大きな睡蓮の葉に水滴やあの金色の玉を転がして遊ぶのが好きだった。
海璃は、どうやら美しいものに惹かれる傾向にあるらしく、読み書きの手習いがない時はこうして庭で花を愛でたり、迷い込んだ小魚を追いかけて遊んだりするようになった。
「まってまって。魚さん、まって」
外廊下の赤い柱の周りで、海璃が迷い込んだ青い魚を追いかけている。海璃の手のひらほどの大きさのものが数匹、まるで海璃をからかうように右へ左へと滑り抜けていく。時折、海璃の剥き出しの脚の辺りをつついてくるそれらの感触はくすぐったく、くすくすと笑ったり避けたりしながらじゃれ合っていた。
ふとそこに、何か大きな影が被ってくる気配がした。
渡津海だろうか、と期待を込めて海璃が顔をあげると、そこには雪のように白い肌に黒のまだら模様が施されている、灰色のざんばら髪の若い男が立っていたのだ。
渡津海とも、ムツとも違う彼は、ゆったりとやさしく微笑んでいて、「こんちわ」と、挨拶をしてきた。
「……こんちは」
誰とも知らない彼は、まだら模様の肌の腕を伸ばし、唐突に海璃の頬に触れてきた。ひんやりとした指先に、海璃はぞくりと体を震わせる。
「坊やは、新しいお小姓かい?」
「……おこしょう?」
聞き慣れない言葉で問われ、海璃が首をかしげると、「じゃあ、違うか」と、男は笑う。その笑みは何とも色っぽくて艶があり、幼いながらに海璃は先程感じたぞくりとしたものとは違った何かを感じ、恥ずかしくなってうつむく。まるで、姿を改めた渡津海を初めて見た朝の時に覚えたものに似ているようで、少し、怖さもある。
しかしそんな海璃の胸中など見透かしているのか、男は一歩海璃に近づいて屈みこみ、もう一度頬に触れて突いてきた。
「オレの名前は、アザ。ここいらに住む海獣だよ」
「かいじゅー……?」
「アザラシってわかるかい? そいつの仲間だよ。この斑模様がその証だ」
そう言いながら、アザは着物の袖をまくり上げ、肩まで広がる模様を見せてくる。それはまるで石礫を練り込ませたようにも見え、海璃は投石されていた自分と重ね、咄嗟にその腕を撫でた。
「いたい?」
「おや、ケガだと思ったのかい? やさしいねえ、坊やは。生憎ね、これは傷でもケガでもないんだよ」
くすくすと笑いながら言われ、海璃はパッとその手を離し、バツが悪くなってもじもじとうつむく。勘違いしたのだと気付かされたからだ。
しかしアザは怒って気を悪くするどころか、愉快そうに笑いながら海璃の頭を撫でてくる。
「坊やはいい子だね。名前を教えてくれるかい?」
「えっと、オレは……」
問われるがままに答えようとしたその時、本殿の方から『海璃!』と、大きな声で呼ばれた。振り返ると、渡津海が険しい顔をして大股で歩み寄ってくるところだった。
普段から愛想がいい、にこやかな方ではないが、いまの渡津海はそれに加えて一層険しい顔をしている。何かいけないことをしてしまっただろうか、と海璃がとっさに身をすくめて目をつぶっていると、渡津海は海璃とアザの間に割って入るように立ちはだかった。
「へえ、海璃っていうんだねえ。いい名前じゃないか」
『ヒトの屋敷に勝手に入り込んでくる奴に、こやつの名を教える義理はない』
「そうは言うけど、いま海璃の名前を口にしたのは渡津海じゃないかな?」
アザからの指摘に、渡津海はバツが悪そうに顔をしかめつつ背け、それをアザは愉快そうにニヤニヤしながら見ている。渡津海はそうされるのが不愉快なのか、顔を背けつつも苛立っているのが伝わってくる。
しかしアザは、それすらも楽しんでいるかのように薄く笑う。
『それで、お前の用はなんだ』
「用がなきゃ、旧友のところに来たら行けないのかい?」
『誰が旧友だ』
睨みつけてくる渡津海に、アザは悪びれる様子もなく、大袈裟に肩をすくめ、「おお、怖い」とおどけるばかりだ。
「なぁに、この頃堅物な渡津海様が、人間の幼子を拾ってひどくご執心だって聞いたからね。どんな子なのかと思って、気になって見に来ただけさ。なるほどねぇ、あのおっかない姿からこうも美丈夫に化ける程なんだねぇ」
『儂がどのような姿であろうとお前に関係はない。それに、海璃はお前の暇つぶしの見世物ではない、帰れ』
「つれないなぁ、相変わらず。そんなんじゃ、折角美丈夫になっても、海璃も怖がってるんじゃないかい?」
『余計な世話だ』
帰れ、と言うようにアザに向かって渡津海はてをしっしっと払うため、アザは呆れたように大袈裟に息を吐き、そのついでに海璃の方を向いて微笑みかけてくる。
「愛想はないけどけど、根はいいヤツだし、坊やを喰らうようなやつじゃないから安心しな」
そこまで言い終えるか終えないかの内に、アザは渡津海に首根っこを捕まれて摘まみ上げられ、そのまま屋敷の外へと投げ飛ばされていった。海中なので半分ほどは浮力が働いているのだろうが、それでも随分な勢いで飛ばされていく。
海璃がその様をポカンと見上げていると、渡津海は大きく息を吐き、先程までアザが触っていた頬や髪を擦るように撫でつけ、ついでに袂から手ぬぐいを出してさらに拭う。
「ワタツミ? オレ、きたない?」
『いや、そうではないが……すまぬ、少し気になってな』
あまりにごしごしと擦られるものだから、海璃が思わずそう問うと、渡津海はまたバツが悪そうな顔をして手を止め、そっと指先で髪や頬を撫でて引っ込める。それはそれで渡津海の満足に行ったのか、独り言ちるようにうなずいている。
そうして整えられた海璃を前に、渡津海は身をかがめて目線を合わせ――先程のアザの仕草を見て、真似ているのかもしれない――いつになく強めの口調でこう述べた。
『屋敷の外には、勝手に出てはならぬぞ。儂か、ムツを伴う事。よいな』
「ワタツミと、いっしょ?」
『そうだ。これは約束だ』
そう言われて大きく太い渡津海の右の小指を差し出される。促されて海璃も右の手を差し出すと、それに渡津海のものが絡まされた。まるで釣り合わない絡み合いに、海璃はくすりと笑ってしまう。
神と約束を交わす。それがどれほど強いものであるのか、海璃は知らない。だが、約束というものは、守らなくてはならないものである、と、ついこの間教えられたので、海璃もまた神妙な顔をして指を絡ませる。
「やくそく、する」
『守れるか?』
海璃の言葉に、渡津海がフッと笑みをこぼす。そのささやかで密やかな笑みが、海璃の胸を小さく波立たせる。見ていると、まるで初めて抱きしめられた時のような、あたたかで嬉しい気持ちが湧いてくるのだ。
(また、ワタツミにいいたいの、ふえた)
渡津海と触れ合い、見つめ合うたびに、海璃の中に言いたい何かが増えていく。言葉の体を成さないほどあやふやなそれを、海璃は胸の奥で小さく降り積もらせていく。降り積もるものはほんのりとあたたかく、やさしく、甘い。海璃はそれを、“ゆき”というもののようだと思った。
「ワタツミ、体の中って、ゆき、あるの?」
『ゆき? それは、陸で降り注ぐ白いものか? 冷たいものが、海璃の中にあると言うのか?』
「んー……わからない……」
ゆき……雪、のようであるそれは、冷たくはないと思う。だけど、それはやはりどうしても雪のようにふわふわとやわらかで、やさしい手触りがする気がするのだ。
それを、渡津海にも伝えたい。でも、どう言えばいいのかわからない。ただ冷たい冷たくないだけではない気がするのに、それではなんだと問われると、答えられない。
ちゃんと言葉にできないもどかしさに俯く海璃の頭を、渡津海がそっと撫でて、呟く。
『書を読め、海璃』
「しょ? 本? ワタツミのへやにいっぱいあるやつ?」
『ああ。好きなだけ読め。さすればお前が言うものが何であるのかがわかるかもしれぬ』
ひっそりとした、だけど優しさを感じる渡津海の眼差しと笑みに、海璃は小さな胸の中が照らされたように、明るくあたたかくなっていくのを感じた。嬉しいとも似た感情だが、それよりもだいぶ甘さがある気がする。
「ありがと、ワタツミ」
撫でてくれる渡津海の手に、自分の小さな手を添えながら海璃が呟くと、渡津海は一層わしゃわしゃと海璃の頭を撫でてくれた。
中庭には海中植物を中心とした緑が植えられており、時折、陸では見かけない珍しい花も咲いている。
その中でも、海睡蓮と呼ばれる、薄い透明な花弁に、赤いめしべが印象的な睡蓮は、開けば一尺ちょっと程の大きな花だ。それがここにはいくつも花開いており、朝夕とムツが丹精込めて世話をしている。海璃はその花を眺め、大きな睡蓮の葉に水滴やあの金色の玉を転がして遊ぶのが好きだった。
海璃は、どうやら美しいものに惹かれる傾向にあるらしく、読み書きの手習いがない時はこうして庭で花を愛でたり、迷い込んだ小魚を追いかけて遊んだりするようになった。
「まってまって。魚さん、まって」
外廊下の赤い柱の周りで、海璃が迷い込んだ青い魚を追いかけている。海璃の手のひらほどの大きさのものが数匹、まるで海璃をからかうように右へ左へと滑り抜けていく。時折、海璃の剥き出しの脚の辺りをつついてくるそれらの感触はくすぐったく、くすくすと笑ったり避けたりしながらじゃれ合っていた。
ふとそこに、何か大きな影が被ってくる気配がした。
渡津海だろうか、と期待を込めて海璃が顔をあげると、そこには雪のように白い肌に黒のまだら模様が施されている、灰色のざんばら髪の若い男が立っていたのだ。
渡津海とも、ムツとも違う彼は、ゆったりとやさしく微笑んでいて、「こんちわ」と、挨拶をしてきた。
「……こんちは」
誰とも知らない彼は、まだら模様の肌の腕を伸ばし、唐突に海璃の頬に触れてきた。ひんやりとした指先に、海璃はぞくりと体を震わせる。
「坊やは、新しいお小姓かい?」
「……おこしょう?」
聞き慣れない言葉で問われ、海璃が首をかしげると、「じゃあ、違うか」と、男は笑う。その笑みは何とも色っぽくて艶があり、幼いながらに海璃は先程感じたぞくりとしたものとは違った何かを感じ、恥ずかしくなってうつむく。まるで、姿を改めた渡津海を初めて見た朝の時に覚えたものに似ているようで、少し、怖さもある。
しかしそんな海璃の胸中など見透かしているのか、男は一歩海璃に近づいて屈みこみ、もう一度頬に触れて突いてきた。
「オレの名前は、アザ。ここいらに住む海獣だよ」
「かいじゅー……?」
「アザラシってわかるかい? そいつの仲間だよ。この斑模様がその証だ」
そう言いながら、アザは着物の袖をまくり上げ、肩まで広がる模様を見せてくる。それはまるで石礫を練り込ませたようにも見え、海璃は投石されていた自分と重ね、咄嗟にその腕を撫でた。
「いたい?」
「おや、ケガだと思ったのかい? やさしいねえ、坊やは。生憎ね、これは傷でもケガでもないんだよ」
くすくすと笑いながら言われ、海璃はパッとその手を離し、バツが悪くなってもじもじとうつむく。勘違いしたのだと気付かされたからだ。
しかしアザは怒って気を悪くするどころか、愉快そうに笑いながら海璃の頭を撫でてくる。
「坊やはいい子だね。名前を教えてくれるかい?」
「えっと、オレは……」
問われるがままに答えようとしたその時、本殿の方から『海璃!』と、大きな声で呼ばれた。振り返ると、渡津海が険しい顔をして大股で歩み寄ってくるところだった。
普段から愛想がいい、にこやかな方ではないが、いまの渡津海はそれに加えて一層険しい顔をしている。何かいけないことをしてしまっただろうか、と海璃がとっさに身をすくめて目をつぶっていると、渡津海は海璃とアザの間に割って入るように立ちはだかった。
「へえ、海璃っていうんだねえ。いい名前じゃないか」
『ヒトの屋敷に勝手に入り込んでくる奴に、こやつの名を教える義理はない』
「そうは言うけど、いま海璃の名前を口にしたのは渡津海じゃないかな?」
アザからの指摘に、渡津海はバツが悪そうに顔をしかめつつ背け、それをアザは愉快そうにニヤニヤしながら見ている。渡津海はそうされるのが不愉快なのか、顔を背けつつも苛立っているのが伝わってくる。
しかしアザは、それすらも楽しんでいるかのように薄く笑う。
『それで、お前の用はなんだ』
「用がなきゃ、旧友のところに来たら行けないのかい?」
『誰が旧友だ』
睨みつけてくる渡津海に、アザは悪びれる様子もなく、大袈裟に肩をすくめ、「おお、怖い」とおどけるばかりだ。
「なぁに、この頃堅物な渡津海様が、人間の幼子を拾ってひどくご執心だって聞いたからね。どんな子なのかと思って、気になって見に来ただけさ。なるほどねぇ、あのおっかない姿からこうも美丈夫に化ける程なんだねぇ」
『儂がどのような姿であろうとお前に関係はない。それに、海璃はお前の暇つぶしの見世物ではない、帰れ』
「つれないなぁ、相変わらず。そんなんじゃ、折角美丈夫になっても、海璃も怖がってるんじゃないかい?」
『余計な世話だ』
帰れ、と言うようにアザに向かって渡津海はてをしっしっと払うため、アザは呆れたように大袈裟に息を吐き、そのついでに海璃の方を向いて微笑みかけてくる。
「愛想はないけどけど、根はいいヤツだし、坊やを喰らうようなやつじゃないから安心しな」
そこまで言い終えるか終えないかの内に、アザは渡津海に首根っこを捕まれて摘まみ上げられ、そのまま屋敷の外へと投げ飛ばされていった。海中なので半分ほどは浮力が働いているのだろうが、それでも随分な勢いで飛ばされていく。
海璃がその様をポカンと見上げていると、渡津海は大きく息を吐き、先程までアザが触っていた頬や髪を擦るように撫でつけ、ついでに袂から手ぬぐいを出してさらに拭う。
「ワタツミ? オレ、きたない?」
『いや、そうではないが……すまぬ、少し気になってな』
あまりにごしごしと擦られるものだから、海璃が思わずそう問うと、渡津海はまたバツが悪そうな顔をして手を止め、そっと指先で髪や頬を撫でて引っ込める。それはそれで渡津海の満足に行ったのか、独り言ちるようにうなずいている。
そうして整えられた海璃を前に、渡津海は身をかがめて目線を合わせ――先程のアザの仕草を見て、真似ているのかもしれない――いつになく強めの口調でこう述べた。
『屋敷の外には、勝手に出てはならぬぞ。儂か、ムツを伴う事。よいな』
「ワタツミと、いっしょ?」
『そうだ。これは約束だ』
そう言われて大きく太い渡津海の右の小指を差し出される。促されて海璃も右の手を差し出すと、それに渡津海のものが絡まされた。まるで釣り合わない絡み合いに、海璃はくすりと笑ってしまう。
神と約束を交わす。それがどれほど強いものであるのか、海璃は知らない。だが、約束というものは、守らなくてはならないものである、と、ついこの間教えられたので、海璃もまた神妙な顔をして指を絡ませる。
「やくそく、する」
『守れるか?』
海璃の言葉に、渡津海がフッと笑みをこぼす。そのささやかで密やかな笑みが、海璃の胸を小さく波立たせる。見ていると、まるで初めて抱きしめられた時のような、あたたかで嬉しい気持ちが湧いてくるのだ。
(また、ワタツミにいいたいの、ふえた)
渡津海と触れ合い、見つめ合うたびに、海璃の中に言いたい何かが増えていく。言葉の体を成さないほどあやふやなそれを、海璃は胸の奥で小さく降り積もらせていく。降り積もるものはほんのりとあたたかく、やさしく、甘い。海璃はそれを、“ゆき”というもののようだと思った。
「ワタツミ、体の中って、ゆき、あるの?」
『ゆき? それは、陸で降り注ぐ白いものか? 冷たいものが、海璃の中にあると言うのか?』
「んー……わからない……」
ゆき……雪、のようであるそれは、冷たくはないと思う。だけど、それはやはりどうしても雪のようにふわふわとやわらかで、やさしい手触りがする気がするのだ。
それを、渡津海にも伝えたい。でも、どう言えばいいのかわからない。ただ冷たい冷たくないだけではない気がするのに、それではなんだと問われると、答えられない。
ちゃんと言葉にできないもどかしさに俯く海璃の頭を、渡津海がそっと撫でて、呟く。
『書を読め、海璃』
「しょ? 本? ワタツミのへやにいっぱいあるやつ?」
『ああ。好きなだけ読め。さすればお前が言うものが何であるのかがわかるかもしれぬ』
ひっそりとした、だけど優しさを感じる渡津海の眼差しと笑みに、海璃は小さな胸の中が照らされたように、明るくあたたかくなっていくのを感じた。嬉しいとも似た感情だが、それよりもだいぶ甘さがある気がする。
「ありがと、ワタツミ」
撫でてくれる渡津海の手に、自分の小さな手を添えながら海璃が呟くと、渡津海は一層わしゃわしゃと海璃の頭を撫でてくれた。
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