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*二十一 聞けないことを口にしてみる
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何からどう話せばよいのだろうか……海璃は中庭の海睡蓮の傍の岩の上に座り、考えつつ、言葉を選びつつ、ぽつぽつとアザに胸の内を明かし始めた。
「そうか、海璃は渡津海に仲間にしてやるって言われて、ここに来たんだねえ」
「うん……そうなったら、村の時みたいに、ひどい目に遭わないって思ったから……俺、なる、って言ったんだ」
「で、それがいつまでたっても約束が果たされない、と?」
確認するようにアザに問われ、海璃はうなずき、じわりとまた目許を潤ませる。うつむいて膝を抱える海璃の頭を、アザがそっと撫でてくれる。そうされているだけで、随分と気持ちが落ち着くのが不思議だった。渡津海の手じゃないのに、それは海璃をとても安堵させてくれる。
「渡津海は、俺が仲間になるには、まぐわいしなきゃだって言うの。でもそれは、すぐにはできないって言うんだ。俺が、成熟したら、って」
「ふぅん……なるほどねぇ……」
「ねえ、成熟するって何? 成熟してないと、まぐわいってしちゃいけないの?」
そもそも、何を持って海璃が成熟したと判断するのかがわからない。それは、海璃自身にもわかるのかさえも。
海璃は、渡津海が嘘や偽りを口にするとは思っていない。だけど、渡津海は何かを海璃から隠している気がする。それはどんなに問うても、渡津海は明かしてくれない。それが、ひどく寂しいのだ。
「俺、なんで渡津海といるんだろうって考えたの。全然、仲間にしてもらえないし、って」
「まあ、そう考えるよなぁ……それで、なにかわかったのかい?」
「うん……」
アザに言葉の先を促されるも、海璃はそれを答えることに一瞬ためらってしまう。やはり、自分が食べられるかもしれない、という話は、そうやすやすと誰かに信じてもらえると思えないからだ。ましてや、渡津海は神である。神がそんなことをするものか、と一蹴されてしまえば、海璃はもはや手立てがない。
数秒ほど迷ったのち、海璃はひとつ息を吐き、それでもためらいがちに、うつむきながら口を開く。
「もしかしたら……渡津海って、俺が、人魚の血が流れてるから、連れてきたのかな、って」
「人魚? 人魚って……海璃は、人魚の子だって言うのか?」
アザが、海璃の背や頭を撫でていた手を止め、驚いたような口調で訊ねてくる。顔を覗き込まれ、真偽を確かめているようでもある。
海璃は向けられる眼差しを受けて小さくうなずき、「昔、そう言われた」と短く答えた。
「俺が、泣くたびに時化が起きて海が荒れてたでしょ? だから、渡津海が調べてくれて、それで……」
だから、自分には人魚の血が流れているんだろうと海璃が言うと、アザは背に宛がっていた手をそっと離し、腕組みをして考え込み始める。その様子に、海璃は一抹の不安を覚える。もしや、これは口外してはならなかったのではないか、といまさらに思ったからだ。
しかし、少しして、アザは「……なるほどねぇ」とひとり呟いた。その顔はすべてに合点がいったという表情をしている。
「なるほどねぇ……だから、あいつが海璃を外に出したかがらなかったわけだな」
「どういうこと?」
海璃が首をかしげ訊ねると、アザは肩をすくめて答える。
「そりゃあ、神は全知全能の存在でありたいからさ。“実は神通力を使ったらへこたれます”なんて神は、格好がつかないだろう?」
「そう、なのかな……じゃ、じゃあさ、俺が渡津海のところにいるのって……」
食べられるため? そう、問うかどうかを一瞬躊躇っていると、『海璃!』と、聞き慣れた声が海璃を呼ぶのが聞こえた。
海璃は弾かれたように立ち上がり、声のした方へ振り返る。渡津海が、帰ってきているのだろうか。
すると、それまで傍らにいたアザが立ち上がり、するりと地を蹴って泳いで浮上していく。
どこへ行くのかと海璃が問うより先に、アザは悪戯っぽく苦笑して、「あいつに見つかるとまたどやされるからねえ」と言い、そのままどこかへ泳ぎ去ってしまった。
『海璃! 海璃はどこだ!』
海璃が、アザが泳ぎ去った軌跡を追うように佇んでいる所に、渡津海が大きな声を張り上げながら現れる。すでにアザは彼方へと泳ぎ去っていて、海璃だけが庭に残される。
渡津海は佇む海璃の姿を見るなり、大きく溜め息をつき、それから大きな歩幅で歩み寄ってくる。「お帰り、渡津海」と、海璃が言うより先に、その腕の中に海璃は収まっていた。
「……渡津海?」
『すまない。ひとりにしてしまって……大事はなかったか?』
包まれるように抱きしめられ、顔を近づけたついでに頬に口付けをされる。随分と久しぶりのそれは、いつ感じていたようにやさしく、少しだけ甘い。覗き込んでくる金色の眼は静かに揺れていて、本心から渡津海が海璃のことを心配しているのが窺える。
この気持ちには、どういう意味が込められているのだろう。力を得るための食材が無事であるということなのか、それとも……何か別の意味があるのだろうか? それを考えると、何故だか胸が切なくなるのは、どうしてなんだろうか? 甘くキリキリと痛むのは、どうしてなんだろうか?
『海璃?』
見つめたまま黙っている海璃の顔を、渡津海が心配そうに見据え、そっと頬を撫でてくる。
もっと、もっとして。幼い頃ならば素直にそうねだれたのに……どうしてだか、いまはそう言ってしまってはいけない気がしてしまう。
(それは、俺が渡津海に食べられるかもしれなくて、怖いから? 渡津海が、怖い……?)
初めて抱く渡津海への感情に、海璃の胸がずきりと軋む。そんなこと、いままで一度も感じたことがなかったのに。
「……ううん、大丈夫。何でもない」
心配そうな渡津海の眼に微笑みを返し、海璃は努めて明るく、「おかえり、渡津海」と言って頬に口付けを返す。渡津海のそうされたから、返しただけなのに、渡津海は、そうされて僅かに頬を緩めた気がした。
『随分寂しい思いをさせてしまったな。泣いてはおらんか?』
「泣いてないよ。大丈夫。ムツもいたし、アザも来てくれたし」
アザの名を口にした途端、海璃を抱いていた渡津海の腕に僅かに力が入り、表情が険しく曇る。ああ、しまった……と、海璃はすぐに過ちに気づき、どう取り繕うべきか必死に考えを巡らせた。
『あいつがまた来たのか? 儂がいない隙に……』
「えっと、えっとね……通りかかった時に、手を振ったら、降りて来てくれて、その……」
『言葉を交わしたりしたのか?』
「……少し」
『…………』
「……ごめんなさい」
どうにか当たり障りのない説明でごまかそうとはしたものの、渡津海は納得がいっていないようで、不機嫌に押し黙ってしまう。その沈黙がキリキリと海璃の心臓をつねって痛い。即座に謝っては見たものの、渡津海の表情が晴れる様子はない。
どうしよう、怒らせてしまった……その気まずさに海璃が身を縮ませていると、再び渡津海が海璃を強く抱きしめてきた。
『違う、お前が謝ることではない……そうではなく……』
「でも、渡津海は、アザが来るのいやなんでしょう? それなのに、俺が、手を振ったりなんかしたから、怒ってるんでしょう? ごめんなさい……」
『いや、そうなんだが……その、なんと言うか……』
事実を並べ、それに対して謝っているのに、渡津海はそうじゃないと首を振る。苦悶するように振るたびに薄水色のさらさらした髪が海璃の顔を覆うように撫で、心地いい。
(渡津海を困らせているのに、こうされているのが気持ちいいなんて……絶対に言えない……言っちゃいけない……)
渡津海はしばらくの間海璃を抱きかかえたまま思い悩み、やがて唸るようにして呟いた。
『頼むから、そう、自分が悪いように謝ったりしないでくれぬか……儂は、どうにもそれが……』
「渡津海? でも、俺が悪いから……」
『お前が悪いことなどない!』
どちらがどうという言い合いになりかけ、海璃が自分に非があると言いかけると、渡津海は強い口調で否定してくる。それこそ、食いつかんばかりの迫力に、海璃はびくりと体を震わせた。
食べられる……! 本能的にそう感じ、海璃の顔から血の気が引いていく。泣き出してしまいそうなほどの迫力で怒鳴られ、返す言葉もない。
小さく震える海璃を、渡津海は歯噛みするような顔をしてそっと地に下ろし、うつむいた頭を撫でて背を向けた。
『……すまぬ。どうにも、儂はお前といると……おかしくなってしまう……』
それは、やはり自分が悪いのだろうか? そう、海璃が問おうとしたが、先程の大きな声に体が震えて声が出ない。泣くのを堪えるのに必死で、顔を見ることもできない。
重たい沈黙が漂い、その内に渡津海が静かに一人歩きだす。その足は仕事の部屋のある本殿に向かっている。
渡津海の気配が一歩ずつ遠ざかっていく間、海璃はその背中を見ることもできなかった。
(渡津海を困らせてしまうのに、ここに置かれているのって……やっぱり、俺は食べられるために連れてこられたから、なの?)
一つ一つが合致していく点と点が、線になっていく。海璃はそれを感じながら、流せない涙を拭った。
「そうか、海璃は渡津海に仲間にしてやるって言われて、ここに来たんだねえ」
「うん……そうなったら、村の時みたいに、ひどい目に遭わないって思ったから……俺、なる、って言ったんだ」
「で、それがいつまでたっても約束が果たされない、と?」
確認するようにアザに問われ、海璃はうなずき、じわりとまた目許を潤ませる。うつむいて膝を抱える海璃の頭を、アザがそっと撫でてくれる。そうされているだけで、随分と気持ちが落ち着くのが不思議だった。渡津海の手じゃないのに、それは海璃をとても安堵させてくれる。
「渡津海は、俺が仲間になるには、まぐわいしなきゃだって言うの。でもそれは、すぐにはできないって言うんだ。俺が、成熟したら、って」
「ふぅん……なるほどねぇ……」
「ねえ、成熟するって何? 成熟してないと、まぐわいってしちゃいけないの?」
そもそも、何を持って海璃が成熟したと判断するのかがわからない。それは、海璃自身にもわかるのかさえも。
海璃は、渡津海が嘘や偽りを口にするとは思っていない。だけど、渡津海は何かを海璃から隠している気がする。それはどんなに問うても、渡津海は明かしてくれない。それが、ひどく寂しいのだ。
「俺、なんで渡津海といるんだろうって考えたの。全然、仲間にしてもらえないし、って」
「まあ、そう考えるよなぁ……それで、なにかわかったのかい?」
「うん……」
アザに言葉の先を促されるも、海璃はそれを答えることに一瞬ためらってしまう。やはり、自分が食べられるかもしれない、という話は、そうやすやすと誰かに信じてもらえると思えないからだ。ましてや、渡津海は神である。神がそんなことをするものか、と一蹴されてしまえば、海璃はもはや手立てがない。
数秒ほど迷ったのち、海璃はひとつ息を吐き、それでもためらいがちに、うつむきながら口を開く。
「もしかしたら……渡津海って、俺が、人魚の血が流れてるから、連れてきたのかな、って」
「人魚? 人魚って……海璃は、人魚の子だって言うのか?」
アザが、海璃の背や頭を撫でていた手を止め、驚いたような口調で訊ねてくる。顔を覗き込まれ、真偽を確かめているようでもある。
海璃は向けられる眼差しを受けて小さくうなずき、「昔、そう言われた」と短く答えた。
「俺が、泣くたびに時化が起きて海が荒れてたでしょ? だから、渡津海が調べてくれて、それで……」
だから、自分には人魚の血が流れているんだろうと海璃が言うと、アザは背に宛がっていた手をそっと離し、腕組みをして考え込み始める。その様子に、海璃は一抹の不安を覚える。もしや、これは口外してはならなかったのではないか、といまさらに思ったからだ。
しかし、少しして、アザは「……なるほどねぇ」とひとり呟いた。その顔はすべてに合点がいったという表情をしている。
「なるほどねぇ……だから、あいつが海璃を外に出したかがらなかったわけだな」
「どういうこと?」
海璃が首をかしげ訊ねると、アザは肩をすくめて答える。
「そりゃあ、神は全知全能の存在でありたいからさ。“実は神通力を使ったらへこたれます”なんて神は、格好がつかないだろう?」
「そう、なのかな……じゃ、じゃあさ、俺が渡津海のところにいるのって……」
食べられるため? そう、問うかどうかを一瞬躊躇っていると、『海璃!』と、聞き慣れた声が海璃を呼ぶのが聞こえた。
海璃は弾かれたように立ち上がり、声のした方へ振り返る。渡津海が、帰ってきているのだろうか。
すると、それまで傍らにいたアザが立ち上がり、するりと地を蹴って泳いで浮上していく。
どこへ行くのかと海璃が問うより先に、アザは悪戯っぽく苦笑して、「あいつに見つかるとまたどやされるからねえ」と言い、そのままどこかへ泳ぎ去ってしまった。
『海璃! 海璃はどこだ!』
海璃が、アザが泳ぎ去った軌跡を追うように佇んでいる所に、渡津海が大きな声を張り上げながら現れる。すでにアザは彼方へと泳ぎ去っていて、海璃だけが庭に残される。
渡津海は佇む海璃の姿を見るなり、大きく溜め息をつき、それから大きな歩幅で歩み寄ってくる。「お帰り、渡津海」と、海璃が言うより先に、その腕の中に海璃は収まっていた。
「……渡津海?」
『すまない。ひとりにしてしまって……大事はなかったか?』
包まれるように抱きしめられ、顔を近づけたついでに頬に口付けをされる。随分と久しぶりのそれは、いつ感じていたようにやさしく、少しだけ甘い。覗き込んでくる金色の眼は静かに揺れていて、本心から渡津海が海璃のことを心配しているのが窺える。
この気持ちには、どういう意味が込められているのだろう。力を得るための食材が無事であるということなのか、それとも……何か別の意味があるのだろうか? それを考えると、何故だか胸が切なくなるのは、どうしてなんだろうか? 甘くキリキリと痛むのは、どうしてなんだろうか?
『海璃?』
見つめたまま黙っている海璃の顔を、渡津海が心配そうに見据え、そっと頬を撫でてくる。
もっと、もっとして。幼い頃ならば素直にそうねだれたのに……どうしてだか、いまはそう言ってしまってはいけない気がしてしまう。
(それは、俺が渡津海に食べられるかもしれなくて、怖いから? 渡津海が、怖い……?)
初めて抱く渡津海への感情に、海璃の胸がずきりと軋む。そんなこと、いままで一度も感じたことがなかったのに。
「……ううん、大丈夫。何でもない」
心配そうな渡津海の眼に微笑みを返し、海璃は努めて明るく、「おかえり、渡津海」と言って頬に口付けを返す。渡津海のそうされたから、返しただけなのに、渡津海は、そうされて僅かに頬を緩めた気がした。
『随分寂しい思いをさせてしまったな。泣いてはおらんか?』
「泣いてないよ。大丈夫。ムツもいたし、アザも来てくれたし」
アザの名を口にした途端、海璃を抱いていた渡津海の腕に僅かに力が入り、表情が険しく曇る。ああ、しまった……と、海璃はすぐに過ちに気づき、どう取り繕うべきか必死に考えを巡らせた。
『あいつがまた来たのか? 儂がいない隙に……』
「えっと、えっとね……通りかかった時に、手を振ったら、降りて来てくれて、その……」
『言葉を交わしたりしたのか?』
「……少し」
『…………』
「……ごめんなさい」
どうにか当たり障りのない説明でごまかそうとはしたものの、渡津海は納得がいっていないようで、不機嫌に押し黙ってしまう。その沈黙がキリキリと海璃の心臓をつねって痛い。即座に謝っては見たものの、渡津海の表情が晴れる様子はない。
どうしよう、怒らせてしまった……その気まずさに海璃が身を縮ませていると、再び渡津海が海璃を強く抱きしめてきた。
『違う、お前が謝ることではない……そうではなく……』
「でも、渡津海は、アザが来るのいやなんでしょう? それなのに、俺が、手を振ったりなんかしたから、怒ってるんでしょう? ごめんなさい……」
『いや、そうなんだが……その、なんと言うか……』
事実を並べ、それに対して謝っているのに、渡津海はそうじゃないと首を振る。苦悶するように振るたびに薄水色のさらさらした髪が海璃の顔を覆うように撫で、心地いい。
(渡津海を困らせているのに、こうされているのが気持ちいいなんて……絶対に言えない……言っちゃいけない……)
渡津海はしばらくの間海璃を抱きかかえたまま思い悩み、やがて唸るようにして呟いた。
『頼むから、そう、自分が悪いように謝ったりしないでくれぬか……儂は、どうにもそれが……』
「渡津海? でも、俺が悪いから……」
『お前が悪いことなどない!』
どちらがどうという言い合いになりかけ、海璃が自分に非があると言いかけると、渡津海は強い口調で否定してくる。それこそ、食いつかんばかりの迫力に、海璃はびくりと体を震わせた。
食べられる……! 本能的にそう感じ、海璃の顔から血の気が引いていく。泣き出してしまいそうなほどの迫力で怒鳴られ、返す言葉もない。
小さく震える海璃を、渡津海は歯噛みするような顔をしてそっと地に下ろし、うつむいた頭を撫でて背を向けた。
『……すまぬ。どうにも、儂はお前といると……おかしくなってしまう……』
それは、やはり自分が悪いのだろうか? そう、海璃が問おうとしたが、先程の大きな声に体が震えて声が出ない。泣くのを堪えるのに必死で、顔を見ることもできない。
重たい沈黙が漂い、その内に渡津海が静かに一人歩きだす。その足は仕事の部屋のある本殿に向かっている。
渡津海の気配が一歩ずつ遠ざかっていく間、海璃はその背中を見ることもできなかった。
(渡津海を困らせてしまうのに、ここに置かれているのって……やっぱり、俺は食べられるために連れてこられたから、なの?)
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