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三日目 火曜日 その4
しおりを挟む「………」
えっと、鬼に龍に虎ですか。ずいぶんと豪華というか強そうなお名前でって、現実逃避している場合じゃない。このおじさんはなんて言った。姫乃の父親ということは、姫のお父さんというわけで……。つまりはやくざの親分さんというわけだ。
確認するようにシンさんを見ると静かに頷いている。
これは俺の娘に手を出しやがってこの野郎ってパターンか。
というわけだと本当に絶体絶命な状況かもしれないけど、シンさんがいてもまったくもって何の慰めにもならないわけで……。
「なあ、シンよ。本当にこいつで間違いねえんだよな?」
「間違いありやせん。こちらが加藤優太さんでさあ」
「むぅむ」
鬼塚龍虎さんは、さすがにお父さんなんて呼んだら即殺されそうだ。左ひじを膝に右手のひらを右膝にのっけた格好で、あらためて僕の姿を上から下までじっくりと観察している。
「こんな男のどこがいいってんだ?」
なんだかひどい言われようである。
「しかしお嬢がはじめてお友達だと紹介してくれたお方ですし」
「わかっとるわ! 姫乃の初めての友達だってんだろう。わかっとるわ!」
鼻息も荒く鬼塚龍虎さんはシンさんを怒鳴りつけた。シンさんはそれに対して黙って静かに頭を下げる。
「それに日曜の件ではお嬢のために身体を張ってくれていますし」
シンさんがかばってくれる。日曜日の件は本当にたいしたことはしていないのだけど、ここは黙っていた方がよさそうだ。
鬼塚龍虎さんも不満そうではあるけれど、シンさんの言葉も無視できないようで、左手の親指と人差指で顎の先を弄びながら唸り声のようなため息をついている。
「まあ見た目はぱっとしねえが、この状況で怯えていないっていうのも評価をしてやってもいい。だがなぁシンよ。こいつが、この野郎が、姫乃が毎朝うれしそうに弁当を作ってやっている相手なのか?」
シンさんが肯定するように頷く。
やっぱりというか当然というか、僕は鬼塚龍虎さんにあまりよく思われていないようだ。これから話がどう転がっていくのか分からないけれど、今の僕にはどうすることもできない。黙って大人しくしているだけだ。
「さっきも学校から仲良く一緒に帰ってきたみてぇだしな」
ぎろりといった感じで僕を睨みつける。思わず首をすくめてしまう。それくらい鋭い眼光だった。
これはやはりコンクリドラム缶と一緒にどこかに沈められる運命かもしれない。
ところが鬼塚龍虎さんは左の掌で顔を拭くように何度か上下させて、最後はこめかみのあたりをもむようにして下を向いてしまった。
そして長い長い、それはもう疲れ切ったような長いため息をついた。
「俺はおまえさんとどのように接したらいいのだろうな」
そのようなことをしみじみと言われても……それは僕が訊きたいです。
などと言えるわけもなく、曖昧な表情を浮かべて「はぁ」と意味もない返事をするのが精いっぱいだった。
本当に僕はどうしたらいいのだろう?
「おまえさんにはいくつか聞きたいことがある。嘘はなしで答えてくれや」
僕には黙ってうなずくしか選択肢はなかった。
鬼塚龍虎さんは偉くまじめな表情を浮かべてこう切り出した。
「姫乃とはどこまでいっているんだ?」
「……どこまで?」
「とぼけるんじゃねえ!」
迫力満点なんてものじゃなかった。こういうのを心胆寒さしめるっていうのだと思う。
それくらい鬼塚龍虎さんの怒鳴り声には力があった。
今まで微動だにしなかった両脇の強面さんが一瞬だけ震えたのが伝わってきた。
それにしても意味がわからない。
どこまでってどこまで?
意味がわからなくてキョトンとしていると、鬼塚龍虎さんは苛立たしそうに舌打ちした。
「だからよ。おめぇは俺の娘、姫乃とつき合っているんだろう?」
「………は……?」
とんでもないことを言いましたよ。
誰が誰と付き合っているって?
「……」
「………」
鬼塚龍虎さんの表情はシャレでも冗談でもなく真剣そのものだった。
シンさんに視線を向けるとちょっと困ったような苦笑いを浮かべている。
「いや……」
ものすごい誤解だ。完璧な勘違いだし、最悪な状況だった。
「いやいや」
僕は首を横にする。
とたんに元から厳しかった鬼塚龍虎さんの目つきが極悪になる。
「いやいやいやいやいやいやいやいや」
慌てて必死に首を振る。けれども僕が否定すればするほど鬼塚龍虎さんの表情がどんどんと険しくなっていく。車内の空気も急に重たくなってきた。鬼塚龍虎さんから黒いオーラのようなものがあふれ出しているような錯覚に襲われる。
間違いなく殺気だった。
「いやいやいやいや。待ってくださいって!」
姫乃との関係も勘違いから始まった。誤解を解消しないでいい感じに状況に流されてしまっている僕だけど、今この瞬間だけは流されるわけにはいかない。しっかりきちんと鬼塚龍虎さんの勘違いを訂正しなければますますとんでもないことになりそうだ。
最悪僕に明日は来ない。
「僕と姫は!」
と言ってからハッと気がついた。思わずようやく慣れてきたいつもの呼び方で姫乃の事を呼んでしまった。
急いで言い直す。
「えっと、僕と姫乃さんは、つき合っているというわけではなくてですね。僕たちは、なんていうか友達です」
「つき合ってない?」
とりあえず、姫と呼んだことはスルーしてもらえたけれど、まるっきり信用していない口調だった。
疑わしそうな視線を向けてくる。
だけれど事実なのだから他に言いようがない。言葉が足りないような気もするけれど、友達という以外にどう説明すればいいというのだ。
「するとなんだ。おまえさんはつき合ってもいねえのに、毎日、弁当を、作って、もらってるってぇわけかい?」
確認をするように、言葉を区切りながら問いかけてくる。半端な答えをしたらぶっ殺されそうな雰囲気だ。だけど、お弁当を作ってもらっているのは事実なわけで、嘘をついてもしょうがないので僕は頷いた。
「まあ、はい、そうです」
毎日といってもまだ昨日と今日の二日だけだけど、そんなことを指摘しても火に油を注ぐはめになりそうだ。それに結局のところ明日も作ってきてくれるようだし、このままの流れだと本当に毎日ずっと作ってきてくれそうな様子だった。
「まさかとは思うが、俺の娘をいいように利用しようってわけじゃねぇだろうな?」
ぎろりと睨まれた。
再び僕は必死に顔を横に振って否定する。
「そ、そんなわけないじゃないですか。それに姫乃さんは簡単に利用とかされちゃう人じゃないと思いますよ」
「確かにな」
納得してくれたようだった。ホッと胸をなでおろす。
「本当につき合っているわけではなく、友達だって言い張るのだな」
言い張るも何も、本当につき合っているわけではないし。
だから僕は勢い良くうなずいた。
「つき合う気はないと」
「はいもちろんです!」
「……ちょって待てや」
力いっぱいの僕の返事に、鬼塚龍虎さんは不愉快そうに顔をゆがめた。
あれ?
「てめぇ、そりゃ姫乃に魅力がねえって言ってんのか?」
あれれ? なんでこうなるの?
「いやいやいやいや、そういう意味じゃないですって! 姫乃さんはとても魅力的な女の子だと思いますよ。料理もうまいし」
本当にそう思う。鬼姫ではなくて、鬼塚姫乃という女の子は実はとても乙女なんだということをようやく僕はわかってきたところだ。
僕の答えにそれまでの怒気も忘れたように鬼塚龍虎さんは満足そうに頷いている。
「つまりだ。おまえさんと姫乃は、まだ付き合っちゃいないが、弁当を作って一緒に帰ってくるような仲のいい友達ってわけだな?」
結論を出すように鬼塚龍虎さんは言った。
間違ってはいないと思うけど、ちょっと違うような。
「仲のいい友達というか、ようやく普通に話せるようになって、打ち解けてきたかなって感じなんですけどね」
「なにぃ?」
まいったなという感じで説明したら、鬼塚龍虎さんは思い切り驚きの声をあげた。
「お、おいシンよ。いったいどうなってんだ?」
鬼塚龍虎さんは戸惑った表情を浮かべて隣のシンさんに小声で話しかけていた。
「あたしもお嬢からはお友達ですと紹介されただけですから」
「こりゃ本当にただの友達だってぇのか? 姫乃のやつがうれしそうに弁当作ってたからよ、おらぁてっきり念願か
なったんだと思ったんだが……」
「ですから、まずはお友達からってぇことじゃないですかね」
ムムムと鬼塚龍虎さんは腕組をしてうなり始めた。
かわって、シンさんが穏やかな笑みを浮かべて身を乗り出してきた。
「つかぬことを伺いますが、加藤さんとお嬢はいつぐらいから仲良くお話をするようになったんで? あたしどももお嬢にお友達がいるということを先日知ったばかりでして、お嬢の父親であるオヤジをはじめ、あたしどもも驚いているのですよ」
思わず頬をかきたくなった。けれども残念なことに僕の両腕はいまだにがっちりと掴まれていて動かすことができない。
いい加減離してほしいんだけどな。
そんな僕の雰囲気が伝わったようで、両脇の強面さんたちにシンさんが頷いて離すように言ってくれた。
ようやく解放されてゆっくりと息を吐き出す。身体を拘束されていて自分でも気がつかないくらい緊張していたみたいだった。身体から力が抜ける。
でも狭いシートに三人で座っているので、特に隣には巨体のスキンヘッドもいるし、解放感はそれほどでもなかった。
だけど両手が使えるというのは気持ちが楽だ。
両手で顔を拭いてから、僕は正直に僕と姫乃の関係を話した。
つまり小中高と同じ学校だということ。
今年の春、高二になってはじめて同じクラスになったということ。
日曜日にはじめてちゃんと話したということ。
その時姫乃が料理の本を持っていたことを説明した。その結果、料理の話になってお礼にお弁当を作ってもらえることになったということ正直に話した。
ただし、友達だというのが勘違いから始まったということだけは内緒だ。
「なるほど、そういうことでしたか」
僕の説明を聞いて鬼塚龍虎さんとシンさんは顔を見合わせた。
「なあシンよ。俺はまたやっちまったか?」
「はあ、そのようで」
鬼塚龍虎さんの問いかけに、シンさんはため息交じりに答えた。
僕は二人の反応に戸惑った。車内の雰囲気が今までとは違った意味でなんだか重苦しくなってきた。よくわからない状況だ。
僕だけが取り残されている感じだった。
「すまんかった!」
突然だった。いきなり鬼塚龍虎さんは大声で謝罪の言葉を口にすると、大きく広げた両足の膝に手をついて深々と頭を下げたのだ。
「………」
僕としては声もない。第一に何に対して謝られたのかが、心当たりがいろいろとあってよくわからなかった。
「加藤……優太君だったか。どうやら俺の早合点だったようだ。俺はおまえさんと姫乃がつき合っていると思ってたんでな。どんな男なのか試してやろうと思ったのだが……。すべて俺の一存だ。姫乃のことは悪く思わないでやってくれ。そして今日のこと、許してもらえればありがたい」
潔いというかなんというか、こうまで真正面から言われてしまったら許さないわけにはいかない。でもその前に僕は鬼塚龍虎さんの勘違いが無事に溶けたことに安心していた。
これでドラム缶でドボンコースはなくなったわけだ。
今度こそ本当に身体中の力が抜けてしまった。
ゆっくりゆっくりとため息をつく。
「許すも許さないも誤解が解けて安心しましたよ。だから顔をあげてください」
どうも最近、誰かに頭を下げられる機会が多い気がする。しかもそれがそろって目上の人だというのは困ったものだ。落ち着かないもんだぞ。
「それでだ、これからも変わらず姫乃と仲良くしてやってもらえるだろうか?」
親の顔だった。気遣うように僕の様子をうかがっている。
「もちろんです」
即答した僕の答えに鬼塚龍虎さんは安心したように一つ頷いた。
「それに仲良くするとかしないとかは、僕と姫乃さんの間のことですから。誰かに何かを言われたからって、友達をやめたりはしません」
こればっかりは本人同士の問題だ。誰かに姫乃と友達になってくれと言われても気が合わなければそれまでだし、逆に友達をやめろといわれて、はいそうですか、と納得できるたぐいのものでもないはずだ。
「気にいった!」
僕の言葉を目を見張って聞いていた鬼塚龍虎さんは、膝を一つ叩くと豪快に笑い始めた。
「さすがは姫乃が見込んだ男だけのことはある。そう思わねえか?」
「お嬢の人を見る目は確かですから」
「うんうん、そうだろうそうだろう。なんといっても姫乃が友達に選んだ男だからな。悪いやつなわけがねえ」
急に上機嫌になって鬼塚龍虎さんはそんなことを言う。はっきり言って親バカだった。
今度は別の意味で居心地が悪い。
そうこうしているとワンボックスカーはどこかに止まったようだ。
「着きました」
運転席から声がかかる。
どこに着いたのだろうと思っていると、そこは僕の家だった。
鬼塚家のお屋敷と違って、ごく普通の二階建ての建て売り住宅だ。
「近いうちに、家の方に遊びに来るといい。それまでは俺と会ったことは秘密にしておいてもらえたらありがたい」
とワンボックスカーを降りる僕の背中を鬼塚龍虎さんは勢いよくバンと叩いた。
「ご迷惑をおかけしました」
頭を下げるシンさんの言葉を残してワンボックスカーは走り去っていった。
「あ、自転車」
取りに行かなきゃなと思っていると、僕の自転車に乗ってカツマ君がやってきた。
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