役立たずとパーティーからもこの世からも追放された無気力回復師、棚ぼたで手に入れたユニークスキル【銀化】で地味にこつこつ無双する!!

佐藤うわ。

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20話

朝の目覚め

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<目標金額500万/2000万エピ  銀インゴット180/240枚 銀切れ端18個>

 ー次の店
「悪い、今店に金がいくらあるか教えてくれ」

 ビスマスがほぼ強盗みたいな勢いになって来た。実は凄く親切で優しい子なんじゃ……何でそこまでしてくれるんだろう!?

「何だいヤブから棒に」
「急いでいる。朝までに所持中の銀をなるべく多く売りたいんだ」

 親父はふっと笑った。

「噂は本当だったんだな? ビスマスさんが何故か焦って銀を売りまくっていると」

 そうか、彼女はもう噂が広まってる前提で行動してたのか。

「一枚手数料込みで5万エピだ」

 ! マジかよ。市価11万なんだぜ。

「親父さんさすがにそりゃボリ過ぎだろ」

 シャキッ
 叫ぶ俺の横でビスマスは無言で光の剣を出した。

「それは酷いな。命の代わりに銀を手に入れるか?」

 うはっ声が怖い。何だか今度は本気な気がするよ。

「わかったよ! 死んだら意味ねーや、じゃあ1枚7万エピだ。それ以上はムリだね」
「それで何枚買えるんだ?」
「……100買えるぜ」

 うっつまりこの店にゃ、700万エピあるって事か……一気に700万増えるのは良いけど、残り80枚が高値で売れないと。

「どうする気だ?」
「買おうよ」

 カチャッ
 俺達は取り引きを完了した。

<目標金額1200万/2000万エピ  銀インゴット80/240枚 銀切れ端18個>


 ー次の店の前

「この店で残り80枚を一枚10万近くで売らないとダメだな」
「よしっビシッと言ってやるよ!」

 ー店の中

「一枚4万エピだな」

 シィーン
 さすが泥棒市だな! 一筋縄で行かないしマリが『乱造したら銀の値段が下がるわよ』って言ってたの当たってた!

 複数の泥棒市を何か所もマラソンしないと、こんな感じでどんどん値切りされてしまうよ。

「おい貴様!」

 俺は怒るビスマスを止めた。

「いや良いんだ。じゃあ7万は?」
「ふざけてもらっちゃ困るな、では5万エピだね」
「よしっじゃあ一枚5万9千エピで80枚買い取ってよ!」

 俺は笑顔で言い切った。

「おい、それで良いのか?」
「もう良いんだ」
「良しじゃあ5万7千エピで!」
「良いだろう」

 俺達はガッチリと握手して取り引きを完了した。

<目標金額1656万/2000万エピ  銀インゴット0/240枚 銀切れ端18個>


「350万近く足りないじゃないか、仕方が無いあたしの切れ端を最初の店で売るか?」
「いいやそれはいいよ。切れ端は君の取り分として持って帰って欲しい」

 俺は彼女の腕を押さえた。さすがに悪すぎるよ。

 カランカラン!

「朝日が出たから閉店だ、鶏鳴いたら皆逃げろっ! ワーハッハッハッ」

 突然陽気な声で走る回る人が……なんて明るい時報なんだっ! 確かに気付くともう辺りは白み始めていた……
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