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●季節・イベント系エピソード
💙ホワイトデー
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【相楽28歳頃のお話】
今日は3月14日、いわゆるホワイトデーだ。
先月のバレンタインに城月隆臣から友チョコをいただいた礼を用意しようと、午前中のとある時間、俺は花屋を訪れた。
友チョコの対価として花束じゃちょっとミスマッチかもしれないが、あいつは花を育てる趣味があるし、花屋なら仕事の帰りに立ち寄りやすい事もあって、ちょうど良いと考えたからだ。
「すみません、花束を頼みたいのですが」
「いらっしゃいませ」
店の奥から現れたのは、自分より20歳ほど年上に見える男性だった。優しげに微笑んでこちらを見返してきたので、このまま顔を見合わせてしまえば厄災を与えかねないと、慌てて視線をそらす。
「友人に日頃のお礼で花束を送りたいんです。金額はこれくらいで、片手で持てるような小さいものを。花はお任せしたいのですが」
「かしこまりました。ホワイトデーなこともあって、少々混み合っておりましてお渡しは夕方以降になりますがよろしいですか?」
「構いません。閉店前には来ます。よろしくお願いします」
お金を先に手渡し、名前と連絡先を手早く用紙に書いて控えを受け取る。そして、俺は足早に店を後にした。
◇◇◇
そんな俺の行動を照れ隠しとでも受け取ったのだろうか、閉店間際の夜は19時前、花束を受け取りに来て俺は愕然とした。
店番をしていた若い女性店員が『お待たせしました』と差し出してきた花束はバラを中心に、いかにも女性が好みそうな感じにまとめられていた。選ばれた花たちの花言葉は……知ってる範囲だけでも、永遠の愛とか、幸せとか……とにかく“そういう系”だった。
「……あの、年上の男性の店員さんに、友人へ日頃のお礼の花束をと注文したのですが、これはどう見ても……恋人宛ですよね……?」
「えっ!? そうだったんですか!? 申し訳ありません!」
焦ったように頭を下げた彼女に話を聞けば、男性店員の方は今席を外しているらしい。
ちょっとひと言物申したいところではあるが、居ないのであれば仕方がない。
「すみません。今から作り直すにしてももう花の在庫もなく……」
「……そうですか」
困り果てて、思わず「チッ」と舌打ちしたのが聞こえたのか、女性店員が青ざめた表情で再び頭を下げる。
しかし、あまりにも顔色が蒼白な上に細い体はガタガタと震え、その様子は単純に仕事のミスを聞いたからだけに感じられず、俺は花束の出来にショックを受けて彼女をじっと見てしまったことを思い出した。
まずい、このままでは。
厄災付与がもう始まっている。
「……これでいいです。ありがとうございました」
「あっ、こっ、こちらこそ申し訳ありませんでした!」
花束を片手に、慌てて店を後にする。
後は俺が意識を彼女から外せば自ずと治っていくはずだ。
繁華街にさしかかり、ショーウインドウに写り込んだ自分が目に入った。
大男が小さな愛の花束を持って足早に歩く姿はどう人の目に映り込んだのだろう。
立ち止まって、注文した花束を見る。
城月に渡すものは花束以外に何も思い浮かばなかったため、他に代替え品など持ち合わせてはなかった。それに、今から他の物を探しに行ったとして、最早ホワイトデーの残り時間も4~5時間と言ったところ。街の店も早いところはもう閉まっている時間帯だ。
「はあ、この花は俺が選んだんじゃないと強調して渡すしかないな」
大きなため息がこぼれ落ちる。
足は重いが宿舎へ帰るしかなかった。
◇◇◇
自室のドアを開けると城月がソファーに腰掛けて紅茶を飲んでいた。
ドアの音と同時に振り返ったのだろう、持ち上げたティーカップが揺れている。
「お帰りなさい、遅かったですね。花束なんて持って、どなたかからいただきました?」
こちらにただいまを言わせないつもりなのか、城月が俺を見るなりカップを置いてこちらに近寄ってくる。そして、くるくると俺の周りを回りながら花束をじっと見つめて目を細めた。
「相楽さんはさりげなくおモテになりますものね。良いですねこの花束、小ぶりではありますが、存在感がありますし、何より花たちが愛を語っています。ヒュー! 熱烈ですね」
この花束を受け取るのが自分だと知る由もない城月がニヤニヤとこちらを冷やかすように笑う。
その様子に、俺はため息を吐いた。今日はもう何回ため息をつけば良いのだろう。
「……お前にだ」
「え?」
差し出すとたちまち城月の目が丸くなった。まるで信じられないとでも言うように。
「私に? 誰から? これ、イタズラじゃないですよね?」
恐る恐る手を差し出した城月に無理くり花束を手渡して、俺は自分のベッドに腰掛けた。今日はもう、精神的に参ってしまっていた。
「イタズラなわけあるかよ、俺からのプレゼントなのに」
「は……? え? そう、なんですか?」
城月の声が動揺しているのか震えているように聞こえて、なんとなく彼の表情を見るのが怖くなった俺は、自分の手へ視線を落とした。
ただの仕事の相棒、そしてただの友人であるだけの俺から、こんなにもたくさんの愛を意味する花に溢れた花束を受け取ったのだ、困惑してもおかしくはない。
俺だってこんな内容の花束を城月に渡すことになるとは思わなかった。
「それは、チョコの礼のつもりだ。お前は花が好きなようだし、それで今日、花屋に注文したんだ。行っておくが、花のチョイスは俺じゃない。俺は友人へ感謝を込めた花束が欲しいと店員に話したんだ。それをどう誤解したのか……」
「……は、はは。まぁ、こんなロマンチックな花の選択、相楽じゃないことくらいすぐ分かりましたよ」
「俺だってなぁ──」
いつもの嫌みに反射的に顔を上げると、目の前に立つ城月の様子が瞳に飛び込んできた。
花束を大事に持ち、それはそれは嬉しそうな微笑みで花を愛でているその姿に、一瞬自分の胸を何かが強く打ち付けるような衝撃が走った。
「まったく、これじゃまるで愛の告白じゃないですか。注文するときはしっかりと、それに渡す人のことも考えないと。私だから良かったものの、これでは勘違いさせて傷付けて終わりですよ」
「へーへー忠告どーも。もし本当に俺が告白するために花束を使うならもっとデカいヤツにするし、気を配るし……」
「はいはい、そうですね、そうしてください。しかし、相楽さん、あの、ちょっと暫くこっち見ないで貰えますか? 能力がいつもより強くて……」
「っ──すまん」
「いえいえ。花瓶に水を入れてきますね」
花をテーブルに置いて、机から花瓶を取った城月がシャワールームの方へ足を向ける。
見るなと言われたもののつい目がその後ろ姿を追ってしまった。
……あれ、あいつの顔、赤くねぇか。
気づいた瞬間、俺の顔も一気に熱くなった。
今日は3月14日、いわゆるホワイトデーだ。
先月のバレンタインに城月隆臣から友チョコをいただいた礼を用意しようと、午前中のとある時間、俺は花屋を訪れた。
友チョコの対価として花束じゃちょっとミスマッチかもしれないが、あいつは花を育てる趣味があるし、花屋なら仕事の帰りに立ち寄りやすい事もあって、ちょうど良いと考えたからだ。
「すみません、花束を頼みたいのですが」
「いらっしゃいませ」
店の奥から現れたのは、自分より20歳ほど年上に見える男性だった。優しげに微笑んでこちらを見返してきたので、このまま顔を見合わせてしまえば厄災を与えかねないと、慌てて視線をそらす。
「友人に日頃のお礼で花束を送りたいんです。金額はこれくらいで、片手で持てるような小さいものを。花はお任せしたいのですが」
「かしこまりました。ホワイトデーなこともあって、少々混み合っておりましてお渡しは夕方以降になりますがよろしいですか?」
「構いません。閉店前には来ます。よろしくお願いします」
お金を先に手渡し、名前と連絡先を手早く用紙に書いて控えを受け取る。そして、俺は足早に店を後にした。
◇◇◇
そんな俺の行動を照れ隠しとでも受け取ったのだろうか、閉店間際の夜は19時前、花束を受け取りに来て俺は愕然とした。
店番をしていた若い女性店員が『お待たせしました』と差し出してきた花束はバラを中心に、いかにも女性が好みそうな感じにまとめられていた。選ばれた花たちの花言葉は……知ってる範囲だけでも、永遠の愛とか、幸せとか……とにかく“そういう系”だった。
「……あの、年上の男性の店員さんに、友人へ日頃のお礼の花束をと注文したのですが、これはどう見ても……恋人宛ですよね……?」
「えっ!? そうだったんですか!? 申し訳ありません!」
焦ったように頭を下げた彼女に話を聞けば、男性店員の方は今席を外しているらしい。
ちょっとひと言物申したいところではあるが、居ないのであれば仕方がない。
「すみません。今から作り直すにしてももう花の在庫もなく……」
「……そうですか」
困り果てて、思わず「チッ」と舌打ちしたのが聞こえたのか、女性店員が青ざめた表情で再び頭を下げる。
しかし、あまりにも顔色が蒼白な上に細い体はガタガタと震え、その様子は単純に仕事のミスを聞いたからだけに感じられず、俺は花束の出来にショックを受けて彼女をじっと見てしまったことを思い出した。
まずい、このままでは。
厄災付与がもう始まっている。
「……これでいいです。ありがとうございました」
「あっ、こっ、こちらこそ申し訳ありませんでした!」
花束を片手に、慌てて店を後にする。
後は俺が意識を彼女から外せば自ずと治っていくはずだ。
繁華街にさしかかり、ショーウインドウに写り込んだ自分が目に入った。
大男が小さな愛の花束を持って足早に歩く姿はどう人の目に映り込んだのだろう。
立ち止まって、注文した花束を見る。
城月に渡すものは花束以外に何も思い浮かばなかったため、他に代替え品など持ち合わせてはなかった。それに、今から他の物を探しに行ったとして、最早ホワイトデーの残り時間も4~5時間と言ったところ。街の店も早いところはもう閉まっている時間帯だ。
「はあ、この花は俺が選んだんじゃないと強調して渡すしかないな」
大きなため息がこぼれ落ちる。
足は重いが宿舎へ帰るしかなかった。
◇◇◇
自室のドアを開けると城月がソファーに腰掛けて紅茶を飲んでいた。
ドアの音と同時に振り返ったのだろう、持ち上げたティーカップが揺れている。
「お帰りなさい、遅かったですね。花束なんて持って、どなたかからいただきました?」
こちらにただいまを言わせないつもりなのか、城月が俺を見るなりカップを置いてこちらに近寄ってくる。そして、くるくると俺の周りを回りながら花束をじっと見つめて目を細めた。
「相楽さんはさりげなくおモテになりますものね。良いですねこの花束、小ぶりではありますが、存在感がありますし、何より花たちが愛を語っています。ヒュー! 熱烈ですね」
この花束を受け取るのが自分だと知る由もない城月がニヤニヤとこちらを冷やかすように笑う。
その様子に、俺はため息を吐いた。今日はもう何回ため息をつけば良いのだろう。
「……お前にだ」
「え?」
差し出すとたちまち城月の目が丸くなった。まるで信じられないとでも言うように。
「私に? 誰から? これ、イタズラじゃないですよね?」
恐る恐る手を差し出した城月に無理くり花束を手渡して、俺は自分のベッドに腰掛けた。今日はもう、精神的に参ってしまっていた。
「イタズラなわけあるかよ、俺からのプレゼントなのに」
「は……? え? そう、なんですか?」
城月の声が動揺しているのか震えているように聞こえて、なんとなく彼の表情を見るのが怖くなった俺は、自分の手へ視線を落とした。
ただの仕事の相棒、そしてただの友人であるだけの俺から、こんなにもたくさんの愛を意味する花に溢れた花束を受け取ったのだ、困惑してもおかしくはない。
俺だってこんな内容の花束を城月に渡すことになるとは思わなかった。
「それは、チョコの礼のつもりだ。お前は花が好きなようだし、それで今日、花屋に注文したんだ。行っておくが、花のチョイスは俺じゃない。俺は友人へ感謝を込めた花束が欲しいと店員に話したんだ。それをどう誤解したのか……」
「……は、はは。まぁ、こんなロマンチックな花の選択、相楽じゃないことくらいすぐ分かりましたよ」
「俺だってなぁ──」
いつもの嫌みに反射的に顔を上げると、目の前に立つ城月の様子が瞳に飛び込んできた。
花束を大事に持ち、それはそれは嬉しそうな微笑みで花を愛でているその姿に、一瞬自分の胸を何かが強く打ち付けるような衝撃が走った。
「まったく、これじゃまるで愛の告白じゃないですか。注文するときはしっかりと、それに渡す人のことも考えないと。私だから良かったものの、これでは勘違いさせて傷付けて終わりですよ」
「へーへー忠告どーも。もし本当に俺が告白するために花束を使うならもっとデカいヤツにするし、気を配るし……」
「はいはい、そうですね、そうしてください。しかし、相楽さん、あの、ちょっと暫くこっち見ないで貰えますか? 能力がいつもより強くて……」
「っ──すまん」
「いえいえ。花瓶に水を入れてきますね」
花をテーブルに置いて、机から花瓶を取った城月がシャワールームの方へ足を向ける。
見るなと言われたもののつい目がその後ろ姿を追ってしまった。
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気づいた瞬間、俺の顔も一気に熱くなった。
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