王子の婚約者である私ですが、ヒロインを全力で支援します

kouta

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第一話 失われし公爵家の末裔

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「皆に話したい事がある!」
 サイヴェリア国の王子であるアルベルトがそう高らかに声を上げると、それまで和気藹々と談笑していた貴族達が一斉に視線を王子と私に向けた。しんと静まり返った会場、彼らの面持ちにはどこか緊張が伺える。皆分かっていたのだ。今日重要な発表あると。
 建前は有名な楽団を用いてのダンスパーティーであるが、そんなものを信じるのは誰一人いない。ここに集まるは皆曲がりにも貴族なのだから。
 私は己の婚約者でもあるアルベルトと視線を合わせ、頷き合う。それは最後の確認であった。

 もう、後戻りはできない。

 アルベルトは満を持して言葉を発した。

「私は本日をもって、我が婚約者、ナタリアとの婚約を解消する」

 続けて私も一歩前に出る。
「どちらにも瑕疵はない円満の解消でしてよ」
 それはアルベルトの独断ではなく私も合意しているというアピールであった。
「そう、私達が婚約を解消するのは何か彼女に問題があったからではない。ナタリアが素晴らしい女性である事は私が保証しよう。それでは何故解消に至ったか。それは途絶えてしまったと考えられていた公爵家の血筋の者が見つかったからだ」
 辺りが騒然となる。失われし公爵家、それが指すのはただ一つ。建国当初よりあったとされるクアラルン家だ。かの公爵家は忠臣であり続け、王からの信頼も厚い名家であった。しかし血族が皆流行り病に倒れてしまい、血が途絶えてしまった悲劇はあまりにも有名である。
 ありえない、貴族達がそう思うのは無理ない。途絶えたはずの公爵家の血縁者がいきなり現れるなんてあまりにも都合が良すぎた。しかしながらもし仮にこの話が本当であるのなら、アルベルトと私がわざわざ婚約解消する理由も見えてくる。

 その公爵家の忘れ形見は女性であり、それ故王子が婚約を結び直そうとしているのだと。

 公爵家より格が下がる侯爵家の娘である私とアルベルトの婚約は、他の公爵家に令嬢がいなかった故に結ばれた縁であった。だから本当に公爵家の令嬢がいるのなら、婚約者が変わるのは普通に納得出来る理由である。
 国が先だってクアラルン家の血族を保護しなければならないという理由もあるだろう。何故ならクアラルン家は政治的利用価値が高すぎる。国から絶対的信頼を得ていた公爵家の血縁者は、貴族からすれば喉から手が出るほど欲しい。何もせずにいたままだと醜い争奪戦になってしまうのは目に見えていた。
 そんな混乱を避けるためにも、王子がクアラルン家の遺児と婚約を結ぶのは最善の選択、と貴族達が考えるのはそう難しくはないはずだ。

 どういった状況かは理解は出来た。しかし本当にクアラルン家の者が生き残っていたのか? 何か策謀の匂いが感じられる。

 そんな貴族達の疑惑の視線がアルベルトと私へ突き刺さる。それでもアルベルトは動じなかった。
「皆が疑うのも無理はない。そんな都合の良い話があるのか疑問に思うのは当然だろう。むしろ私は皆が簡単に美談に踊らされず、冷静に物事を見る事が出来る事を誇りに思う。流石は我が国の誇る臣下達だ」
 アルベルトの話の運び方は実に巧みであった。貴族として正しいと称する事によって、反感の目を和らげさせた。それがたとえリップサービスだとしても、決して悪い気はしないだろう。
「証拠を出そうと思えば幾らでもあるが、作られた証拠の可能性はどうしても捨てきれないだろう。だからこそ私は有無を言わさぬ決定的なものを用意した。ナタリア」
「ええ」
 アルベルトから指示を受けて私は早速行動に移す。私とアルベルトは皆の注目を集めるために一番目立つ中央に立っていたわけだが、一度私はその場所から離れて、会場の外へと向かう。
 私は足早に我がセイファート侯爵家専用の控室のドアを開けると、一人の女性が鏡の前に佇んでいた。絶対的な静寂の中で、彼女が作り出す静謐な空気に私は息を呑む。彼女こそが、かのクアラルン家の遺児とされる者であった。
「ソフィア、いよいよよ。準備は出来ている?」
「大丈夫です。行きましょう」
 ソフィアの答えは簡潔であった。これからの事を考えれば不安でしょうがないはずなのに冷静そのもの、迷いなきその姿に私は感動すら覚えた。なんたる器の大きさ。

 やはり、あなたは…… あなたこそが……

 内なる感動を秘め、私はこれから戦いに向かう彼女を激励する。
「ソフィア、好きにやりなさい」
「もちろんです。ナタリア様、私の晴れ舞台を見ていてください」

「クアラルン公爵家の遺児、ソフィア様のご入場です!!」

 号令が響き渡った後、私は彼女、ソフィアを連れだって会場へと戻る。
 ソフィアの姿が露になった瞬間、場の空気が変わったのを私は感じた。まだ姿を見せただけで、彼女自身は何もしていない。それでもこの圧倒的存在感。皆が皆、信じられないものを見るかのような視線であった。

 そうだ。もっと彼女を見るがいい。

 まず目を引くのは清楚さを感じさせる美しいプラチナブロンドの髪、一方で瞳の色は深い真紅で、どこか人間離れした風貌は神聖さを感じさせる。あるいは魔性か。この二つの要素こそがクアラルン家の血筋の者の特徴とされていた。

 私たち二人がアルベルトの元へに到達すると、より一層ソフィアの魅力が引き立つ。それは比較対象として私とアルベルトがいるからだ。私自身容姿には自信がある方だし、アルベルトもアルベルトで美形だ。だがソフィアはそんな私達に負けない存在感を放っている。
 ソフィアの顔も整っているのは言うまでもなく、私と比べてやや童顔寄りであり、美しいよりは可愛らしい容姿をしている。本来ミスマッチにも思える神秘さと愛くるしさの組み合わせは、ソフィアの中で不思議な調和を生み出している。
 違う特徴を持っているからこそ私とソフィアが並び立つ光景はよく映えた。
 
 ソフィアの立ち振る舞いは堂々たるもの。よくよく見れば高位貴族としては荒い面も見受けられ、一部の者はその事に気づいていたが、むしろそんなミスが些細な事に感じられるほどの彼女の存在感に圧倒された。
 賢い者は気づいていた。クアラルン家の遺児が何時見つかったかは分からないが、見つかるまでは庶民に紛れて暮らしていたであろう事は簡単に想像出来る。貴族の世界で隠し通すのは困難極まるし、そもそもクアラルン家の血族を隠して囲っていたとなれば王家への裏切りに等しい。となると残された選択肢は市井しかないわけで。
 だからここで見るべきはミスがある事ではない。ソフィアは貴族教育をそれまで全く受けていないのだ。見つかってから今までという限られた期間でここまで淑女として仕上げてきたという、その驚異的な伸びこそ見なければならない事であった。
 貴族の振る舞いは長い修練をかけて積み上げていくもの。今は荒くても磨けばどこまで伸びるのか。今不完全な状態でもここまでの存在感を放つ彼女が全てを得たのなら、その魅力はいか程になるか。


 これがかのクアラルン家なのか……


 皆が圧倒されている様子を見て私は一人微笑んだ。物を証拠として出したのであればアルベルトの言う通り、疑心暗鬼の貴族を納得させるのは困難であっただろう。だからこそ私達は賭けに出た。

 皆を納得させる一番の方法、それこそがソフィア本人を見てもらう事に他ならない。こざかしい策を一切要しない真っ向勝負である。

 本当に危険な賭けであった。たとえソフィアが本物であったとしても、本人に皆を納得させるだけの魅力がなければ全てが台無しになってしまう。私とアルベルトに舞台は整えられても、舞台に上がったソフィアを助ける事は出来ない。
 同じ舞台に立っている私とアルベルトはソフィアにとってライバルとなってしまう。特に私はそう。ソフィアは王子の婚約者として私に匹敵する何かを証明しなければならない。故に舞台に上がってからは彼女自身の力で己を証明するしかないのだ。

 勝つか負けるか、1か0か、まさに究極の一手。

 その賭けに私達は勝った。まだソフィアは何も言葉を発していない。にもかかわらずソフィアの美しさが、魅力が、貴族達の疑心暗鬼を吹き飛ばした。しかし彼女はこんなものではない。私が人生のすべてを賭けて育て上げたソフィアはまだ本気じゃない。


 彼女は、彼女こそが最高のヒロインなのだから。


 私に促されてソフィアは口を開いた。

「皆様初めまして、と言うのはおかしいですね。私もアルベルト殿下とナタリア様と同じ学校に通わせていただいておりましたので。最もその時は平民の特待生としてでしたが。だから私自身、私がクアラルン公爵家の血を引いていると聞かされた時は驚きでした。私を知る人はご存じの通り、元の私は教会が運営する孤児院に捨てられていた孤児であり、両親に繋がる物も何も持ち合わせていませんでした」
 そう、ソフィアは平民学校で優秀な成績を収めた者のみが許される特待生として、より高等なものを学べる貴族の学校へと編入した少女であった。ソフィアは特待生の中でも頭一つ抜けていて、彼女の存在は学校内で元から有名であった。
 学校時代のソフィアを知る者は目を白黒させている。それもそのはず、学生時代の彼女と今の彼女は容姿が異なっていた。学生時代のソフィアは普通のブロンドヘアで瞳の色もヘーゼルカラーであった。顔つきに関しては何も変わっていないが、髪と瞳の色の印象の違いはかなり大きい。
「髪の色と眼の色に関しては私もびっくりしました。自分でも元の色の方が自分の色だと信じていたので。でもある日突然、髪の色と眼の色が今の色に変ってしまったのです。いきなりの事でどうしたらいいか困っていた所で、様子を見に来てくださったナタリア様に助けていただき、その時初めて私は自分の出自について知る事になりました」
「変わったソフィア様の容姿を見た時はとても驚きました。クアラルン家の特徴を持っていた件もそうですが、それまで髪と眼の色が違っていたという事はすなわち『色落ち』がソフィア様に施されていたという事に他なりません」
 『色落ち』と言う言葉が出た途端、辺りが騒々しくなる。
「『色落ち』だと!? 一体何故……」
「だが理屈では合っている。理由はともかくとしてな」
 騒がしくなるのは当然だった。『色落ち』は貴族としての終わりを意味するのだから。
 我が国の貴族はクアラルン家程極端でないにしろ、それぞれ容姿に大きな特徴を持っている。例えばヘンドリック公爵家であれば淡いエメラルドの髪を持ち、瞳の色は澄み渡った蒼い瞳だ。一方でガーランド侯爵家であれば燃えるような赤毛と、高貴さを放つ紫色の瞳を持つ。
 『色落ち』はそうした貴族として証明となる色を抹消し、一般的な庶民が持つ色へと変える一種の封印であった。
「本来『色落ち』は貴族が罪を犯した時の罰則として行われ、貴族籍をはく奪された証として行われるものですが、ソフィア様に『色落ち』を施した者はきっとソフィア様の出自を隠す意図でそれを行ったのでしょう。周囲の悪意から守るために。しかし『色落ち』は恒久に効果があるものではありません。重ね掛けしない限りはいずれ解ける日が来ます」
 周りがとりあえずの納得を見せたところで、私は話を次に進める。
「ソフィア様の容姿の変貌は一大事でした。ソフィア様の髪の色と眼の色はクアラルン家の者、しかもソフィア様自身はその事実を知らない。このまま学校に行ったら騒ぎにしかならないと思い、我がセイファート家で保護し、アルベルト殿下に指示を仰いだわけです」
 私はここでアルベルトにバトンを渡した。
「ナタリアから話を聞いた時、もちろん私は疑ってかかった。己の容姿を偽って成り済ましているんじゃないかと。善良とされるソフィアの人となりは知っていたが、ここで必要なのははっきりとした証拠だ。セイファート家が王家を謀る可能性も含めて私は調べなければならなかった。まあもしもセイファート家が王刑を謀ったとしたら、むしろ王家との縁を失う事になるわけだから、不利益しかないわけではあるが。それでもゼロではない以上はやらざるを得ない。セイファート家の潔白の証明のためにも。それ故に行ったのが『血の証明』だ。これが一番はっきりするからな」
 『血の証明』、それは貴族など権威ある立場の者の成り替わりを防ぐために作られた装置である。血縁者である二人、例えば父と子の血をそれぞれ装置にいれる事で、本当に血の繋がりがあるかを証明するものだ。
「クアラルン家の者は亡くなってしまったが、我が王家にはクアラルン家を含め、それぞれの公爵家の者達の血も入っている。故に完全に一致しないまでも、ソフィアの地が王家の血に一部でも反応すればかなり信憑性はあるというわけだ。結果は言わずとも分かるな?」
 つまりは反応したという事だ。
「その後は秘密裏に各々の公爵家へと連絡を取り、ソフィアと改めて『血の証明』を行った。王家だけだとクアラルン家ではなく他の公爵家の血縁の可能性もあるからな。面白くない話であったろうが、快く協力してくれた公爵家の者達にはこの場を通じて感謝を伝えたい」
 ソフィアがクアラルンの血族である可能性をより高めるためには、クアラルン家以外の公爵家とも『血の証明』を行う必要があった。ただ結果としては先ほどの王家とは逆で一致しない事を望まれる。他の公爵家のどれとも合わないという方が、クアラルンであるという証明になるのだ。
 それでも100パーセントではないが。他のクアラルンの血族が存在しない以上、どこまで行っても可能性を高める事にしかならない。それが分かっているからこそソフィアは言葉を発した。
「申し訳ありませんが、私がクアラルン家であると証明するのはその不確かなものしかありません。そもそも私自身もまだ信じ切れていないのです。ですが」
 ソフィアはあえて迷っている自分を正直に見せた。弱気な彼女に貴族達が怪訝な表情を浮かべる。貴族たるもの安易に弱さを見せる事は許されない。

 しかしそれもただも前置きに過ぎない。

「仮に私が偽物であっても私はやり遂げて見せます」

 その目に強い意志が宿る。

「殿下とナタリア様は私を信じてくれたのです。だったら私はクアラルンでありましょう」

 先ほどとは打って変わっての力強い言葉。皆が皆、ソフィアの圧倒的空気に飲み込まれていく。ただの少女がとてつもなく巨大な何かに見える。

 そして彼女は言い切って見せた。

「誰が何と言おうと私はソフィア・クアラルン! 王家に忠誠を誓い、アルベルト殿下を支えて見せましょう!!」

 ソフィアの宣言を持ってクアラルン家は完全に復活を遂げ、アルベルトの新たな婚約者となった。

 ソフィアのした事は何て事はない。勢いで押し切っただけである。『血の証明』で100%を立証できない以上、残りは別の何かで埋める必要があった。
 ただ勢いといっても簡単な事ではない。相手は国を担う貴族達、生半可な事では彼らの心は動かないのだから。温厚で実直な状態を見せてから一気にその強靭な精神を見せつける。
 『偽物であったとしてもやり遂げる』は危険な言葉だ。本来であれば自分を疑わせる言葉は使用するべきではない。だがソフィアはその弱気な言葉に己の命を乗せた。その瞬間、危険な言葉は覚悟となり、絶対的な誓いの言葉となる。
 最初のただの弱々しい小娘から為政者の風格へ、その落差は実に劇的で脳が焼かれる。演出は完璧にはまった。
「おお、なんという……」
「……美しいですわ」
 周りの者を見よ。皆どこか熱に浮かされたようにソフィアの姿を見ている。もちろんその中でもまだ疑いの眼差しはある。だが周囲の空気がソフィアを疑う事を許さない。いずれ熱が冷めたら正気に返る者もいるだろうが、ソフィアを認める者達が半分でも残ってくれたら十分すぎる戦果だ。むしろ最高と言ってもいいだろう。

「……見事よソフィア」

 私は誰に聞こえる事無く呟く。己の価値を証明して見せた彼女に私は称賛を惜しまなかった。

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