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2章天鬼鶏
社畜 ダンジョンへ
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「3人揃ったな。向かうぞ」
「獅子神さん槍?」
一鬼は手に白い槍を持っている
一鬼の配信でも出たことのない見覚えのない武器
(見覚えもないし見た目は掘り出し物にありそうだけど)
この槍が一鬼の言っていた特殊な武器なのだろうと天音は思う
「そ、槍」
「他の武器も使えるのは流石」
「普通の武器なら扱える。特殊な奴になると流石に厳しいけど、一応私の得意武器は槍」
(剣や刀系だと思ってたけど槍の方が得意なのか。前のダンジョンだと剣使ってたけど)
配信では殆ど剣や刀を使っていた。実際会ってから活動を共にした数回全て剣を使っている
「そうだったんだ」
「前の戦いも考えてやっぱり槍が良いかなと思って変えた」
「得意があるならその方が良い。槍使ってるところ見たこと無いけど」
「掘り出し物って剣系が多いから最初に手に入れた事もあって剣系の武器を使い続けてた。まぁ、この槍ちょっと訳ありだから使うの渋ってたって理由もあるけど」
「これみたいな?」
蓮二は剣を見せる
一鬼がじゃじゃ馬な剣と評していた剣
「まぁ、似たようなものかな」
(あまり触れられたくない話題かな)
天音は一鬼の反応に違和感を感じ話を変える
「獅子神、ダンジョンは遠いの?」
「歩いて45分ってところ」
「中々距離あるな」
3人は歩いて向かう
蓮二は仮面をつける、2人と一緒に行動している時に素顔だと身バレしかねない
3人とも車を持っていないため移動は基本徒歩かタクシーとなる
(外で仮面付けると凄い周りの人の目が気になる。通報されないよね……)
仮面を付けると目立つ
「洞窟型の4級ダンジョン、魔物の種類は?」
「一階層に居たのは狼型の魔物、サイズは普通の狼くらいで最低3体で群れてた。一体一体は強くないけど連携が厄介」
「成程、確かに数で攻めてくるタイプは厄介」
「一体一体が弱いなら余裕だな」
同じ等級のダンジョンの魔物でも種類によって強さには差がある
特に群れるタイプの魔物は個々の力は弱く群れない魔物は強い傾向にある
ただ群れるタイプは連携が上手く単体の魔物よりも厄介とされている
「ダンジョンが薄暗いから狼を見失うと面倒、ただ今回鶏君の炎があるからそこは問題無いか」
「そうか、炎なら辺りを照らせる」
ダンジョンが薄暗いと魔物が見えにくいのはかなり厄介だが蓮二の炎があれば支障はない
「視界は?」
「薄暗いけど見えない訳じゃないからライトは要らないかなくらい、一階層はだけど」
「二階層からがどうなるか」
「今回は少し雑ですがマッピングしながら進みましょう」
「マッピング?」
「前使った地図あるだろ? あれに書かれてた事を私たちでやる」
前のダンジョンの攻略の為に一鬼が200万で購入した地図
あの地図は探索者が1から制作した物
その気になれば自分達で作れる
情報のないダンジョンを複数回に分けてダンジョンアタックする際はマッピングは役に立つ
作った地図をコピーして販売する事も可能
「成程、あれか」
「まぁ、あそこまでびっしりでも無いけど」
「流石にあの情報量は書くのはともかく隅まで調べないと行けませんからね」
途中から嘘情報が記されていたがそれまでの情報は正確で精密であった
あのレベルの情報を書き記すには何度もダンジョンに挑みしっかり階層の全体を把握する必要がある
「嘘の情報が無かったら取り上げるつもりだったんだけどなぁ」
「途中までしっかりとやっていたとしても嘘を混ぜた時点で信用は失う。ましてや金や命のかかった物に関しては一度失った信用は取り戻せない」
「問い詰めた?」
「いや、ネットでめっちゃ叩かれてたから流石に可哀想になった」
地図を書いて販売している者はその素性を明かしている
書かれている情報は正確で無ければならない
信用の問題で素性を明かさないと売れないのだ
それ故に一鬼に売った人物は直ぐに特定されネットで炎上し叩かれていた
「今回の件は自業自得」
「そうですね。フォローはしません」
矢に蓮二が反応出来なければ最悪死んでいた
その後の天音が落ちた落とし穴も情報が一切書かれていなかった
「着いたぞ」
公園の中央に大きな階段が出来ている
「公園の中心か」
「付近の遊具が壊れてますね」
「ダンジョンが作られた余波で破損したらしい、この公園自体探索者や関係者以外は立ち入り禁止」
「子供だと悪ふざけで入りそうだしね」
「実際入ったらしい、そして帰ってこなかった」
「……そうか」
入った子供はほぼ間違いなく魔物に襲われたのだろう
例えこのダンジョンが一番下の6級だったとしても子供では生き残るのは難しい
ダンジョンにおける死亡例、行方不明例は探索者だけでは無い
迷い込んだ人、子供、ダンジョンが作られた際に付近に居て巻き込まれた人
探索者は危険で年間でも無視出来ない程度の死者を出している
それでも国が支援する理由は増え続けるダンジョンに対して対応出来るのが強力な異能者や実力のある探索者くらいな物
理由はなんであれ危険を顧みずダンジョンを攻略し侵略を食い止める探索者を国は支援し続けなければならないのだ
「早く攻略しよう。このダンジョンは危険だ」
攻略されていないダンジョンは残り続ける
残り続ける限り危険性は無くならない
「そうですね。ダンジョンコアを破壊すればダンジョンは消えますから」
「2人ともやる気だな。それじゃ攻略の足かがりを作りに行こうか」
3人はダンジョンの中に入っていく
「獅子神さん槍?」
一鬼は手に白い槍を持っている
一鬼の配信でも出たことのない見覚えのない武器
(見覚えもないし見た目は掘り出し物にありそうだけど)
この槍が一鬼の言っていた特殊な武器なのだろうと天音は思う
「そ、槍」
「他の武器も使えるのは流石」
「普通の武器なら扱える。特殊な奴になると流石に厳しいけど、一応私の得意武器は槍」
(剣や刀系だと思ってたけど槍の方が得意なのか。前のダンジョンだと剣使ってたけど)
配信では殆ど剣や刀を使っていた。実際会ってから活動を共にした数回全て剣を使っている
「そうだったんだ」
「前の戦いも考えてやっぱり槍が良いかなと思って変えた」
「得意があるならその方が良い。槍使ってるところ見たこと無いけど」
「掘り出し物って剣系が多いから最初に手に入れた事もあって剣系の武器を使い続けてた。まぁ、この槍ちょっと訳ありだから使うの渋ってたって理由もあるけど」
「これみたいな?」
蓮二は剣を見せる
一鬼がじゃじゃ馬な剣と評していた剣
「まぁ、似たようなものかな」
(あまり触れられたくない話題かな)
天音は一鬼の反応に違和感を感じ話を変える
「獅子神、ダンジョンは遠いの?」
「歩いて45分ってところ」
「中々距離あるな」
3人は歩いて向かう
蓮二は仮面をつける、2人と一緒に行動している時に素顔だと身バレしかねない
3人とも車を持っていないため移動は基本徒歩かタクシーとなる
(外で仮面付けると凄い周りの人の目が気になる。通報されないよね……)
仮面を付けると目立つ
「洞窟型の4級ダンジョン、魔物の種類は?」
「一階層に居たのは狼型の魔物、サイズは普通の狼くらいで最低3体で群れてた。一体一体は強くないけど連携が厄介」
「成程、確かに数で攻めてくるタイプは厄介」
「一体一体が弱いなら余裕だな」
同じ等級のダンジョンの魔物でも種類によって強さには差がある
特に群れるタイプの魔物は個々の力は弱く群れない魔物は強い傾向にある
ただ群れるタイプは連携が上手く単体の魔物よりも厄介とされている
「ダンジョンが薄暗いから狼を見失うと面倒、ただ今回鶏君の炎があるからそこは問題無いか」
「そうか、炎なら辺りを照らせる」
ダンジョンが薄暗いと魔物が見えにくいのはかなり厄介だが蓮二の炎があれば支障はない
「視界は?」
「薄暗いけど見えない訳じゃないからライトは要らないかなくらい、一階層はだけど」
「二階層からがどうなるか」
「今回は少し雑ですがマッピングしながら進みましょう」
「マッピング?」
「前使った地図あるだろ? あれに書かれてた事を私たちでやる」
前のダンジョンの攻略の為に一鬼が200万で購入した地図
あの地図は探索者が1から制作した物
その気になれば自分達で作れる
情報のないダンジョンを複数回に分けてダンジョンアタックする際はマッピングは役に立つ
作った地図をコピーして販売する事も可能
「成程、あれか」
「まぁ、あそこまでびっしりでも無いけど」
「流石にあの情報量は書くのはともかく隅まで調べないと行けませんからね」
途中から嘘情報が記されていたがそれまでの情報は正確で精密であった
あのレベルの情報を書き記すには何度もダンジョンに挑みしっかり階層の全体を把握する必要がある
「嘘の情報が無かったら取り上げるつもりだったんだけどなぁ」
「途中までしっかりとやっていたとしても嘘を混ぜた時点で信用は失う。ましてや金や命のかかった物に関しては一度失った信用は取り戻せない」
「問い詰めた?」
「いや、ネットでめっちゃ叩かれてたから流石に可哀想になった」
地図を書いて販売している者はその素性を明かしている
書かれている情報は正確で無ければならない
信用の問題で素性を明かさないと売れないのだ
それ故に一鬼に売った人物は直ぐに特定されネットで炎上し叩かれていた
「今回の件は自業自得」
「そうですね。フォローはしません」
矢に蓮二が反応出来なければ最悪死んでいた
その後の天音が落ちた落とし穴も情報が一切書かれていなかった
「着いたぞ」
公園の中央に大きな階段が出来ている
「公園の中心か」
「付近の遊具が壊れてますね」
「ダンジョンが作られた余波で破損したらしい、この公園自体探索者や関係者以外は立ち入り禁止」
「子供だと悪ふざけで入りそうだしね」
「実際入ったらしい、そして帰ってこなかった」
「……そうか」
入った子供はほぼ間違いなく魔物に襲われたのだろう
例えこのダンジョンが一番下の6級だったとしても子供では生き残るのは難しい
ダンジョンにおける死亡例、行方不明例は探索者だけでは無い
迷い込んだ人、子供、ダンジョンが作られた際に付近に居て巻き込まれた人
探索者は危険で年間でも無視出来ない程度の死者を出している
それでも国が支援する理由は増え続けるダンジョンに対して対応出来るのが強力な異能者や実力のある探索者くらいな物
理由はなんであれ危険を顧みずダンジョンを攻略し侵略を食い止める探索者を国は支援し続けなければならないのだ
「早く攻略しよう。このダンジョンは危険だ」
攻略されていないダンジョンは残り続ける
残り続ける限り危険性は無くならない
「そうですね。ダンジョンコアを破壊すればダンジョンは消えますから」
「2人ともやる気だな。それじゃ攻略の足かがりを作りに行こうか」
3人はダンジョンの中に入っていく
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