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2章天鬼鶏
社畜 未知の4級ダンジョンへ挑む
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一階層
一鬼の言う通り薄暗い洞窟型のダンジョン
蓮二が炎を出して周囲を照らす
少し奥に進むと三体の狼のような魔物が出てくる
蓮二は異能を発動させて3つの炎の玉を飛ばす
距離があり炎の玉を避けられる
「素早いな」
先程の倍の数の炎の玉を作り放つ
二体は避けきれず炎が当たる
燃え上がり消滅する
最後の一体は炎の玉を避け切り突っ込んでくる
炎を構える
「私がやる」
一鬼が前に出て槍を振るい真っ二つにする
魔物は消滅し魔石だけが残り地面に転がる
「基本的に獣型の魔物は素早いです。他の種類の魔物にも速いのは居ますが」
「やっぱり炎の速度が難点だな」
蓮二の炎は威力は高いが速度がそこまで早くないので素早い魔物には簡単に反応されてしまう
「それでも素早い魔物でなければ反応出来ませんけどね」
「素早い魔物はこれからも戦うだろうし」
「確かに速い攻撃の手段は欲しいかもな。溜める奴以外で」
「その辺って弄れるのかなぁ」
炎を溜めて放つ攻撃は爆発するように広がる為範囲が広く速度の速い
しかし、溜めるのに時間がかかってしまう
溜めない攻撃で早い攻撃、今はともかくいずれは必要になるだろう
「結構炎などの属性異能は練度によっては自在に操れるって聞きます」
「練度……幾つか考えてみる」
蓮二は異能を使い始めて日が浅い
まだ異能の練度は天音より低いだろう
現状でも幾つもの戦い方を編み出しているがそれは一重にセンスなのだろう
ただセンスだけでどうにかなるほど甘い世界では無い
大量の手札を持っていないと対策された時に為す術が無くなる
「焦らずにゆっくりと考えればいい。案外戦いの中で思い付くかもしれないしな」
「今は今ある手札でどうにか頑張る」
「今ある手札が強すぎるんですけどね」
「それはそう」
魔物を倒してどんどん進んでいく
4級ダンジョンに出てくる普通の魔物であれば2人は苦戦をしない
一鬼が突っ込み槍を振り回して纏めて切り裂く
数を増やした炎の玉で焼き尽くす
天音は戦闘を二人に任せて紙に今まで歩いた道を書き記す、魔物の数と種類も加えて
「獅子神、一階層は一本道?」
「いや、この先で二手に別れてて右が正解、左は行き止まりで魔物がスタンバイしてる」
「成程」
「そんで正解の道の先に二階層へ続く階段がある。私が行ったのはそこまで」
「その先は一切情報なし?」
「そう、他の探索者もまだ入ってないから」
「二階層が中ボスのエリアになっている。ダンジョンもあるらしいので気を付けて進みましょう」
「二階層が?」
一階層が中ボスのエリアになっているダンジョンはまだ発見されていないが二階層目が中ボスのダンジョンは発見されている
その為浅い階層でも階層移動の際は油断が出来ない
「はい、なので浅い階層でも注意が必要です」
「溜めておく。階段までに溜めきれると思う」
「今回は本当に情報が無いからね。中ボスだったら遠慮なく叩きこんじゃえ」
「必要なら鎖使います」
炎を溜め始める
もし中ボスのエリアだった場合、戦闘するなら先手で一撃を打ち込む
魔物の種類によっては溜めた一撃で倒せる
実際3級のダンジョンの中ボスをほぼ一撃で倒せている
溜めた炎の火力は普通に撃つよりも強い
今までは相手が悪かった
再生する魔物、炎に耐性のあり限定的な再生する魔物、異能で相殺して炎を剣でぶった斬る魔物など相手が悪かったと言える
「そろそろ別れ道の筈だけど……あったあった」
「右だよね?」
「そ、右……左行く?」
「マッピングの関係で一応目視で確認しておきたいけど右でも良い」
「狼型の魔物が居るだけの短い道だから軽く通るか。時間もかからないし」
「わかった」
二手に分かれた道の左側を進む
正解の道だけでも良いが念の為に目視で何も無い事を確認しておきたい
もし罠があったら洞窟型のダンジョンの常識が覆る
少し歩くとすぐに行き止まりに着く
「あれ魔物いない。獅子神さんここに居たんだよね?」
「前来た時は普通に四体居たんだがな」
「ならただの行き止まりですかね」
「うーん、だとしたら魔物の数が合わないんだよなぁ右側の道に居んのかな」
「……いや、居るみたいだ」
蓮二は音に気づき振り向く
すぐに2人も気づき振り返る
道を塞ぐように狼型の魔物が居た
数は四体
行き止まりに着いた時に現れたのだろう
「ある意味罠だな」
「そうですね。動きを封じます。鎖よ縛って!」
「分かった、炎で倒す」
狼型の魔物を鎖で縛り付ける
4体を1本ずつ、個々の力が弱いこの魔物は1本でも動きを防げる
身動きの取れない魔物に炎の玉を当てて倒す
「まぁこの程度の罠なら支障は無いな」
「ただ気付かなかったら不意打ちされる。本来なら薄暗いから厄介ではある」
「鶏君の炎で照らしてたから忘れてた。薄暗いだったねこの洞窟」
「他には特に無いようだし右に向かおう」
3人は二手の道に戻って正解の右側の道に進む
そのまま魔物にも会わずに階段の元まで着く
「ここから先が未知」
「炎は溜まってるいつでも行ける」
「少し待ってください。まだ書き終えます」
「焦らなくていいよ」
天音は今までの情報もしっかりと書き記す
蓮二は待っている間も警戒をする
天音はほぼ無防備、守るように立つ
一鬼は階段側で待機する
警戒中の蓮二が小さな音に気づく
「何かあったか」
反応した蓮二に気づき一鬼が槍を手に持つ
「来た道の方から音がした……確認してくる」
「分かった。気をつけろよ。天音まだか?」
「もう少し」
蓮二は1人で音の正体を確認しに行く
音がした場所は階段から離れている
他の探索者は居ない、魔物もそんなに時間はかかっていない為湧いてない筈
カサカサ
音がする方に炎を放つ
「嫌な音だな。外したか」
炎が当たったようには思えない
上から音がする
再び炎を放つがまた避けられる
素早い魔物
「素早いな」
溜めている炎以外で使える炎を周囲に漂わせる
全方位何処から来ても大丈夫のように構える
(どこだ、てか魔物が早いなまだ視認出来てない。あの音から虫な気はするが……まさか奴型の魔物じゃないよな? 流石にそれは脅威過ぎる)
炎を避けられる時点で素早いのは間違いない
音はするのに見えない
「これは竜胆さんの力を借りたいな」
天音の拘束の異能なら動きを止められる
魔物からは攻撃が来ない為蓮二が攻撃を仕掛けて戦う
一鬼の言う通り薄暗い洞窟型のダンジョン
蓮二が炎を出して周囲を照らす
少し奥に進むと三体の狼のような魔物が出てくる
蓮二は異能を発動させて3つの炎の玉を飛ばす
距離があり炎の玉を避けられる
「素早いな」
先程の倍の数の炎の玉を作り放つ
二体は避けきれず炎が当たる
燃え上がり消滅する
最後の一体は炎の玉を避け切り突っ込んでくる
炎を構える
「私がやる」
一鬼が前に出て槍を振るい真っ二つにする
魔物は消滅し魔石だけが残り地面に転がる
「基本的に獣型の魔物は素早いです。他の種類の魔物にも速いのは居ますが」
「やっぱり炎の速度が難点だな」
蓮二の炎は威力は高いが速度がそこまで早くないので素早い魔物には簡単に反応されてしまう
「それでも素早い魔物でなければ反応出来ませんけどね」
「素早い魔物はこれからも戦うだろうし」
「確かに速い攻撃の手段は欲しいかもな。溜める奴以外で」
「その辺って弄れるのかなぁ」
炎を溜めて放つ攻撃は爆発するように広がる為範囲が広く速度の速い
しかし、溜めるのに時間がかかってしまう
溜めない攻撃で早い攻撃、今はともかくいずれは必要になるだろう
「結構炎などの属性異能は練度によっては自在に操れるって聞きます」
「練度……幾つか考えてみる」
蓮二は異能を使い始めて日が浅い
まだ異能の練度は天音より低いだろう
現状でも幾つもの戦い方を編み出しているがそれは一重にセンスなのだろう
ただセンスだけでどうにかなるほど甘い世界では無い
大量の手札を持っていないと対策された時に為す術が無くなる
「焦らずにゆっくりと考えればいい。案外戦いの中で思い付くかもしれないしな」
「今は今ある手札でどうにか頑張る」
「今ある手札が強すぎるんですけどね」
「それはそう」
魔物を倒してどんどん進んでいく
4級ダンジョンに出てくる普通の魔物であれば2人は苦戦をしない
一鬼が突っ込み槍を振り回して纏めて切り裂く
数を増やした炎の玉で焼き尽くす
天音は戦闘を二人に任せて紙に今まで歩いた道を書き記す、魔物の数と種類も加えて
「獅子神、一階層は一本道?」
「いや、この先で二手に別れてて右が正解、左は行き止まりで魔物がスタンバイしてる」
「成程」
「そんで正解の道の先に二階層へ続く階段がある。私が行ったのはそこまで」
「その先は一切情報なし?」
「そう、他の探索者もまだ入ってないから」
「二階層が中ボスのエリアになっている。ダンジョンもあるらしいので気を付けて進みましょう」
「二階層が?」
一階層が中ボスのエリアになっているダンジョンはまだ発見されていないが二階層目が中ボスのダンジョンは発見されている
その為浅い階層でも階層移動の際は油断が出来ない
「はい、なので浅い階層でも注意が必要です」
「溜めておく。階段までに溜めきれると思う」
「今回は本当に情報が無いからね。中ボスだったら遠慮なく叩きこんじゃえ」
「必要なら鎖使います」
炎を溜め始める
もし中ボスのエリアだった場合、戦闘するなら先手で一撃を打ち込む
魔物の種類によっては溜めた一撃で倒せる
実際3級のダンジョンの中ボスをほぼ一撃で倒せている
溜めた炎の火力は普通に撃つよりも強い
今までは相手が悪かった
再生する魔物、炎に耐性のあり限定的な再生する魔物、異能で相殺して炎を剣でぶった斬る魔物など相手が悪かったと言える
「そろそろ別れ道の筈だけど……あったあった」
「右だよね?」
「そ、右……左行く?」
「マッピングの関係で一応目視で確認しておきたいけど右でも良い」
「狼型の魔物が居るだけの短い道だから軽く通るか。時間もかからないし」
「わかった」
二手に分かれた道の左側を進む
正解の道だけでも良いが念の為に目視で何も無い事を確認しておきたい
もし罠があったら洞窟型のダンジョンの常識が覆る
少し歩くとすぐに行き止まりに着く
「あれ魔物いない。獅子神さんここに居たんだよね?」
「前来た時は普通に四体居たんだがな」
「ならただの行き止まりですかね」
「うーん、だとしたら魔物の数が合わないんだよなぁ右側の道に居んのかな」
「……いや、居るみたいだ」
蓮二は音に気づき振り向く
すぐに2人も気づき振り返る
道を塞ぐように狼型の魔物が居た
数は四体
行き止まりに着いた時に現れたのだろう
「ある意味罠だな」
「そうですね。動きを封じます。鎖よ縛って!」
「分かった、炎で倒す」
狼型の魔物を鎖で縛り付ける
4体を1本ずつ、個々の力が弱いこの魔物は1本でも動きを防げる
身動きの取れない魔物に炎の玉を当てて倒す
「まぁこの程度の罠なら支障は無いな」
「ただ気付かなかったら不意打ちされる。本来なら薄暗いから厄介ではある」
「鶏君の炎で照らしてたから忘れてた。薄暗いだったねこの洞窟」
「他には特に無いようだし右に向かおう」
3人は二手の道に戻って正解の右側の道に進む
そのまま魔物にも会わずに階段の元まで着く
「ここから先が未知」
「炎は溜まってるいつでも行ける」
「少し待ってください。まだ書き終えます」
「焦らなくていいよ」
天音は今までの情報もしっかりと書き記す
蓮二は待っている間も警戒をする
天音はほぼ無防備、守るように立つ
一鬼は階段側で待機する
警戒中の蓮二が小さな音に気づく
「何かあったか」
反応した蓮二に気づき一鬼が槍を手に持つ
「来た道の方から音がした……確認してくる」
「分かった。気をつけろよ。天音まだか?」
「もう少し」
蓮二は1人で音の正体を確認しに行く
音がした場所は階段から離れている
他の探索者は居ない、魔物もそんなに時間はかかっていない為湧いてない筈
カサカサ
音がする方に炎を放つ
「嫌な音だな。外したか」
炎が当たったようには思えない
上から音がする
再び炎を放つがまた避けられる
素早い魔物
「素早いな」
溜めている炎以外で使える炎を周囲に漂わせる
全方位何処から来ても大丈夫のように構える
(どこだ、てか魔物が早いなまだ視認出来てない。あの音から虫な気はするが……まさか奴型の魔物じゃないよな? 流石にそれは脅威過ぎる)
炎を避けられる時点で素早いのは間違いない
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魔物からは攻撃が来ない為蓮二が攻撃を仕掛けて戦う
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