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2章天鬼鶏
社畜 修復による弊害
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階段を登り切る
中ボスエリアだが中ボスは湧かず魔物も来ない
安全地帯
蓮二はバックから水を取り出して飲み軽く息を整える
「体力は大丈夫ですか?」
「問題ない。そちらは?」
「僕も大丈夫です」
二人とも体力は残っている
「そうか、ところでこのダンジョンの中ボスの情報はあるか?」
「5級クラスの中ボスらしいですよ。えっと、一ヶ月以内に討伐されているので湧きませんがそれが何か」
「前を見ろ」
蓮二は言われて前を見る
そこには居るはずの無い魔物が居る
四本足の獣、黒いモヤで細かい所は見えない
「湧いてる!?」
3m程度ある巨体、遭遇していない魔物
(中ボスが何故? 情報が違っていた?)
本来なら湧かない筈の中ボス
『どうしました? 何か緊急事態が?』
通信機を繋いでいた天音が大声に驚き聞く
天音が話し始めた事で緊急事態があったのだと判断して一鬼も繋ぐ
「中ボスらしき魔物が湧いてる」
『情報ではまだ湧かない筈』
天音は再確認する
間違いは無い
(行きの時は出てこなかった。なんで湧いて?)
『中ボスは5級相当らしいから問題ないとは思うが念の為に気をつけろよ』
「その情報は確かか?」
『は、はい! 討伐者の実力からしてほぼ間違いないかと』
「成程、姿の確認だ。3m程度の四足の魔物」
『同じ情報が書いてあるので情報通りの魔物だと思います』
レイは槍を持って真正面から突っ込む
魔物は反応して前足を振るう
前足による攻撃が当たる直前に異能で魔物の後頭部側へ移動して槍を振るう
奇襲から放たれる速い一撃、大抵の魔物は反応すら出来ない
しかし、魔物は反応した
頭を動かして槍を回避する
「は?」
「えっ?」
空中に居る魔物の尻尾が襲いかかる
槍で尻尾の攻撃を受け止め背中に着地する
「蛇か?」
蛇のような尻尾であった
まるで尻尾が一生命体のように動いている
槍を噛んでいる
尻尾に蹴りを叩き込む
痛覚があるのか口が開き離れる
離れる尻尾に接近して槍を振るうが素早く避けられる
魔物が動く、背中に乗っているレイはよろめく
「ちっ」
背中にいるのは危険と考えて飛び降りて距離を取る
飛び降りたのを確認した蓮二が魔物目掛けて炎を放つが素早く回避する
「速っ」
何発も放つが全て避けられる
魔物は避けながら接近して蓮二目掛けて前足を振り下ろす
蓮二は素早く炎の盾を展開する
触れるのは危険と判断したのか魔物は前足を下げる
背後から来る槍の攻撃を避けて距離を取る
すぐさまレイは接近して突きを何度も繰り出す
最低限の動きで突きを躱していく
前足による攻撃を躱し異能で移動して戦う
互いに攻撃が入らない
蓮二がタイミングを見て炎を放つが避けられる
「おい、本当に奴は5級なのか?」
『そんな強いのか?』
「異能で接近しても攻撃を避けられる」
『おぉ……まじか』
『姿見てないので確実な事は言えませんが中ボスとは異なる魔物の可能性もありますね』
「面倒」
(異能で接近しても避けられる、反応速度かそれとも異能か?)
「これならとっととコアを破壊すれば良かったな」
『イレギュラーなダンジョンは出来る限り自然消滅するまで放置しておく事だからねぇ』
『イレギュラーにイレギュラーを重ねてる状況なの相当ヤバいダンジョンですね』
「素早過ぎる」
ダンジョンのコアを破壊すればダンジョンは消滅する
コアを破壊せずとも自然消滅するが自然消滅の場合は時間がかかる
イレギュラーなダンジョンはそのイレギュラーの情報の収集の為に残され調査隊が派遣され調査の情報は探索者に共有される
攻略した者に権利がある為、破壊も可能
(情報からして突破できるからスルーしたが破壊するべきだったな)
これほど厄介な魔物が出るという情報が無かった上蓮二の傷も癒えている
「今から戻ってコア破壊するか……」
『その選択はそちらに任せる。私達もダンジョンに入って合流する。天音行くぞ!』
『分かった』
二人は準備をしてダンジョンに入る
強い魔物となれば数が多い方がいい
(竜胆さんの異能があれば)
天音の異能で隙を作れる可能性がある
「鎖の異能か。拘束は出来るのか?」
『強さが分からないので確実ではありませんがおそらく私の異能では一瞬動きを止める程度だと思います』
「いやそれで充分だ」
一瞬でも隙が出来れば攻撃を当てるチャンスが生まれる
「討伐ですか?」
「そのつもりだがそちらの意見は? 尊重しよう」
「倒したいです」
「なら倒すぞ。合流前に倒せるのがベストだ」
「はい!」
二人が合流するまで戦い続ける
レイは一歩も引かずに戦う
防具をつけていない今一撃を喰らえば致命傷になり得るが自身の身体能力と異能を信じ切って戦う
蓮二は横から炎を放って攻撃する
レイに当たらないように注意しながら炎を放つ
連携の練習をしていない上、レイは蓮二に構う余裕もそのつもりもない
蓮二が当たらないように注意をする
(速い。今だな)
動きが速く異能で移動するレイを避けて炎を放つ
蓮二に構わず魔物と至近距離で槍を振るい戦う
剣の能力を使い身体能力を向上させる
前足の攻撃を防ぎ弾く
「想像より軽いな」
剣を使い前足目掛けて素早く切りかかる
魔物は前足を上げて避ける
剣の向きを変えて切り上げる
僅かに足に傷を付ける
「硬くは無い。当てれば行ける」
蓮二は炎で作りあげた刀を振るう
魔物は飛び退いて回避する
接近した蓮二が二本の炎の刀で追撃
器用に刀による攻撃を避けて行く
(当たらない)
炎の刀を回避した瞬間にレイが死角から襲いかかるがギリギリで回避する
「これにも反応するか!」
「今のが当たらないのか」
刀を炎の腕に変化されて殴り掛かる
炎の腕の手を広げて捕まえようとするが避けられる
炎の腕による攻撃を躱された瞬間に炎を放つ
魔物は素早く反応して回避し距離を取る
レイが背後から突きを繰り出し攻撃をする
「すばしっこい」
一旦攻撃をやめて二人は合流する
魔物は攻め込んでこない
二人の様子を伺っているようだ
「軽く整理だ、あの魔物は素早いが攻撃は強くない。剣の能力で強化する前でも槍で受け切れた。あと尻尾が蛇だ」
「攻撃は強くない……炎の盾を展開した時危険を感じたのか引っ込めました。結構警戒心が強いのかもしれません……蛇ですか」
「あぁ、噛んできた。強くは無いだろうが恐らく厄介だ」
「気をつけます」
「それとこれは憶測だがこいつは異能持ちかも知れないな」
「異能持ちですか?」
(異能となれば身体能力強化?)
「異能には種類がある。その中に未来視や感知と言った異能があるとシズクに聞いた事がある」
「未来視や感知……確かにそれなら死角からの攻撃や素早い攻撃に対応できる理由にはなりますね」
情報共有をした後戦いに戻る
中ボスエリアだが中ボスは湧かず魔物も来ない
安全地帯
蓮二はバックから水を取り出して飲み軽く息を整える
「体力は大丈夫ですか?」
「問題ない。そちらは?」
「僕も大丈夫です」
二人とも体力は残っている
「そうか、ところでこのダンジョンの中ボスの情報はあるか?」
「5級クラスの中ボスらしいですよ。えっと、一ヶ月以内に討伐されているので湧きませんがそれが何か」
「前を見ろ」
蓮二は言われて前を見る
そこには居るはずの無い魔物が居る
四本足の獣、黒いモヤで細かい所は見えない
「湧いてる!?」
3m程度ある巨体、遭遇していない魔物
(中ボスが何故? 情報が違っていた?)
本来なら湧かない筈の中ボス
『どうしました? 何か緊急事態が?』
通信機を繋いでいた天音が大声に驚き聞く
天音が話し始めた事で緊急事態があったのだと判断して一鬼も繋ぐ
「中ボスらしき魔物が湧いてる」
『情報ではまだ湧かない筈』
天音は再確認する
間違いは無い
(行きの時は出てこなかった。なんで湧いて?)
『中ボスは5級相当らしいから問題ないとは思うが念の為に気をつけろよ』
「その情報は確かか?」
『は、はい! 討伐者の実力からしてほぼ間違いないかと』
「成程、姿の確認だ。3m程度の四足の魔物」
『同じ情報が書いてあるので情報通りの魔物だと思います』
レイは槍を持って真正面から突っ込む
魔物は反応して前足を振るう
前足による攻撃が当たる直前に異能で魔物の後頭部側へ移動して槍を振るう
奇襲から放たれる速い一撃、大抵の魔物は反応すら出来ない
しかし、魔物は反応した
頭を動かして槍を回避する
「は?」
「えっ?」
空中に居る魔物の尻尾が襲いかかる
槍で尻尾の攻撃を受け止め背中に着地する
「蛇か?」
蛇のような尻尾であった
まるで尻尾が一生命体のように動いている
槍を噛んでいる
尻尾に蹴りを叩き込む
痛覚があるのか口が開き離れる
離れる尻尾に接近して槍を振るうが素早く避けられる
魔物が動く、背中に乗っているレイはよろめく
「ちっ」
背中にいるのは危険と考えて飛び降りて距離を取る
飛び降りたのを確認した蓮二が魔物目掛けて炎を放つが素早く回避する
「速っ」
何発も放つが全て避けられる
魔物は避けながら接近して蓮二目掛けて前足を振り下ろす
蓮二は素早く炎の盾を展開する
触れるのは危険と判断したのか魔物は前足を下げる
背後から来る槍の攻撃を避けて距離を取る
すぐさまレイは接近して突きを何度も繰り出す
最低限の動きで突きを躱していく
前足による攻撃を躱し異能で移動して戦う
互いに攻撃が入らない
蓮二がタイミングを見て炎を放つが避けられる
「おい、本当に奴は5級なのか?」
『そんな強いのか?』
「異能で接近しても攻撃を避けられる」
『おぉ……まじか』
『姿見てないので確実な事は言えませんが中ボスとは異なる魔物の可能性もありますね』
「面倒」
(異能で接近しても避けられる、反応速度かそれとも異能か?)
「これならとっととコアを破壊すれば良かったな」
『イレギュラーなダンジョンは出来る限り自然消滅するまで放置しておく事だからねぇ』
『イレギュラーにイレギュラーを重ねてる状況なの相当ヤバいダンジョンですね』
「素早過ぎる」
ダンジョンのコアを破壊すればダンジョンは消滅する
コアを破壊せずとも自然消滅するが自然消滅の場合は時間がかかる
イレギュラーなダンジョンはそのイレギュラーの情報の収集の為に残され調査隊が派遣され調査の情報は探索者に共有される
攻略した者に権利がある為、破壊も可能
(情報からして突破できるからスルーしたが破壊するべきだったな)
これほど厄介な魔物が出るという情報が無かった上蓮二の傷も癒えている
「今から戻ってコア破壊するか……」
『その選択はそちらに任せる。私達もダンジョンに入って合流する。天音行くぞ!』
『分かった』
二人は準備をしてダンジョンに入る
強い魔物となれば数が多い方がいい
(竜胆さんの異能があれば)
天音の異能で隙を作れる可能性がある
「鎖の異能か。拘束は出来るのか?」
『強さが分からないので確実ではありませんがおそらく私の異能では一瞬動きを止める程度だと思います』
「いやそれで充分だ」
一瞬でも隙が出来れば攻撃を当てるチャンスが生まれる
「討伐ですか?」
「そのつもりだがそちらの意見は? 尊重しよう」
「倒したいです」
「なら倒すぞ。合流前に倒せるのがベストだ」
「はい!」
二人が合流するまで戦い続ける
レイは一歩も引かずに戦う
防具をつけていない今一撃を喰らえば致命傷になり得るが自身の身体能力と異能を信じ切って戦う
蓮二は横から炎を放って攻撃する
レイに当たらないように注意しながら炎を放つ
連携の練習をしていない上、レイは蓮二に構う余裕もそのつもりもない
蓮二が当たらないように注意をする
(速い。今だな)
動きが速く異能で移動するレイを避けて炎を放つ
蓮二に構わず魔物と至近距離で槍を振るい戦う
剣の能力を使い身体能力を向上させる
前足の攻撃を防ぎ弾く
「想像より軽いな」
剣を使い前足目掛けて素早く切りかかる
魔物は前足を上げて避ける
剣の向きを変えて切り上げる
僅かに足に傷を付ける
「硬くは無い。当てれば行ける」
蓮二は炎で作りあげた刀を振るう
魔物は飛び退いて回避する
接近した蓮二が二本の炎の刀で追撃
器用に刀による攻撃を避けて行く
(当たらない)
炎の刀を回避した瞬間にレイが死角から襲いかかるがギリギリで回避する
「これにも反応するか!」
「今のが当たらないのか」
刀を炎の腕に変化されて殴り掛かる
炎の腕の手を広げて捕まえようとするが避けられる
炎の腕による攻撃を躱された瞬間に炎を放つ
魔物は素早く反応して回避し距離を取る
レイが背後から突きを繰り出し攻撃をする
「すばしっこい」
一旦攻撃をやめて二人は合流する
魔物は攻め込んでこない
二人の様子を伺っているようだ
「軽く整理だ、あの魔物は素早いが攻撃は強くない。剣の能力で強化する前でも槍で受け切れた。あと尻尾が蛇だ」
「攻撃は強くない……炎の盾を展開した時危険を感じたのか引っ込めました。結構警戒心が強いのかもしれません……蛇ですか」
「あぁ、噛んできた。強くは無いだろうが恐らく厄介だ」
「気をつけます」
「それとこれは憶測だがこいつは異能持ちかも知れないな」
「異能持ちですか?」
(異能となれば身体能力強化?)
「異能には種類がある。その中に未来視や感知と言った異能があるとシズクに聞いた事がある」
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