社畜探索者〜紅蓮の王と異界迷宮と配信者〜

代永 並木

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2章天鬼鶏

社畜 全力

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触手の攻撃が飛んでくる
一本の炎の刀を作り切り掛る
焼ける音がして触手は焼き切れる
剣を持ち突っ込む
炎の刀は一本、巨大な刀にして振るう
(前と同じ位置を狙うか)
一度コアを破壊している
なら今回もその位置にある可能性が高い
触手による攻撃を刀と剣で捌く

『いけぇ!』
『でっか』
『一本にして巨大化させたか』
『ぶっ刺しちゃえ』
『いけぇ!』
『ニワトリくん頑張れー』

炎の刀は大きくなった分動きが鈍い
纏めて数本焼き切った後隙が出来る
その間に飛んでくる攻撃を回避して回避が難しければ剣で受け流す
接近する
(少しだけど貯めておこう)
指輪に炎を貯める
先程の一撃ほどの炎は入れていない為放出したとしてもコアには届かない
触手を束ねて拳状にして殴り掛かる

『でけぇ』
『これは前にもあったな』
『怖っ』
『逃げてえ』
『いや迎撃だ!』
『多分あれは回避無理』
『刀でワンチャン?』

(回避は無理)
拳の範囲が広い
そして振り下ろされた拳は遅くない
今から回避行動を取っても回避し切れない
炎の刀で防御する
炎の刀は炎を高密度で固めた物
これにより物理的な防御を可能としている
しかし、押される

「くっそ」

『押し返せ!』
『いけぇ!』
『いやこれは……』
『押されてるな』
『ジリジリとだけどどうだろ』
『このままじゃやられるから炎残して範囲外に逃げるが一番だと思う』
『だよな、ただそれを許すか』
『許さないと思うなぁ』

焼き切るよりも早く押し込まれる
このままでは押し切られる
炎の刀を残したまま拳の範囲から出ようと駆ける
それを見越していたかのように地面から触手が飛んでくる
それも暗がりからの奇襲の一撃
ギリギリで剣で防ぐ
(防御できる炎は無い)
炎の刀と指輪に貯めた分の炎で殆ど使い切っている
数本の触手が迫ってくる

「迎撃だ!」

剣の能力を使い命令する
意志を持つ剣は蓮二と動きを合わせる
切り裂けないが触手を弾く
触手を打ち合う
弾きながら範囲外へ向かう
どんどん拳が近付いてきている

『間に合わない』
『逃げてぇ!』
『ヤバっ』
『ニワトリくん~』
『触手がうざいな』
『数多いな』

一本ずつ剣で迎撃する
硬い触手、切り裂けないのでひたすら迫り来る触手を剣で弾き躱す
攻撃が掠る、魔道具の効果で治癒する
胴体に攻撃が掠るが防具が攻撃を防ぐ
避けて切り掛る
数本が同時に襲いかかってくるタイミングで指輪に貯めた炎を放つ
焼き払う
そして拳の範囲から抜ける
炎の刀を解除して無防備な魔物に炎を放つ
攻撃に触手を使っていた魔物は炎が直撃し焼かれる

『おぉ!』
『いけぇ』
『直撃だ!』
『奴は再生する……』

魔物の再生能力が炎を上回る
数発炎を魔物目掛けて放つ
一発は命中するが他の炎は防御に回った触手によって防がれる
そして拳状にした触手を解いて攻撃する
大量の触手が襲いかかる
炎の盾を展開して距離を取る
炎の盾を避けて迫り来る触手は剣で捌く
炎を横一線に放って焼き払う
焼かれた触手の影から一本の触手が飛んでくる
剣で防ぐ
(重い)
力を込め踏み込んで弾く
地面から素早く触手が襲いかかる

『後ろ!』
『逃げて!』
『不味い!』

蓮二は気付いていない
触手の狙いは頭、素早く頭目掛けて飛んでいく
蓮二は回避も反応もできない
突如大きく触手が弾かれる

「助かった」

奇襲に気付いた意志のある剣が動いたのだ
(さてどうするか。触手が多くて攻めきれないな)
指輪に炎を貯める

「せめて切れればいいんだが……使うか」

剣の能力で刀身に血を纏う
血を消費する能力、血の在庫は無いので余り使いたくは無い
(纏うなら消費は比較的少なく済む。どうにかこれで攻め切れれば)
触手が迫ってくる
剣を振るい真っ二つに切り裂く
次々と襲いかかる触手を素早く切り裂いていく

「短期で勝負を付けないとな」

地を蹴り駆ける
迫り来る大量の触手を切り裂いて焼き払い進む
当たらない攻撃は無視をして出来るなら回避をして接近する
剣を振るう
回転する刃となった血が触手を切り裂いていく
触手を縦に横に切り裂く
突きを繰り出して複数の触手を串刺しにして振るい切り裂く
横に振るい切り払う
素早く鋭く複数回切り掛る
炎を放つ
複数の炎が迫り来る触手を焼き払っていく
炎の盾で防ぎ焼く
横一線に炎を放って焼き払う
複数の炎の玉を飛ばして攻撃をする
触手を防御に回して炎を防ぐ
切られる度、焼かれる度に触手を再生して襲いかかってくる
囲まれても炎を広げて焼き払う

『おぉ!』
『切り裂け! 焼き払え!』
『すげぇ!』
『いけいけ!』
『頑張れー!』

前回コアのあった場所は人で言う心臓部
魔物は巨体の為纏うだけでは届かない
(炎を足場にしてジャンプすれば)
前回と同じやり方ならワンチャン届く
魔物は束ねて拳状にして振るう
炎の刀は無い、作る時間は無い
先程と同じように回避する余裕は無い

「突破する!」

指輪に貯めた炎を放出する
拳状の触手を焼いていく
しかし、高密度に束ねられた触手を焼ききれない
複数の炎を放ち炎の盾を展開する

『いけぇ!』
『頑張れ!』
『ニワトリくんファイアー!』
『ファイアー!』
『押せぇ!』

「使うか」

剣に溜まっている血を使う
血の斬撃、切れ味の高い斬撃
(これじゃ足りない)
斬撃の威力は知っている、強いのは分かっている
だからこそこれでは切り裂けないと分かる
このままでは無理だ
血の斬撃が深く切り裂き少し押し返す
しかし再生して拳は振り下ろされる

「これは……」

本能的に死を理解する
前回は天音が居ただから勝てた
今回はその天音も分身の相手で手一杯
経験を積んだそれでも一人で勝てる相手では無かった

「ふざけんなぁぁ!」

蓮二は叫ぶ
感情のままに大声を出す
音で空気が揺れる
戦っている二人にもその声は聞こえた

「俺は……この程度で!」

拳は振り下ろされた
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