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第4話 人探しの依頼
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翌朝、目を覚ます。
大きくあくびをして、洗面所で顔を洗う。
朝飯用の食材を確認する。
「食材が少ないな」
保存用の箱の中には、調味料と少しの食材しかなかった。
朝の分には足りるが、昼の分には少し足りない。
前に今日の昼の分までは、買っておいたはずなんだが、なぜだろう。
「あっ、メレアが来たからか」
すぐに原因を思い出した。
昨日の夜、メレアの分も作ったからだ。
元々メレアが来る想定で食材を買っていなかったから、1食分予定がズレた。
「昨日稼いだし、買い物行くか」
メレアを見ると、まだ寝ている。
あれでは当分、起きなそうだ。
残っている食材を使い切って、2人分の朝飯をササッと作り、食べる。
手早く作ったが、味は悪くない。
……すこし調味料が薄いか?
食べ終えて外に出る支度をする。
そして、メレア用の料理は、容器につめて机の上に置いておく。
こうしておけば、起きた時に食べるだろう。
メレアはまだ寝ている。
起こさないように静かに玄関へ向かい、外に出る。
……昼何食うか。
まだ、何を買うか決めていない。
昼まで時間はあるから、店を見て回って探す予定だ。
何か美味しそうなものがあれば、それを買う。
……ついでにギルド見に行って、良さそうな依頼確保しとくか。
ギルドの依頼には、期限が存在する。
物によって大きく変動するが、短ければ2日、長い物であれば1ヶ月以上。
ピンからキリまで存在する。
しばらくは、依頼をやる気は無いから、今回は良さそうな長期の依頼を探す。
あれば良いなくらいの気持ちで。
出店や専門店などを見て回りながら、ギルドへ向かう。
……あの店の肉、後で買いに行くか。野菜はあの店が安いな。
ギルドの扉を開いた後、冒険者たちの騒がしい声が……聞こえなかった。
珍しいと思い中を見ると、冒険者たちはいる。
ただ、皆一点を見つめていた。
……何かあるのか?
邪魔にならないように、入口から横に移動する。
その後に、他の人が見てる場所に視線を向けた。
「Sランクの魔物の攻撃を防げる防御魔術を持つ魔術師がいるはずです!」
「こちらでも探してはいますが……この街にメレアさんと魔術師団の団長以外に、そのような芸当ができる魔術師がいるかどうか……」
「います。必ず!」
静寂を破る大きな声で、誰かが叫んでいる。
内容ははっきりとは聞き取れなかった。
「見覚えがないな。誰だ?」
鎧を身につけた少女、その姿に見覚えはない。
この街で見たことがある冒険者なら、大体の見た目は覚えてるから、違う街の冒険者か?
誰かを探しているようだが、受付嬢の反応からして難航しているようだ。
対応が大変そうだ。
「Sランクが人探しだってよ」
「すげぇ防御魔術を使える魔術師だってよ。知ってるか?」
「知らん、メレアさんじゃないんだろ? 誰だよ」
冒険者たちは、小声で話し合っていた。
「まぁ、いいや」
掲示板の方に向かう。
こういう騒動は珍しいが、この手の人はいる。
目立っていると気づいていないのか、話を続けている。
あまり関わりたくないし、見続けるのも失礼だ。
「さて、依頼は……おっ、色々あるな」
時間的に朝早いからか、依頼が多い。
まだ今日張り出された依頼を取った人が少ないのだろう。
これなら、良さそうな依頼がありそうだ。
「これは……報酬良いな」
依頼書を見る。
どうやら、人探しの依頼のようだ。
ランク制限のない依頼で誰でも受けられる。
期間は無制限、報酬がかなり高い。
この部分だけなら悪くないどころか、良い。
人探しは基本、見つからなくてもペナルティがない。
少しでも情報が手に入れば、報酬の一部を貰える。
……内容は捜索範囲は不明、この街にいる魔術師捜索か。その魔術師の特徴は、遠隔で防御魔術を張れて、Sランクの魔物の攻撃を防げる……は?
とんでもない特徴だ。
なんだ、その化け物はと言いたくなる。
強さだけで、人物像の情報が一切ない。
これでは捜索が難しい、いや、不可能に近いといった方が正しい。
この依頼はあれだ。
地雷というやつだ。関わったらいけないタイプの依頼主かもしれない。
「……この街でそんな芸当できるのは、メレアか魔術師団の団長くらいじゃないか? ……いや、そうだとしたらとっくに接触してるか」
メレアも団長も、この街の人間。
ギルドなら接触が可能。
それでも人探しの依頼を出しているという事は、その2人ではないと見るべきだろう。
……そんなやつ有名になると思うんだがな。別の依頼にするか。
依頼を戻して、他の依頼を見ていく。
受付は彼女の対応で忙しそうだから、ゆっくりと見る時間がある。
討伐依頼、採取依頼などが並んでいて、1つずつ内容を確認していく。
……この採取依頼良いな。期間は3週間で、難易度も高くない。必要数が多いから、時間はかかりそうだが。
1つの採取依頼を剥がして、受付の騒動が終わるのを適当な椅子に座って待つ。
少し経ったら諦めたのか、彼女は帰っていく。
彼女がギルドから出て扉が閉まると、途端に冒険者たちの声があちらこちらから聞こえ始める。
剥がした依頼書を、受付に持って行く。
大きくあくびをして、洗面所で顔を洗う。
朝飯用の食材を確認する。
「食材が少ないな」
保存用の箱の中には、調味料と少しの食材しかなかった。
朝の分には足りるが、昼の分には少し足りない。
前に今日の昼の分までは、買っておいたはずなんだが、なぜだろう。
「あっ、メレアが来たからか」
すぐに原因を思い出した。
昨日の夜、メレアの分も作ったからだ。
元々メレアが来る想定で食材を買っていなかったから、1食分予定がズレた。
「昨日稼いだし、買い物行くか」
メレアを見ると、まだ寝ている。
あれでは当分、起きなそうだ。
残っている食材を使い切って、2人分の朝飯をササッと作り、食べる。
手早く作ったが、味は悪くない。
……すこし調味料が薄いか?
食べ終えて外に出る支度をする。
そして、メレア用の料理は、容器につめて机の上に置いておく。
こうしておけば、起きた時に食べるだろう。
メレアはまだ寝ている。
起こさないように静かに玄関へ向かい、外に出る。
……昼何食うか。
まだ、何を買うか決めていない。
昼まで時間はあるから、店を見て回って探す予定だ。
何か美味しそうなものがあれば、それを買う。
……ついでにギルド見に行って、良さそうな依頼確保しとくか。
ギルドの依頼には、期限が存在する。
物によって大きく変動するが、短ければ2日、長い物であれば1ヶ月以上。
ピンからキリまで存在する。
しばらくは、依頼をやる気は無いから、今回は良さそうな長期の依頼を探す。
あれば良いなくらいの気持ちで。
出店や専門店などを見て回りながら、ギルドへ向かう。
……あの店の肉、後で買いに行くか。野菜はあの店が安いな。
ギルドの扉を開いた後、冒険者たちの騒がしい声が……聞こえなかった。
珍しいと思い中を見ると、冒険者たちはいる。
ただ、皆一点を見つめていた。
……何かあるのか?
邪魔にならないように、入口から横に移動する。
その後に、他の人が見てる場所に視線を向けた。
「Sランクの魔物の攻撃を防げる防御魔術を持つ魔術師がいるはずです!」
「こちらでも探してはいますが……この街にメレアさんと魔術師団の団長以外に、そのような芸当ができる魔術師がいるかどうか……」
「います。必ず!」
静寂を破る大きな声で、誰かが叫んでいる。
内容ははっきりとは聞き取れなかった。
「見覚えがないな。誰だ?」
鎧を身につけた少女、その姿に見覚えはない。
この街で見たことがある冒険者なら、大体の見た目は覚えてるから、違う街の冒険者か?
誰かを探しているようだが、受付嬢の反応からして難航しているようだ。
対応が大変そうだ。
「Sランクが人探しだってよ」
「すげぇ防御魔術を使える魔術師だってよ。知ってるか?」
「知らん、メレアさんじゃないんだろ? 誰だよ」
冒険者たちは、小声で話し合っていた。
「まぁ、いいや」
掲示板の方に向かう。
こういう騒動は珍しいが、この手の人はいる。
目立っていると気づいていないのか、話を続けている。
あまり関わりたくないし、見続けるのも失礼だ。
「さて、依頼は……おっ、色々あるな」
時間的に朝早いからか、依頼が多い。
まだ今日張り出された依頼を取った人が少ないのだろう。
これなら、良さそうな依頼がありそうだ。
「これは……報酬良いな」
依頼書を見る。
どうやら、人探しの依頼のようだ。
ランク制限のない依頼で誰でも受けられる。
期間は無制限、報酬がかなり高い。
この部分だけなら悪くないどころか、良い。
人探しは基本、見つからなくてもペナルティがない。
少しでも情報が手に入れば、報酬の一部を貰える。
……内容は捜索範囲は不明、この街にいる魔術師捜索か。その魔術師の特徴は、遠隔で防御魔術を張れて、Sランクの魔物の攻撃を防げる……は?
とんでもない特徴だ。
なんだ、その化け物はと言いたくなる。
強さだけで、人物像の情報が一切ない。
これでは捜索が難しい、いや、不可能に近いといった方が正しい。
この依頼はあれだ。
地雷というやつだ。関わったらいけないタイプの依頼主かもしれない。
「……この街でそんな芸当できるのは、メレアか魔術師団の団長くらいじゃないか? ……いや、そうだとしたらとっくに接触してるか」
メレアも団長も、この街の人間。
ギルドなら接触が可能。
それでも人探しの依頼を出しているという事は、その2人ではないと見るべきだろう。
……そんなやつ有名になると思うんだがな。別の依頼にするか。
依頼を戻して、他の依頼を見ていく。
受付は彼女の対応で忙しそうだから、ゆっくりと見る時間がある。
討伐依頼、採取依頼などが並んでいて、1つずつ内容を確認していく。
……この採取依頼良いな。期間は3週間で、難易度も高くない。必要数が多いから、時間はかかりそうだが。
1つの採取依頼を剥がして、受付の騒動が終わるのを適当な椅子に座って待つ。
少し経ったら諦めたのか、彼女は帰っていく。
彼女がギルドから出て扉が閉まると、途端に冒険者たちの声があちらこちらから聞こえ始める。
剥がした依頼書を、受付に持って行く。
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