綴った言葉の先で、キミとのこれからを。

小湊ゆうも

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キミへの気持ちは手紙にのせるから、覚悟して受け取って。

先輩との夏休み

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 夏休みに入って2週間経った頃、先輩に「一緒に図書館に行こう」と誘われた。
 塾の夏期講習の合間に時間を作ってくれたようで、その事実だけでたまらなく嬉しい。

 僕は午前の部活動を終えた後に急いでシャワーを浴び、待ち合わせの図書館へと向かった。

「祥太郎先輩!」

 先に待ってくれている先輩を見つけ、まだ遠いところから彼に手を振った。
 普段は制服しか見ていないから、私服姿の先輩にドキドキする。

 モカベージュの半袖Tシャツに、デニムパンツを合わせたシンプルなコーデだったけれど、久しぶりに会ったこともあり、かっこよさが3割増しくらいに感じられた。

「大生!」

 僕に気づいた先輩が手を振り返してくれ、それから両手を大きく広げた。

「え?」

 少しずつ近づいて行きながら、先輩の意図が分からずに困惑する。
 あと数歩のところまで来たとき、先輩が僕に飛びついてきて、そのまま強く抱きしめられた。

「だ~い~、久しぶり~!」

 背中に回された大きな手の感触があまりにも強。心臓が激しく動き、聞かれてしまわないかと、そのせいでまた緊張が増した。

「ん~! 大生の匂いだ~」
「汗かいてそうだから嫌ですよ、やめてください」

 首筋を嗅がれ思わず身を捩ると、僕の気も知らないで先輩は満足そうに笑う。

「汗の匂いしないよ?」
「そういうことじゃなくて……」
「ん……」
「だから嗅がないで! 変態じゃん!」

 頭をバシバシ叩いてみても離す気のない先輩にされるがままでいると、周囲の人からの視線が集まっていることに気付いた。

 ここ、図書館前じゃん……!

「ふふっ、可愛い兄弟」

 身長差があって、先輩の腕の中にすっぽりおさまっているからか、兄弟と思われたようで通行人の女性に笑われる。
 

「先輩、さすがに離してください」

 ぐりぐりと頭で先輩の胸元を押していると、耳元で「大生は俺に会いたくなかったの?」と囁かれる。
 そういうの、ズルくないか?

「……会いたかったですけど、これはちょっと違う」
「違うの?」

 ん? と尋ねる声があまりにも優しくて、それに心臓がぎゅうっと潰されそう。

「違わないけど……、違う……うーん……、先輩、もう困らせないで……」
「はは、ごめんごめん」

 人の視線、先輩の温もり、縮まった距離、全てにいっぱいいっぱいになって、涙声になりながら頼むと、さすがに解放してくれた。

「可愛すぎていじめちゃった」
「そう言えば許されるわけじゃないですからね」

 少しだけ先輩を睨み、先に図書館へ入ると、「ええ~」と後ろで残念がる声が聞こえた。
 


 夏休みの図書館は混んでいて、ふたりで座れるスペースはひとつも空いていなかった。
 仕方がないからと、斜めに座れる席を確保する。

「遠くなっちゃったね」
「……はい」

 斜めとはいえ、アクリル板が真ん中に置いてあるせいで、けっこう離れているように感じてしまう。
 さり気なく先輩を男性の横に座らせ、僕は女性の隣に座った。

「とりあえず3時間頑張ろう」
「……うう、分かりました」

 とてつもなく長い時間に感じたけれど、ふたりきりの部屋とは全然違う場所に来たことで、新鮮さもある。
 3時間頑張ったら、その後はどうするんだろう。

 ちらりと先輩に視線を送ると、僕に気づくこともなく教材を見ていた。
 さっきまで僕に会えて開かれていた先輩はいなくなり、あっという間に受験生になっている。

 そんなに忙しいのにこうして時間を作ってくれたんだと、先輩のその姿を見て実感した。

 僕も頑張らないと……!
 
 今日で夏休みの宿題をほとんど済ませるつもりで、必死に問題を解いた。


 3時間は果てしない時間に思えたけれど、思ったよりすぐに過ぎ去り、約束の時間になった。
 顔を上げた先輩と目が合う。出ようか? と口パクで言われ、僕も教材を片付けた。


「大生って、もう少し時間ある? ちょっとカフェに寄って行かない?」

 図書館を出て解散だったらどうしようと思っていたけれど、カフェに誘ってもらったことで、いよいよデート感が出てきたように思う。
 何時間でもあるぞと思いながら、先輩に力強く頷いて見せた。

「図書館の帰りに寄るカフェがあるんだよね。混んでないといいけど」

 こっちだよと教えてくれる先輩にただついて行くと、十数分歩いたところでおしゃれなカフェに着いた。

「ただいま少し混雑していまして、横並びのカウンターでも良いですか?」

 店員さんにそう聞かれて、指された方向を見ると、何の仕切りもない横並びの席だった。
 アクリル板がないなら何でも良い……!

「そこで構いません」
「それではご案内いたします」

 案内された席に座ると、先輩が椅子を動かし僕と距離を詰めた。

「さっきの分」
「え?」

 図書館で近くに座れなかった分、今詰めて座るってこと?
 先輩の可愛らしい発想におかしくなって笑うと、頬を指先ですりすりと撫でられた。

「図書館誘ったけどさ、思ったより勉強ばっかりでつまらなかった?」
「いや、誘ってもらえただけで嬉しかったですよ。おかけで宿題もかなり進みましたし」
「そっか、ごめんなあ。塾の夏期講習はどうにもできなくてさ」

「お冷とおしぼりです。メニューはこちらをどうぞ」

 店員さんがメニュー表を持って来てくれ、先輩とふたりで広げた。
 コーヒーや紅茶と並んで、おいしそうなミックスジュースを見つけた。

「大生はこれでしょ?」

 どうして分かったのかと驚いていると、「前に紙パックのミックスジュースを飲んでいたから」と言われ、些細なところを見てもらえていることに嬉しくなった。

「先輩はコーヒーですか?」
「そう、俺はお前より大人なんでね。……と言いたいところだけど、苦いの苦手だから俺もミックスジュース」
「ええ、かっこよくコーヒーきめてくださいよ」
「やだよ。勉強の後は甘いのに限るだろうが」

 ボタンを押し店員さんを呼ぶと、先輩がまとめて注文してくれた。てっきりミックスジュースだけかと思っていたら、プリンもふたつ追加していた。

「大した額じゃないけど、奢りな。ここのプリン、かためでおいしいんだよ」
「……自分の分は払いますよ!」
「いいの。図書館でつまらなかっただろうから挽回させて」
「そんな……。図書館も楽しかったですよ」
 
 気を遣わせてしまったようで申し訳なくなり肩を落とすと、先輩は僕の頭を撫でた。

「今日会えて良かった。夏休み1回も会えないのキツかったからさ」
「そんなにですか?」
「そんなにだよ」
「……まあ、僕もですけど」

 恥ずかしさから身体が熱くなり、僕は水を一気に流し込んだ。
 先輩がさらりと気持ちを伝えてくるせいで、つられて僕まで答えてしまう。
 
 ……僕の先輩の本当の気持ちは違うだろうけれど。



「ミックスジュースとプリンです」

 すぐに注文した品が届き、テーブルが一気に華やかになった。
 プリンには生クリームとさくらんぼが添えてあり、それが可愛らしい。

 記念に写真を撮ると、先輩は写真を撮る僕を撮っていた。

「僕、変な顔してませんでした?」
「プリンに釘付けって感じの顔だった」
「それ絶対変な顔じゃん……」

 仕返しをしようと思って、何も言わずに先輩に向かっていきなりカメラを向けると、すぐに気付いてポーズを決められた。
 ふざけた顔をしているように見えたのに、写真の中の先輩はとてもかっこよかった。

「変顔狙ったのに、全然だ……」
「俺ってイケてるからさあ」
「自分で言うなんて信じられないです」
「内心かっこいいって思ってるくせに?」
「……うるさい」

 ふざけているだけなのに、僕の心の中を読まれたようでドキりとした。
 さすがにこの写真を待ち受けにはできないから、トーク画面の背景にでもしようかな。

 スマホを置いて、いただきますと手を合わせると、それからスプーンでプリンをすくった。
 入れただけで分かる、かための感触に期待が高まる。僕はプリンはかたいほうが好きだから、絶対に好みの味だ。

 濃いカラメルの部分に生クリームを少しだけ付け、それから口へとプリンを運んだ。

「……んっま!」
「だろ?」

 目も鼻も開いてしまうくらいのおいしさにびっくりしながら先輩を見ると、気に入ってもらえて嬉しいと、そんな表情で僕を見ていた。

「かためのプリンが好きな人はたまらないよな」
「ここが1番かもしれないです」
「そう言ってもらえて嬉しい。俺が作ったわけでもないのに」




「祥太郎じゃん! またプリン食べてるし!」

 プリンとミックスジュースを楽しんでいると、先輩が女性に声をかけられた。
 馴れ馴れしく彼の名前を呼ぶその人に、緊張してしまう。

 この女の人は誰……? クラスメイト?
 またプリン食べてるってどういうこと? ここで一緒に食べたことがあるの?

 思わずスプーンを置くと、その音に気付いた先輩が僕のほうを見た。

「こいつはクラスメイト。俺を迎えに来たときに見たことない?」
「あのさあ、祥太郎。見たことないかって聞かれたら、見たことないって言えないよね? 何であんたはそんなふうに質問しちゃうの」

 バカじゃん! と笑いながら、彼女は先輩の頭をつついた。
 その距離の近さに、もやもやが募る。
 せっかく、さっきまで楽しんでいたのに。

 はは、と何とか笑ってみせ、誤魔化すようにミックスジュースを飲んだけれど、おいしかったはずのジュースも味を感じられない。

 目頭が熱くなってくる。

 これから先輩が大学生になってどこかに行ってしまったら、こんなこと日常茶飯事なんだろうな。
 今も僕が知らないだけで、これくらいの距離の近さの女子は、同じ教室にたくさんいるはずだし。

 僕は先輩にとってただの後輩、もしくはぬいぐるみ的なそんな役割。弟だってあり得る。
 だからこの人の距離の近さと僕のは全然違う。 
 どうせならこの人みたいに先輩と知り合って、関係を築きたかった。
 
「先輩……」

 無意識のうちに、先輩の服の裾を掴んでいたようでそれに気付いた先輩が、「ごめんごめん」と僕の頭を撫でた。

「今ね、大生とデート中なの。また学校で」
「あっ、そうだったん? ごめんね。お邪魔しました! また学校でね~」

 僕のせいでふたりの会話が終わり、その人はすぐに帰って行った。
 ひとりにしてごめんねと、先輩が謝る。

「僕のほうこそ、会話の邪魔してごめんなさい」
「いや、全然。せっかくふたりでいるのに、知らないやつと話してたら嫌だよな」

 どこまでも優しい先輩に涙が出そうになる。

 これまであまり考えていなかったけれど、大学生になったら部活動を言い訳に彼女を作らないなんてこともなくなるだろうから、先輩に彼女ができるのは時間の問題かもしれない。
 そうしたら、僕との時間なんてすぐに忘れられて、今日みたいに久しぶりに会えたことを喜ばれることもなくなるんだろうな。

 ……待って。そういえば先輩の志望校ってどこだ?
 何も言われなかったから、てっきり県内の大学だと思っていたけれど、そうじゃない可能性だってあるはずだ。

 さっきまで、あの女子の先輩とここでプリンを食べたことがあるのかを気にしていたくせに、今はもう、先輩の志望校で頭がいっぱいになってしまう。

「……先輩」
「どうした?」
「先輩の志望校って、どこなんですか? 今さらだけど、聞いてなかったなって」
「……あー、」

 僕を見つめる瞳が寂しげで、眉も垂らした先輩を見ていると、急に吐きそうになった。
 すぐに答えてくれない間も怖い。

「……県だよ」

 せっかく教えてくれたのに、意識がぼんやりとしてちゃんと聞こえなかった。
 ……いや、聞こえてはいて、耳に残ってはいるけれど、それを受け止めたくない、が正しいのかもしれない。

 少なくとも、新幹線や飛行機が必要だし、それでもわりと時間がかかってしまう。
 毎月のお小遣いから貯めたとして、僕は先輩にどのくらいの頻度で会に行けるのだろうか。

 そもそも、会いに行ける関係性のままでいられるのだろうか。僕に会う時間を作ってくれるのだろうか。

「大生? 大丈夫?」

 店を出ても、頭が真っ白でぼんやりとしたままの僕に、先輩が優しく呼びかける。
 かろうじて頷くことはできたけれど、足取りが重く、呼吸も苦しい。

 そんな僕を見て、先輩が「俺と離れるのが寂しいの?」と尋ねた。

 離れる、というその言葉に、一気に現実感が押し寄せ、気付けばボロボロと涙が溢れていた。

「大生……?」
「先輩が、何も言わな、いか、ら、僕、離れる、って、思っ、てなく、て……」

 先輩からしたらただの後輩が、こんなに泣くなんて思っていなかっただろう。
 引かれてしまったかもしれない。

 それでも自分ではどうすることもできずに、ただただ涙が溢れてくる。

「大生、こっち来て」

 先輩が僕の手を掴み、歩き出した。大泣きしている僕に配慮しながら、ゆっくりと進んでくれる。
 しばらくすると、人がいない公園に着き、遊具の後ろへと連れて行かれた。

 こんなところで何を、と思ったときには、先輩に強く抱きしめられ、その瞬間意識が今に引き戻される。
 図書館前で抱きしめられたときとはまた違った感覚があって、先輩もふざけてしているようには思えなかった。

 泣いている僕への同情とも違う。じゃあ何かと聞かれたらうまく言語化できないけれど、これまでの触れ方とは別物だった。

「大生、お前、なんでそんなに可愛いの……?」

 勘違いだろうか。指先から先輩の気持ちが伝わってくるよう。
 こんなの、まるで僕のことが大切でたまらないみたいだ。
 ……ねえ、先輩。どうして?

「せ、んぱ……んっ、」

 抱きしめられて力が抜けた僕が先輩の服を掴んだとき、先輩の顔が近づいてきたと思ったら、そのまま唇を奪われた。

 以前に、頬や鼻先に触れたあの柔らかい唇が、今度は僕のに重ねられている。
 すぐに離れたけれど、拒否をしない僕を見て、先輩はまたキスをした。

「待っ……て、」
「無理」

 角度を変え、何度も重ねられるキスに、いよいよ立っていられなくなり、地面に座り込んでしまう。
 先輩はそんな僕の正面に膝をついて座り、再び顔を近づけた。

 後ろにある木に背中がぶつかって少し痛いけれど、支えになってくれている。僕は背中を預けた。

「大生」
「……先輩、なんで?」

 お互いの荒い呼吸音が耳に響く。
 それがまた僕を興奮させた。

「何でだろうね」

 はっきりと言わない先輩の首に腕を回し、視線を絡める。

「言わないのズルいです……」

 これだけしておいて、言ってくれないの。
 だったら僕も何も言えないままだ。

「ズルいと、嫌だ?」

 僕を覗き込む先輩の顔が熱っている。
 僕で興奮してくれているみたい……。

 どうせ先輩と離れてしまうのなら、何も言わずに、このことを思い出としてとっておくほうが良いのかもしれない。
 そうしたら、先輩も僕のことを好きだったのかもなんて、そんな幸せな感覚として取っておくのも自由だもんね。
 
 それでも……。

「嫌じゃないけど……、でも……」
「でも?」

 回した腕をぐっと引き寄せ、僕から先輩へとキスをした。
 散々しておいて、僕からされるとは思っていなかったようで、先輩が目を見開く。
 その顔があまりにも可愛くて、僕はもっと大胆な気持ちになった。

「もっと、してほしい……」
「ああもう、本当、……煽んなって」
「んっ……はあっ、」

 誰が来るかも分からない公園で、僕たちはその後も何度も唇を重ね合った。



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