綴った言葉の先で、キミとのこれからを。

小湊ゆうも

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大好きなあなたへ。どうしたらこの気持ちを受け取ってくれますか。

壊れた関係

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 翌日の先生の授業は、俺がまともに前を向けなかったのもあるけれど、先生も一度もこちらを見なかった。
 今日は当てられるかもしれないと構える必要もないくらい、俺に対してだけ「無」だったように感じた。
 
「今日さ、全然こっち見ないのな? 当てられる心配がなくてラッキーじゃん」

 何も知らない大真が俺に嬉しそうに話しかけてきたけれど、それにもまともな反応ができなかった。

「はあ……」

 これまで楽しかった授業が1番つらいものになり、今日は板書すらしなかった。もう頑張る意味がない。
 壊したのは俺だし、自業自得なのに。



「先生……!」

 授業終わりに慌てて追いかけると、複数の女子に囲まれていて、俺には気づかないようだった。
 少し離れたところから女子と先生を見つめる。

「先生、目が腫れてない? 泣いたあ? 失恋したの?」

 笑いながらそう聞く女子に、「失恋ではないけど、悲しいことはあったかな」と答える姿を見ていたら、胸が苦しくなった。

 泣いたことを否定しなかったから、それは事実なんだろう。俺が泣かせてしまったんだ。
 
「先生、どんまいじゃん」
「ウチらが話聞くよ」
「先生にも手紙を書いてあげるね。だから元気だしなよ」

 女子たちさ、励ますように先生の背中をぽんぽんと叩き、それから教室へと戻った。
 他にもちらほら廊下に出ている生徒がいたけれど、先生はすぐに俺に気づくと、顔をこわばらせ、背中を向けた。

「先生!」

 もう、あっちゃんとは呼ばない。小走りで追いつくと、「廊下は走らないように」と淡々と注意された。

「先生、ごめん。本当にごめん」
「その話、ここでしないでもらえるかな」
「でもこうでもしないと話せないだろ」
「そもそも、俺が君と話したいと思う?」

 突き放すような言葉を俺にかけながら、先生の身体は震えていた。

「俺のこと、怖い……?」
「……うん」
「そっか、そうだよね。……勝手なことして、怖がらせてごめんなさい」

 頭を下げた俺に、それ以上何も言うことはなく、先生は背を向けて歩いて行った。


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