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7下 王宮パーティー
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今日は、ついに王宮のパーティー当日だ。
兄様と婚約を結んだあの日、家に帰ってお父様に報告すると――体の水分がなくなるんじゃないかってくらい号泣して喜んでくれた。
それから今日まで、2人とは朝食と夕食の時しか会えなかった。何やら「作戦」を練る必要があるらしい。
私はといえば、それなりに忙しい毎日を過ごしていた。
(もちろん、昼寝は欠かさず!)
まずは専属執事セドリックによるスパルタ・マナーレッスン。
貴族社会でやっていけるか不安で、私も必死に食らいついた。
セドリックは“飴と鞭”の使い分けが見事で、レッスン中は泣きそうになるほど厳しいけど――終わったあとのご褒美スイーツと、彼の淹れる紅茶は格別だった。
そして、一番きつかったのがドレス選び。
その日は父様と兄様、使用人全員、なぜかセオドア伯爵と双子まで集まって、“ドレス会議”が行われた。
「こっちだ!」「いやこちらが!」と、私を着せ替え人形にして議論が白熱。
最終的に、私が選ぶことになって――激戦を勝ち抜いたのは、セドリック提案のドレスだった。
それは、クリーム色に淡い金糸の刺繍が散りばめられた一着。
胸元から腰にかけて繊細なレースが重なり、裾はふんわりと広がる。
光を受けるたびに、リボンとレースが桃色に透けるように輝いて――控えめだけど、確かに“特別”を感じるドレスだった。
推しドレスが選ばれなかった面々は最初こそ悔しそうにしていたけど、私がそのドレスを着た姿を想像した瞬間――全員、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしていた。
◇
数々の試練を乗り越えて迎えた今日!
私は朝早く起こされ、セドリック主導でぴっかぴかに磨き上げられた。
髪は緩く巻かれ、耳の後ろに編み込みを一本。小花のピンと小さなリボンがところどころに飾られ、頬には淡いチーク、唇には桃色の艶。
全体は派手すぎず、柔らかく上品な印象だった。
「やりきった……我が人生に悔いなし」
「天使!?妖精!?女神!?」
「今夜の主役はお嬢様で決まりだ!」
「目が幸せ……」
「求婚者が絶えませんね…」
みんなのテンションがすごい。
「みんな、こんなに綺麗にしてくれてありがとう!なんだか生まれ変わった気分! 素敵な格好に恥じないように頑張ってきます!」
「「「「「お嬢様……尊い!!!」」」」」
「セドリック!」
「お嬢様、私……厳しくしてしまいましたが、嫌われてはいませんか?」
「嫌うなんてあるわけないよ。私のために丁寧に教えてくれてありがとう!」
「お嬢様……!では、これからも最高の淑女になれるよう、全力でサポートいたします!」
「お、お手柔らかに……!」
◇
部屋がノックされる。お父様の声だ。
「フィオナ、準備はできたか?」
「はい!」
「入るぞー」
扉が開くと――お父様と兄様が固まった。
もう恒例の“フレーメン反応”である。
「ゔっ……ゔん!」(セドリックの咳払い)
「フィオナ……あまりの美しさに言葉を失ってしまったよ……!我が娘に出会えた奇跡に感謝を……!!」
「フィオナ……君は幸福を運ぶ妖精だったのかい?」(違います)
父様も兄様も、完全に親バカ全開である。
しかも今日は、2人とも眩しすぎるほどの美貌で。いい香りまでして……反則。
こうして私たちは、屋敷のみんなに挨拶をして馬車に乗り込んだ。
◆
秋の終わり。澄んだ空気と色づいた並木道。豪華な馬車が石畳を進むたび、蹄の音が王都の静けさを割いた。遠くに見える白亜の塔が、夕陽を浴びて金色に溶けていく。
「フィオナ、初めての王宮だね」
「はい……でも、緊張より楽しみです!」
兄様の腕の中で少し安心しながら、胸の奥がわくわくと高鳴る。
◇
会場に入ると、ザワついていた空気が一瞬で静まり返った。
私、何かした?と不安になって兄様を見上げると、兄様は優しく微笑んでくれた。
その瞬間――あちこちから黄色い悲鳴が。
……うん。兄様、罪だと思う。
王様と四人の王子が入場し、挨拶を終えると、私たちは招待主である第三王子・エドワード殿下のもとへ向かった。
「アルフォンス殿下、ラファエル殿下、エドワード殿下、オリヴィエ殿下――お久しぶりでございますフェルモント家当主のアーサー・フェルモントです。」
「フェルモント家長男、レオンハルトです」
「同じく長女のフィオナです」
「そんなに硬くならずに。今日は楽しんでくれ」
挨拶を終えた父様は王の元へ呼ばれ、私と兄様が残る。
(アーサーは王様…その為諸々の貴族にフィオナに変な虫がつかないよう暗躍しに行った。)
顔を上げると、王子たちが――固まっていた。
……またフレーメン反応。なんなのこれ。私臭いとかじゃないよね??
「フィオナ嬢、今日も一段と美しいね。会場中が君に夢中だよ。勿論僕も…ね?」
「ありがとうございます」
「殿下、ぼ!く!の!婚約者の前で軽率な発言はお控えください」
「ははは、事実を言っただけだよ?それにしても…レオ、フィオナの前と普段の態度違いすぎじゃないか?」
「うるせぇですよ」「兄様!不敬ですよ!」
「…」
兄様と王子たちのやり取りは恒例の儀式なのかもしれない(?)
「それより、私の兄弟を紹介しよう。ほら!にいさん達!オリー!戻ってこい!」
「「「はっ!!!」」」
王子たちがフレーメンの世界から帰ってきて、次々と自己紹介を始める。
「第一王子、アルフォンス・ヴェルデンだ。よろしくな。ちなみに恋人も婚約者もいない!」
「にいさん、抜け駆けとかずるいよぉ…第二王子、ラファエルだよぉ~よろしくねぇ、僕も今はフリーだよぉ!」
「第四王子……オリヴィエ。フリー……」
「ふふっ、オリーは人見知りでね。フィオナ嬢と同い年なんだ、仲良くしてやってくれ」
一度に4人の王子と対面して私は目を回しそうだった。深呼吸して、精一杯の笑顔で挨拶をする。貴族スマイル、貴族スマイル、貴族スマイル…
「お、お会いできて光栄です……!」
瞬間、王子たちのテンションが爆上がりした。
「よかったらテラスで一緒に星を見ない?」
「僕と散歩はどうかなぁ?フィオナちゃんが喜びそうなお花沢山あるんだぁ」
「王宮のお菓子も食べてみてほしい、意見を聞きたいな」
「僕……話したい」
混乱する私。静かに火を噴く兄様。
「僕の婚約者だ。……誰も手を出すな」
王子たちは笑って受け流す。
「ずるいぞ、レオンハルト」
「そうだよぉ、フィオナちゃんが可愛すぎるんだもん。出会っちゃったらもう他の女の子じゃ満足できないよぉ…」
「だまれ変態おっさん共!」
「ぐはっ!」
「なんだよぉ~、兄さんはおっさんだけどぉ「ぐはっ!ラフィ!!」僕は1個しか違わないじゃん「俺も2個だ!」」
「レオ…天使を人間界に連れてきた時点で君の負けなんだよ」
「ぐっはっっ!」
兄様と王子たちが仲良く話しているのを横目に(バチバチに殺りあっています。)こそこそオリヴィエが近づいてきて話しかけてきた。……デジャヴかな?双子の弟リアムもこんな感じだったな。
「ねぇ、フィオナ嬢……学院に通う?」
「学院?うーん、まだわからないです。殿下は?」
「……オリーって呼んで。敬語いらない」
「オリー様?」
「……」
「オ、オリー?」
ぱぁっと笑うオリー…かわいい。
「僕はなんで呼ぼうかな…」
「だいたいフィオナ、フィオナちゃん…かなぁ、あっ!フィーちゃんって呼ぶ人もいます!」
「ふーん…だれ?」
「グレイス家の双子の兄ルークです」
「あー、あいつね…わかった…」
「?」
「僕はフィーって呼ぶ」
「わかりました!オリー!」
「フィー!」
「「「あ!オリー抜け駆けだ!ずるい!!」」」
こうして、王子全員に“フィー”呼びされることになった。
そして私もそれぞれを――アル、ラフィ、エディ、オリーと呼ぶことに。
そらから、王子達とテラスで星を見て、庭の花を見て、お菓子を食べて、いっぱい話して、なんだかんだ楽しんでいたら、お父様が帰ってきて、子供は寝る時間だからって会場中で1番早く帰ることになった。…女の子のお友達欲しかったなぁ…あ!学院に行ったらできるかもしれない。帰ったら聞いてみよう。
こうして、フィオナの貴族社会デビューは幕を閉じたのだった。
まだ、日も落ちていなかった…
ーーーーーーーーーーーーーーー
王子達の性格です。
アルフォンス・アル(17)
ー脳筋、真面目
ラファエル・ラフィ(16)
ー魔性の遊び人
エドワード・エディ(15)
ー腹黒、お茶目
オリヴィエ・オリー(9)
ー無口でピュアな末っ子(あざとい)
王位はエドワードが継ぐ予定になっています。
キャラが増えたので、双子とキャラが混じらないように頑張ります。
次回からは学院編をお送りします。多分
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兄様と婚約を結んだあの日、家に帰ってお父様に報告すると――体の水分がなくなるんじゃないかってくらい号泣して喜んでくれた。
それから今日まで、2人とは朝食と夕食の時しか会えなかった。何やら「作戦」を練る必要があるらしい。
私はといえば、それなりに忙しい毎日を過ごしていた。
(もちろん、昼寝は欠かさず!)
まずは専属執事セドリックによるスパルタ・マナーレッスン。
貴族社会でやっていけるか不安で、私も必死に食らいついた。
セドリックは“飴と鞭”の使い分けが見事で、レッスン中は泣きそうになるほど厳しいけど――終わったあとのご褒美スイーツと、彼の淹れる紅茶は格別だった。
そして、一番きつかったのがドレス選び。
その日は父様と兄様、使用人全員、なぜかセオドア伯爵と双子まで集まって、“ドレス会議”が行われた。
「こっちだ!」「いやこちらが!」と、私を着せ替え人形にして議論が白熱。
最終的に、私が選ぶことになって――激戦を勝ち抜いたのは、セドリック提案のドレスだった。
それは、クリーム色に淡い金糸の刺繍が散りばめられた一着。
胸元から腰にかけて繊細なレースが重なり、裾はふんわりと広がる。
光を受けるたびに、リボンとレースが桃色に透けるように輝いて――控えめだけど、確かに“特別”を感じるドレスだった。
推しドレスが選ばれなかった面々は最初こそ悔しそうにしていたけど、私がそのドレスを着た姿を想像した瞬間――全員、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしていた。
◇
数々の試練を乗り越えて迎えた今日!
私は朝早く起こされ、セドリック主導でぴっかぴかに磨き上げられた。
髪は緩く巻かれ、耳の後ろに編み込みを一本。小花のピンと小さなリボンがところどころに飾られ、頬には淡いチーク、唇には桃色の艶。
全体は派手すぎず、柔らかく上品な印象だった。
「やりきった……我が人生に悔いなし」
「天使!?妖精!?女神!?」
「今夜の主役はお嬢様で決まりだ!」
「目が幸せ……」
「求婚者が絶えませんね…」
みんなのテンションがすごい。
「みんな、こんなに綺麗にしてくれてありがとう!なんだか生まれ変わった気分! 素敵な格好に恥じないように頑張ってきます!」
「「「「「お嬢様……尊い!!!」」」」」
「セドリック!」
「お嬢様、私……厳しくしてしまいましたが、嫌われてはいませんか?」
「嫌うなんてあるわけないよ。私のために丁寧に教えてくれてありがとう!」
「お嬢様……!では、これからも最高の淑女になれるよう、全力でサポートいたします!」
「お、お手柔らかに……!」
◇
部屋がノックされる。お父様の声だ。
「フィオナ、準備はできたか?」
「はい!」
「入るぞー」
扉が開くと――お父様と兄様が固まった。
もう恒例の“フレーメン反応”である。
「ゔっ……ゔん!」(セドリックの咳払い)
「フィオナ……あまりの美しさに言葉を失ってしまったよ……!我が娘に出会えた奇跡に感謝を……!!」
「フィオナ……君は幸福を運ぶ妖精だったのかい?」(違います)
父様も兄様も、完全に親バカ全開である。
しかも今日は、2人とも眩しすぎるほどの美貌で。いい香りまでして……反則。
こうして私たちは、屋敷のみんなに挨拶をして馬車に乗り込んだ。
◆
秋の終わり。澄んだ空気と色づいた並木道。豪華な馬車が石畳を進むたび、蹄の音が王都の静けさを割いた。遠くに見える白亜の塔が、夕陽を浴びて金色に溶けていく。
「フィオナ、初めての王宮だね」
「はい……でも、緊張より楽しみです!」
兄様の腕の中で少し安心しながら、胸の奥がわくわくと高鳴る。
◇
会場に入ると、ザワついていた空気が一瞬で静まり返った。
私、何かした?と不安になって兄様を見上げると、兄様は優しく微笑んでくれた。
その瞬間――あちこちから黄色い悲鳴が。
……うん。兄様、罪だと思う。
王様と四人の王子が入場し、挨拶を終えると、私たちは招待主である第三王子・エドワード殿下のもとへ向かった。
「アルフォンス殿下、ラファエル殿下、エドワード殿下、オリヴィエ殿下――お久しぶりでございますフェルモント家当主のアーサー・フェルモントです。」
「フェルモント家長男、レオンハルトです」
「同じく長女のフィオナです」
「そんなに硬くならずに。今日は楽しんでくれ」
挨拶を終えた父様は王の元へ呼ばれ、私と兄様が残る。
(アーサーは王様…その為諸々の貴族にフィオナに変な虫がつかないよう暗躍しに行った。)
顔を上げると、王子たちが――固まっていた。
……またフレーメン反応。なんなのこれ。私臭いとかじゃないよね??
「フィオナ嬢、今日も一段と美しいね。会場中が君に夢中だよ。勿論僕も…ね?」
「ありがとうございます」
「殿下、ぼ!く!の!婚約者の前で軽率な発言はお控えください」
「ははは、事実を言っただけだよ?それにしても…レオ、フィオナの前と普段の態度違いすぎじゃないか?」
「うるせぇですよ」「兄様!不敬ですよ!」
「…」
兄様と王子たちのやり取りは恒例の儀式なのかもしれない(?)
「それより、私の兄弟を紹介しよう。ほら!にいさん達!オリー!戻ってこい!」
「「「はっ!!!」」」
王子たちがフレーメンの世界から帰ってきて、次々と自己紹介を始める。
「第一王子、アルフォンス・ヴェルデンだ。よろしくな。ちなみに恋人も婚約者もいない!」
「にいさん、抜け駆けとかずるいよぉ…第二王子、ラファエルだよぉ~よろしくねぇ、僕も今はフリーだよぉ!」
「第四王子……オリヴィエ。フリー……」
「ふふっ、オリーは人見知りでね。フィオナ嬢と同い年なんだ、仲良くしてやってくれ」
一度に4人の王子と対面して私は目を回しそうだった。深呼吸して、精一杯の笑顔で挨拶をする。貴族スマイル、貴族スマイル、貴族スマイル…
「お、お会いできて光栄です……!」
瞬間、王子たちのテンションが爆上がりした。
「よかったらテラスで一緒に星を見ない?」
「僕と散歩はどうかなぁ?フィオナちゃんが喜びそうなお花沢山あるんだぁ」
「王宮のお菓子も食べてみてほしい、意見を聞きたいな」
「僕……話したい」
混乱する私。静かに火を噴く兄様。
「僕の婚約者だ。……誰も手を出すな」
王子たちは笑って受け流す。
「ずるいぞ、レオンハルト」
「そうだよぉ、フィオナちゃんが可愛すぎるんだもん。出会っちゃったらもう他の女の子じゃ満足できないよぉ…」
「だまれ変態おっさん共!」
「ぐはっ!」
「なんだよぉ~、兄さんはおっさんだけどぉ「ぐはっ!ラフィ!!」僕は1個しか違わないじゃん「俺も2個だ!」」
「レオ…天使を人間界に連れてきた時点で君の負けなんだよ」
「ぐっはっっ!」
兄様と王子たちが仲良く話しているのを横目に(バチバチに殺りあっています。)こそこそオリヴィエが近づいてきて話しかけてきた。……デジャヴかな?双子の弟リアムもこんな感じだったな。
「ねぇ、フィオナ嬢……学院に通う?」
「学院?うーん、まだわからないです。殿下は?」
「……オリーって呼んで。敬語いらない」
「オリー様?」
「……」
「オ、オリー?」
ぱぁっと笑うオリー…かわいい。
「僕はなんで呼ぼうかな…」
「だいたいフィオナ、フィオナちゃん…かなぁ、あっ!フィーちゃんって呼ぶ人もいます!」
「ふーん…だれ?」
「グレイス家の双子の兄ルークです」
「あー、あいつね…わかった…」
「?」
「僕はフィーって呼ぶ」
「わかりました!オリー!」
「フィー!」
「「「あ!オリー抜け駆けだ!ずるい!!」」」
こうして、王子全員に“フィー”呼びされることになった。
そして私もそれぞれを――アル、ラフィ、エディ、オリーと呼ぶことに。
そらから、王子達とテラスで星を見て、庭の花を見て、お菓子を食べて、いっぱい話して、なんだかんだ楽しんでいたら、お父様が帰ってきて、子供は寝る時間だからって会場中で1番早く帰ることになった。…女の子のお友達欲しかったなぁ…あ!学院に行ったらできるかもしれない。帰ったら聞いてみよう。
こうして、フィオナの貴族社会デビューは幕を閉じたのだった。
まだ、日も落ちていなかった…
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王子達の性格です。
アルフォンス・アル(17)
ー脳筋、真面目
ラファエル・ラフィ(16)
ー魔性の遊び人
エドワード・エディ(15)
ー腹黒、お茶目
オリヴィエ・オリー(9)
ー無口でピュアな末っ子(あざとい)
王位はエドワードが継ぐ予定になっています。
キャラが増えたので、双子とキャラが混じらないように頑張ります。
次回からは学院編をお送りします。多分
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