3 / 6
第3話 辺境への旅立ち
しおりを挟む
雪解け前の曇り空の下、レティシアはわずかな荷物を抱えて王都を離れた。
馬車の車輪が石畳を転がる音が、彼女にとっての別れの音楽のように響く。
アランの冷たい声も、父の怒号も、もう耳には残っていなかった。ただ、胸の奥にぽっかりと空いた穴が、風のようにひゅうひゅうと鳴いていた。
王都の門を抜けたとき、ようやく深く息を吸えるようになった。
冷たい冬の空気が肺に染みる。けれど痛くなかった。
ずっと息を詰めて生きてきたのだ。息苦しかった日々を思えば、これがむしろ心地よい。
「これで本当に、全部終わりね。」
そうつぶやいた声は、誰に聞かせるでもなく、あまりに静かだった。
彼女が向かうのは、王国北部――雪深く人の通りも少ない辺境ダルスト村。
そこは、亡き祖母が若い頃に一時期暮らしたことのある村だと記録で読んだことがある。領地の端にあるため、貴族の目も届かない。誰も彼女を“伯爵令嬢”とは知らない。
それこそが、レティシアにとって何よりの救いだった。
旅は想像以上に過酷だった。
王都を出て一日半ほど経つと、雪が道を覆い始め、馬車の車輪は泥に取られて進みにくくなった。宿場町も人がまばらで、食堂に入っても視線が冷たい。
見慣れない金髪の女が一人で旅をしていれば、それだけで好奇の目にさらされる。
「奥さん、こんな雪の中どこへ行かれるんです?」
「辺境の村に。……働かせてくださるところを探して。」
その答えに、宿の男は不思議そうな顔をした。
「変わってますな」と笑われても気にしなかった。これまで“誰かの妻”や“令嬢”である以外の自分など考えたことがなかったが、今は違う。肩書きのない自分を、見つけてみたかった。
二度ほど馬車を乗り継ぎ、村が見えてきたのは三日目の午後だった。
雪原の中にぽつりと立つ教会の尖塔が見え、煙突から炊事の煙が立ち上っている。家々は木造で、屋根には雪が重たく積もっている。
すれ違った農夫が目礼してくれた。
それだけで、心がじんわりと温まる。
宿を探して歩いていた時、途中で足を滑らせて転んでしまった。膝に痛みが走り、スカートの裾は泥で汚れた。
それでも、泣きたくなかった。今さら、少しくらい汚れたくらいで何だろう。
立ち上がろうとするが、荷物が思いのほか重く、上手く起き上がれない。
「大丈夫か?」
低く、しかし通る声が背後から響いた。
振り向けば、黒いマントを羽織った男が立っていた。
鋭い目をした大柄な人。雪の中でも、その存在感は強く際立っていた。
「ええ、その……ありがとうございます。」
手を差し出され、戸惑いながらも掴む。大きく温かい手だった。力を借りて立ち上がると、男は黙って荷物を拾い上げてくれた。
「村まで行くのか。」
「はい。宿を探しているんです。」
「なら、南側の道を行け。森沿いを抜けたところにある“風見亭”なら、泊めてくれるだろう。」
「あ……ありがとうございます。」
男はそれだけ言うと、踵を返して去って行った。
雪の中を歩く背中が、やけに印象に残る。彼の背中に重ねて、遠い昔――まだ婚約していた頃のアランの後ろ姿を一瞬、思い出してしまった。
胸の奥がちくりと痛い。慌てて首を振った。
風見亭。
言われた通りの場所へ向かうと、丸太作りの温かそうな宿が見えてきた。扉を開けると、香ばしいスープの匂いと暖炉の火が出迎えてくれる。
中では女将らしき中年の女性が帳簿をつけており、レティシアを見るなり目を丸くした。
「まあまあ、珍しいね。お嬢さん、一人旅かい?」
「はい。こちらで働かせていただける場所を探しているのですが……」
「ふうん。そんな綺麗な身なりなのに、奉公に? 大丈夫かい、寒いよ?」
「がんばります。」
女将はしばらく彼女を見つめていたが、やがて肩をすくめ、笑った。
「まっすぐな目をしてるね。気に入ったよ。手が足りてなかったところだし、一晩泊めてやるから明日から働いてごらん。」
「ありがとうございます……!」
部屋をあてがわれ、簡単な夕食をもらった。湯気の立つシチューが染み渡る。
王都にいた頃は、器に盛られる料理の美しさばかり気にしていた。けれど今は違う。
あたたかい。それだけで涙が出そうになるほど、美味しかった。
夜。外は吹雪になっていた。
窓の外を見つめながら、レティシアは少しだけ震える肩を抱いた。
明日からの生活が、不安よりもわくわくに近い感情を与えてくれる。新しい自分が始まるのだと思える。
「……やり直そう。ここで。」
眠る前に小さく誓ったその夜、夢の中で彼女は昔の自分を見た。
華やかなドレス、優雅な微笑み、社交の渦の中で誰にも弱さを見せられなかった頃。
――その幻影が消えると同時に、ふいに風が吹いた。どこからか、朝の光が射してきた。
翌朝、宿の台所で手際よく皿を洗っていると、裏口から昨日の男――あの黒いマントの人物が入ってきた。
驚いて目を見開くと、女将がすかさず紹介する。
「あら、ちょうどよかった。エドガー、こっちは昨日雇った新入りだよ。レティシアって言うんだ。働き者で、助かってる。」
「そうか。」
短く答えるその声で、ようやく名前を知る。エドガー。
昨日の冷たい印象通りだが、どこか誠実さを感じる声。
レティシアは慌ててお辞儀をした。
「昨日はありがとうございました。教えていただけなければ、宿を見つけられませんでした。」
「……礼は要らん。」
ぶっきらぼうに言い、彼は長靴の雪を払って中へ入る。
暖炉のそばに腰を下ろす背中はやはり大きく、存在感があった。女将が笑いながら言う。
「この人、無口だけど悪いやつじゃないよ。村の守り役をしててね、皆には頼りにされてるんだ。」
「守り役、ですか。」
「そう。昔は辺境騎士団のひとりだったって噂だよ。いまは村を見回って護ってる。ま、本人は何も話さないけどね。」
エドガーはその言葉に何も言わず、淡々とスープを口に運んでいた。彼の沈黙には、重く深い何かがあるように思えた。
けれどその日の夕方、レティシアはそんな印象を塗り替える出来事を目にすることになる。
夕刻。村の少年が氷の張った川辺で転んだと騒ぎになり、皆が慌てて駆けつけた。
川の流れに半ば沈みかけた少年を、迷わず飛び込んで救い上げたのがエドガーだった。
濡れたまま少年を抱えて岸に上がるその姿に、村人たちは口を揃えて安堵の声を上げた。
「さすがエドガーさんだ!」
「無茶するなって言ったのに!」
エドガーは何も答えず、少年の肩を軽く叩いただけだった。
レティシアはその様子を遠くから見つめていた。
冷たい印象の裏に、熱く誠実な心を持つ人なのだと思った。
そして初めて、ほんの少し――心の奥に温かい光が灯った気がした。
自分も、こうやって誰かの役に立てる人になりたい。
そう思いながら、雪の降る空を見上げた。白い粒が頬に触れ、溶けていく。
あの日感じた絶望が、少しだけ遠くに霞んでいくようだった。
見知らぬ地で出会った無愛想な騎士――彼との出会いが、やがて彼女の運命を変えていく。
だがその時、レティシアはまだ知らなかった。
この地で始まった静かな日々が、甘く激しい恋に繋がっていくことを。
続く
馬車の車輪が石畳を転がる音が、彼女にとっての別れの音楽のように響く。
アランの冷たい声も、父の怒号も、もう耳には残っていなかった。ただ、胸の奥にぽっかりと空いた穴が、風のようにひゅうひゅうと鳴いていた。
王都の門を抜けたとき、ようやく深く息を吸えるようになった。
冷たい冬の空気が肺に染みる。けれど痛くなかった。
ずっと息を詰めて生きてきたのだ。息苦しかった日々を思えば、これがむしろ心地よい。
「これで本当に、全部終わりね。」
そうつぶやいた声は、誰に聞かせるでもなく、あまりに静かだった。
彼女が向かうのは、王国北部――雪深く人の通りも少ない辺境ダルスト村。
そこは、亡き祖母が若い頃に一時期暮らしたことのある村だと記録で読んだことがある。領地の端にあるため、貴族の目も届かない。誰も彼女を“伯爵令嬢”とは知らない。
それこそが、レティシアにとって何よりの救いだった。
旅は想像以上に過酷だった。
王都を出て一日半ほど経つと、雪が道を覆い始め、馬車の車輪は泥に取られて進みにくくなった。宿場町も人がまばらで、食堂に入っても視線が冷たい。
見慣れない金髪の女が一人で旅をしていれば、それだけで好奇の目にさらされる。
「奥さん、こんな雪の中どこへ行かれるんです?」
「辺境の村に。……働かせてくださるところを探して。」
その答えに、宿の男は不思議そうな顔をした。
「変わってますな」と笑われても気にしなかった。これまで“誰かの妻”や“令嬢”である以外の自分など考えたことがなかったが、今は違う。肩書きのない自分を、見つけてみたかった。
二度ほど馬車を乗り継ぎ、村が見えてきたのは三日目の午後だった。
雪原の中にぽつりと立つ教会の尖塔が見え、煙突から炊事の煙が立ち上っている。家々は木造で、屋根には雪が重たく積もっている。
すれ違った農夫が目礼してくれた。
それだけで、心がじんわりと温まる。
宿を探して歩いていた時、途中で足を滑らせて転んでしまった。膝に痛みが走り、スカートの裾は泥で汚れた。
それでも、泣きたくなかった。今さら、少しくらい汚れたくらいで何だろう。
立ち上がろうとするが、荷物が思いのほか重く、上手く起き上がれない。
「大丈夫か?」
低く、しかし通る声が背後から響いた。
振り向けば、黒いマントを羽織った男が立っていた。
鋭い目をした大柄な人。雪の中でも、その存在感は強く際立っていた。
「ええ、その……ありがとうございます。」
手を差し出され、戸惑いながらも掴む。大きく温かい手だった。力を借りて立ち上がると、男は黙って荷物を拾い上げてくれた。
「村まで行くのか。」
「はい。宿を探しているんです。」
「なら、南側の道を行け。森沿いを抜けたところにある“風見亭”なら、泊めてくれるだろう。」
「あ……ありがとうございます。」
男はそれだけ言うと、踵を返して去って行った。
雪の中を歩く背中が、やけに印象に残る。彼の背中に重ねて、遠い昔――まだ婚約していた頃のアランの後ろ姿を一瞬、思い出してしまった。
胸の奥がちくりと痛い。慌てて首を振った。
風見亭。
言われた通りの場所へ向かうと、丸太作りの温かそうな宿が見えてきた。扉を開けると、香ばしいスープの匂いと暖炉の火が出迎えてくれる。
中では女将らしき中年の女性が帳簿をつけており、レティシアを見るなり目を丸くした。
「まあまあ、珍しいね。お嬢さん、一人旅かい?」
「はい。こちらで働かせていただける場所を探しているのですが……」
「ふうん。そんな綺麗な身なりなのに、奉公に? 大丈夫かい、寒いよ?」
「がんばります。」
女将はしばらく彼女を見つめていたが、やがて肩をすくめ、笑った。
「まっすぐな目をしてるね。気に入ったよ。手が足りてなかったところだし、一晩泊めてやるから明日から働いてごらん。」
「ありがとうございます……!」
部屋をあてがわれ、簡単な夕食をもらった。湯気の立つシチューが染み渡る。
王都にいた頃は、器に盛られる料理の美しさばかり気にしていた。けれど今は違う。
あたたかい。それだけで涙が出そうになるほど、美味しかった。
夜。外は吹雪になっていた。
窓の外を見つめながら、レティシアは少しだけ震える肩を抱いた。
明日からの生活が、不安よりもわくわくに近い感情を与えてくれる。新しい自分が始まるのだと思える。
「……やり直そう。ここで。」
眠る前に小さく誓ったその夜、夢の中で彼女は昔の自分を見た。
華やかなドレス、優雅な微笑み、社交の渦の中で誰にも弱さを見せられなかった頃。
――その幻影が消えると同時に、ふいに風が吹いた。どこからか、朝の光が射してきた。
翌朝、宿の台所で手際よく皿を洗っていると、裏口から昨日の男――あの黒いマントの人物が入ってきた。
驚いて目を見開くと、女将がすかさず紹介する。
「あら、ちょうどよかった。エドガー、こっちは昨日雇った新入りだよ。レティシアって言うんだ。働き者で、助かってる。」
「そうか。」
短く答えるその声で、ようやく名前を知る。エドガー。
昨日の冷たい印象通りだが、どこか誠実さを感じる声。
レティシアは慌ててお辞儀をした。
「昨日はありがとうございました。教えていただけなければ、宿を見つけられませんでした。」
「……礼は要らん。」
ぶっきらぼうに言い、彼は長靴の雪を払って中へ入る。
暖炉のそばに腰を下ろす背中はやはり大きく、存在感があった。女将が笑いながら言う。
「この人、無口だけど悪いやつじゃないよ。村の守り役をしててね、皆には頼りにされてるんだ。」
「守り役、ですか。」
「そう。昔は辺境騎士団のひとりだったって噂だよ。いまは村を見回って護ってる。ま、本人は何も話さないけどね。」
エドガーはその言葉に何も言わず、淡々とスープを口に運んでいた。彼の沈黙には、重く深い何かがあるように思えた。
けれどその日の夕方、レティシアはそんな印象を塗り替える出来事を目にすることになる。
夕刻。村の少年が氷の張った川辺で転んだと騒ぎになり、皆が慌てて駆けつけた。
川の流れに半ば沈みかけた少年を、迷わず飛び込んで救い上げたのがエドガーだった。
濡れたまま少年を抱えて岸に上がるその姿に、村人たちは口を揃えて安堵の声を上げた。
「さすがエドガーさんだ!」
「無茶するなって言ったのに!」
エドガーは何も答えず、少年の肩を軽く叩いただけだった。
レティシアはその様子を遠くから見つめていた。
冷たい印象の裏に、熱く誠実な心を持つ人なのだと思った。
そして初めて、ほんの少し――心の奥に温かい光が灯った気がした。
自分も、こうやって誰かの役に立てる人になりたい。
そう思いながら、雪の降る空を見上げた。白い粒が頬に触れ、溶けていく。
あの日感じた絶望が、少しだけ遠くに霞んでいくようだった。
見知らぬ地で出会った無愛想な騎士――彼との出会いが、やがて彼女の運命を変えていく。
だがその時、レティシアはまだ知らなかった。
この地で始まった静かな日々が、甘く激しい恋に繋がっていくことを。
続く
0
あなたにおすすめの小説
殿下、もう何もかも手遅れです
魚谷
恋愛
偉大なる国王が崩御した。
葬儀の場で、王太子アドルフォスは、父王が病床にいるのを良いことに国を思うがままにしようとする、婚約者である公爵令嬢ロザリンデと、その父である宰相を断罪しようと決意する。
全ては自分が次の王に相応しいことを、その場にいる全ての貴族たちに示すため。
アドルフォスは自分の勝利を信じて疑わなかった。
自分には、麗しい子爵令嬢で、数百年に一度生まれる聖女の力に覚醒したエレインという心強い味方がいるのだから。
勝利は揺るぎないはずだった……そう、アドルフォスの頭の中では。
これはひとつの国の終わりの物語。
★他のサイトにも掲載しております
★13000字程度でサクッとお読み頂けます
王子様への置き手紙
あおた卵
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
不実なあなたに感謝を
黒木メイ
恋愛
王太子妃であるベアトリーチェと踊るのは最初のダンスのみ。落ち人のアンナとは望まれるまま何度も踊るのに。王太子であるマルコが誰に好意を寄せているかははたから見れば一目瞭然だ。けれど、マルコが心から愛しているのはベアトリーチェだけだった。そのことに気づいていながらも受け入れられないベアトリーチェ。そんな時、マルコとアンナがとうとう一線を越えたことを知る。――――不実なあなたを恨んだ回数は数知れず。けれど、今では感謝すらしている。愚かなあなたのおかげで『幸せ』を取り戻すことができたのだから。
※異世界転移をしている登場人物がいますが主人公ではないためタグを外しています。
※曖昧設定。
※一旦完結。
※性描写は匂わせ程度。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載予定。
冷酷王太子に婚約破棄された令嬢は、辺境で出会った隣国の将軍に一途に愛される
usako
恋愛
王太子アルノルトの婚約者として完璧に振る舞い続けた公爵令嬢エリシア。しかし、ある日突然、「心から愛する女性ができた」と婚約を一方的に破棄される。王都で笑われ、侮られ、追い出されるように実家を出たエリシアが辿り着いたのは、魔獣が出没する辺境の砦。
そこで出会ったのは、無骨だが誠実な隣国の将軍ライアンだった。彼の不器用な優しさに触れ、少しずつ心を取り戻すエリシア。
一方、王都では彼女を失った王太子が後悔とともに破滅への道を歩み始める——。
冷遇令嬢が愛を取り戻す「ざまぁ」と「溺愛」の王道ストーリー。
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
貴方の子ではありません
藍田ひびき
恋愛
国で唯一の聖樹の護り手「盟樹者」であるアーサー・レッツェル子爵は、妻のいる身でありながら平民の女性セリーヌへ手を出していた。しかし妻が身籠るとあっさりセリーヌを捨ててしまう。
数年後、次代の盟樹者を見定める儀式が行われることになり、アーサーは意気揚々と息子エリアスを連れて儀式に挑む。しかしエリアスに全く反応しない聖樹にアーサーは焦る。そこへセリーヌが現れて…?
サクッと読める短編です。
※ 他サイトにも投稿しています。
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる