そして俺は召喚士に

ふぃる

文字の大きさ
24 / 231

24話 娯楽の時間④

しおりを挟む
「ほぅ、サモナーか。」
 画面が戻り、ヘルステルが言う。
「魔力体に意識を持たせ形にし、相棒として共に戦う職だ。
 これでいくか?」
>はい
 選択肢ののち、キャラにエフェクトが入る。
 ステータス表示の所に「サモナー」の表記が加わる。


「なるほど、サモナーか。」
 ステータス画面を見たのだろう、キリが反応。
「一応、解説いるか?」
「そうだな、頼む。」
 プレイヤー目線での説明は助かる。が、それ以上にキリが説明したそうな調子だった。
「サモナーは3種の召喚体から1つ召喚して一緒に戦う職だな。
 基本的に召喚体が自立行動するから、始めたてに丁度いい。基本アクションに慣れるのに集中できるしな。
 その上でちゃんと使いこなせれば、十分高い火力も期待できる。その扱いは難しいけど。」
 聞きながらでスキルツリーを見る。
 ウルフ・リザード・バードの3種類の召喚が分岐していて、初期のポイントでどれか1つを取る事ができる。
「これ、取り返しがつかないとかはある?」
「いや、後々振り直しは安価でできるから、好きなのを取るといい。
 けどあえて言うなら…そうだな、リザードだと序盤がさくさく進んで便利だと思う。遠隔攻撃の砲台タイプだ。」
「了解。」
 折角だしと、アドバイス通り「召喚:リザード」にポイントを振る。


「アクションといえば、PV見たんだけどさ。
 実際あんな動きとかできるもんなのか?」
 帰りのバスの中でいくらか見たそのPVでは、プレイヤーキャラが縦横無尽なアクションをしてた。
「んー…見せた方が早いかな。
 ついてきな。」
 キリを追ってフィールドに出る。
 辺りに徘徊する小型モンスター。目星でもあるのか、それらを無視して進むキリを追う。
 やがて、遠目でも分かる大型モンスターの所に着く。
「タゲ貰わないよう、そこで見てな。」
 そう言いキリが仕掛ける。相手はゴリラ系モンスターだ。「ワッサ」という名前が頭上に出ている。いわゆるネームドというやつか。

 モンスターがキリに気付き、威嚇する。
 その隙に既にキリは先手を打ち、瞬間的なステップで接近し横一閃斬り。武器は槍だ。
 そこへワッサが両腕を組み振り下ろす。が、槍でそれを受け流し、キリの攻撃続行だ。
 一薙ぎ入れた後、キリがワッサを足場に三角飛び、同時に武器が切り替わり、斧になっている。
 さらに宙を蹴り跳躍すると共に、振る斧に白い魔力の龍が追従する。
 そのまま斧がワッサの芯を捉え、縦に両断する。
 ワッサがひるみ、その隙に今度はキリが後方跳躍。
 フィニッシュに火球を投げつけ止めを刺し、綺麗に自分の横に着地する。

「この辺じゃ敵が弱くてあんましだが、ざっとこんなもんだ。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

レオナルド先生創世記

山本一義
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...