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68話 かくして大きな捕縛を成した末に②
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特別休暇の日、向かったのは北丘地区。
目的の場所は、そこにある旧防衛団2番隊隊舎、今は牢となってる場所だ。
そこにエクスプローダーが居ると聞いた。事前で話は通してある。
引きずっても仕方ないし、直に確かめる事に決めた。
着いた時には現地も準備が整っていて、すぐに奥へ通される。
防魔ガラス越しに見る、既に待機してた「奴」。
前見た時の格好そのままに、悠然と座っていた。
余裕を取り戻し、服装はおろか仮面までそのままに。
「やぁ、まさかそちらからご指名いただくとは。」
むかつく口調までそのままに、話を切り出される。
「回りくどい事は無しだ、単刀直入に聞こう。
改めてあの時の問いの答えを聞こうか。お前の目的は何だったんだ?」
居直り、エクスプローダーが話を継ぐ。
「君が気にしていた襲撃場所だがね、依頼主に情報を貰ったのだよ。」
「依頼主? どういう事だ?」
「まぁ聞け。
ある日、誘いの話が来たのだよ。雑誌記者をしてたこの私の元にね。
その内容は、予め聞いた地点の中から選んで破壊工作を行う事、そしてそれを記事として取り上げ広く周知させる事。
この街の在り方に飽き飽きしてたところにこの話だ、それに乗らせてもらった訳だよ。」
その間も記者としての活動を継続してたんだとしたら。
「つまりあの記事は自作自演だったわけか。
誰だよ、そんな依頼を振ってきた奴は。」
「そうだな、そいつが所属する組織で言えば、だが。
統治府…シントそのものに、だよ。」
…街に?
「統治府がそんな話を持ち掛けたのか? 英傑を立ち上げながらその裏で?
何故そんな事を?」
「さぁ。その真意まではこの私も知らぬ所。
推測の話だが、シントとしては英傑の立ち上げを盛り上げたい、その為には目立つ悪役も必要、そんなところだったのだろう。」
「…これ、私が聞いて大丈夫な話だったのか…?」
「こうして面会許可が出た事が問題無い証拠だろう。
さて、この私はもう報酬として上層への移住も決まっている。安全圏からじっくり動向を観察させてもらうとするよ。
いい反応も見れたし、君が知りたい事も知れただろう。喧騒から離れるのは少々寂しいが、さらばだ。」
そう言い、一方的に話を切り、奥へと去ろうとする。
「待て! まだ──」
「この私に命令できる立場かな? 『下層のヒーロー』よ。」
目的の場所は、そこにある旧防衛団2番隊隊舎、今は牢となってる場所だ。
そこにエクスプローダーが居ると聞いた。事前で話は通してある。
引きずっても仕方ないし、直に確かめる事に決めた。
着いた時には現地も準備が整っていて、すぐに奥へ通される。
防魔ガラス越しに見る、既に待機してた「奴」。
前見た時の格好そのままに、悠然と座っていた。
余裕を取り戻し、服装はおろか仮面までそのままに。
「やぁ、まさかそちらからご指名いただくとは。」
むかつく口調までそのままに、話を切り出される。
「回りくどい事は無しだ、単刀直入に聞こう。
改めてあの時の問いの答えを聞こうか。お前の目的は何だったんだ?」
居直り、エクスプローダーが話を継ぐ。
「君が気にしていた襲撃場所だがね、依頼主に情報を貰ったのだよ。」
「依頼主? どういう事だ?」
「まぁ聞け。
ある日、誘いの話が来たのだよ。雑誌記者をしてたこの私の元にね。
その内容は、予め聞いた地点の中から選んで破壊工作を行う事、そしてそれを記事として取り上げ広く周知させる事。
この街の在り方に飽き飽きしてたところにこの話だ、それに乗らせてもらった訳だよ。」
その間も記者としての活動を継続してたんだとしたら。
「つまりあの記事は自作自演だったわけか。
誰だよ、そんな依頼を振ってきた奴は。」
「そうだな、そいつが所属する組織で言えば、だが。
統治府…シントそのものに、だよ。」
…街に?
「統治府がそんな話を持ち掛けたのか? 英傑を立ち上げながらその裏で?
何故そんな事を?」
「さぁ。その真意まではこの私も知らぬ所。
推測の話だが、シントとしては英傑の立ち上げを盛り上げたい、その為には目立つ悪役も必要、そんなところだったのだろう。」
「…これ、私が聞いて大丈夫な話だったのか…?」
「こうして面会許可が出た事が問題無い証拠だろう。
さて、この私はもう報酬として上層への移住も決まっている。安全圏からじっくり動向を観察させてもらうとするよ。
いい反応も見れたし、君が知りたい事も知れただろう。喧騒から離れるのは少々寂しいが、さらばだ。」
そう言い、一方的に話を切り、奥へと去ろうとする。
「待て! まだ──」
「この私に命令できる立場かな? 『下層のヒーロー』よ。」
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