73 / 109
73話 幕間:二人の経緯
しおりを挟む
総勢10人の捕縛を終え、引き渡し待ち。
トップチームのリーダーは、引き渡し待機なんて雑務はしない。そんな方針を決められて、向かいの建物の上…「英傑の路」と呼ばれるようになった場所から周囲を見渡す。
監督する側としての役割、そして民衆に対する象徴としての役割。
「ニメねぇおひさ!」
そこに馴染みの声、タァだ。
「おう。元気してたか?」
「うん。でも色々あったんだよ、こっち側も。」
「だろうな。まさかミレースとお前らで新しいチーム立ち上げるなんて。
本部から離れてはいるけど、大体の話は噂で聞いてるよ。戦闘能力だけに依らないチームがテーマなんだって?」
「うん。でもそれだけたと話が通しづらいからって上の判断で、1人戦力として入れる事になったけどね。」
「…結局上の意向が全てか。」
「戦力の人もいい人だからまぁいいんだけどね。お陰でチーム立てれたのもあるし。」
「ところで地図の印が他にも何人分かあったけど、弟たちか?」
「うん。ムゥとスゥと、あと臨時の人ふたり。」
「3人で、うまくいってるのか?」
「うん。でも…なんか結果的にニメねぇだけ外したみたいな形になってごめん。」
「いや、あれも最後に決めたのは私自身だったし。
むしろもっと利用してくれてもいいんだぞ? 『あのダーティ・ホイールの関係者』って売りこめば、それだけで稼ぎも増えるだろ?」
「でも、それだと仕事も増え過ぎちゃうだろ? 今はまだ立場を固めるためにも、今のままがいいよ。」
「…そうか、けど大変そうだな。」
「うん。でも今も『初の情報特化チーム』って売り文句はあるんだし、いつかダーティ・ホイールと並べるといいなって。」
トップチームのリーダーは、引き渡し待機なんて雑務はしない。そんな方針を決められて、向かいの建物の上…「英傑の路」と呼ばれるようになった場所から周囲を見渡す。
監督する側としての役割、そして民衆に対する象徴としての役割。
「ニメねぇおひさ!」
そこに馴染みの声、タァだ。
「おう。元気してたか?」
「うん。でも色々あったんだよ、こっち側も。」
「だろうな。まさかミレースとお前らで新しいチーム立ち上げるなんて。
本部から離れてはいるけど、大体の話は噂で聞いてるよ。戦闘能力だけに依らないチームがテーマなんだって?」
「うん。でもそれだけたと話が通しづらいからって上の判断で、1人戦力として入れる事になったけどね。」
「…結局上の意向が全てか。」
「戦力の人もいい人だからまぁいいんだけどね。お陰でチーム立てれたのもあるし。」
「ところで地図の印が他にも何人分かあったけど、弟たちか?」
「うん。ムゥとスゥと、あと臨時の人ふたり。」
「3人で、うまくいってるのか?」
「うん。でも…なんか結果的にニメねぇだけ外したみたいな形になってごめん。」
「いや、あれも最後に決めたのは私自身だったし。
むしろもっと利用してくれてもいいんだぞ? 『あのダーティ・ホイールの関係者』って売りこめば、それだけで稼ぎも増えるだろ?」
「でも、それだと仕事も増え過ぎちゃうだろ? 今はまだ立場を固めるためにも、今のままがいいよ。」
「…そうか、けど大変そうだな。」
「うん。でも今も『初の情報特化チーム』って売り文句はあるんだし、いつかダーティ・ホイールと並べるといいなって。」
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる