英傑活動の傍らで

ふぃる

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27話 ここが新たなスタート地点⑤

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 そこから更に独りの待ち時間が挟まって。
 自分が呼ばれたのは部屋の中でも最後の方だった。やっぱりシンプルに受付順だったらしい。

 連れてこられた先は、高さも広さもある部屋。置いてある物からして訓練所とかそんなとこか。
 他に3組の戦闘がある脇を通り、通された先に居たのは銀髪のエルフの女だった。


「今回、実戦試験を担当するヴェリダール・ロンドラーレです」
 慣れないシチュエーションで言葉に迷ってた所に、相手の方から流れの切り出し。
「…実戦っつっても、喧嘩のひとつすらした事ないぞ?」
「ほとんどの方はそうでしょうし、即戦力としての実力を問うものではありません。
 名目上は試験と称してますが、戦闘に対する意欲や傾向を見るのが目的、だそうです。」
 釈然としなかったところが、分かったような分からないような。
 そういう荒事に対する力が必要、それは分かる。
 けど、だからといって昨日までごく普通の一般市民だった人に対していきなり「戦ってみろ」という唐突さは分からない。

「武器が必要であれば、あちらから選んでください。」
 と相手が持ってる木刀で指した先には、木刀をはじめとした模造武器の束。
 木刀でも長さの差があったり、さらに長い槍もあったり。斧型のものは、また違う素材で刃が模倣されてる。
 どれを使おうか、少し迷った。けど、思いついたのは別の選択肢。
「武器は要らない、素手で行く。」
 使い勝手が分からない武器なんて、邪魔にしかならなさそうだった。
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