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28話 ここが新たなスタート地点⑥
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格好付けて言ったはいいけど、戦闘経験なんてないわけで。
けどこれまでの経験を使えそう。街を駆けまわる時に使ってた魔術だ
素人なりに思いつくファイティングポーズと共に、魔術を展開。
それを察知したんだろう、相手が先に動く。風を纏わせた木刀を振るい、斬撃状として放つ。
速い、けどこの魔術でなら捉えられる。
サーシュから受け継いだ光属性の魔術、それを使った周囲探知。加えて鍛えられた反射的な反応。
風をよけて次を撃たれる前に距離を詰める事くらい、造作もない。カウンターが来るが前方宙返りでよけつつ浴びせ蹴り
けど動きをイメージするのと、慣れない動きを正確にこなせるかは別問題。狙いがずれた攻撃はスカって、着地の直前に耐性を崩さないよう、強引に持ち直す。
仕切り直し、再び探知魔術範囲を探る。
…だめだ、微妙に探知が揺らいでアテにできねぇ。あいつが纏ってる風のせいか。
その部分だけ感覚から外れて…吸収されてる? 纏う風がバチバチと雷を帯びる。
まずい、と思った時点で既に後手。射撃に転じた雷をかわすのが間に合わなかった。
痛…くはない? 模擬戦だから何か仕掛けが?
なんて思考と弾ける閃光で次の手が遅れる。今度はあっちからの接近、直後の攻撃を引いて避けるのが精いっぱい。
そのまま踏み込みながらの連撃、気付けば壁がすぐ後ろに。
…どうせ現状維持じゃ詰む。なら、賭けだ。
思いっきり後ろに跳び、壁を足場として高く跳躍。そういうのなら得意だ。
驚く相手にすかさず下段の回し蹴り。木刀で受けれる場所ではない、跳んで回避される。
勢いそのままに、軸足を変えて更に追撃の後ろ回し蹴り。見えないが硬い物に振れた感触、木刀で受けられたんだろう。
だがまだ勢いは止めない。地に付けた手を軸に高所への蹴り。少し見えた、木刀とステップで流される。
まだだ、体勢を戻して跳びながらの蹴り。流石に入るだろう、と思ったが木刀を盾に身を引かれスカる。
戻りで更にもう1撃狙うが、やっぱり布でも蹴ったかのような感触の軽さ。
着地から次へ踏み込もうとした瞬間、目の前に向けられた切っ先。そこで勢いを止めてしまった事が、直感的に「負け」を感じた。
「…本当に戦闘経験は無いのです?」
言ってる自分でも信じられないくらい動けたが、だからって返答が変わる訳もなく。
「全然。」
けどこれまでの経験を使えそう。街を駆けまわる時に使ってた魔術だ
素人なりに思いつくファイティングポーズと共に、魔術を展開。
それを察知したんだろう、相手が先に動く。風を纏わせた木刀を振るい、斬撃状として放つ。
速い、けどこの魔術でなら捉えられる。
サーシュから受け継いだ光属性の魔術、それを使った周囲探知。加えて鍛えられた反射的な反応。
風をよけて次を撃たれる前に距離を詰める事くらい、造作もない。カウンターが来るが前方宙返りでよけつつ浴びせ蹴り
けど動きをイメージするのと、慣れない動きを正確にこなせるかは別問題。狙いがずれた攻撃はスカって、着地の直前に耐性を崩さないよう、強引に持ち直す。
仕切り直し、再び探知魔術範囲を探る。
…だめだ、微妙に探知が揺らいでアテにできねぇ。あいつが纏ってる風のせいか。
その部分だけ感覚から外れて…吸収されてる? 纏う風がバチバチと雷を帯びる。
まずい、と思った時点で既に後手。射撃に転じた雷をかわすのが間に合わなかった。
痛…くはない? 模擬戦だから何か仕掛けが?
なんて思考と弾ける閃光で次の手が遅れる。今度はあっちからの接近、直後の攻撃を引いて避けるのが精いっぱい。
そのまま踏み込みながらの連撃、気付けば壁がすぐ後ろに。
…どうせ現状維持じゃ詰む。なら、賭けだ。
思いっきり後ろに跳び、壁を足場として高く跳躍。そういうのなら得意だ。
驚く相手にすかさず下段の回し蹴り。木刀で受けれる場所ではない、跳んで回避される。
勢いそのままに、軸足を変えて更に追撃の後ろ回し蹴り。見えないが硬い物に振れた感触、木刀で受けられたんだろう。
だがまだ勢いは止めない。地に付けた手を軸に高所への蹴り。少し見えた、木刀とステップで流される。
まだだ、体勢を戻して跳びながらの蹴り。流石に入るだろう、と思ったが木刀を盾に身を引かれスカる。
戻りで更にもう1撃狙うが、やっぱり布でも蹴ったかのような感触の軽さ。
着地から次へ踏み込もうとした瞬間、目の前に向けられた切っ先。そこで勢いを止めてしまった事が、直感的に「負け」を感じた。
「…本当に戦闘経験は無いのです?」
言ってる自分でも信じられないくらい動けたが、だからって返答が変わる訳もなく。
「全然。」
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