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55話 大きく跳ぶ①
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屋上の端に腰掛け、空中に映し出された透ける地図を眺める。
暇ではあるが、別にサボってる訳ではない。前回と同じで役割おためしチェンジで、自分が地図担当だ。
正直、忘れてた。その役割交代があるのを。
あまりにもなタイミングの悪さ。折角の新武器だしって事で通そうとしたけど、タァに「でも順番って決めたのニメねぇじゃん」で返されてしまった。
とはいえタァも新武器が気になってる様子だったし、ミレースはミレースで実働側に移るの面倒そうだったしで、誰も得しない交代となってしまった。
そう思うくらいには役割と相性が掴めたんだ。次の交代タイミングで、割り当てを決めてしまうべきか。
地図担当といえど、場合によっては出番はある。決め事の上では。
けど、思った以上にタァが頑張ってる。追い込みがうまいのか、単にタァが速くて標的に余裕が無いのか。いずれにしても、追い込み先はタァの狙いから外れる事無く、止めはミレース一人で足りている。
お陰で自分は、こうして暇な時間が多い。
「ニメねぇ、もどり!」
とタァの声。少しの間をおいて、言葉が続く。
「ニメねぇ、次は?」
そう言いタァが視界に割り込んできて我に返り、やるべきことを思い出す。
「そうだ、次、次……。」
展開したままだった地図を見る。標的の位置を示す点が、いくつかまばらに遠くにある。
どこにいけばいいか、判断に迷う。
「…ニメねぇ、大丈夫?」
「んあぁ。ミレースが戻るまでには決める。」
とは言ったものの、判断材料に迷う。どれも多少の距離の差はあれど、大差はない。強いて言えば一番近い場所は、大通りが近いところで逃げられやすそう。ちょっと遠い方なら、細い路地が多くて捕まえやすそう。
他にも目印はあるが、この2つに絞って天秤にかけると──
「待ってニメねぇ!」
タァの言葉で、その迷い思考が吹っ飛ぶ。
「…どうした?」
「聞こえる、爆発の音、遠く。」
自分には何も聞こえないが、猫人だからこそ聞こえる音もあるのだろう。その音を分析しながら、タァが呟く。
その目線も耳も、一点を見据えている。
「行こう、ニメねぇ!」
「あ、ちょっと待──」
その言葉を言い終わる前に駆け出したタァは、既に遠くに居た。
暇ではあるが、別にサボってる訳ではない。前回と同じで役割おためしチェンジで、自分が地図担当だ。
正直、忘れてた。その役割交代があるのを。
あまりにもなタイミングの悪さ。折角の新武器だしって事で通そうとしたけど、タァに「でも順番って決めたのニメねぇじゃん」で返されてしまった。
とはいえタァも新武器が気になってる様子だったし、ミレースはミレースで実働側に移るの面倒そうだったしで、誰も得しない交代となってしまった。
そう思うくらいには役割と相性が掴めたんだ。次の交代タイミングで、割り当てを決めてしまうべきか。
地図担当といえど、場合によっては出番はある。決め事の上では。
けど、思った以上にタァが頑張ってる。追い込みがうまいのか、単にタァが速くて標的に余裕が無いのか。いずれにしても、追い込み先はタァの狙いから外れる事無く、止めはミレース一人で足りている。
お陰で自分は、こうして暇な時間が多い。
「ニメねぇ、もどり!」
とタァの声。少しの間をおいて、言葉が続く。
「ニメねぇ、次は?」
そう言いタァが視界に割り込んできて我に返り、やるべきことを思い出す。
「そうだ、次、次……。」
展開したままだった地図を見る。標的の位置を示す点が、いくつかまばらに遠くにある。
どこにいけばいいか、判断に迷う。
「…ニメねぇ、大丈夫?」
「んあぁ。ミレースが戻るまでには決める。」
とは言ったものの、判断材料に迷う。どれも多少の距離の差はあれど、大差はない。強いて言えば一番近い場所は、大通りが近いところで逃げられやすそう。ちょっと遠い方なら、細い路地が多くて捕まえやすそう。
他にも目印はあるが、この2つに絞って天秤にかけると──
「待ってニメねぇ!」
タァの言葉で、その迷い思考が吹っ飛ぶ。
「…どうした?」
「聞こえる、爆発の音、遠く。」
自分には何も聞こえないが、猫人だからこそ聞こえる音もあるのだろう。その音を分析しながら、タァが呟く。
その目線も耳も、一点を見据えている。
「行こう、ニメねぇ!」
「あ、ちょっと待──」
その言葉を言い終わる前に駆け出したタァは、既に遠くに居た。
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