英傑活動の傍らで

ふぃる

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60話 大きく跳ぶ⑥

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「あれがエクスプローダーとやら、ねぇ。」
 隊舎に戻っての会議の席、ミレースが複雑そうに言う。

「それよりもだよ! なんだったのあのおっきい魔物!」
 そう割り込んできたタァに、一応の返答を。
「私にも分からん…けど海洋系の魔物だと思う。以前見た本に載ってた挿絵が、まさにあんな見た目だった。」
「『ヒュージ・フラベラ』って呼ばれてるのを聞いた。本来ここを通らないはずの大型魔物だとよ。
 ま、あんなの私らの管轄じゃないし、他の奴らに任せとこ。」
 回答を重ねてきたのはミレースだった。
 確かに身軽さも重視する自分達が対応できるような相手ではない、もっと武装を用意できるとこの問題だろう。

 あれは騒ぎにこそなったけど、別に何かが起こるとかでもなく、ただただ通過していっただけだった。
 上空を飛んで上層に向かっていったが、その後どうなったかは分からない。何らかの魔法と思われる閃光は何度か見えた。
 それより問題は民衆で、騒ぎになった事自体で事故が起こったりで。その対処が大変だった。


「だからそれよりあのエクスプローダーとやらだよ。なんかご執心のようだけど?」
 そう言い目線で指名するミレースに、タァが答える。
「だって悔しいじゃん! 捕まえ損ねたままでさ!」
「確かにむかつくタイプってのは分かるけどさ。でもあの逃げ慣れてるのに対して、労力と報酬の割は悪くね?
 リーダーさん的にはどうよ?」
「チームとしての利益を考えれば、わざわざ追うのは確かに損、それには同意。
 けど、また当たった時の対策くらいは立てて、あわよくばを狙うくらいはしていこうと思う。」
 個人的に思う所はここでは置いといて、あくまで客観的な損得を基準とした返答をする。
「そういわれりゃそうだけどさ。しょーじきなとこ、そのワンチャン程度の場合に備えて用意するってのは気が乗らん。
 まぁ、リーダーの意向には従うけどさ。」
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