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2. 天使の腹積もり
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王立学院の編入試験は、学科試験が5教科と学長他教授陣との面接試験がある。勿論、学科試験は自分で言うのもなんですけどバッチリのはず。
なぜなら、隣国は学問にも力を入れていて、成績優秀者による特別な進学体制もとっている。つまり、身分に関係なく6歳で全国統一能力試験というのを行うらしい。それは、能力の開発を目的にしている特別な試験で、それに合格すると貧しい農民の子供でも特別な奨学金を得て勉強ができる。貴賤を問わず優秀な人材を集めるためだという。
私はその試験を受けることはできなかったけど、外交官子女を対象にした試験に合格して、隣国ではトップクラスのテレジア学院で学べることになった。
このテレジア学院は、創立者の王妃様の名前を冠した隣国一の名誉ある学び舎だ。そこで、私は上位3位以内に入る成績優秀者。ほっほっほ!そんじょそこらの令嬢には負けませんわ!
テレジア学院に入学するため、まずはダイエットに励んだ。もっとも、あの王宮での『白パンダ』 がショックで、1週間寝込んだ結果5キロ痩せるという驚異のダイエットが出来てしまった。
「お嬢様! 健康的にダイエットして綺麗になりましょう! 私達が協力します!!」
公爵家の召使いである侍女のマリがエステで綺麗を目指すと宣言すると、調理長が、
「私は、お嬢様が無理なく痩せられるダイエットメニューを考えましょう!」
そして、執事は得意のダンスで運動をするという特別プログラムを組んでくれた。とにかく、屋敷中の協力を得てダイエットに励んだのだ。
まあ、成長期であったこともアリ、身長が伸びたが体重は増えることなくスタイルに変化がでた。すんなりとした手足にほっそりした首や腕が、今までの体形が嘘のように思えた。
「そうだったわ。肉ガウンに肉お面を脱いだとまで言われたわ。マリ。貴方にね?」
「うっ。コホン。その節は大変失礼しました。でもその努力あって、隣国に渡って半年後には今のお姿に近くなったではないですか?」
「まあね。みんなには感謝しているわ。そのお陰で思ったより早くテレジア学院に入学できたのですから」
「そうですよ。テレジアに通い始めてからお嬢様は、見る間に学院の名物学生になってしまいましたね」
「名物学生って何かしら? せめて学院のヒロイン位にして欲しいわ」
「見た目は天使! 中身は……」
「マリ。その位にしましょう。髪はどうかしら?」
マリは、長い金髪をこめかみ辺りで三つ編みにすると、カチューシャのように交差させて留めた。後ろは美しいウェーブを生かしてゆったりとおろしている。三つ編みには大好きなピンクのレースが編み込まれている。顔色に良く映えて可愛らしく見える。
「良いんじゃない? この額に落ちている髪も良い感じね。フワフワが天使感をアップさせるわね」
合わせ鏡に後ろを映して、満足そうに微笑んだ。
「服は、これよね!?」
念入りに選んだワンピースは、甘すぎず、堅すぎず。天使感を思いっきり演出できるタイプだ。
「やっぱり、お嬢様にはピンク色がお似合いですわ」
ピンクのワンピースは、襟元に小さな花飾りが付いていて可愛らしい。胸元から切り替えになっているスカート部分は細かなプリーツが幾重にも重なり、上品で美しいシルエットだ。
「完璧じゃね?」
大きな鏡の前でくるりと一回りする。ふわりとスカートが揺れて美しいプリーツが波打った。
「お嬢様!! さすがですわ! 天使です!」
マリが両手を胸に組んでウルウルした目で見ている。多分彼女には三割増しで見えていると思う。
「さあ、お嬢様! 朝食にしましょう!! 腹が減っては戦ができませんよ!!」
それ、どこのことわざよ?
朝食を終えて、いざ学院へ向かう。
公爵家の馬車には両親が乗り込む。学院長に挨拶した後は両親とは別行動になるからだ。小さいほうの馬車に、侍女のマリと一緒に乗り込んでいる。
「さて、この後、私はお父様とお母様と学院長にご挨拶してくるわ。それから、お二人は王宮に帰任のご挨拶に行くんですって。私は別室で試験を受けるから、マリは控室で待っていて頂戴。退屈かもしれないけど」
「はい。承知しています。シェフ特製ガンバレランチを持って来ておりますし、ティーセットも湯沸かしランプ持参していますから、お茶も熱いのをお出しできますわ。お待ちしている間は、お嬢様用に編んでいるケープの仕上げをする予定ですから、退屈はしません」
「そう。さすがね」
「はい。ですからお嬢様! 頑張って下さいませね! 度肝を抜く成績を取って下さい」
「判っているわ。目指せ満点マイナス1点よ!!」
「マイナス1点?」
「完璧すぎると引かれちゃうでしょう?惜しいってとこで謙虚にいかなきゃ」
「……さすがお嬢様。腹黒い」
「それは余計よ!?」
馬車はもうすぐ学院に到着する。はず。
なぜなら、隣国は学問にも力を入れていて、成績優秀者による特別な進学体制もとっている。つまり、身分に関係なく6歳で全国統一能力試験というのを行うらしい。それは、能力の開発を目的にしている特別な試験で、それに合格すると貧しい農民の子供でも特別な奨学金を得て勉強ができる。貴賤を問わず優秀な人材を集めるためだという。
私はその試験を受けることはできなかったけど、外交官子女を対象にした試験に合格して、隣国ではトップクラスのテレジア学院で学べることになった。
このテレジア学院は、創立者の王妃様の名前を冠した隣国一の名誉ある学び舎だ。そこで、私は上位3位以内に入る成績優秀者。ほっほっほ!そんじょそこらの令嬢には負けませんわ!
テレジア学院に入学するため、まずはダイエットに励んだ。もっとも、あの王宮での『白パンダ』 がショックで、1週間寝込んだ結果5キロ痩せるという驚異のダイエットが出来てしまった。
「お嬢様! 健康的にダイエットして綺麗になりましょう! 私達が協力します!!」
公爵家の召使いである侍女のマリがエステで綺麗を目指すと宣言すると、調理長が、
「私は、お嬢様が無理なく痩せられるダイエットメニューを考えましょう!」
そして、執事は得意のダンスで運動をするという特別プログラムを組んでくれた。とにかく、屋敷中の協力を得てダイエットに励んだのだ。
まあ、成長期であったこともアリ、身長が伸びたが体重は増えることなくスタイルに変化がでた。すんなりとした手足にほっそりした首や腕が、今までの体形が嘘のように思えた。
「そうだったわ。肉ガウンに肉お面を脱いだとまで言われたわ。マリ。貴方にね?」
「うっ。コホン。その節は大変失礼しました。でもその努力あって、隣国に渡って半年後には今のお姿に近くなったではないですか?」
「まあね。みんなには感謝しているわ。そのお陰で思ったより早くテレジア学院に入学できたのですから」
「そうですよ。テレジアに通い始めてからお嬢様は、見る間に学院の名物学生になってしまいましたね」
「名物学生って何かしら? せめて学院のヒロイン位にして欲しいわ」
「見た目は天使! 中身は……」
「マリ。その位にしましょう。髪はどうかしら?」
マリは、長い金髪をこめかみ辺りで三つ編みにすると、カチューシャのように交差させて留めた。後ろは美しいウェーブを生かしてゆったりとおろしている。三つ編みには大好きなピンクのレースが編み込まれている。顔色に良く映えて可愛らしく見える。
「良いんじゃない? この額に落ちている髪も良い感じね。フワフワが天使感をアップさせるわね」
合わせ鏡に後ろを映して、満足そうに微笑んだ。
「服は、これよね!?」
念入りに選んだワンピースは、甘すぎず、堅すぎず。天使感を思いっきり演出できるタイプだ。
「やっぱり、お嬢様にはピンク色がお似合いですわ」
ピンクのワンピースは、襟元に小さな花飾りが付いていて可愛らしい。胸元から切り替えになっているスカート部分は細かなプリーツが幾重にも重なり、上品で美しいシルエットだ。
「完璧じゃね?」
大きな鏡の前でくるりと一回りする。ふわりとスカートが揺れて美しいプリーツが波打った。
「お嬢様!! さすがですわ! 天使です!」
マリが両手を胸に組んでウルウルした目で見ている。多分彼女には三割増しで見えていると思う。
「さあ、お嬢様! 朝食にしましょう!! 腹が減っては戦ができませんよ!!」
それ、どこのことわざよ?
朝食を終えて、いざ学院へ向かう。
公爵家の馬車には両親が乗り込む。学院長に挨拶した後は両親とは別行動になるからだ。小さいほうの馬車に、侍女のマリと一緒に乗り込んでいる。
「さて、この後、私はお父様とお母様と学院長にご挨拶してくるわ。それから、お二人は王宮に帰任のご挨拶に行くんですって。私は別室で試験を受けるから、マリは控室で待っていて頂戴。退屈かもしれないけど」
「はい。承知しています。シェフ特製ガンバレランチを持って来ておりますし、ティーセットも湯沸かしランプ持参していますから、お茶も熱いのをお出しできますわ。お待ちしている間は、お嬢様用に編んでいるケープの仕上げをする予定ですから、退屈はしません」
「そう。さすがね」
「はい。ですからお嬢様! 頑張って下さいませね! 度肝を抜く成績を取って下さい」
「判っているわ。目指せ満点マイナス1点よ!!」
「マイナス1点?」
「完璧すぎると引かれちゃうでしょう?惜しいってとこで謙虚にいかなきゃ」
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