71 / 121
70. 二人の王子
しおりを挟む
フェリックスサイドからのエーリックサイドです。
°˖✧°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°
王宮の広い廊下。
国王である父には、すでに今までの事を報告したいと侍従を通して伝えてある。自分の部屋に鞄を置きに戻ると、扉の前で双子が待っていた。パリスとカルンが廊下に座り込んでいるのが見えた。
(またこの二人は、こんな所に座り込んで)
多分、駄々をこねたのだろう。普段ならこんな所に座るなど止められるはずだが。
「「兄上!!」」
足音と私の気配に、二人が同時に顔を上げた。うっすらと涙ぐんでいるように見える。二人は二人で、心配していた様子が判る。
「心配かけた。医術院に入院したから、もう心配はいらない。ここから先はレイ叔父上とハート教授が頑張って下さるから」
なるべく二人を刺激しないように、少しでも安心できるように伝えると、扉を開けて部屋に招き入れた。
「シュゼットお姉さまは、目を覚ましたのですか?」
パリスが腕に縋って聞いてきた。
「いや、まだだ」
現場を見ていた二人には嘘は言えなかった。今現在、彼女の瞳は閉ざされたままだったから。
「眠っているのですか? 何時目を覚ますのですか?」
カルンは今にも泣きそうな顔をしている。
「眠っているのとは少し違うかもしれないと……何時目を覚ますかは判らない。でも、これから叔父上達の治療が始まる。今、コレールにいる魔法術の権威であるお二人が当たるのだ。お前達は心配しなくていい」
二人のフワフワした銀髪を撫でてやると、大きな琥珀色の瞳で見上げてきた。
「大丈夫だ。シュゼットはちゃんと目を覚ます」
そして、まだ心配して不安そうな顔の二人を残し、父上のいらっしゃる国王の執務室に向かった。
「---という訳で、現在シュゼット嬢は、魔法科学省の医術院に入院しています。グリーンフィールド公爵家には、シルヴァ殿とエーリック殿が説明に行って下さいました」
「うむ。それで、シュゼット嬢は目を覚ましそうか?」
国王の執務室。その奥の小部屋で、父である国王に報告する。この小部屋に入るのは初めてだった。噂には聞いていたが、秘密の謀や親密な話などをする特別な部屋らしい。
テーブルを挟んで、事の顛末を報告する。もっと詳しい専門的な報告は、レイ叔父上が直々にするはずだから、まずは一報という感じだ。
「今は判りません。魔法術の引き出し時点で、意識を失う者はいなかったと聞きました。それに、その引き出しの時に、魔力が光の雫になって手から零れたと。そんな現象も今まで起きたことは無いと言っていました。レイ叔父上も、シルヴァ殿も」
現場を見ていた訳では無いが、確かにそう言っていた。初めてだと。
「そうか。如何せん、先代の光の識別者の事を知る者は誰もいないからな。どんなことがおきるか判らぬか。とにかく今は目を覚ますように、働きかけることが先決という事だな」
「はい。そこはレイ叔父上とシルヴァ殿、魔法科学省に任せるしかありませんが」
こと、魔法術に関しては専門家以外は無力だ。
「承知した。フェリックス、其方そなたは次代の王族として光の識別者を支援せよ。良いな?」
「はい」
大きく頷いて王の顔を見た。目尻に皺を寄せて、頬を緩める父の顔がそこにはあった。
大手を振ってシュゼットを支援できる。国王から直々に勅命を得た。
そう思って少し安堵した自分を感じていた。
特別な思惑で動くことは叶わないと思っていたが、王族として支援せよという命があれば、少しは近い位置にいる事も、考える事も赦される……かもしれない。
まあ、あくまでも心配をしたり、彼女が健やかに暮らせる手助けをするぐらいかもしれない。
それ以上は無理だ。というか、止めておく。誰になっても面倒事が国レベルになりそうだ。
仕方ないのだ。私にこれ以上は。
「コレール王国第一王子、フェリックスよ」
「? 何でしょうか、陛下?」
改まった物言いに、ふと顔を上げた。さっきまでの表情とは打って変わって真剣そうだ。
国王の眼だ。
「ガーデンパーティーで、其方そなたの婚約者を発表する」
「婚約者ですか? 婚約者候補では無くてですか?」
「そうだ。理由は、判るか? そして、側室制度を廃止する」
「判っています。私はコレールの第一王子ですから」
国王の眼を見詰めてはっきりと伝える。
すると、誰が婚約者だと、その目が尋ねている。はっきり申してみよ、と。
私には、コレール王国を担う義務と責任がある。歴代の国王がそうだったように、その婚姻は国の意志が尊重される。婚約者候補が集められた時から、誰が婚約者になるのか、そして王妃になるのかなんて判っていたことだ。慣例として残りの候補者が、側室になる可能性があることも当然知っている者は多い。
まあ、側室制度には言いたいこともある。レイ叔父上も言っていたが、無くしてしまえば良いと思う。
今どき時代遅れの制度であるし、何と言ってもその制度で、幸せになった者など誰もいないように思えた。
昔、聞こうとして聞いた訳でないレイ叔父上の母上の事……
それに、シュゼットへの5年分の許しを得るには、婚約者候補でなくなるというのが条件だった。遅かれ早かれ、そうなると思っていたが、これで確実に果たせる。
彼女の望み通りになりそうだ。嫌われたままは辛いが、少しでもあの時の気持ちを判って貰えればそれだけでいい。彼女には伝えたのだから。
「私の婚約者は、カテリーナ・ジェイド・ダリナス姫、その人です」
満足そうに目を細める国王が見えた。
同じ頃、魔法科学省の医術院。
グリーンフィールド公爵家から真っ直ぐにこの医術院、シュゼットの病室へと到着した。
彼女はベッドに寝かせられていて、学院で見た時と変わらず眠っているように目を閉じていた。ベッドの脇で、跪いて彼女の顔をよく見る。
息はしていて、とても穏やかだ。そして微かに上下する胸元が、緩やかなリズムで動いている。
「シュゼット? 聞こえる?」
枕元で彼女の名を呼んでみる。シーツの上に力なく置かれた右手をそっと握り締めてみる。ほんの少し指先は冷えているが、それでも血の通った温かさを感じる。でも、握り返される力は感じられない。まるで、人形の手を握っているようだ。
ズキン。と心臓が痛む。
彼女の手を布団の中に入れてやる。そして、そっとその頬を撫でる。もしかして、目を覚ますのではないかと期待して……
彼女の眼が相変わらず閉じられたままなので、ふうっと息を吐いて振り返った。
「レイシル様、これからどのようにするのですか?」
レイシル様とシルヴァ叔父上、カイル副師長が相談している。私はその相談の輪に入ることが躊躇われたので、こうしてシュゼットの傍に居たのだけれど。
「とにかく近くで調べて検証するしかない。医術院のこのフロアに調査室を置く。とりあえず、光の識別者に関する文書や文献を持ち込んで集中的に調査を行う。しかし、彼女のこの状態を公には出来ないから、調査する者は出来るだけ限られた人数で行おう。シルヴァ殿、加わって貰えるか?」
「判った」
シルヴァ叔父上は、即答で了承した。
「それから、エーリック。君にもお願いしたいのだが、どうだろうか?」
えっ? 私も? 良いのか? 思わずレイシル様に聞き返した。
「こちらの方から頼みたい。とにかく魔力と、魔法術の知識のある者が欲しいのだ。君は俺の補佐も出来る位優秀だ。それに、心配だろう? 私達では?」
最後は少し、揶揄いもあるのだろう。片目を瞑って私を見た。この人は本当に!
「判りました。協力させて貰います」
この二人の大人は、信用は出来ても信頼はできないから。
°˖✧°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°°˖✧✧˖°
王宮の広い廊下。
国王である父には、すでに今までの事を報告したいと侍従を通して伝えてある。自分の部屋に鞄を置きに戻ると、扉の前で双子が待っていた。パリスとカルンが廊下に座り込んでいるのが見えた。
(またこの二人は、こんな所に座り込んで)
多分、駄々をこねたのだろう。普段ならこんな所に座るなど止められるはずだが。
「「兄上!!」」
足音と私の気配に、二人が同時に顔を上げた。うっすらと涙ぐんでいるように見える。二人は二人で、心配していた様子が判る。
「心配かけた。医術院に入院したから、もう心配はいらない。ここから先はレイ叔父上とハート教授が頑張って下さるから」
なるべく二人を刺激しないように、少しでも安心できるように伝えると、扉を開けて部屋に招き入れた。
「シュゼットお姉さまは、目を覚ましたのですか?」
パリスが腕に縋って聞いてきた。
「いや、まだだ」
現場を見ていた二人には嘘は言えなかった。今現在、彼女の瞳は閉ざされたままだったから。
「眠っているのですか? 何時目を覚ますのですか?」
カルンは今にも泣きそうな顔をしている。
「眠っているのとは少し違うかもしれないと……何時目を覚ますかは判らない。でも、これから叔父上達の治療が始まる。今、コレールにいる魔法術の権威であるお二人が当たるのだ。お前達は心配しなくていい」
二人のフワフワした銀髪を撫でてやると、大きな琥珀色の瞳で見上げてきた。
「大丈夫だ。シュゼットはちゃんと目を覚ます」
そして、まだ心配して不安そうな顔の二人を残し、父上のいらっしゃる国王の執務室に向かった。
「---という訳で、現在シュゼット嬢は、魔法科学省の医術院に入院しています。グリーンフィールド公爵家には、シルヴァ殿とエーリック殿が説明に行って下さいました」
「うむ。それで、シュゼット嬢は目を覚ましそうか?」
国王の執務室。その奥の小部屋で、父である国王に報告する。この小部屋に入るのは初めてだった。噂には聞いていたが、秘密の謀や親密な話などをする特別な部屋らしい。
テーブルを挟んで、事の顛末を報告する。もっと詳しい専門的な報告は、レイ叔父上が直々にするはずだから、まずは一報という感じだ。
「今は判りません。魔法術の引き出し時点で、意識を失う者はいなかったと聞きました。それに、その引き出しの時に、魔力が光の雫になって手から零れたと。そんな現象も今まで起きたことは無いと言っていました。レイ叔父上も、シルヴァ殿も」
現場を見ていた訳では無いが、確かにそう言っていた。初めてだと。
「そうか。如何せん、先代の光の識別者の事を知る者は誰もいないからな。どんなことがおきるか判らぬか。とにかく今は目を覚ますように、働きかけることが先決という事だな」
「はい。そこはレイ叔父上とシルヴァ殿、魔法科学省に任せるしかありませんが」
こと、魔法術に関しては専門家以外は無力だ。
「承知した。フェリックス、其方そなたは次代の王族として光の識別者を支援せよ。良いな?」
「はい」
大きく頷いて王の顔を見た。目尻に皺を寄せて、頬を緩める父の顔がそこにはあった。
大手を振ってシュゼットを支援できる。国王から直々に勅命を得た。
そう思って少し安堵した自分を感じていた。
特別な思惑で動くことは叶わないと思っていたが、王族として支援せよという命があれば、少しは近い位置にいる事も、考える事も赦される……かもしれない。
まあ、あくまでも心配をしたり、彼女が健やかに暮らせる手助けをするぐらいかもしれない。
それ以上は無理だ。というか、止めておく。誰になっても面倒事が国レベルになりそうだ。
仕方ないのだ。私にこれ以上は。
「コレール王国第一王子、フェリックスよ」
「? 何でしょうか、陛下?」
改まった物言いに、ふと顔を上げた。さっきまでの表情とは打って変わって真剣そうだ。
国王の眼だ。
「ガーデンパーティーで、其方そなたの婚約者を発表する」
「婚約者ですか? 婚約者候補では無くてですか?」
「そうだ。理由は、判るか? そして、側室制度を廃止する」
「判っています。私はコレールの第一王子ですから」
国王の眼を見詰めてはっきりと伝える。
すると、誰が婚約者だと、その目が尋ねている。はっきり申してみよ、と。
私には、コレール王国を担う義務と責任がある。歴代の国王がそうだったように、その婚姻は国の意志が尊重される。婚約者候補が集められた時から、誰が婚約者になるのか、そして王妃になるのかなんて判っていたことだ。慣例として残りの候補者が、側室になる可能性があることも当然知っている者は多い。
まあ、側室制度には言いたいこともある。レイ叔父上も言っていたが、無くしてしまえば良いと思う。
今どき時代遅れの制度であるし、何と言ってもその制度で、幸せになった者など誰もいないように思えた。
昔、聞こうとして聞いた訳でないレイ叔父上の母上の事……
それに、シュゼットへの5年分の許しを得るには、婚約者候補でなくなるというのが条件だった。遅かれ早かれ、そうなると思っていたが、これで確実に果たせる。
彼女の望み通りになりそうだ。嫌われたままは辛いが、少しでもあの時の気持ちを判って貰えればそれだけでいい。彼女には伝えたのだから。
「私の婚約者は、カテリーナ・ジェイド・ダリナス姫、その人です」
満足そうに目を細める国王が見えた。
同じ頃、魔法科学省の医術院。
グリーンフィールド公爵家から真っ直ぐにこの医術院、シュゼットの病室へと到着した。
彼女はベッドに寝かせられていて、学院で見た時と変わらず眠っているように目を閉じていた。ベッドの脇で、跪いて彼女の顔をよく見る。
息はしていて、とても穏やかだ。そして微かに上下する胸元が、緩やかなリズムで動いている。
「シュゼット? 聞こえる?」
枕元で彼女の名を呼んでみる。シーツの上に力なく置かれた右手をそっと握り締めてみる。ほんの少し指先は冷えているが、それでも血の通った温かさを感じる。でも、握り返される力は感じられない。まるで、人形の手を握っているようだ。
ズキン。と心臓が痛む。
彼女の手を布団の中に入れてやる。そして、そっとその頬を撫でる。もしかして、目を覚ますのではないかと期待して……
彼女の眼が相変わらず閉じられたままなので、ふうっと息を吐いて振り返った。
「レイシル様、これからどのようにするのですか?」
レイシル様とシルヴァ叔父上、カイル副師長が相談している。私はその相談の輪に入ることが躊躇われたので、こうしてシュゼットの傍に居たのだけれど。
「とにかく近くで調べて検証するしかない。医術院のこのフロアに調査室を置く。とりあえず、光の識別者に関する文書や文献を持ち込んで集中的に調査を行う。しかし、彼女のこの状態を公には出来ないから、調査する者は出来るだけ限られた人数で行おう。シルヴァ殿、加わって貰えるか?」
「判った」
シルヴァ叔父上は、即答で了承した。
「それから、エーリック。君にもお願いしたいのだが、どうだろうか?」
えっ? 私も? 良いのか? 思わずレイシル様に聞き返した。
「こちらの方から頼みたい。とにかく魔力と、魔法術の知識のある者が欲しいのだ。君は俺の補佐も出来る位優秀だ。それに、心配だろう? 私達では?」
最後は少し、揶揄いもあるのだろう。片目を瞑って私を見た。この人は本当に!
「判りました。協力させて貰います」
この二人の大人は、信用は出来ても信頼はできないから。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
悪役令嬢が美形すぎるせいで話が進まない
陽炎氷柱
恋愛
「傾国の美女になってしまったんだが」
デブス系悪役令嬢に生まれた私は、とにかく美しい悪の華になろうとがんばった。賢くて美しい令嬢なら、だとえ断罪されてもまだ未来がある。
そう思って、前世の知識を活用してダイエットに励んだのだが。
いつの間にかパトロンが大量発生していた。
ところでヒロインさん、そんなにハンカチを強く嚙んだら歯並びが悪くなりますよ?
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる