アブノーマル・アビリティ

ハイドン

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二班②

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下からは大蛇の絶え間ない攻撃、空中では青年が相変わらず京一の能力を出そうと殴ろうとしている。
ときどき葛谷に目を瞑るように言われて、京一も頑張って攻撃を避けていた。

「よ、避けるので精一杯だよ!」

「大橋さん頑張ってください!」

「おい!どーやったら能力が発動するんだ!」

「あれ?お前って【1回動き出したら止まれなかった】よな?」

「へ?ああああああああ!」

葛谷が青年にそう言うと京一を殴ろうとしていた青年はそのまま山に突っ込んでいった。

「へへへ、やってやったっす」

葛谷が嬉しそうに笑っている後ろから黒く大きな影が太陽の光を遮った。

振り返った葛谷は石像のように動けなくなる。大蛇が葛谷に向かって大きく口を開けた。

「危ない!」

とっさに葛谷の前に出た京一に大蛇が噛み付いた。が、その牙は京一に噛み付く寸前のところで塵に変わっていく。

確かに今のをくらっていたらただでは済まなかっただろう。脳が致命傷をうけると判断して能力を発動したのだ

能力を使った京一は意識が遠のいて空中で姿勢を保てなくなりそうになる。

すかさず次の大蛇が京一に噛み付こうとするわと後ろで金縛りが解けた葛谷が叫んだ。

「大橋さんって【3回までは何の代償もなく、能力使える】んですよね!」


すると意識は戻り、力がみなぎってきた。


右と左から挟み撃ちにしてくる大蛇を1度に消し飛ばすとまた意識が眩んだ


「あ、葛谷くん1日3回って言ったっけ…調子乗ったわ」


薄く目を開けるとさっき山に突っ込んだ青年がものすごいスピードで突っ込んでこようとしている。

せめてパンチを受け止められたらとサッカーのゴールキーパーのように構えると、意識が無理やり戻された。


「き、貴様!どこを触っている!」


目の前には顔を真っ赤にする青年、手には柔らかい感触。


「あ!大橋さん、そいつ女ですよ!」


「は!?」


「調子に乗るな!」


思いっきり地上に向かって殴り飛ばされ、そのまま山に追突した…


「遺言…どーすっかなぁ…」


そう呟いた京一は地上にいたメデューサを使う女の子を押し倒していた。


「殺すぞ…」


小さく言い放った女の子と目が合って京一は動けなくなり、
メデューサの女の子は京一の下から這い出した後、頭の打ちどころが悪かったのか意識を失って顔面から地面に突っ込んだ。


横では胸を抑えながら青年…いや、ボーイッシュな女子が顔を赤くしながら座り込んでおり、それを葛谷が爆笑していた。


こうして初めての空中戦は幕を閉じた。


一方、百合は少年と山にいた。
2人は固まっておらず、いや、京一たちのいる世界では固まっているのだが、そこでは固まっていなかった。


「僕の世界へようこそ」


少年が口角をあげてそう言った。

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