令和日本では五十代、異世界では十代、この二つの人生を生きていきます。

越路遼介

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第九話 奴隷商館での出会い

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数日後、各街区のドブさらいクエストを終えた俺は達成度☆五つのカードをエレナさんに提示した。
「いい仕事してきたみたいだね。定期的にお願いしたいと各街区長から連絡が来たよ」
エレナさんの息子を治して以降、彼女から何のリアクションもないので、どうやら俺とレッドクロスが同一人物と言うのは分かっていないようだ。良きかな、良きかな。

ドブさらいの報酬は各街区からに加えて、ギルドからもボーナスが出た。
冒険者と言っても魔物とバトルってだけじゃなく、こうして地道な仕事で金は稼げる。危険を冒さない者と書いても冒険者だからな。

「これで奴隷を買えるかな」
結構まとまった金となった。それで奴隷を買おうと思った。レッドアントとの取引で得た金は宝くじで当たって手に入れたような金。人を買うのだ。自分で汗水たらした金で買いたいではないか。
『妙に生真面目よの』
「まあな、これまで城下町に暮らしてきて、どこの奴隷商が評判のいいところかリサーチしてある。さっそく行くとしよう。いい子がいればいいな」
『奴隷の女の子とときめくラブコメがしたいのか?』
「あっちでは枯れているけれど、こっちでは十五の体だ。徐々にだけど心身ともこの世界に適応してきたので、そろそろ女の子が欲しくなった」
この世界での初エッチは素人娘と決めているので、色町には行かない。
女の子が欲しいと言ってもエッチがしたいばかりじゃない。日がな一日シゲさんと話すだけなのもどうかと思うし、傍に女の子がいてほしい。そう思うのだ。
しかし、シゲさんとの修行でそれなりの武勇と魔法を得ても、それは男女の経験に加算されるわけじゃない。いまだ異世界セイラシアで同じ年頃の女の子に声をかけられないヘタレの俺。だから奴隷の女の子を買って仲良くしようと考えたのだ。間違っていないよね。

駅馬車に乗って、目的の奴隷商館へと。
『どんな娘が良いのか』
「やっぱり今の俺と歳が同じころで、それと可愛い子がいいかな」

次は四番街東入口~。と、駅馬車の御者が奴隷商館最寄りの停留所の名前を。
降りなきゃ。そして停留所から歩いて五分ほどで着いた。
「大きな商館だな。儲かるのかね、奴隷商館って」
扉を開けて入ると、店主が出迎えてくれた。
「これは律師様、ようこそ」
「えっ、私をご存じで?」
「はい、城下町すべてのドブをさらい、あの汚れ切っていた溜め池を美しい泉のように変えた方と聞いております。さすがはそのお若さで律師におなりになられた方。私も王都の民の一人、伝染病の元となりかねないところを清潔にしてくだされたこと、心より御礼申し上げます。私は当奴隷商館ミズリー商会の会頭ガドラと言います」
「ハイゼル教律師のトシです」
こうまで持ち上げられると尻が痒くなってくるな。
「当館にお越しということは奴隷を所望と。どのような者を」
「店主が知っている通り、私はドブさらいのクエストをすべて達成度☆五つを成して、晴れて石級から樹級に冒険者ランクが上がりました。そろそろ一人では厳しいですし、クエストを一緒に出来るパートナーが欲しいのですよ。できれば私と歳が同じころで黄色人種の女性がいいですね」
「承知いたしました。その条件に沿った奴隷を選んでまいりますので、しばらくお待ちを」


しばらく商館の応接室で待っていると店主が奴隷を一人連れてきた。
「すいません、律師様のお年は十五とのことですが、当館では黄色、かつ十八のこの娘が一番近く、剣と魔法の心得が…律師様?」
俺は連れられてきた奴隷を見て唖然としていた。知っている人間なのだ。

「君…。か、川澄…ゆずり葉か?」
「…に、日本語…!?」
「アイドル☆レボリューションで山吹さくらを演じていた…」
「わっ、私が分かるの?」
「うん、というか推しだし」

川澄ゆずり葉はその場に崩れて泣き始めた。驚いた。あの事件の真相をセイラシアで知るとは思わなかった。
『アイドル☆レボリューション』現在最初の作品から十年目を迎えた一大コンテンツ。最初は家庭用ゲーム機で発売されて、大ヒット。
現在はスマートフォンアプリで同ゲームの新シリーズ二つが配信されていて、それも大ヒットしている。
『アイドル☆レボリューション-虹色のローレライ-』『アイドル☆レボリューション-百華繚乱-』と。各アイドルを演じる声優たちのライブは各シリーズ単独でドームを満員に出来るほどの人気だ。そしてシリーズ『虹色のローレライ』の人気アイドル山吹さくら役を演じていたのが目の前で泣き崩れている川澄ゆずり葉ちゃん。俺の推しだ。

そんな推しアイドル声優がライブ前日に突如の失踪、行方不明になった。会場の西武ドームでそれを知った時は愕然としたのを覚えている。俺の着ていた桃色の法被にはとびっきりの山吹さくらの笑顔があったのに。
いや、彼女だけじゃない。

「ユズリィ、もしやリナチも一緒なのか?」
俺はソファから立ち上がり、泣き崩れているユズリィに歩んで問いかけた。ユズリィとは彼女の愛称だ。俺たちファンは親しみを込めて、そう呼んでいた。
そしてリナチとは、これも推しアイドル声優紺野リナのこと。高飛車お嬢様アイドルの花京院麗華を演じている。本人はどこのイモ姉ちゃんかという顔立ちなのだが麗華になった瞬間、とんでもなく激変するのがとっても可愛い。彼女も推しなんだ。

西武ドームのライブ前日に二人のアイドル声優が失踪した。それ以来見つかっておらず行方不明。仕事にも手が付かなかったぜ。
だけど、こういうことだったのか。まさか川澄ゆずり葉と紺野リナが異世界セイラシアに飛ばされていたなんてな。

奴隷商人は
「彼女は自分の購入条件として病気の友達と共に買ってほしいと」
「ユズリィ、それリナチのことか?」
泣きながら頷くユズリィ、迷わなかった。
「連れてきてくれ。その条件を飲んで、彼女の友達も一緒に買う」
「承知しました…。と言いたいところですが、自力ではもう歩けないほど弱っていまして、そのユズリハが毎日世話を」
「俺がおぶって連れていく。部屋に案内してくれ。ユズリィ、君も」

奴隷を入れておく牢獄みたいな部屋、そこで紺野リナはベッドに横たわっていた。
花京院麗華になるやイモ姉ちゃんから、とんでもない高飛車お嬢様に激変して歌って踊る紺野リナが
「なんて姿に…。リナちゃん」
涙が出てきて止まらなかった。放置すればあと数日の命だったろう。
「……日本語」
痛々しいほどの細い声だった。
「俺はトシ、日本では君とユズリィの大ファンだった男だよ。俺に君を助けさせてほしい」
「……ううん、いい…。だって死ねば日本、西武ドームライブ前日に戻れるもん」
そう思うことくらいしか希望が無かったんだろう。
「リナチ…」
「ふふっ、早くステージに立ちたいなぁ…」
「リナ…」
プライベートでも仲がいいとファンにも知られていた川澄ゆずり葉と紺野リナ、今までリナチが生きてこられたのも、ユズリィが友達として支えてきたからだろう。

俺はその場で軽めの治癒魔法と闘気『治癒』を使った。リナチは床ずれがひどかったし、それの治療と病の苦痛を軽減させた。この場で全快させては奴隷商のガドラに見られることになる。あとで心身治せばいい。
洗浄の魔法でリナチの部屋とベッドを清潔に。このくらいの魔法を使う者なら珍しくないからガドラは驚いていなかったが、ユズリィは驚いていた。
「すごい…」
いや、俺はシゲさんの課す荒行を経て、いまこの世界で暮らせている。奴隷に落ちながらも友達を守ってきたユズリィの方が強いよ。

リナチは苦痛が軽減し、布団がふかふかになったことで気持ちよくなったか、そのまま眠ってしまった。改めて商館内で契約に入る。
「本来なら多少の貯えがあろうとも樹級冒険者に奴隷を売ることを我ら奴隷商人はお断りするのです。下位のランクですし、またこう言っては何ですが、いつ死ぬか分からない生業ですから。ですが貴方はハイゼル教律師であり、先の城下町すべての汚れた溜め池を清潔になさった功績を考慮し、喜んで売らせていただきたいと思います。ユズリハもよいな」
「はい」
「購入に対する条件、それは友人であるリナも一緒に購入すること。両名とも夜のお相手はしない」
「はい、それで結構です。私が望むのは冒険者ギルドのクエスト、もしくは律師としての仕事のサポートをしてもらう。リナの方は快癒後で結構、それでユズリハもいいかな」
クエストはともかく、律師としての仕事があるかどうか分からないけれど、こう言っておいた方がいいだろう。

書類にサインして、奴隷商人ガドラと契約を交わし、川澄ゆずり葉と紺野リナは俺の奴隷となった。
購入の条件として『友人のリナと共に』とあるので、ユズリィが売られることに了承したのならリナチに選択の余地はないということだ。

俺は眠るリナチにさらに軽い睡眠魔法をかけた。これならおんぶされても起きることもない。
「出よう。今日のところは俺の定宿に行くけれど、明日三人で暮らしていける家を探して借りるから」
「そんなにお金あるの?私とリナを買うためにあんな大金を支払ったのに」
「一つや二つ、安い物件に心当たりはあるよ。とにかくリナチを完全に治さないとな」

商館の外に出た。ユズリィが深呼吸をしている。
「ふう、もう一生奴隷商館から出られないと思っていたから…ありがとう」
「いや、思わぬところで推しのアイドル声優を助けられたのだから、俺も嬉しいよ」
「それにしても本当に十五歳なの?何か私より年上の男性と話しているみたいで」
「俺の本当の名前は篠永俊樹、歳は五十四だよ。この世界に来て、こんなに若返ってしまったんだ」
「五十四歳…。私のお父さんより年上だったんだ」

「ユズリィ、君は声優のみならず歌手としてデビューしているけれど…覚えていないかな。新宿のライブハウスでやった歌手デビューライブだよ。昼の部、夜の部とライブがあって俺はどちらも観たんだ。そして夜の部のライブが終わると君は会場出口で塩アメとサイン入りのブロマイドを入れた袋を来場者全員に手渡ししてくれただろう。その時に俺は君に『最高の一日でした』と言ったんだ。そして君はこう答えた」
「『私もです』だね」
「覚えていてくれたんだ!」
「うん、歌手のデビューライブだったし、すごく嬉しい言葉だったから。容貌もかすかに覚えているわ。白髪が多くて、中年太りしていない筋肉質なおじさんだったよね」
「当たりだよ~。俺は当時消防士で、それなりに体を鍛えていたから!」
何か夢のようだ。推しのアイドル声優とこうして並んで話せるなんて。


そして停留所で駅馬車が来るのを待っている時
「令和二年のゴールデンウィークだったよな。君たちが消えてしまったのは。大騒ぎだったよ」
「私たちも驚いた。私たち出演アイドルはライブ前日、池袋のホテルに泊まっていて、私とリナは同室だった。二人で明日のライブのこと話して、さあ寝ようかと言う時に妙な光に包まれて、この異世界に飛んできたのよ」
「そうか…。二人がセイラシアに来てから何年?」
「まだ一年経っていないけれど…」
「若干、向こうと時間の進み具合にずれがあるな。俺は令和四年の四月から来たんだよ」
「それじゃ、私たちが消えた約二年後から」
「酷なことを言うが、山吹さくらと花京院麗華はもう新たな声優が演じている」
「……そう」
俺の背におぶられているリナチの体が少し強張った気がした。睡眠中でも反応してしまうほどの衝撃か。彼女たちが一番受け入れられない現実だよな。若手女性声優にとっちゃアイレボの声優をやるのは夢だ。この二人もどれだけ血のにじむような努力して役を掴んだことか。
言うんじゃなかったかな…。ユズリィは駅馬車内でうつむいたままだった。

俺の定宿、きのこ亭に到着。女将は二人の奴隷を見ても特に何も言わず、いつも一人部屋の俺に三人部屋を用意してくれた。ありがたい。そして
「アタシも女だから分かるけれど、あの子たち、かなり心身ともに傷ついている。優しくしてやんな。奴隷だからって無理やり押し倒すとかダメだよ」
首に奴隷環が装着されているから気づいたのだろうな。根掘り葉掘り聞いてこないのはありがたい。
「ああ、ありがとう女将」

室内に入って、俺はユズリィに予備の作業服を収納魔法から出して渡した。
「すまない、女性用の衣類は持っていないんだ。サイズ調整が付与されているから着ればユズリィにちょうどいいサイズになる。それと…洗浄」
しゅわしゅわしゅわ~。ユズリィの着ていた奴隷の服ともに彼女の髪と体を清潔な状態にした。
「気持ちいい…」
よいしょっ、と俺はリナチをベッドに寝かせ同じく洗浄。
「俺は一度廊下に出ている。それに着替え終わったら呼んでくれ」
「わかった。ありがとう、トシさん」
「いえいえ」

廊下に出た。そして
『物置のゲートから令和日本へ帰すのか』
「そう考えているけれど実際は難しいな。失踪から二年、所属事務所も解約されているだろうし、失踪した理由、かつ消えていた二年間はどうしていたのかと問われても答えようがない。下手すれば異常者扱いされて精神病院行きだよ」
『一番いいのは、令和二年のゴールデンウィーク、彼女らが宿泊していた池袋のホテルの部屋に送り届けることじゃな。幸いに彼女らはこの世界に来て一年経過しておらん。肉体的に老いはほとんどないのじゃから』
「出来るのか?」
『出来る。方法は…』

室内から、ユズリィから入っていいと言ってくれたので再び部屋に。
かわいい女の子の消防作業服姿は萌える。

俺は室内の椅子に座り、ユズリィはベッドに腰かけて眠るリナチを見つめている。
「苦労したんだろうな…」
「…私はこの世界に来た時は、それなりにギフトみたいなものがあって奴隷商が言ったように剣と魔法をある程度は使えたの。だけどリナは…」
「何もなかったわけか…」
「ええ、だけど、いくら剣と魔法を使えるスキルをもらえても経験が伴わずギフトなどあって無いものだったわ。何とか、ここブルムフルト王国王都にたどり着いたけれど、お金は無くて言葉も通じず、気が付けば奴隷として売り飛ばされたわ」
「そうか…」
「もう帰れないのかな…」
「ユズリィ…」
「ぐすっ、私…今度の劇場版『探偵少女アイカ』の犯人役が決まっていたのよ…。リナだって劇場版『妖滅の刀』の鬼女役が…」
「…………」
両方の映画を見に行ったけれど、違う声優が演じている。ユズリィの犯人役、リナチの鬼女役、見てみたかった。
「二人でおばさんになってもフリフリの衣装を着てアイドルのステージ立とうね、と約束していたのに…。私たちが何をしたというの…」
「ユズリィ、見てもらいたいものがある」
「…え?」

俺は収納魔法から一振りの刀を出した。それはシゲさん、魔王ゼインの愛刀『魔王の剣』だった。抜刀して構え、闘気を高めた。そして
「次元一閃!」
俺が刀を振ると空間が裂けて切れ目が生じた。その切れ目の向こうに見えるのは東京スカイツリーだった。
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