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第20話 魔法使いミナ
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レンヤたちはケインとバイソンを地に埋めて弔った。襲撃現場より少し離れた綺麗な丘の上だ。海も見えて景色も良い。建てた墓に手を合わせる三人。
「ごめん、ミナ…。私が抜けて…」
「それ以上言ったらひっぱたくわよ。自惚れないで。アンタがいたところで、どうこう出来た事態じゃないわ!」
「ぐすっ、うう…」
イズミもまた泣きながら手を合わせる。
「娼婦になるのがイヤで逃げ出してリケード王国に流れ着いた私を助けてくれたのよ。結果、ああなっちゃったけれど…ケインとバイソンがいなかったら私…結局、他の冒険者か悪い連中の慰み者になっていたと思う…」
「そうか…」
「私はそうなりかけたわ。シャイニングに入る前に組んでいた仲間たちが迷宮のなかで私を襲ってきた。初めから犯すつもりで仲間にしたのよ…。そしてそこにケインとバイソンが駆け付けて助けてくれたわ。ふふっ、颯爽と悪漢たちをバタバタなぎ倒してくれたら格好よかったんだけど、あいつら弱くてね。逆にやられちゃって…それでも私を逃がすために戦ってくれたわ」
「「…………」」
「不思議なものよね女ってさ。美男子剣士が来て颯爽と悪漢たちをやっつけても心に響かなかったと思う。でも、あいつら弱いのに、名前も知らない女の子のため頑張っちゃって…。ああ、こいつらには私が一緒にいてやんなきゃダメだなって思って……仲間に……ううっ」
「これからどうするんだ?」
「そうね…。ここの墓を守って生きていくのもいいけれど、それはもっと年寄りになってからにするわ」
「ミナ、冒険者を続けるの?」
と、イズミ。
「続けるしかないの。私には養っていかなきゃならない妹がいるから」
「妹さんいるんだ…」
「私の妹、目が見えないんだよ」
「目が…」
「ミナ、妹さんの全盲は生まれつきか?」
と、レンヤ。
「ううん、毒キノコを誤って食べちゃって…数日高熱でうなされてね。助かったんだけど光を失ったのよ」
「生まれつきなら手に負えないが、それなら、何とかなるかもしれないな…」
「え……?」
「俺は治癒師だ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ケインとバイソンの墓前から立ち去り、レンヤ一行はリケード王国城下町に戻ってきた。ミッションの商人護衛、その道中に盗賊に襲われて護衛のシャイニングは自分以外討ち死に。商人とその部下数人、馭者もみな殺されたとミナが報告。
盗賊はその後通りかかった冒険者たちに討たれ、比較的軽傷だった自分はその冒険者の治癒魔法により助かった。そして彼らと一緒に討ち死にしたケインとバイソンを弔い、通りかかった冒険者たちは名もつけず立ち去ったので詳しくは分からない、そう報告した。
ギルド職員は、あまりに荒唐無稽の報告で最初は信じなかったが、ギルド側が現場に赴き調査したところ不自然なところはなくはないが結果は報告通りであったので、それを受け入れた。
翌朝、定宿からレンヤはイズミと共にミナの住む共同住宅へと歩いて行った。
「本当に治せるの?」
「診てみないことには何とも言えないがな。たぶん大丈夫だろう。まあ、ぬか喜びさせてはいけないから、ミナにはあまり期待しないように言っておいたが」
ミナの住居に到着、リビングに通された。事前にミナが妹のユウナに治癒師が往診に来る旨は伝えられていたようだ。落ち着いた様子で待っていた。
「お願いします、治癒師様」
「いや、確かに治癒師だが、俺は君のお姉さんの冒険者仲間でもある。そんなに緊張しなくていいよ。ミナ、たらいに水を頼む」
「ええ、分かったわ」
たらいで手を洗い、レンヤは両手を伸ばし、ユウナの首筋に触れた。
「レンヤ、この目の病には治癒魔法は効かないって言われたけれど…」
「ミナ、ただ眼球に治癒魔法を放つだけじゃダメなんだよ。外傷ならともかく、毒キノコなら神経をやられたってことになる」
「「シンケイ?」」
この世界セイラはまだ人体構造知識が浸透していない。神経なんて言われても理解不能だ。
「まあ、見ていてくれ」
薬師スキルの中には鍼灸の知識もある。指先一つでダウンの某拳法家の言う経絡秘孔と云うものは実在するのだ。
「…よし、この視神経を司る秘孔に一点集中…。内部に届け…。ハイヒール…!」
両の人差し指を首筋に押した。ゆっくりと両手を離したレンヤ。
「お前は…もとい、君はもう治っている」
レンヤはその某拳法家の声優のマネをしたが、女たち三人に普通に流された。
コホン、と一つ咳払いをしてレンヤ
「静かに…。そしてゆっくりと目を開けてごらん。ゆっくりだよ」
「はっ、はい…」
イズミとミナも固唾を飲んで見守る。
「…………!みっ、見える!見えるよ、お姉ちゃん!」
「あああっ、ああああ!」
泣き崩れ、そしてユウナに抱きつくミナ。イズミも一緒に号泣している。
「俺は昨日の土木現場に行く。あとは任せた」
レンヤはイズミの肩をポンと叩いて、ミナの部屋から出ていった。涙でぼやけて見えるレンヤの背中に惚れこんだイズミだった。
レンヤはそのまま、昨日の土木現場へと向かい、夕方作業が終わるとギルドに戻ってきた。なんと充実した一日かと思う。朝は一人の少女の光を戻し、その後は労働の喜び。そしてこれからお待ちかね、可愛い恋人イズミちゃんとパコパコだ。
カランカラン
ギルドのドアの鈴が鳴る。イズミとミナがテーブルについていてレンヤに手を振る。
「ちょっと待っててくれ。今日の作業の報酬をもらうから」
報酬を受け取ったあとテーブルについた。
「ユウナちゃんはあのあと?」
「よっぽど嬉しかったんだろうねぇ…。はしゃぎまくって、外の公園に行って遊びまくり、今はグウグウ寝ているよ。明日の朝まで起きないかもね」
ミナが答えた。
「ははは、ミナとイズミも付き合って疲れていそうだな」
「確かにね。でも大丈夫、ちゃーんと、あっちのお相手できますから」
「そりゃ良かった。あはは」
「それより、レンヤが立ち去ったあと私たち話し合ったんだけど」
「なにをだ、イズミ」
「よろしく、第一夫人のイズミでーす!」
「第二夫人のミナでーす!」
さらに、ミナがメモを渡す。
「『第三夫人のユウナでーす!』」
「…………」
ユウナが稚拙な文字で書いたメモを見つめ茫然とするレンヤ。目の前の女二人は目をキラキラさせている。
「はははっ、自分で可笑しくなったよ。女ってこんなに単純なんだねぇ!惚れちゃったよレンヤ!あはははは!妹共々お願いしまーす!」
「嫁三人も養っていけるわけ…」
「だーいじょうぶよ!子供が生まれるまで私たち現役だから!」
そういってイズミと共にレンヤの腕に抱きつくミナ。両手に花でムフフのレンヤ。
「では精のつくものを食べないとな」
「ミナ、いっぱい肉を食べなよ。すんごいから」
「そ、そうなの?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その夜、レンヤはイズミとミナ同時に可愛がった。
「ひいっ、ひいいいい!太いいいいいっ!」
ミナはレンヤのご立派様を後ろから貫かれ、この世の天国を味わっていた。あげているのは嬌声というより悲鳴だ。
「こっ、こんな極上の男を独り占めなんて許さないんだからあああ!イッ、イク…!」
この日、数度目の絶頂、ミナは体を弓なりにしならせて痙攣、盛大に潮を噴きだしてベッドに体を沈めた。
両腕に婚約者を抱くレンヤ、イズミとミナはレンヤの胸に顔を埋めている。イズミはもうぐっすりと眠り、ミナはレンヤのご立派様を優しく撫でている。
「セックスって、こんなに気持ちいいんだ…」
「そう言ってくれると男冥利に尽きるよ、ミナ」
「肌を合わせて分かった。レンヤって、すごい魔力と武力、そして能力も持っているのね」
「一応な…。悪目立ちを避けるため程々のチカラを持つ冒険者として振舞っているが、どうしてか肌を合わせた女には分かってしまうんだよな」(まあ、全てではないけど)
「あざとくて悪いけれど安心もした。貴方と一緒になれば私とユウナも食いっぱぐれがないってことがさ」
「しばらくは共働きだけどな」
「もちろんよ、貴方に依存するだけの女なんて私もイヤだし…あっ、勃ってきたね。吸ってあげる」
「その後は合体だよ?」
「ふふっ、OK、イズミも起きるでしょうし、続きね」
「ごめん、ミナ…。私が抜けて…」
「それ以上言ったらひっぱたくわよ。自惚れないで。アンタがいたところで、どうこう出来た事態じゃないわ!」
「ぐすっ、うう…」
イズミもまた泣きながら手を合わせる。
「娼婦になるのがイヤで逃げ出してリケード王国に流れ着いた私を助けてくれたのよ。結果、ああなっちゃったけれど…ケインとバイソンがいなかったら私…結局、他の冒険者か悪い連中の慰み者になっていたと思う…」
「そうか…」
「私はそうなりかけたわ。シャイニングに入る前に組んでいた仲間たちが迷宮のなかで私を襲ってきた。初めから犯すつもりで仲間にしたのよ…。そしてそこにケインとバイソンが駆け付けて助けてくれたわ。ふふっ、颯爽と悪漢たちをバタバタなぎ倒してくれたら格好よかったんだけど、あいつら弱くてね。逆にやられちゃって…それでも私を逃がすために戦ってくれたわ」
「「…………」」
「不思議なものよね女ってさ。美男子剣士が来て颯爽と悪漢たちをやっつけても心に響かなかったと思う。でも、あいつら弱いのに、名前も知らない女の子のため頑張っちゃって…。ああ、こいつらには私が一緒にいてやんなきゃダメだなって思って……仲間に……ううっ」
「これからどうするんだ?」
「そうね…。ここの墓を守って生きていくのもいいけれど、それはもっと年寄りになってからにするわ」
「ミナ、冒険者を続けるの?」
と、イズミ。
「続けるしかないの。私には養っていかなきゃならない妹がいるから」
「妹さんいるんだ…」
「私の妹、目が見えないんだよ」
「目が…」
「ミナ、妹さんの全盲は生まれつきか?」
と、レンヤ。
「ううん、毒キノコを誤って食べちゃって…数日高熱でうなされてね。助かったんだけど光を失ったのよ」
「生まれつきなら手に負えないが、それなら、何とかなるかもしれないな…」
「え……?」
「俺は治癒師だ」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ケインとバイソンの墓前から立ち去り、レンヤ一行はリケード王国城下町に戻ってきた。ミッションの商人護衛、その道中に盗賊に襲われて護衛のシャイニングは自分以外討ち死に。商人とその部下数人、馭者もみな殺されたとミナが報告。
盗賊はその後通りかかった冒険者たちに討たれ、比較的軽傷だった自分はその冒険者の治癒魔法により助かった。そして彼らと一緒に討ち死にしたケインとバイソンを弔い、通りかかった冒険者たちは名もつけず立ち去ったので詳しくは分からない、そう報告した。
ギルド職員は、あまりに荒唐無稽の報告で最初は信じなかったが、ギルド側が現場に赴き調査したところ不自然なところはなくはないが結果は報告通りであったので、それを受け入れた。
翌朝、定宿からレンヤはイズミと共にミナの住む共同住宅へと歩いて行った。
「本当に治せるの?」
「診てみないことには何とも言えないがな。たぶん大丈夫だろう。まあ、ぬか喜びさせてはいけないから、ミナにはあまり期待しないように言っておいたが」
ミナの住居に到着、リビングに通された。事前にミナが妹のユウナに治癒師が往診に来る旨は伝えられていたようだ。落ち着いた様子で待っていた。
「お願いします、治癒師様」
「いや、確かに治癒師だが、俺は君のお姉さんの冒険者仲間でもある。そんなに緊張しなくていいよ。ミナ、たらいに水を頼む」
「ええ、分かったわ」
たらいで手を洗い、レンヤは両手を伸ばし、ユウナの首筋に触れた。
「レンヤ、この目の病には治癒魔法は効かないって言われたけれど…」
「ミナ、ただ眼球に治癒魔法を放つだけじゃダメなんだよ。外傷ならともかく、毒キノコなら神経をやられたってことになる」
「「シンケイ?」」
この世界セイラはまだ人体構造知識が浸透していない。神経なんて言われても理解不能だ。
「まあ、見ていてくれ」
薬師スキルの中には鍼灸の知識もある。指先一つでダウンの某拳法家の言う経絡秘孔と云うものは実在するのだ。
「…よし、この視神経を司る秘孔に一点集中…。内部に届け…。ハイヒール…!」
両の人差し指を首筋に押した。ゆっくりと両手を離したレンヤ。
「お前は…もとい、君はもう治っている」
レンヤはその某拳法家の声優のマネをしたが、女たち三人に普通に流された。
コホン、と一つ咳払いをしてレンヤ
「静かに…。そしてゆっくりと目を開けてごらん。ゆっくりだよ」
「はっ、はい…」
イズミとミナも固唾を飲んで見守る。
「…………!みっ、見える!見えるよ、お姉ちゃん!」
「あああっ、ああああ!」
泣き崩れ、そしてユウナに抱きつくミナ。イズミも一緒に号泣している。
「俺は昨日の土木現場に行く。あとは任せた」
レンヤはイズミの肩をポンと叩いて、ミナの部屋から出ていった。涙でぼやけて見えるレンヤの背中に惚れこんだイズミだった。
レンヤはそのまま、昨日の土木現場へと向かい、夕方作業が終わるとギルドに戻ってきた。なんと充実した一日かと思う。朝は一人の少女の光を戻し、その後は労働の喜び。そしてこれからお待ちかね、可愛い恋人イズミちゃんとパコパコだ。
カランカラン
ギルドのドアの鈴が鳴る。イズミとミナがテーブルについていてレンヤに手を振る。
「ちょっと待っててくれ。今日の作業の報酬をもらうから」
報酬を受け取ったあとテーブルについた。
「ユウナちゃんはあのあと?」
「よっぽど嬉しかったんだろうねぇ…。はしゃぎまくって、外の公園に行って遊びまくり、今はグウグウ寝ているよ。明日の朝まで起きないかもね」
ミナが答えた。
「ははは、ミナとイズミも付き合って疲れていそうだな」
「確かにね。でも大丈夫、ちゃーんと、あっちのお相手できますから」
「そりゃ良かった。あはは」
「それより、レンヤが立ち去ったあと私たち話し合ったんだけど」
「なにをだ、イズミ」
「よろしく、第一夫人のイズミでーす!」
「第二夫人のミナでーす!」
さらに、ミナがメモを渡す。
「『第三夫人のユウナでーす!』」
「…………」
ユウナが稚拙な文字で書いたメモを見つめ茫然とするレンヤ。目の前の女二人は目をキラキラさせている。
「はははっ、自分で可笑しくなったよ。女ってこんなに単純なんだねぇ!惚れちゃったよレンヤ!あはははは!妹共々お願いしまーす!」
「嫁三人も養っていけるわけ…」
「だーいじょうぶよ!子供が生まれるまで私たち現役だから!」
そういってイズミと共にレンヤの腕に抱きつくミナ。両手に花でムフフのレンヤ。
「では精のつくものを食べないとな」
「ミナ、いっぱい肉を食べなよ。すんごいから」
「そ、そうなの?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その夜、レンヤはイズミとミナ同時に可愛がった。
「ひいっ、ひいいいい!太いいいいいっ!」
ミナはレンヤのご立派様を後ろから貫かれ、この世の天国を味わっていた。あげているのは嬌声というより悲鳴だ。
「こっ、こんな極上の男を独り占めなんて許さないんだからあああ!イッ、イク…!」
この日、数度目の絶頂、ミナは体を弓なりにしならせて痙攣、盛大に潮を噴きだしてベッドに体を沈めた。
両腕に婚約者を抱くレンヤ、イズミとミナはレンヤの胸に顔を埋めている。イズミはもうぐっすりと眠り、ミナはレンヤのご立派様を優しく撫でている。
「セックスって、こんなに気持ちいいんだ…」
「そう言ってくれると男冥利に尽きるよ、ミナ」
「肌を合わせて分かった。レンヤって、すごい魔力と武力、そして能力も持っているのね」
「一応な…。悪目立ちを避けるため程々のチカラを持つ冒険者として振舞っているが、どうしてか肌を合わせた女には分かってしまうんだよな」(まあ、全てではないけど)
「あざとくて悪いけれど安心もした。貴方と一緒になれば私とユウナも食いっぱぐれがないってことがさ」
「しばらくは共働きだけどな」
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