異世界生活は「めんどくさい」

究極のモブ

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第2章 チート無双

第1話 怒りの大魔法

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色々ごちゃごちゃです。すみません。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おいアレク。」

僕は今、怒っている。アレクに対して、賢者に対して。
僕は一刻も早く寝たいんだ。眠くて眠くて仕方ないんだ。四六時中眠気と戦ってるっていうのに、アレクがどもっているせいで話が進まなかった。賢者が謎の対抗心を燃やしてぺちゃくちゃ喋っていたせいで、僕の睡眠時間が削られた。僕の至福の時間を奪うやつは許さない。誰であろうと。  

「なんだ?」
「チッ  死ね」
「なんでだ?!」
「アレク。今すぐ寝る場所へ案内しろ。あるんだろ?寝るところが。無えとか言ったら許さねぇからな。」

自分の中で最大限低い声で言った。というか勝手に声が出てきた。アレクは驚いて目を見開く。正直僕は怒ったら自分の制御ができない。そうなる前にすぐに治まるといいんだけど。多分無理だな…。

「?!どうした、ハル?ちょ、ちょっと落ち着いてくれ…!」
「落ち着く?お前がさっさと宿へ案内しないのが悪いんだろうが!」
「いや、いやいや!あの、俺が悪かった!だから今すぐ泊まる場所に案内するから!ほんとに落ち着いてくれ!」

アレクが止めようとして手を伸ばしてくる。でもその手は僕に触れることなく弾かれた。また結界ができてしまったらしい。残念ながら心の中は冷静な部分と怒りの部分で別れていて、いかりの方が強い今自分を制御することは出来ない。

(誰か、止めてくれ。)
〈あの?すみません、今どういう状況ですか?大丈夫ですか?〉
「黙れ、くそ賢者…。」
〈くそ賢者?!〉
(賢者、怒りが収まるまで待て。)
〈なんで命令形ですか!とりあえずどーゆー状況なんですか?何怒ってるんですか?〉
「黙れっつってんだろ。」

賢者も役に立たない。いつもならほとんど怒ることは無いし、怒ってもまあ制御できる。だけど、今回は寝ることいのちに関わることだから、制御はできそうにない。結界を解除するのは怒り強いほうが許さないし、そうなれば賢者もアレクも役に立たない。前制御できなかった時は窓ガラスを割ってめっちゃ怒られた気がする。

「ハル、なんでそんなに怒ってるんだ?」
「…」

多分もうすぐ暴れ出す気がする。その後はまあ落ち着くが。アレクに怪我させたら悪いな…。…したかないか。

〈あの!もういい加減にして下さいよ!なんで怒ってるんですか?!〉
「黙れっつってんだろくそ賢者ああ!まじでぶっ殺すぞ!」
〈わー。暴言やめてくださーい。〉

いちいち緊張感がないな、賢者。途端に足元から力が湧き上がってくる気がする。それと同時に嫌な予感も湧き上がってきた気がする。

〈わ、ちょっと!大魔法とか知ってんですか?!〉
(大魔法?)
〈知らないんですか…。多分この森吹き飛びますけど。残念ながら賢者様は物知りだけど万能じゃないので…。止められないです。マスターは大丈夫でも、アレクはほぼ確実に吹き飛びますよ。運が良ければ生きてるかもって感じです。〉

僕の心を読んだかのように賢者はベラベラ喋っている。それより気になるのは、

(マスター?)
〈あ、そこ最初に突っ込むんですね。そうです、マスターですよ。賢者のスキル保持者ですし。〉
(え、吹き飛ぶ?)
〈あの、それ1分前くらいに言ったことですよ?時間差すぎません?〉
(アレク…どんまい)
〈うわ、この人いま人の死をどんまいで済ませた。〉

賢者の言葉は基本無視だ。ただ突っ込みしてるだけだから。

「っ?!この反応…もしかして炎系の大魔法?」

あ、アレクも気づいた。早く逃げた方がいいと思う、と考えると、アレクにそれが伝わったのか、走り出した。その足元は、青白く光っている。

〈おー、賢いですね。防御結界を展開しつつ中心部から離れる。最善策ですね。〉

そう賢者が呟いた瞬間、僕の足元が目が潰れそうなほどの赤い光に包まれる。

(ちょっと熱い……)
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