8 / 11
第2章 チート無双
第3話 色々分かった
しおりを挟む「転移」
〈あ、ちょっ。王子忘れてますよ。〉
賢者がそう呟いた時には目の前が黒く光っていた。そして目の前に穴ができた。向こう側には、白衣を着たイケメンがいる。腹立つ。そのイケメンは目を見開いてこっちを見ている。
〈ちょwマスターこれゲートw転移しようとしてゲート開くとかww規格外すぎワロタww〉
(賢者、キャラがおかしい)
〈あ、いやすみません。まさか転移しようとしてゲート開く奴なんていなかったので。〉
ゲートのことを聞いてみれば、賢者は笑いながら昔はあったけど、今使える人のいない伝説になっている魔法だと話してくれた。…伝説なのに開けた。意味がわからない。とりあえず、アレクのこと運ばないと。
「あの、そこの子、君は一体、」
「医者?」
「え、あ、はい。私は医者ですが。」
「来て」
ゲートの向こうにいるイケメンをこっちに引きずりだす。イケメンはさっきよりもびっくりして、ぽかんと口を開けた。あたりをキョロキョロ見渡して、再びこっちを向く。
「あの、ここは?この巨大な窪みは、一体なんです?それとこの、これは…。」
と、ゲートを指さして言った。
「ゲート。」
「ゲート?!あの伝説の…」
「そんなことはどうでもいい。アレクが死ぬ。」
イケメンの言葉を遮って言うと、イケメンはさっきよりも驚いて(驚きすぎだと思う)、アレクのそばにしゃがみ込んだ。
「お、王子?何故こんなことに…。」
「バート…?お前、なんでここに…っ!」
「動かないでください、王子。怪我が悪化します。」
「…。悪い。」
そう言うと、バートと呼ばれたイケメンはアレクに手をかざした。すると、手が光って、アレクが浮いた。
(浮いた…)
〈浮遊魔法ですね。〉
(便利すぎ。)
〈向こうの星で科学が発展したように、こっちの星では魔法が発展したんです。より便利にしようと、いろんな人が試行錯誤して作りあげたんです。〉
なんかしみじみした感じで賢者は言う。年寄り臭い発言…。
〈今なんか失礼なこと考えましたよね〉
(気のせい)
賢者とくだらない話をしている間に、バートは診察を始めていた。よし。…じゃない。そうだ、寝る場所!今すぐベットにダイブしたいのに…どうするか。あらためてしっかり周りを見てみると、遠くの方に灯りが見えた。あそこになら暖かくてふわふわのベットがはず。よし、あそこに行こう。と、そっちの方に歩いていこうとすると、賢者が止めてきた。
〈ちょ、どこ行くつもりですか。〉
(向こう。)
〈そっち行ってどうするつもりなんですか!〉
(宿に)
〈馬鹿ですか!マスターお金持ってないですよね?どうやって泊まるつもりですか!〉
(森で遭難したって言えばなんとかなる。)
〈そんなことするより、王宮に泊めてもらった方がいいですって。絶対街の宿よりも王宮のベットの方が気持ちいいですよー。〉
(それは、確かに…。)
〈て訳で、アレクが心配だからーとか言って居座らせてもらいましょ。〉
(賢者、アレクの名前知ってたんだ)
〈え、当たり前ですよね。ただ何となくムカつくから名前呼びたくないだけですよ。〉
(賢者、性格悪い。ゲスい。)
と言いつつ、ゲートをくぐる。いいベットか普通のベットかと聞かれたら当然いいベットを選ぶ。賢者の言う通りにしておこう。
0
あなたにおすすめの小説
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます――
金さえあれば人生はどうにでもなる――
そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。
交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。
しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。
だがその力は、本来存在してはいけないものだった。
知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。
その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在――
「世界を束ねる管理者」
神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。
巻き込まれたくない。
戦いたくもない。
知里が望むのはただ一つ。
金を稼いで楽して生きること。
しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。
守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。
金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる
巻き込まれ系異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる