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Allegretto
affettuoso
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理紗と隆は休日に映画を観に行った。どちらともなく、手を繋いでいた。隆の手は温かかく、筋張って見えるのに、触れるととても柔らかかった。
(映画なんて久しぶりです。)
チケットを買って映画館へと入った。
「そうですか?お友達一緒に出掛けたりとかしなかったんですか?」
理紗の希望で、ホラー映画を一緒に観ることにした。
(余り時間が無かったものですから…。)
大きなポップコーンと、ミネラルウォーターを買って席に付いた。ふたりでポップコーンを摘まみながらその時を待った。
「怖くなったら、僕の後ろに隠れたり、掴まっても良いですよ。」
隆が笑った。
(本当?ぜひそうさせて頂くわ。)
理紗が優しく微笑んだ。
「えっ…。」
理紗の反応に隆はどきりとした。その顔を見ると、理紗が口に手を当てて笑った。
(冗談よ…。)
隆はからかわれたと判ると、笑ってポップコーンを理紗に投げた。
「あなた…ちょっと意地悪です。」
(ちょっ…。)
館内のライトがじわじわと暗くなった。膝の上に散らばったポップコーンを理紗は拾い集めた。
それを隆の口に押し込めた。
(責任持ってお食べなさいね。)
理紗は暗くなって見えにくくなった顔を隆に近づけて、意地悪く笑った。すると隆は、理紗の顔を引き寄せると、そっとキスをした。
「あなたのキスはしょっぱい味がする…。」
唇がゆっくりと離れて、
隆が小さな声で囁いた。
(甘く無いキスも良いわね。)
今度は理紗が隆を引き寄せて、キス。
映画を観ている間、ふたりはずっと手を繋いでいた。
🐈⬛
いつもの週末。
(今日はタイジくん風邪を引いてしまって来れないんですって。)
理紗は、隆にお茶を出して言った。いつもなら3人で食べる昼も今日はふたりだけだった。
タイジの父親のタスクは、時々差し入れを持って来てくれるだけで以前のように家にズカズカとあがりこんでくるような事は無くなった。
タイジから隆のことを聞いているのかも知れないと理紗は思った。
昼を過ぎた頃から雨が降り出した。
(今日は雨が降るなんて言ってましたっけ?)
「済みません。天気予報見てこなかったものですから。」
隆は笑った。
(どうぞゆっくりして行ってください。)
雨が降り少し冷えて来たので、理紗は熱いお茶を出した。
(夏でも割と涼しいですが、冬はきっと凍える程寒くなると思うわこの家。)
理紗は笑った。冬が来るまでに修復は何とか終わらせて欲しかったが、時間が掛かると言われていた。
「ここでひとりで暮らしていて寂しくは無いですか?」
(いいえ。タイジくんも隆さんもこうして遊びに来て下さいますし、生徒さん達も来てくれますから。)
理紗の生徒も少しづつ増え、来年には教室でリサイタルが出来そうだった。
「そうだ。合唱コンクールで恩田先生が教える合唱部が地区大会に出ることになったんですよ。夏休みの最後の週末なんですが、2日間に分かれて行われるんですけれど、今年は箱根なんだそうです。もし宜しければ一緒に行きませんか?」
(箱根?)
「ええ。部屋は勿論別々に取りますけれど…。」
隆が慌てて付け加えた。
(判りました。予定を空けておきますね。)
「僕は引率では無いのでコンクールが終わったら…あの…箱根巡りでもしましょうか?」
理紗は、それがデートの誘いで合唱コンクールは序だと判り、思わず笑ってしまった。
(ええ。温泉…良いですね。もしお嫌で無ければ2泊ぐらいゆっくり過ごしたいですね。)
隆が嬉しそうな顔をしたので、理紗は再び笑った。物静かで、思いやりのある優しい隆のことが理紗も好きだった。
最初は友情のつもりだったが、それとは違う感情が自分の中に芽生えていることに気が付いていた。
「そうだ。この間タイジくんが、有名なピアニストがあなたの家に来てたって言ってたんですけれど、どなたですか?」
理紗は立ち上がって、CDラックから真啓のCDを何枚か持って来て隆に見せた。
「えっ!伏見真啓?凄い!世界的に有名な日本を代表するピアニストじゃないですか。」
(卒業した学校が同じだったの。)
隆がCDを聞きたいと言うので、小さな音で流した。
…優しくて芯のある真啓のピアノの音。
部屋に監禁されていた時にも、何度も繰り返し真啓のCDを聞いて居た。ボーっとした頭で出来ることと言えば、音楽を聞く事ぐらいだった。
「へぇ~凄いなぁ。」
理紗は真啓との思い出話を隆に話した。
…あの頃が一番楽しくて充実した毎日だった。
(そうそう写真を撮ったんですよ。)
理紗はスマホを持って来て、隆の隣に座りタイジの写真を見せた。
理紗がスマホを隆に渡そうとしたが手が滑り、スマホがくぐもった音を立ててカーペットの上に落ちた。
(あっ。)「あっ…すみません。」
慌てて拾おうとした二人の手が重なった。
(ごめんなさい。)
理紗が引っ込めようとした手を隆がそっと握った。互いを見つめあっていた。
隆の細く長い指が理紗の顔にそっと触れると、ふたりは引き寄せられるように、そっと唇を重ねた。
長い間ふたりはただ見つめあっていた。
今度は理紗からのキス。
それはとても優しくて柔らかだった。
そして隆は理紗を強く抱きしめた。
「僕は…あなたが好きです。初めて海岸で見た時から…。」
理紗は隆の胸にぴったりと頬を付けていた。隆の拍動は早く波打つようだった。
窓に当たる夕立の雨と風の音が、恥ずかしさを消し去った。
(わたしも…あなたが好きです。)
柔らかでふっくらとした理紗の唇が動いた。
ゆっくりとソファーの上に押し倒されそうになった理紗は、隆を止めた。
理紗は微笑みながらソファからゆっくりと立ち上がり、隆の手を引き寝室へと向かった。
その間も隆は何度も理紗の唇を求めた。
お互い洋服を脱ぎながら、ベッドに横になった。
ベッドライトの薄明りの中で、隆はレースの下着姿の理紗の上に覆い被さった。
首筋から胸元へと肌の上を細く少し冷たい指を這わせた。
理紗の背中の産毛が湧きたった。
「とても綺麗です。」
隆の視線は手の動きに合わせ、胸元から下腹部へと移動した。
「僕は…海辺であなたを見かける様になってから、あなたの事が気になりました。」
ブラのストラップの上を指が何度も行き来していた。
「…いつからか、あなたが目的で浜辺へ行くようになりました。」
隆はそれ以上は触れず、それは理紗の気持ちを確かめているかのようだった。
「人妻だと聞いても、やっぱりあなたの事を考えてしまうんです。」
理紗の潤んだ目に見つめてられると、今すぐに抱きしめて、その温もりを感じたい衝動に駆られた。
「諦めきれず、気がついたらいつもあなたを目で追っていた。」
暗闇の中でも、判る白く光沢のあるシンプルなブラが、柔らかそうな胸のラインを強調していた。
「毎週末が楽しみで、タイジ君を口実にして、
あなたと少しでも長く居られる様にしてました。」
(知ってたわ)
理紗は、クスッと笑った。
「…あなたの様な素敵な人に、僕はそぐわない…何度も自分に言い聞かせてました。」
理紗は隆の手と同調する様に、隆の肩に優しく触れていた。
「それでも…助けになれたら、その苦しみを分かち合えたら、きっと輝きを取り戻せると思うんです。」
じわりとショーツの中が熱くなった。
「謂わば“旅鳥”で、大海を渡る前に疲れた羽をただ休める為に、僕に舞い降りて来ただけ…それでも良い。」
隆は一呼吸置いた。
「だから僕は…。」
隆の指は、理紗の鎖骨の上をつつっと伝いストラップに触れてはまた戻るを繰り返し、理紗を抱くことを躊躇しているようにも見えた。
(迷ってる?)
「いいえ…あなたに後悔をさせてしまうのでは無いかと思って。」
理紗は首を横に振った。
(わたしを…抱いて下さい。)
理紗の恥じらい潤ったその瞳の中に欲情の影を隆は感じた。
「…抱いてしまったら、手放したく無くなるのが怖いんです。」
隆の指は首から顎のラインへと移動し、ふっくらとした柔らかな理紗の唇の感触を試すように動いた。
(私も…もっとあなたを愛してしまうわ。)
隆はその言葉を受け止めると、甘いため息をついた。
「あなたが欲しい…。」
理紗が頷くと、それまで唇の上で遊んでいた指が理紗の頭の後ろに挿し込まれ、そして隆は口づけを交わしながら、細い指を理紗の後頭部に這わせた。
「僕の気持ちを…全て…あなたに押し付けてしまいそうで…怖い。」
キスをしながらその手を肩に回し、少し持ち上げたかと思うと、左手を背中に挿し込み、ブラのホックを静かに外した。
解放された柔らかな曲線がほんの少し零れた。隆は肩口からストラップの下に手を這わせ、肩ひもをゆっくりと肩からずらした。
「束の間の…。」
淡いベージュ色の柔らかな突起が、隆の舌を待っていた。ブラを取り去り、耳の後ろから時間を掛けて首元を通り、魅惑の先端部へと舌を這わせていく。
「過ちでも…良い。」
焦らされ過ぎた理紗は、突起を差し出した。
(隆…さん)
理紗の先端を舌で受け止めたっぷりと転がした。
音を立てたり、唇を使って甘噛みしながら、右手を理紗の下腹部へと滑らせ、下着の中に入る手前で、再び胸へと戻った。
触れられると期待していた下半身は、焦らされて一層蜜を湛えた。
(もっと わたしに…触れて…。)
堪らず理紗は、隆の手の上に自分の手を重ね、今すぐに触れて欲しい部分、ショーツの中へと誘導した。
「あぁ…そんなことをされたら…理紗…僕は…。」
隆の手は少し乱暴にショーツの中に押し入り、ふたつの肉丘の間を滑りおり、既にかたくなった蕾をゆっくりと擦りあげた。
(あ…いぃ…。)
理紗の歓喜した腰が不随意に動き、細く白い脚は隆の手を挟み込んだ。
イヴァンとは違う支配的では無い、愛し方に全身の感覚が研ぎ澄まされるようだった。
「…ああ…理紗…。」
悩まし気な声の間に唇を重ね合わせた。
「僕は…あなたのことがもっと知りたい。」
隆の指が腰骨を辿り、その延長線上にあるショーツを指先でそっと引き下げると、理紗はそれに合わせて腰をあげた。
薄く整えられた黒い柔らかそうな綿毛が露出した。
「見せて?」
太ももをそっと開き膝を立てた。肉丘の間のピンク色の襞の間は透明な蜜が、滴り落ちて、すぐにシーツに染みを作った。
隆がゆっくりと顔を近づけると、理紗が顔に触れた。
(恥ずかしい…。)
「理紗…とても綺麗だよ。」
細い指で肉丘を開き、膨らみ始めた蕾を眺めた。
(いや…見ないで。)
真っ赤になって恥じらい顔を手で隠す理紗を見て微笑んだ。
「理紗さん…顔を隠さないで見せて…欲しい。」
(嫌よ…。)
蕾を舌先で左右に振動させると、理紗の腰がそれだけで、びくんと反応した。
(あ…あぁ。)
指と舌で長い間、翻弄され続け理紗の欲望は肌を焼けつくさんばかりに燃え上がっていた。
隆の下着は、尖り小さな染みが出来ていた。理紗は隆の下着をゆっくりとさげ、ベッドへ押し倒した。
大きく硬く腫れあがった男根を手で包み込んだ。それは跳ねあがり拍動していた。スライドさせ始めると、益々硬く引き締まった。
(見て…。)
理紗はそれを見せつけるようにして口に含んだ。隆の大腿部に力が入り、理紗の頭を思わず掴んだ。
「あぁ…理紗。」
隆は理紗を抱き上げ、理紗の足の間に割って入った。お互いの欲望が存在する場所を口で愛した。
隆は、理紗の口の動きに合わせて舌を興奮で膨張した蕾に強く押し付けた。
(はぁぁん。)
理紗の声は大きな吐息として漏れた。
はしたない音だけが、繰り返され、
隆の耳に心地よく響いていた。
「気持ちが…いい。」
隆も理紗も腰が自然に動き始めていた。理紗の息も荒くなるのが判った。
「駄目だ…理紗…駄目…だ。」
隆は理紗から離れるとコンドームをつけた。
「我慢が出来ない…よ。」
理紗の腰を抱え込むように引き寄せ、潤った入り口にあてがった。くりくりと周りを先端でマッサージするように動かすと、理紗が切ない表情を浮かべた。
「少し落ち着かないと…すぐに…。」
隆はため息をついて恥ずかしそうに答えた。
(いいわ…それでも。)
理紗が隆の首に手を回し引き寄せ、キスを求めた、隆はそれに答え乍ら、理紗の蜜の奥へと、へとずぶずぶと押し入った。
(ああ…)
雷に撃たれた様な強い快感に、理紗は襲われ、不覚にも背中をのけぞらせた。その快感は電紋の様に下腹部から全身へと一気に広がった。
「うっ…。」
隆は、切なく啼いてこらえた。
欲情に潤んだ瞳でそれでも心配そうに隆は理紗を見つめた。
理紗は、絡ませた足で隆の腰を引き寄せながら微笑んだ。
(激しく…して?)
隆は静かに頷くと、腰を大きくゆっくりとスライドさせ始めた。
(ああ…)「ううっ…。」
隆は何度も理紗の名前を呼んでいた。濡れても尚きつく締め付ける柔らかな壁に囲まれて、隆は動かすたびに高まりが増幅していくのが判った。
滾る様な快感を必死に抑えつつ、理紗の愛液を掻きだすが、蜜はとめどなくトロトロと溢れ出し、ふたりの奏でる音は、ぬかるんだ音へと変わり始めた。
理沙の筋肉質の壁に隆は先端から根元まで吸着された。そして、しっかりと咥え込まれて、強制的に搾精されそうだった。
(あぁ…隆…さん。)
持続的に震えるように痙攣を始めた柔らかで窮屈な壁はますます隆を締め付け追い込んだ。
「もう…待て…ない。」
一瞬動きが止まり、激しい情動を理紗の中へと注ぎ込んだ。お尻の筋肉がひくひくと動いた。
大きな拍動をふたりは感じていた。
何度この瞬間を待ち望んだことか。
理紗は快感に身を委ねることは出来なかったが、満たされた気持ちで一杯だった。
隣に横たわった理紗をきつく抱きしめた。
ふたりの鼓動は、皮膚の下で重なりあい、溶けていく。
…Allegretto。
それはとても心地よい速さ。
ふたりは長い間、その二重奏を静かに感じていた。
「理紗…。」
沈黙を破ったのは隆だった。
「…一緒に暮らそう。」
隆の突然の申し出に、思わず噴き出した。
(ごめんなさい。あまりにも突然だったから。)
「嫌かい?」
理紗は首を横に振った。
(いいえ…。)
「あなたはピアノを弾き続ければ良い。折角神様から貰った才能でしょう?あなたにしか出来ないことだから。」
…才能…か。
理紗は苦笑いした。自分に才能があるだなんて、一度だって思ったことは無かった。しいて言えば、“ラッキー”だっただけだ。
「僕がここに引っ越して来よう。」
(嬉しいわ。)
隆の頭を引き寄せるようにキスをすると理紗の下腹部に硬いものが当たったので、おでこをくっつけ合い、クスクスと笑った。
「あなたが魅力的過ぎるから…さっきの…続きをしよう。」
ふたりで顔を見合わせてまた笑い、濃厚で芳しい口づけを交わした。再びコンドームをつけた隆は、理紗をうつ伏せにすると、ずぶりと理紗に突き立てた。
(あぁ…。)
シーツに胸を押し付け、美尻をあげた、謂わば猫のポーズ。
「いつもあなたを僕で満たしていたい。」
大きく深い動きに合わせて、理紗の腰もゆるゆるといやらしく動いた。
(はぁ…はぁ…。)
「溶けて…しまいそうだ…。」
覆いかぶさる様にして、理紗の耳元で囁き耳朶をそっと食みながら、休むことなく動いた。
(うぅ…ぅう。)
理紗の吐き出される息が乱れ始めた。
理紗の甘い香りが耳の後ろから漂い、隆はその香りに酔い下腹部はますます反応した。
(うぅ…感じる…感じるの。)
横に向けた理紗の顔が快楽で歪んだ。追い打ちをかけるように、胸の先端を隆にキュッと摘ままれた理紗は身体をのけぞらせた。
(だ…め…)
隆は、より一層激しく深く腰を叩きつけぐりぐりと奥深くをかき混ぜた。そして理紗の絶頂に合わせて、ぐいっと最深部へ挿し込むと、長くそのまま奥に留まった。
(あ…あぁぁ…。)
快感は、下腹部から理紗の身体に絡みつきながら、シダの葉の様に全身へと広がった。
理紗の白い喉からくぐもった音が聞こえたのと同時に、ひくひくと全身が震えた。
(はぁ…はぁ…はぁ…。)
「もっと…乱れたあなたを見たい。」
再び動き出すと、理紗が隆の腕を後ろ手に掴んだ。
(駄目…おかしく…なっちゃう。)
力無く滑り落ちる理紗の腕を、隆がしっかりと捕まえた。
「逃がさない…もっと…乱れ…て…。」
理紗は嵐の中の小舟のように激しく揺さぶられて、快感に溺れた。
(もう…許して…壊れちゃう…。)
隆は再び覆いかぶさると、今度は首筋から背中の中央を舌でつつーっと舐めた。
(あん…駄目…い…く…。)
理紗の産毛が一斉に逆立ち、今までで一番激しい締め付けに襲われた。
(あ…あ…。)
ひくひくと絶頂を堪能している理紗を、容赦なく突き上げた。突き上げるたびに、びくんびくんと大きく爆ぜる身体を強く抱きしめた。
「あなたの…絶頂を…。」
(隆…隆…)
理紗は、譫言に様に、何度も名前を呼んだ。
「僕はひとつも…取り零したく…ないんだ。」
ふたりは大きくて抗いようのない甘い引き潮に引き摺られ、官能の海へと一気に押し流された。
(映画なんて久しぶりです。)
チケットを買って映画館へと入った。
「そうですか?お友達一緒に出掛けたりとかしなかったんですか?」
理紗の希望で、ホラー映画を一緒に観ることにした。
(余り時間が無かったものですから…。)
大きなポップコーンと、ミネラルウォーターを買って席に付いた。ふたりでポップコーンを摘まみながらその時を待った。
「怖くなったら、僕の後ろに隠れたり、掴まっても良いですよ。」
隆が笑った。
(本当?ぜひそうさせて頂くわ。)
理紗が優しく微笑んだ。
「えっ…。」
理紗の反応に隆はどきりとした。その顔を見ると、理紗が口に手を当てて笑った。
(冗談よ…。)
隆はからかわれたと判ると、笑ってポップコーンを理紗に投げた。
「あなた…ちょっと意地悪です。」
(ちょっ…。)
館内のライトがじわじわと暗くなった。膝の上に散らばったポップコーンを理紗は拾い集めた。
それを隆の口に押し込めた。
(責任持ってお食べなさいね。)
理紗は暗くなって見えにくくなった顔を隆に近づけて、意地悪く笑った。すると隆は、理紗の顔を引き寄せると、そっとキスをした。
「あなたのキスはしょっぱい味がする…。」
唇がゆっくりと離れて、
隆が小さな声で囁いた。
(甘く無いキスも良いわね。)
今度は理紗が隆を引き寄せて、キス。
映画を観ている間、ふたりはずっと手を繋いでいた。
🐈⬛
いつもの週末。
(今日はタイジくん風邪を引いてしまって来れないんですって。)
理紗は、隆にお茶を出して言った。いつもなら3人で食べる昼も今日はふたりだけだった。
タイジの父親のタスクは、時々差し入れを持って来てくれるだけで以前のように家にズカズカとあがりこんでくるような事は無くなった。
タイジから隆のことを聞いているのかも知れないと理紗は思った。
昼を過ぎた頃から雨が降り出した。
(今日は雨が降るなんて言ってましたっけ?)
「済みません。天気予報見てこなかったものですから。」
隆は笑った。
(どうぞゆっくりして行ってください。)
雨が降り少し冷えて来たので、理紗は熱いお茶を出した。
(夏でも割と涼しいですが、冬はきっと凍える程寒くなると思うわこの家。)
理紗は笑った。冬が来るまでに修復は何とか終わらせて欲しかったが、時間が掛かると言われていた。
「ここでひとりで暮らしていて寂しくは無いですか?」
(いいえ。タイジくんも隆さんもこうして遊びに来て下さいますし、生徒さん達も来てくれますから。)
理紗の生徒も少しづつ増え、来年には教室でリサイタルが出来そうだった。
「そうだ。合唱コンクールで恩田先生が教える合唱部が地区大会に出ることになったんですよ。夏休みの最後の週末なんですが、2日間に分かれて行われるんですけれど、今年は箱根なんだそうです。もし宜しければ一緒に行きませんか?」
(箱根?)
「ええ。部屋は勿論別々に取りますけれど…。」
隆が慌てて付け加えた。
(判りました。予定を空けておきますね。)
「僕は引率では無いのでコンクールが終わったら…あの…箱根巡りでもしましょうか?」
理紗は、それがデートの誘いで合唱コンクールは序だと判り、思わず笑ってしまった。
(ええ。温泉…良いですね。もしお嫌で無ければ2泊ぐらいゆっくり過ごしたいですね。)
隆が嬉しそうな顔をしたので、理紗は再び笑った。物静かで、思いやりのある優しい隆のことが理紗も好きだった。
最初は友情のつもりだったが、それとは違う感情が自分の中に芽生えていることに気が付いていた。
「そうだ。この間タイジくんが、有名なピアニストがあなたの家に来てたって言ってたんですけれど、どなたですか?」
理紗は立ち上がって、CDラックから真啓のCDを何枚か持って来て隆に見せた。
「えっ!伏見真啓?凄い!世界的に有名な日本を代表するピアニストじゃないですか。」
(卒業した学校が同じだったの。)
隆がCDを聞きたいと言うので、小さな音で流した。
…優しくて芯のある真啓のピアノの音。
部屋に監禁されていた時にも、何度も繰り返し真啓のCDを聞いて居た。ボーっとした頭で出来ることと言えば、音楽を聞く事ぐらいだった。
「へぇ~凄いなぁ。」
理紗は真啓との思い出話を隆に話した。
…あの頃が一番楽しくて充実した毎日だった。
(そうそう写真を撮ったんですよ。)
理紗はスマホを持って来て、隆の隣に座りタイジの写真を見せた。
理紗がスマホを隆に渡そうとしたが手が滑り、スマホがくぐもった音を立ててカーペットの上に落ちた。
(あっ。)「あっ…すみません。」
慌てて拾おうとした二人の手が重なった。
(ごめんなさい。)
理紗が引っ込めようとした手を隆がそっと握った。互いを見つめあっていた。
隆の細く長い指が理紗の顔にそっと触れると、ふたりは引き寄せられるように、そっと唇を重ねた。
長い間ふたりはただ見つめあっていた。
今度は理紗からのキス。
それはとても優しくて柔らかだった。
そして隆は理紗を強く抱きしめた。
「僕は…あなたが好きです。初めて海岸で見た時から…。」
理紗は隆の胸にぴったりと頬を付けていた。隆の拍動は早く波打つようだった。
窓に当たる夕立の雨と風の音が、恥ずかしさを消し去った。
(わたしも…あなたが好きです。)
柔らかでふっくらとした理紗の唇が動いた。
ゆっくりとソファーの上に押し倒されそうになった理紗は、隆を止めた。
理紗は微笑みながらソファからゆっくりと立ち上がり、隆の手を引き寝室へと向かった。
その間も隆は何度も理紗の唇を求めた。
お互い洋服を脱ぎながら、ベッドに横になった。
ベッドライトの薄明りの中で、隆はレースの下着姿の理紗の上に覆い被さった。
首筋から胸元へと肌の上を細く少し冷たい指を這わせた。
理紗の背中の産毛が湧きたった。
「とても綺麗です。」
隆の視線は手の動きに合わせ、胸元から下腹部へと移動した。
「僕は…海辺であなたを見かける様になってから、あなたの事が気になりました。」
ブラのストラップの上を指が何度も行き来していた。
「…いつからか、あなたが目的で浜辺へ行くようになりました。」
隆はそれ以上は触れず、それは理紗の気持ちを確かめているかのようだった。
「人妻だと聞いても、やっぱりあなたの事を考えてしまうんです。」
理紗の潤んだ目に見つめてられると、今すぐに抱きしめて、その温もりを感じたい衝動に駆られた。
「諦めきれず、気がついたらいつもあなたを目で追っていた。」
暗闇の中でも、判る白く光沢のあるシンプルなブラが、柔らかそうな胸のラインを強調していた。
「毎週末が楽しみで、タイジ君を口実にして、
あなたと少しでも長く居られる様にしてました。」
(知ってたわ)
理紗は、クスッと笑った。
「…あなたの様な素敵な人に、僕はそぐわない…何度も自分に言い聞かせてました。」
理紗は隆の手と同調する様に、隆の肩に優しく触れていた。
「それでも…助けになれたら、その苦しみを分かち合えたら、きっと輝きを取り戻せると思うんです。」
じわりとショーツの中が熱くなった。
「謂わば“旅鳥”で、大海を渡る前に疲れた羽をただ休める為に、僕に舞い降りて来ただけ…それでも良い。」
隆は一呼吸置いた。
「だから僕は…。」
隆の指は、理紗の鎖骨の上をつつっと伝いストラップに触れてはまた戻るを繰り返し、理紗を抱くことを躊躇しているようにも見えた。
(迷ってる?)
「いいえ…あなたに後悔をさせてしまうのでは無いかと思って。」
理紗は首を横に振った。
(わたしを…抱いて下さい。)
理紗の恥じらい潤ったその瞳の中に欲情の影を隆は感じた。
「…抱いてしまったら、手放したく無くなるのが怖いんです。」
隆の指は首から顎のラインへと移動し、ふっくらとした柔らかな理紗の唇の感触を試すように動いた。
(私も…もっとあなたを愛してしまうわ。)
隆はその言葉を受け止めると、甘いため息をついた。
「あなたが欲しい…。」
理紗が頷くと、それまで唇の上で遊んでいた指が理紗の頭の後ろに挿し込まれ、そして隆は口づけを交わしながら、細い指を理紗の後頭部に這わせた。
「僕の気持ちを…全て…あなたに押し付けてしまいそうで…怖い。」
キスをしながらその手を肩に回し、少し持ち上げたかと思うと、左手を背中に挿し込み、ブラのホックを静かに外した。
解放された柔らかな曲線がほんの少し零れた。隆は肩口からストラップの下に手を這わせ、肩ひもをゆっくりと肩からずらした。
「束の間の…。」
淡いベージュ色の柔らかな突起が、隆の舌を待っていた。ブラを取り去り、耳の後ろから時間を掛けて首元を通り、魅惑の先端部へと舌を這わせていく。
「過ちでも…良い。」
焦らされ過ぎた理紗は、突起を差し出した。
(隆…さん)
理紗の先端を舌で受け止めたっぷりと転がした。
音を立てたり、唇を使って甘噛みしながら、右手を理紗の下腹部へと滑らせ、下着の中に入る手前で、再び胸へと戻った。
触れられると期待していた下半身は、焦らされて一層蜜を湛えた。
(もっと わたしに…触れて…。)
堪らず理紗は、隆の手の上に自分の手を重ね、今すぐに触れて欲しい部分、ショーツの中へと誘導した。
「あぁ…そんなことをされたら…理紗…僕は…。」
隆の手は少し乱暴にショーツの中に押し入り、ふたつの肉丘の間を滑りおり、既にかたくなった蕾をゆっくりと擦りあげた。
(あ…いぃ…。)
理紗の歓喜した腰が不随意に動き、細く白い脚は隆の手を挟み込んだ。
イヴァンとは違う支配的では無い、愛し方に全身の感覚が研ぎ澄まされるようだった。
「…ああ…理紗…。」
悩まし気な声の間に唇を重ね合わせた。
「僕は…あなたのことがもっと知りたい。」
隆の指が腰骨を辿り、その延長線上にあるショーツを指先でそっと引き下げると、理紗はそれに合わせて腰をあげた。
薄く整えられた黒い柔らかそうな綿毛が露出した。
「見せて?」
太ももをそっと開き膝を立てた。肉丘の間のピンク色の襞の間は透明な蜜が、滴り落ちて、すぐにシーツに染みを作った。
隆がゆっくりと顔を近づけると、理紗が顔に触れた。
(恥ずかしい…。)
「理紗…とても綺麗だよ。」
細い指で肉丘を開き、膨らみ始めた蕾を眺めた。
(いや…見ないで。)
真っ赤になって恥じらい顔を手で隠す理紗を見て微笑んだ。
「理紗さん…顔を隠さないで見せて…欲しい。」
(嫌よ…。)
蕾を舌先で左右に振動させると、理紗の腰がそれだけで、びくんと反応した。
(あ…あぁ。)
指と舌で長い間、翻弄され続け理紗の欲望は肌を焼けつくさんばかりに燃え上がっていた。
隆の下着は、尖り小さな染みが出来ていた。理紗は隆の下着をゆっくりとさげ、ベッドへ押し倒した。
大きく硬く腫れあがった男根を手で包み込んだ。それは跳ねあがり拍動していた。スライドさせ始めると、益々硬く引き締まった。
(見て…。)
理紗はそれを見せつけるようにして口に含んだ。隆の大腿部に力が入り、理紗の頭を思わず掴んだ。
「あぁ…理紗。」
隆は理紗を抱き上げ、理紗の足の間に割って入った。お互いの欲望が存在する場所を口で愛した。
隆は、理紗の口の動きに合わせて舌を興奮で膨張した蕾に強く押し付けた。
(はぁぁん。)
理紗の声は大きな吐息として漏れた。
はしたない音だけが、繰り返され、
隆の耳に心地よく響いていた。
「気持ちが…いい。」
隆も理紗も腰が自然に動き始めていた。理紗の息も荒くなるのが判った。
「駄目だ…理紗…駄目…だ。」
隆は理紗から離れるとコンドームをつけた。
「我慢が出来ない…よ。」
理紗の腰を抱え込むように引き寄せ、潤った入り口にあてがった。くりくりと周りを先端でマッサージするように動かすと、理紗が切ない表情を浮かべた。
「少し落ち着かないと…すぐに…。」
隆はため息をついて恥ずかしそうに答えた。
(いいわ…それでも。)
理紗が隆の首に手を回し引き寄せ、キスを求めた、隆はそれに答え乍ら、理紗の蜜の奥へと、へとずぶずぶと押し入った。
(ああ…)
雷に撃たれた様な強い快感に、理紗は襲われ、不覚にも背中をのけぞらせた。その快感は電紋の様に下腹部から全身へと一気に広がった。
「うっ…。」
隆は、切なく啼いてこらえた。
欲情に潤んだ瞳でそれでも心配そうに隆は理紗を見つめた。
理紗は、絡ませた足で隆の腰を引き寄せながら微笑んだ。
(激しく…して?)
隆は静かに頷くと、腰を大きくゆっくりとスライドさせ始めた。
(ああ…)「ううっ…。」
隆は何度も理紗の名前を呼んでいた。濡れても尚きつく締め付ける柔らかな壁に囲まれて、隆は動かすたびに高まりが増幅していくのが判った。
滾る様な快感を必死に抑えつつ、理紗の愛液を掻きだすが、蜜はとめどなくトロトロと溢れ出し、ふたりの奏でる音は、ぬかるんだ音へと変わり始めた。
理沙の筋肉質の壁に隆は先端から根元まで吸着された。そして、しっかりと咥え込まれて、強制的に搾精されそうだった。
(あぁ…隆…さん。)
持続的に震えるように痙攣を始めた柔らかで窮屈な壁はますます隆を締め付け追い込んだ。
「もう…待て…ない。」
一瞬動きが止まり、激しい情動を理紗の中へと注ぎ込んだ。お尻の筋肉がひくひくと動いた。
大きな拍動をふたりは感じていた。
何度この瞬間を待ち望んだことか。
理紗は快感に身を委ねることは出来なかったが、満たされた気持ちで一杯だった。
隣に横たわった理紗をきつく抱きしめた。
ふたりの鼓動は、皮膚の下で重なりあい、溶けていく。
…Allegretto。
それはとても心地よい速さ。
ふたりは長い間、その二重奏を静かに感じていた。
「理紗…。」
沈黙を破ったのは隆だった。
「…一緒に暮らそう。」
隆の突然の申し出に、思わず噴き出した。
(ごめんなさい。あまりにも突然だったから。)
「嫌かい?」
理紗は首を横に振った。
(いいえ…。)
「あなたはピアノを弾き続ければ良い。折角神様から貰った才能でしょう?あなたにしか出来ないことだから。」
…才能…か。
理紗は苦笑いした。自分に才能があるだなんて、一度だって思ったことは無かった。しいて言えば、“ラッキー”だっただけだ。
「僕がここに引っ越して来よう。」
(嬉しいわ。)
隆の頭を引き寄せるようにキスをすると理紗の下腹部に硬いものが当たったので、おでこをくっつけ合い、クスクスと笑った。
「あなたが魅力的過ぎるから…さっきの…続きをしよう。」
ふたりで顔を見合わせてまた笑い、濃厚で芳しい口づけを交わした。再びコンドームをつけた隆は、理紗をうつ伏せにすると、ずぶりと理紗に突き立てた。
(あぁ…。)
シーツに胸を押し付け、美尻をあげた、謂わば猫のポーズ。
「いつもあなたを僕で満たしていたい。」
大きく深い動きに合わせて、理紗の腰もゆるゆるといやらしく動いた。
(はぁ…はぁ…。)
「溶けて…しまいそうだ…。」
覆いかぶさる様にして、理紗の耳元で囁き耳朶をそっと食みながら、休むことなく動いた。
(うぅ…ぅう。)
理紗の吐き出される息が乱れ始めた。
理紗の甘い香りが耳の後ろから漂い、隆はその香りに酔い下腹部はますます反応した。
(うぅ…感じる…感じるの。)
横に向けた理紗の顔が快楽で歪んだ。追い打ちをかけるように、胸の先端を隆にキュッと摘ままれた理紗は身体をのけぞらせた。
(だ…め…)
隆は、より一層激しく深く腰を叩きつけぐりぐりと奥深くをかき混ぜた。そして理紗の絶頂に合わせて、ぐいっと最深部へ挿し込むと、長くそのまま奥に留まった。
(あ…あぁぁ…。)
快感は、下腹部から理紗の身体に絡みつきながら、シダの葉の様に全身へと広がった。
理紗の白い喉からくぐもった音が聞こえたのと同時に、ひくひくと全身が震えた。
(はぁ…はぁ…はぁ…。)
「もっと…乱れたあなたを見たい。」
再び動き出すと、理紗が隆の腕を後ろ手に掴んだ。
(駄目…おかしく…なっちゃう。)
力無く滑り落ちる理紗の腕を、隆がしっかりと捕まえた。
「逃がさない…もっと…乱れ…て…。」
理紗は嵐の中の小舟のように激しく揺さぶられて、快感に溺れた。
(もう…許して…壊れちゃう…。)
隆は再び覆いかぶさると、今度は首筋から背中の中央を舌でつつーっと舐めた。
(あん…駄目…い…く…。)
理紗の産毛が一斉に逆立ち、今までで一番激しい締め付けに襲われた。
(あ…あ…。)
ひくひくと絶頂を堪能している理紗を、容赦なく突き上げた。突き上げるたびに、びくんびくんと大きく爆ぜる身体を強く抱きしめた。
「あなたの…絶頂を…。」
(隆…隆…)
理紗は、譫言に様に、何度も名前を呼んだ。
「僕はひとつも…取り零したく…ないんだ。」
ふたりは大きくて抗いようのない甘い引き潮に引き摺られ、官能の海へと一気に押し流された。
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